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1964年11月発行の書籍

人気の作品

      シンデレラの罠 (創元推理文庫 142-1)

      セバスチアン・ジャプリゾ

      3.0
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      • 【私はある殺人事件の探偵であり、証人であり、また被害者であり、その上犯人なのです
         この作品が発表された時の出版社の宣伝文句が、リードに書いた内容だったそうです。
         うん、確かにこれはミステリ好きにはそそる宣伝文句ですよね。

         三人の娘がいました。
         それぞれ、『ミ』(ミシェール)、『ド』(ドムニカ)、『ラ』(幼くして亡くなってしまいます)と呼ばれていました。
         三人の面倒をみていたのは『ミドラ伯母』と呼ばれていたラフェルミという女性でした。
         ラフェルミは、いつもミばかりを可愛がっていたのでした。
         ラフェルミは、貧しい時代もありましたが、晩年には大金持ちとなり、莫大な遺産を残して死んでいったのです。

         さて、問題の事件ですが、それは成人したミとドが偶然出会ったところから始まります。
         ミは、ラフェルミ伯母から可愛がられていたせいもあるのでしょうか、湯水のように金を使う放蕩娘になっていました。
         ドは、幼い頃から真面目な子だったのですが、今も銀行員として手堅く生活していました。
         長いこと会っておらず、お互いの消息も知らなかった二人が、偶然出会ったのです。

         ドは、幼い頃からミが大好きで、ミも「あなたが私に接吻してくれて、私を抱いてくれるのなら、私、あなたと結婚するわ」と言っていたのです。
         再会した二人は、再び一緒に生活するようになりました。
         ミは、ドに対して、銀行なんかやめてしまって私のそばにいなさいと命じ、銀行の給料より高い金を渡すと言うのです。
         奔放なミは、次から次へと男を引きずり込むような生活をし、ドはそれをじっと耐えて見ているのでした。

         ある時、ミとドが暮らしている家が火事になります。
         ドは焼け死んでしまい、ミは、ドを助けようとしたようで、逃げ遅れてしまい、全身にひどい火傷を負ってしまいました。
         気がついた時には病院におり、身体中ミイラのように包帯が巻かれ、焼けただれた顔は整形しなければなりませんでした。
         また、身体中の包帯が取れた後も、手は焼けただれたままで、いつも手袋をしなければならなくなりました。
         どうやら、逃げ出す時に頭を打ったようで、頭部も負傷しており、記憶が欠落してしまっていたのです。
         火事の原因は、ガス事故と判断されました。

         さて、こんな事件で、生き残った私が証人であり、探偵であり、被害者であり、そして犯人であるとは一体どういうことなのでしょうか?

         確かに面白い着想の作品だとは思いますが、重大な難点があります。
         それは文章が整理されておらず、はっきり言って下手なことです。
         もっと要領よく、上手に書けそうに思うのですが、ごちゃごちゃしており、所々意味がうまく通らないように思える部分もあります。
         翻訳の問題があるのかどうか分かりませんが、少なくとも原典自体かなり混乱しているように思えてなりません。

         この問題さえなければ、もっと明解に、狙った謎を上手に活かすことができただろうにと残念でなりません。
         ラストにも、もっと含みを残せただろうし、より深い効果を生む書き方もでただろうにと、つくづくもったいなく思います。

         具体的にどこがどうと書いてしまうと、ネタばれにもなりかねないのでこの程度でご勘弁願うとして、いや~、惜しい!という作品でした。
        >> 続きを読む

        2020/02/01 by ef177

    • 1人が本棚登録しています
      いたずらこねこ

      バーナディン・クック

      福音館書店
      3.5
      いいね!
      • あるところに、かめがいました。となりのうちには ほんの小さなこねこがいました。

        に長~い絵本。
        かめとこねこの微妙な距離感がとてもよく表現されています。
        かめと猫は緻密に書き込まれているのに、池はシンプルに描かれていて、そのワンポイント的な表現がデザインっぽい。
        そこもなかなかすてきだと思います。

        youtubeにアップされている動画を見るのに似た楽しさがあります。
        いや、ホント、絵と絵の間にある時間や動作まで読める気がします。
        動きが目に浮かぶのです。

        初めて亀を見たこねこは、好奇心と不安でいっぱい。
        こねこは亀を ポン!とたたきました。

        こねこ、びっくり!
        かめのくびが、きえてなくなったのです。

        予想通りの展開ではありますが、そのベタな感じもかわいい。
        子供だってねこみたいに、亀に驚いたりするんじゃないでしょうか。


        こねこの顔がもっと私好みの可愛い顔なら文句なしに☆5だったんだけどなあ。
        (=^・^=)
        >> 続きを読む

        2015/10/29 by 月うさぎ

      • コメント 4件
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出版年月 - 1964年11月発行,出版の書籍 | 読書ログ - 読書ファンが集まる読書レビューサイト

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