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1967年11月発行の書籍

人気の作品

      不道徳教育講座

      三島由紀夫

      角川グループパブリッシング
      4.2
      いいね! Tukiwami maruuu
      • 新潮夏の100選、集英社ナツイチ、そして角フェス。

        私の夏の好きなイベントだ。
        キャンペーン中はお願いされなくても、店員さんから
        意識して「新潮一冊と角川二冊ですね」と箱を出してもらいたい。

        以前から、気になっていたこちらの本。
        装丁も乙女らしくなり、三島先生が美しいだけの文学じゃなく、コミカルな話もかけると知っていて購入。
        まだまだ、図書館から角栄本の予約本が(みなさん、同じサイクルで調べてる)一度に届いたり、止まった状態だったり。

        本書はとても面白い。言葉遣いは山手風標準語で耳障りもいい。内容は15年くらい前にHPを作るのが流行った時代の
        テキストサイトのようではないか。
        これは日参して見に行くレベル。電車の中でも時代が違うのに三島氏が笑かしにくる!
        惜しい人を亡くしたな。
        いつか、豊饒の海四部作を読んでみたいと思っている。

        ・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆
        1遠藤周作 70
        2北原白秋 65.9
        3中原中也 64.7

        1文章の読みやすさ B 読みやすい
        2文章の硬さ E 文章が硬い
        3文章の表現力 A とても表現力豊か
        4文章の個性 A とても個性的
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        2016/07/20 by ゆのき

      • コメント 3件
    • 他2人がレビュー登録、 17人が本棚登録しています
      リア王

      ウィリアム シェイクスピア

      新潮社
      カテゴリー:戯曲
      4.4
      いいね!
      • おもしろかった~
        シェイクスピア4大悲劇(ハムレット、マクベス、リア王、オセロー)の中で一番おもしろかった!

        (が、オセローまだ未読です。すみません・・・)

        しかし、いろいろ考えた。

        一般的には馬鹿正直な娘に財産が行かず、企みある娘が暴走するみたいな・・・

        なんか財産系は、今の時代にも何か相通じる世界でもあるし。

        また、

        深読みすれば、ヒネクレタ?!感想だったりも考えたりも色々してみたし。自問自答みたいに読書後に一人浸る・・・みたいな 笑

        リア王もいったん自分から王の立場を退いたんだから、あとから「暴走老人」みたいに・・・そのやっぱ権力の魅力つーか、一度手にあった快楽を手放せない人間の欲・・・も感じたな~

        また娘も娘で、それこそ相手のプライドと言うか、年上、ましてや父親だし、もう少し対応を考えんと・・・

        とか、

        なんかその辺の、適当にあーだ、コーダ言う人みたいであれですが・・・汗

        でも戯曲なだけに、

        生の劇として観てみたいですね!

        ハムレット等々の時も思ったけども。

        エドマンドはもう最低な男ではあるが。。。

        リアのそばにいた道化。

        なんかシェイクスピアのユーモア・センスのひとつだったと思う。

        で、

        オセローはまだ未読なので、

        是非4大悲劇を読破したいですね!

        >> 続きを読む

        2018/06/25 by ジュディス

    • 他2人がレビュー登録、 9人が本棚登録しています
      眠れる美女

      川端康成

      新潮社
      カテゴリー:小説、物語
      3.3
      いいね!
      • 波の音が高く聞こえる宿。
        ここは「安心できるお客さま」を相手にする逸楽の館だ。
        「女の子を起こそうとなさらないで下さいませよ。どんなに起こそうとなさっても、決して目をさましませんから・・・・」
        館に初めて来た江口老人は疑念を持ちながらも、隣室へ通じる戸を開ける。
        すると深紅のビロードのカーテンの先に、眠らされた裸形の若い女性が横たわっていた。

        正直に申し上げます。
        「妄想を形にした作品」としか思えませんでした。
        ストライクゾーンに入っていれば物語にすっと入れたかもしれませんが、私の場合大きく外れていたので、遠く、遠くから作品を見つめる思いでした。
        「片腕を一晩お貸ししてもいいわ。」と衝撃的な会話から始まる同時収録『片腕』も、脳内でリアルに再現されて辛い作品でした。
        谷崎作品の変態性はギャグとして読めますが、川端作品は全く笑えない。辛い・・・(2回目)
        作品としての素晴らしさは、三島由紀夫さんの解説を読んで少し理解しました。こちらはとてもおもしろかったです。

        『眠れる美女』ですが。
        ここの客は皆「安心できる」老人たちが通っています。しかしこの江口は他の人と違い、男でなくなっていません。紹介者の見込みちがいで大変なことになりそうですが、利用できる線引きって何なのでしょうね。このラインが非常に曖昧で、最初から引っかかっていました。
        江口老人は目の前の眠っている女性を通して、過去の女性を思い起こしていきます。
        その中に、可愛がっていた末娘も入っていました。
        もちろん性的な意味ではないのですが、この空間で思い出すことに、老人の人間性というか、いやらしさを感じました。娘のことを同列に扱っても良いのかと。

        若い女性たちに対して、老人たち・・・若さあふれる描写は多くありますが、作品からは生命力より死がまとわりついている印象を受けます。
        物語は途中で終っていますが、今後、この宿がどのような顛末を迎えたか気になりました。
        >> 続きを読む

        2019/08/23 by あすか

      • コメント 6件
    • 他1人がレビュー登録、 7人が本棚登録しています
      八郎

      斎藤 隆介

      福音館書店
      3.5
      いいね!
      • 小学校の頃この話を知っていた記憶がありますが、
        正直、好きな話ではありませんでした
        私はどうやら昔から「自己犠牲」のようなテーマが嫌いなのです。

        多感なお年頃を過ぎて、今読んでみると、悲劇なだけではないということがわかります。
        つまり自分の存在価値を感じることが生まれてきた意義なのだと、
        そういう理解ができるようになったのです。

        秋田の八郎潟にまつわる昔話をオリジナルに作り替えた創作民話です。

        八郎という名の「心のやさし」「おっきなおっきな山男」のお話。
        八郎は樫の木ほどもあるのに、もっともっと大きくなりたいと願いました。
        大きくなりたいのが何のためかわからないままに。

        そしてある日八郎は荒れた海から田畑や百姓を守るため、荒れ狂う海にむかいます。

        「わかったあ! おらが、なしていままで、おっきくおっきくなりたかったか!
        おらは、こうしておっきくおっきくなって、こうして、みんなのためになりたかったなだ、
        んでねが、わらしこ!」
        八郎の姿には、すがすがしささえ感じます。

        昔は悲しいお話だと思っていたのになあ。

        とはいえ、やはり自己犠牲のお話には両手をあげて賛同できない自分がいます。

        自然を相手に戦い、克服するというテーマも、60年代風だなと思ってしまう。


        ところで、こんな風に八郎によって守られ穏やかになった八郎潟ですが、
        今は、大部分の水域が干拓事業によって陸地化されて消え失せています。
        当時、当然漁民たちは干拓反対運動を展開しましたが、金で解決されました。

        干拓事業は昭和32(1957)年、国家的要請としてオランダの技術協力を得てスタート。
        昭和52(1972)年に約850億円をかけて完成

        1967年に出版されたこの本はまさに干拓の真っ最中だった訳ですね。
        八郎の犠牲は虚しいものだったのでしょうか?
        それとも自然に対する「日本人の技術の勝利」の第一歩だったのでしょうか?
        私には測りかねます。


        斎藤 隆介さんと滝平二郎さんと定番コンビの絵本ですが、これは比較的初期の作品。
        絵も丁寧でいながら荒削りという不思議なニュアンスがあります。

        力強さが秋田弁と相まって一層の力を感じる作品に仕上がっています。
        そういうシンプルな意味では魅力的な作品です。
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        2013/03/13 by 月うさぎ

      • コメント 8件
    • 他1人がレビュー登録、 5人が本棚登録しています
      ファウスト

      ゲーテ

      新潮社
      カテゴリー:戯曲
      4.0
      いいね!
      • 今回はゲーテの戯曲「ファウスト」をレビューしてみます。
        ゲーテの代表作「若きウェルテルの悩み」をはじめとする散文作品とは、まるで雰囲気が異なりますので、最初に読んだときは面喰ってしまいましたが、壮大で遊び心満載の作品です。

        「ファウスト」はいくつか版がありまして、集英社(本棚掲載)のほうは優しく読みやすい訳です。おきゃんな挿画もありますので、初めて読まれる方にはお薦めです。また、少し重めの訳が好みの方は、新潮社をお薦めします。詩の表現も美しく、軽さと重みのバランスもほどよい秀逸な訳だと思います。

        それでは内容です。
        ファウスト博士はあらゆるものを学び尽くしましたが、未だ真理に到達することができないまま世を拗ねています。飽くなき探求心は、彼の心をじわじわ追い詰めます。
        このまま真理を得られず死を迎えるのか? そんなファウストの前に、雄弁な悪魔メフィストフェレスが登場。あなたが望む魅惑的な世界を見せてあげましょう! ファウストにとって渡りに船! してその代償は? 「時よとまれ!」という言葉をあなたが発したときには魂をいただきます……ふふふ。
        血の契約を交わしたファウストは、秘薬を飲んで若返り、メフィストとともに時空を超えた壮大な旅を始めます。

        この作品は、実在のファウスト博士の伝説を下敷きにした戯曲です。ギリシャ文化を讃嘆したゲーテですので、随所にギリシャ神話や奇怪な魔界の住人が出てきます。また、ファウストの幽玄界の旅は、ギリシャ芸術にインスパイアされた「アエネーイス」や「神曲」が色濃く反映されています。ファウストの想い人となるグレートヒュンとの悲恋は、まるで「神曲」のダンテとベアトリーチェのようです。
        壮大な旅の末、果たしてファウストの魂はどうなるのでしょう? 
        メフィストフェレスと天使の争奪戦になりそうな……このあたりも「神曲」の場面からヒントを得ていると思います。キリスト文化とギリシャ文化の融合は、ダンテ以上に洒脱で遊び心満載です。

        「ファウスト」が古典作品の影響を受けていることは間違いないのですが、特異な部分も沢山あります。例えば、幽玄界のガイド役となるのは、「ファウスト」以前の「アエネーイス」では霊験あらたかな巫女、「神曲」では、偉大な古代ローマ詩人ですが、「ファウスト」では悪魔。紳士的で怜悧で、ちょっぴりおちゃらけでシニカルです。
        両者の立場は対等、教え諭すこともありません。決して恩恵的な旅では終わりません。契約に基づいて対価=魂の引渡しを求めるあたりは、いかにも近代的です。また、ゲーテは、芸術において宗教は一材料として扱うべきことを明言していますので、作品の中に神学論のうんちくはありません。さすがクールですね~。

        60年の歳月をかけて完成させたということもあり、作品全体のまとまりやテンポについては、激流のようなギリシャ悲劇やシェイクスピアのそれに比べて少々疑問は残ります。でも、よくよく考えてみれば「ファウスト」は悲劇ではないですし、「神曲」と同様に、名状しがたい結末を迎えるにあたって、作品全体を激流のようなテンポで洗い流してしまうわけにはいかないでしょう。

        余談かもしれませんが、ゲーテは「ヴィルヘルム・マイスターの遍歴時代」でもそうですが、さほど関連のない小話をちょこちょこ挟みこんで遊ぶクセがあるようです。小話を挟んで清涼剤にしていたのかしら? そういった遊びクセがあることも、この作品の楽しみのひとつです。

        さてファウストの魂の行方は? 素頓狂な旅でファウストが得たものは? 
        ――時よとまれ! おまえは美しい――
        愛と美、そして不滅(不死)という壮大なテーマは、ゲーテの哲学や生き様をあらわすものだと感じます。でもそんな小難しいことは傍において、時空を超えたへんな悪魔との冒険は楽しいです(^^♪

        「すべて移ろいゆくものは、
        永遠なるものの比喩にすぎず。
        かつて満たされざりしもの、
        今ここに満たされる。
        名状すべからざるもの、
        ここに遂げられたり。
        永遠にして女性的なるもの、
        われらを牽(ひ)きて昇らしむ」 
        >> 続きを読む

        2016/02/04 by アテナイエ

      • コメント 6件
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