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1971年5月発行の書籍

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      点と線

      松本清張

      新潮社
      カテゴリー:小説、物語
      3.7
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      • 昔読んだ「点と線」、有名な東京駅の4分間の見通し。一体どんな話だったのだろう。
        書店で見かけて、薄い本だし読み直してみるのもいいかなと思った。
        博多の志賀島には数年前に行ったがそこが舞台だったのかと感慨も深かった。

        志賀島の手前で発見された心中死体、料亭で働くお時と、汚職事件で摘発された政府役人、課長補佐の佐山。

        心中というには少し不審な点が感じられた、東京駅で目撃された二人連れなら食堂車の領収書が「お一人様」となっていたのはなぜだろう。佐山は一人で旅館に泊まり、5日後に女性の電話で出かけてそのまま死んだ。

        二人連れを見かけた人は、女性が「ずいぶん寂しいところね」と言っていたという。

        古参の鳥飼刑事は状況を確かめようと足で調べ始める。
        東京から知能犯捜査係り警視庁捜査二課の三原警部補がやってくるが、古参刑事の勘と執念も生きている。
        そして、この事件は三原警部補の捜査に移る。
        三原は4分間の目撃者について調べを進める。あまりにこの偶然の出来事は出来すぎではないか。
        しかし事件当日の目撃者安田は、北海道にいたという鉄壁のアリバイがあった。しかし病弱な安田の妻の随筆から彼女は 「時刻表」の愛読者であることが明らかになり、疑惑が深まっていく。

        この時代は、まだ時刻表を見ていた、今よりは旅の実感も深かったし距離感もあった。時刻表の謎ときもこの頃はあった。

        ワンタッチで発着時間を調べホテルの予約が出来る今の旅は、ミステリもスピードアップされ、作品の形も変わってきた。
        時代を反映した社会派の作品も時の流れを感じるようになった。

        松本清張のスタート時点の短編作品「ある小倉日記伝」「西郷札」は今でも変わらずに面白い。
        「点と線」の心理描写のすばらしさは時代を超えているが、もう一方で双璧をなす「砂の器」は哀切さが極まる名作だ。


        「点と線」ビートたけし主演のドラマは当時を再現したもので、重厚な雰囲気がある作品だった。
        >> 続きを読む

        2014/11/25 by 空耳よ

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