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1965年3月発行の書籍

人気の作品

      香華

      有吉佐和子

      新潮社
      カテゴリー:小説、物語
      5.0
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      • 明治、大正、昭和と、朋子という女性を通して描く母娘の愛憎。

        時代の流れ、花魁や芸者のことなどが描かれ、過ぎた日本の姿も読み取ることができる。
        時代背景が伺え、歴史物という見方でも楽しめる。
        また、有吉さんの文章は、色彩の表現が素晴らしく、読んでいると鮮やかに見えるようなところも好きだ。
        赤、黄というのではなく鶸色、鴇色といった一見どんな色かわからないような日本ならではの表し方も美しい。
        最近の作家の多くが誤用する表現も、有吉さんの文章ではないことなので、安心して読めることも良い。
        和装洋装にも造詣あるかたなので、着物のあれこれを学ぶこともできる。

        美しいばかりで母親としての愛情も、妻としての貞節も、人間としての魅力も一切持ち合わせない郁代。
        そんな郁代とは似ても似つかない娘の朋子。

        親として何もしないどころか迷惑をかける一方の郁代を、憎みながらも憎みきれず、どこかで愛しつづける朋子。
        どうしようもない親を追いつづける子というものは、現代でも変わらない姿かもしれない。

        あんな親、捨ててしまえばいいものをと思ってしまうが、そうできない娘の真っ直ぐさが、哀しくも美しいと思えた。
        >> 続きを読む

        2015/01/20 by jhm

      • コメント 2件
    • 2人が本棚登録しています
      忍ぶ川

      三浦哲郎

      新潮社
      カテゴリー:小説、物語
      3.0
      いいね!
      • こういう小説を読むと、つくづく人間というのは、過去と現在と未来を抱えながら生きているものだと考えてしまう。

        極めて異常な過去(兄の失踪と姉の自殺)があまりに重すぎて、未来(家庭生活)に向かって歩むことができない男であるが、どこか薄幸そうな志乃という女に出会って未来に向かって歩むことになる。そして予想外の子どもの誕生によって、男は完全に立ち直る。

        こういう男女の関係もありだと思う。志乃との出会いが自らの過去を克服していくきっかけとなる男の姿に、読み手までもがなんだか救われたような気分になるのではなかろうか。
        >> 続きを読む

        2017/04/08 by シュラフ

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