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1968年11月発行の書籍

人気の作品

      蜘蛛の糸

      芥川龍之介

      新潮社
      カテゴリー:小説、物語
      4.0
      いいね!
      • 芥川さんは「羅生門」短編集に続き、2作目。
        人間的な愚かさ、醜さは描かれていますが、読後感は意外と美しく爽やかな印象。
        全体的に読みやすいお話が多いと感じました。
        特に、蜘蛛の糸が切れ、犍陀多が地獄に舞い戻った後の極楽浄土の光景がたまらなく好きです。
        お釈迦様が浅ましいものを見たときも、蓮池の蓮はいつもと変わらない。
        いつだって穏やかな風景が広がっています。
        芥川作品は印象に残るラストが多いような気がします。

        *蜜柑
        疲労と倦怠とが、まるで雪曇りの空のようなどんよりとした影を落としていた。

        この時芥川さんが感じていた不快な心情が、作中灰色の世界として描かれています。
        重苦しい雰囲気の中、娘が窓から投げた蜜柑が、ぱっと鮮やかに浮かび上がります。
        梶井基次郎さんの「檸檬」に似ているようで、印象はまるで違う作品です。

        *魔術
        印度人マティラム・ミスラの魔術に魅了された主人公。
        短いお話の中に、人間の欲望を一瞬で表すのがすごい。

        *トロッコ
        ラストを読まなければ、かわいい少年が冒険をする話。
        「薄暗い藪や坂のある路が、細細と一すじ断続している」
        まるで人生を象徴しているよう。
        苦が多い中、終着を目指して歩いている。

        *猿蟹合戦
        蟹を始め同志のものは、その後どう云う運命に逢着したのか。
        彼等は警官の捕縛するところとなり、主犯蟹は死刑、臼、蜂、卵等の共犯は無期徒刑(旧刑法の重刑罪)の宣告を受けたのである。

        おとぎ話を現実社会に当てはめると、嫌な気分にさせられますね。
        元々、猿、こんな報復を受けるほどのことはしていないよね?悪いは悪いんだけれど。という気持ちを以前から抱いていたため、あまり好きではないお話です。
        芥川版猿蟹合戦は、エンドレスなのも後味が悪い。
        >> 続きを読む

        2017/08/22 by あすか

      • コメント 6件
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      地底旅行

      ジュール・ヴェルヌ

      東京創元社
      カテゴリー:小説、物語
      3.2
      いいね! Tukiwami
      • 7月の課題図書。

        古本のあいだから一片の羊皮紙が出てきて、床に滑り落ちた。
        そこに書かれていたのはルーン文字。
        これらの文字に導かれ、鉱物学の世界的権威リデンブロック教授と甥のアクセル、アイスランドの漁師ハンスは、十九世紀におけるもっとも奇妙な遠征をおこなうことになった。
        アイスランドの死火山の噴火口から地球の中心部に達する道を降りていく。

        蛇頸竜、マストドンの群れ、地底人・・・
        想像力のない私には辛い旅行でした。
        現実感のないお話が、「大発見だ!」と進んでいくことに違和感を感じてしまって。

        アクセルが叔父さんたちとはぐれてしまったところが一番盛り上がったかもしれません。
        暗い回廊が続く中、4日間もひとりでさまよう心細さ。
        叔父さんの愛情を感じるシーンもありました。

        キャラクター的にも、ちょっと感情移入しにくい。
        熱中したら食事や睡眠を忘れるくらい変人の叔父と、危険な旅にも関わらず、叔父に引きずられてしまう甥。
        ハンスのような、原因や結果などはあれこれ詮索しないで運命に従う人はかっこいいと思うけど、感情を入れる隙がない。

        久々に辛い読書となってしまいました。
        訳が違えば変わってくるのでしょうか。
        有名作品に☆2はちょっと勇気を出しましたが、私が上手くイメージできなかっただけということで。
        >> 続きを読む

        2016/08/08 by あすか

      • コメント 4件
    • 他3人がレビュー登録、 5人が本棚登録しています
      ゲーテとの対話 上 (岩波文庫 赤 409-1)

      エッカーマン

      岩波書店
      カテゴリー:ドイツ文学
      3.7
      いいね!
      • 匿名

        残念ながら、高度過ぎて途中で断念。

        2016/07/30 by 匿名

    • 他1人がレビュー登録、 5人が本棚登録しています

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