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1969年6月発行の書籍

人気の作品

      貧しき人びと

      木村浩 , フョードル・ドストエフスキー

      新潮社
      カテゴリー:小説、物語
      5.0
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      • 全編が恋愛譚で構成されているドストエフスキーの処女作「貧しき人びと」を読み終えました。

        この作品は、下級官吏のマカール・ジェーヴシキンと彼の下宿の隣に越してきた美少女ワルワーラ、二人の間に交わされる書簡体小説になっています。

        二人の歳はかなり離れていますが、何と言うのかオジサンの恋の格好悪さ、みっともなさが、実にしみじみといいんですね。

        金持ちと結婚することになったワルワーラが、初めのうちこそ悩んで嫌がっていたのを、支度金なんかが届くとスパッと割り切って、婚礼の準備に大わらわになる。

        お金のための結婚なんて断じていけないと、つい昨日まで意見の一致していたジェーヴおじさんは、「ちょっとすみませんけど、仕立物取りに行ってくれますか?」みたいに、あっさりパシリにされたりするんですね。

        そんな彼の振り回される様子がたまらないんですね。とんでもない善人だからなおさら-----。

        もちろん、この作品は、貧しく、つましく暮らす庶民の中にこそ愛の真実があることの描かれた、ヒューマニズム讃歌でなくはない。

        だが、多声の作家と言われるドストエフスキーの真価は、すでにこの処女作において花開いていて、人間の抱く愛や優しさや純情は、必ず敗北するという物語だと思って読めば、そう読めるようにも書いてあると思うんですね。

        さらに、この作品にはもう一つ仕掛けがあって、よくよく注意して読むと、ワルワーラとジェーヴシキンの物語の裏側に、もう一つ別の悲恋と悲劇の物語が隠されている。

        それはやはり、ドストエフスキーの真骨頂である「ほのめかし」という手法で織り込んであって、これを発見するのもドストエフスキーの文学を読む際の大きな愉しみでもあるんですね。

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        2018/11/22 by dreamer

    • 4人が本棚登録しています
      中世に生きる人々

      アイリーン・パウア

      東京大学出版会
      3.0
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      •  農夫や女子修道院長、14世紀パリの主婦(妻はこうあるべき、と男が書いた書物について)や比較的有名な人物であるマルコ・ポーロなど、一般の人でも関心を持って読めそうな人々についてそれぞれ1章、全部で6章から成り立っている。中世に生きた人も、われわれとそう変わらない部分があったのではないかと思わされる。女子修道院長など、自分とはかけ離れたタイプの人間だと思っていたが、この本の記述を見ると存外人間的(という言い方は語弊があるかもしれないが)だなと感じる。 >> 続きを読む

        2017/05/20 by 理子*

    • 1人が本棚登録しています
      だびでのうた

      三好碩也 , 佐久間彪

      (有)至光社
      4.0
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      • かわいらしい絵本だった。

        羊飼いの少年のダビデが、どうしても泣き止まない羊のために、なんとか泣くのをやめてもらおうと思い、いろんな工夫をする。

        最後に、歌をうたったら、世界中がよろこび、羊も泣きやんだ。

        それから、ダビデはうれしいときも、悲しい時も、何かにつけては歌うようになった。

        周知のとおり、ダビデはのちにイスラエルの王になった英雄で、それと同時に聖書の中の詩篇の作者とも言われている。

        その少年時代に、ひょっとしたらこんなこともあったのかもしれない。

        微笑ましい気持ちになるのと同時に、自分も心の歌を忘れずにいたいと思った。
        >> 続きを読む

        2013/05/22 by atsushi

      • コメント 4件
    • 1人が本棚登録しています

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