こんにちはゲストさん(ログインはこちら) | 読書ログ - 読書ファンが集まる読書レビューサイト →会員登録(無料)


1964年1月発行の書籍

人気の作品

      ソクラテスの弁明

      久保勉 , Plato

      岩波書店
      カテゴリー:古代哲学
      4.7
      いいね! Outsider
      • 愛と正義は命より重い!

        私達は皆国と国法のもとに生かされている。
        私達は私達を生かしてくださる国と神に背いてはならない。
        もし国や国法に難があったのなら、それを説きふせる。
        それでも正義を貫くためなら、ソクラテスも一度国法を破ることもした。しかしそれ以降死刑を宣告された後も、やはり彼は正義で国法に従い、処刑された。

        国や国法に背くべからず、とは福沢諭吉も言っていたが、彼もプラトンの本を読んでいたのかな?それともいろんな哲学書や社会学書に国や国法について書かれた本を読んでいたか。

        神に対する愛と正義に従う精神は、のちのキリスト教にもみられる。これらの関係も今後調べていきたい。
        >> 続きを読む

        2015/06/07 by Nanna

    • 他1人がレビュー登録、 11人が本棚登録しています
      ガリア戦記

      カエサル

      岩波書店
      カテゴリー:古代ローマ
      3.5
      いいね!
      • ガイウス・ユリウス・カエサルによる古代ローマ共和国(イタリア半島)がガリア地方(ヨーロッパ)を平定した遠征の報告書。

        元々は塩野七海のローマ人の物語を読んでいた際、ユリウス・カエサルに関する記述のところで名著と記されていたので興味を持って読んだのが始まりでした。

        ガリア戦記、というタイトルを見るとあたかも戦記物の小説のようなイメージを思い浮かべ、ワクワクと期待感を膨らませるかと思いますが、この本はガリア遠征の最高指揮官の口述筆記による戦記です。つまり、当事者の記した歴史書でして、タイトルから期待される盛り上がり感とかワクワクした展開は無く、淡々と当時の出来事が語られています。

        他方で、報告書と割り切って読むと興味深い面があります。どういう情勢、状況なのか、あるいはどのように変化したのかが記述され、ついでどのように判断したかが記述され、そしてそれはどのような理由で判断したのかが、短く簡潔にまとめられた形で記されています。このパターンが延々とガリア遠征の始まりからアレシア会戦による遠征の終了まで続きます。

        驚くべきはその文章表現の分かり易さにあると思います。そして、決して表現飾るのではなく、出来事や考えをシンプルに書いているのにもかかわらず、興味をそそられる点にあると思います。

        内容、すなわちガリア遠征の展開やその時々の出来事とカエサルの判断の下し方、物事の進め方も参考になるのですが、文章術としてもやはり参考になると思います。

        ガリア遠征の歴史的展開に興味のある人、もしくは判断の下し方の参考を得たい人、あるいは文章術の参考にしたい人にお勧めです。
        >> 続きを読む

        2013/06/16 by Shimada

      • コメント 4件
    • 3人が本棚登録しています
      ひかりごけ (新潮文庫)

      武田 泰淳

      4.0
      いいね!
      • 表題作『ひかりごけ』は、自分の中での課題図書のひとつでした。年内に読めてよかった

        人肉を喰う話と聞いていたので、どんなおどろおどろしい語りかと思っていましたが、心理的葛藤に焦点があてられていたので、グロくはないんですね。案外淡々としていましたね。

        裁判の場面で、船長が「私は我慢しています」というのと、人の肉を食べたものか、人に食べられてしまったものに裁かれたいというところ(すみません、今手元に本がないのでうろ覚えです)がとても印象的です。

        食べるか食べずに死ぬか、という究極の選択をする状況を経たことがない人には、本当の意味で船長を裁くことはできないということか。結局法に照らしてジャッジするしかないけれど、裁判にそれ以上のことを求める(宗教的なものか?ラッパが鳴って神が裁くような?)なら、たしかにこの法廷の検事さんたちは船長を責めることはできない。(というかそもそも人は人を裁けない。善悪レベルの話をするなら。通常の裁判は法治国家の名のもとに、システマチックに行うものだ。)
        我慢しているというのは、何を?いろんなことを。裁判を。生きていられないほど恥ずかしいなら最初から食べなかった。それでも死にたくないから食べてしまった。今もこうして生きている。善悪の話をすれば人を喰うのは倫理的に悪であり、自分はそのタブーを犯した。だから生きている。あの極限状態で食べないという選択をしたなら死んでいたでしょう。我慢しているというのは、仲間の肉を食べることでなんとかつないだ命を投げ出すこともできず生きていること、自分の命が今もあるのは仲間の肉を食べたからであるという事実、生きている限りつきまとう事実、それでも生きることに執着せざるをえない自分に我慢しているということなのかな、というのが私の考えです。

        そもそも極限状態に陥って、これを食べれば生き延びられる、と気が付いたときに、タブーを退けて死ぬのを選ぶことができるでしょうか?実際そんな状態になってみないとわからないところはありますが、選択肢として思いついてしまったら誘惑を振り払うのはかなり困難でしょう、というかそういう状況で犯すタブーは悪なのか?わかりません。


        他の人の考えを聞いてみたいところです。あともとになった事実としての事件もちょっと気になるような。人間って、弱くてあわれな存在ですよね。

        ちなみに表題作以外の作品も面白かったです。
        >> 続きを読む

        2015/12/23 by ワルツ

    • 2人が本棚登録しています

出版年月 - 1964年1月発行,出版の書籍 | 読書ログ - 読書ファンが集まる読書レビューサイト

会員登録(無料)

今月の課題図書
読書ログってこんなサービス
映画ログはこちら
読書ログさんの本棚

レビューのある本