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1965年11月発行の書籍

人気の作品

      てぶくろ ウクライナ民話

      内田莉莎子

      福音館書店
      カテゴリー:芸術、美術
      4.4
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      • 表紙の動物たちの表情がとてもいい。
        ついページを開きたくなるじゃないですか!

        クリスマスも近づき、こどもに本を贈るならなにがいいかと考えていたところで
        ロングセラーの名作、「てぶくろ」を思い出して読んでみました。

        物語としてお気に入りなのは新美さんの「てぶくろを買いに」なのですが。
        あれは「和なテイスト」のお話しですからね。

        お話はとってもシンプル。いかにも語り聞かせのためのお話です。
        おじいさんが森で落とした片方のてぶくろを見つけた動物たちが手袋に入りたがるという繰り返し

        けっこうリアルな絵柄(熊とかイノシシとか、かわいくない)なので、日本の幼い子供にうけるかどうか、全く想像ができませんが
        この絵本としてのよさは言葉がとてもかわいらしい

        「くいしんぼねずみ。あなたは?」
        「ぴょんぴょんがえるよ。わたしも いれて」
        「どうぞ」

        そしてとうとう…

        「うおー うおー。のっそりぐまだ。わしも いれてくれ」
        「とんでもない。まんいんです」
        「いや、どうしても はいるよ」
        「しかたがない。でも、ほんのはじっこにしてくださいよ」
        これで 七ひきに なりました。てぶくろは いまにも はじけそうです。

        この本はぜひ、ママとパパが動物になりきって名演をしてほしいですね

        ついに熊までも?!この手袋どんだけ大きいんですか?
        おじいさん、巨人ですか?
        なんて、つい思ってしまいますが
        絵で表現された手袋はいかにも温かそうで丈夫そうで、むくむく大きくなって、しかも本当に家みたいに見えてきます
        その「変さ」が味だと思います。
        (シュールともいえるし、テキトーとも言えますが)
        そして何よりもこのおおらかさ!

        てぶくろはいまにもはじけそうなほどぎゅうぎゅう詰めなのに、みんな幸せそうです
        大体、狐や狼がねずみやうさぎと一緒に住むってあり?

        オチのあっけなさも含めて、まったく日本的ではない。
        それ以上にアメリカ的ではありません。

        国民性や文化を知るには、民話で接するという手法が実は的を射ているのではないでしょうか?
        きっとウクライナの人は「てぶくろ」の動物たちと同じように
        排他的ではないのだと私は信じます。

        そうここまで書いてみてふと心によぎったことがあります。

        今回意識したのはこのお話しが「ウクライナ」の民話であるということです。
        ウクライナは肥沃な大地を有する大陸の国です。
        そのため歴史的にもさまざまな国の支配を受けてきました。
        ソビエト連邦の崩壊で独立したのはつい最近のことです。
        私などは、ロシアのクリミア半島の侵攻がなければ、国の位置や形もはっきり知らないままでした。
        キエフバレエとチェルノブイリ程度な知識。お恥ずかしい。
        南端は黒海沿岸なんだから思ったよりも緯度は北ではないです。
        歴史を持った豊かな文化と民族の誇りをもった人々の国です。

        もしも「てぶくろ」を国、動物たちを移民と考えれば…。

        ぎゅうぎゅう詰でも幸せになれるなら、それでいいじゃない。
        敵も味方も決めつけないで暮らせるじゃない。

        この物語の最後、そんな夢を夢だと思わせてくれました。
        ウクライナの人々のこの鷹揚さがいつか当たり前になりますように。
        ウクライナを近く感じる絵本です。
        >> 続きを読む

        2018/11/21 by 月うさぎ

      • コメント 8件
    • 他5人がレビュー登録、 19人が本棚登録しています
      ちいさいおうち

      バージニア・リー・バートン , 石井桃子

      岩波書店
      4.8
      いいね! chao
      • 保育園から借りてきました。

        保育園にずらっと並んだ絵本の中からこれを見つけ
        「ママが大好きな絵本だよ~」と言ったら「読む!」と。
        好きな絵本を娘と一緒に読むのはとても幸せな時間です。

        りんごの木やお花に囲まれ、
        おひさまやお月さまを見ながら、
        四季を感じながら過ごしているちいさいおうち。
        ところが月日が経つと周りには道路ができ、お店や駐車場ができ、
        電車が通り、ビルが建ちます・・・

        昔から好きな絵本なのですが、
        3歳半の娘と一緒に改めて読んでみると
        けっこうお話は地味というか、わかりやすくはないというか、
        退屈しちゃうかもなぁと思ったりもしました。
        でも毎晩選んでくるし、毎回2回は読むので、
        娘なりに何か感じている様子です。

        大人の私にとってはイラストや雰囲気が可愛いらしいというだけでなく
        考えさせられることが多いです。
        町=悪とは思わないし、都会の便利さも享受している私ですが、
        人々が常に急いでいる様子などはエンデの「モモ」を思い出したりしました。
        自然に囲まれ四季を感じることの素晴らしさも。

        時代はどんどん変わっていくけれども
        ちいさいおうちが幸せでありますようにと願うと同時に
        娘もいつまでも幸せでいられますようにと願ってやみません。
        >> 続きを読む

        2019/07/06 by chao-mum

      • コメント 2件
    • 他3人がレビュー登録、 7人が本棚登録しています
      さぶ

      山本周五郎

      新潮社
      カテゴリー:小説、物語
      4.0
      いいね!
      • 表具師を目指す栄二が、職人として一人前になりかけたときに、得意先で起こった盗難騒ぎで、冤罪を擦り付けられ、石川島の人足寄場へ送られます。初めは、復讐心でいっぱいでしたが、人足寄場での、仲間や役人との交流、おすえやおのぶ、なにより親友のさぶとの交流を通して、少しずつ心の持ち方が変わっていきます。物語の最後、濡れ衣を着せた謎の犯人が分かるのですが、栄二はそれを受け入れ、許します。

        人足寄場での経験、周囲の人の支えやそれに対する気づきから栄二は成長し、人として厚みが出てくる姿が素敵でした。大事なことに気づかせてくれた周りの人たちもとても素敵でした。

        >> 続きを読む

        2018/08/05 by うらら

    • 他3人がレビュー登録、 14人が本棚登録しています
      危険な関係

      C.D. ラクロ

      岩波書店
      カテゴリー:小説、物語
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      • この本の名言をご紹介します。

        ***
        男の恋を女の恋と同じだと思ってはなりません。 >> 続きを読む

        2013/11/22 by 本の名言

      • コメント 2件
    • 1人が本棚登録しています
      りゅうのめのなみだ

      浜田 広介

      偕成社
      4.0
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      • 今でも持ってる、絵本です。怖い怖いと思われてるものでも、ほんとは優しいのだと、後になり分かりました。山形の浜田広介記念館にぜひ行きたいです。 >> 続きを読む

        2017/01/26 by 缶詰め

      • コメント 2件
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