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1976年5月発行の書籍

人気の作品

      マイ国家

      星 新一

      新潮社
      カテゴリー:小説、物語
      4.0
      いいね!
      • カバーの男の人が眼鏡かけると読友さんにそっくりw

        登場人物にエス氏やエヌ氏だけじゃなく一般的な名前の作品もあったな〜

        レビュー見て読んだよシリーズです!

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        2016/07/30 by 降りる人

      • コメント 2件
    • 他1人がレビュー登録、 11人が本棚登録しています
      白樺のテーブル

      安房 直子

      偕成社
      カテゴリー:小説、物語
      3.0
      いいね! Tukiwami
      • 「このテーブルを、だいじにだいじにしてごらんなさい。
        お茶の用意ぐらい、すぐしてくれるわ」
        ある日、緑の服の少女がやってきた。白樺のテーブルが泣いていると。
        とっくに存在を忘れていたその小さなテーブルは今では物置台になっていた。

        特徴のあるイラストは味戸ケイコ。
        (見ようによってはちょっと怖い)

        アパートの自分の部屋が突如森への入口に変わる。
        少女を追って分け入った森のメルヘンな美しさにあなたも酔ってみてください。

        これは失われし森への鎮魂歌

        せめて切られて命を絶たれた木の変わった姿であるテーブルを
        どうか大切にしてあげて。
        森の娘はそれを伝えにきたのでした。

        森林破壊がテーマかあ。
        ふうむ。
        と、考えさせられました。

        昔のわたしは木が切られ、花が手折られる時、ひどく辛い気持ちがしたのでした。
        音にならない悲鳴、目に見えない血が流れているのを感じた気がして。
        今でもそこにあった木がなくなっていたり、切り株の新しい切り口を見たりすると悲しくなります。

        でも森林破壊を声高にいうことが今はできないです。
        なぜならば、森林はまったく人間が介在せず自然にまかせるか、
        さもなければ人が手入れをしなければならないことを知っているから。

        絵本の中の森のように、美しい緑の森が本当にあればいいのに。

        小鳥がさえずり蝶が舞いリスが遊ぶ
        野ばらと山あじさいが咲き誇り澄んだ泉に緑のこけのじゅうたんの広間

        ほんとうに、そんな場所があればいいのに

        ならばこそ、純然たるファンタジーのほうがよかったのではないかしら?

        都会に住む男の一人語りではなくて。


        すみませんが、もうひとつ余計なことを言ってもいい?
        白樺というのは、基本、家具には加工できません。
        柔らかくて脆いので、最もいいのは割り箸とようじだそうです。
        木の香りもしないそうなので。
        ですから白樺のテーブルなんて本当には見かけることはあまりないでしょうね。
        少なくとも実用品としては。
        そして自然林に白樺が生えるということは、その森が乾燥化している証拠だそうで
        決して滋味豊かな自然を象徴しているわけではありません。
        なので、確かに白樺は綺麗ですし、私も好きですが。
        森林破壊を非難するテーマには合わないと思います。

        すみませんね、現実的で。大人っていやね。
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        2015/09/17 by 月うさぎ

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      天使の傷痕

      西村 京太郎

      講談社
      カテゴリー:小説、物語
      5.0
      いいね!
      • 中学生の時、読んで涙が止まらなくなり、この感情はいったい何?!と、衝撃を受けた事を覚えています。内容はあまり記憶にないけれど、子供と障害など、自分ではどうにもできない、大きな社会的な問題があったと思います。
        この本きっかけで読書にはまりました。
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        2015/09/07 by まめたん

      • コメント 1件
    • 3人が本棚登録しています
      雄気堂々

      城山三郎

      新潮社
      カテゴリー:小説、物語
      5.0
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      • 戦後の歴史小説は、司馬遼太郎の「竜馬がゆく」によって、"維新史の奇蹟"である坂本龍馬の像を、見事に、紙上に再現することに成功したのだと思います。

        その司馬作品の完結からちょうど5年後の昭和46年に、経済小説の第一人者である作家・城山三郎は、幕末から明治にかけてのもう一つの"奇蹟"ともいえる渋沢栄一の生涯を、この「雄気堂々」という作品で描き出していきます。

        作者の城山三郎は、「寒々とした行灯の灯の下で、横浜焼き討ちという暴挙を企てていた若い日の渋沢栄一は、無名の反体制の一青年であった。渋沢自身の言葉を借りれば、『血洗島の一農夫』でしかない。/その『一農夫』が、その後の動乱の中で成長し、愛誦した詩の一節のように『雄気堂々』の人生を志して行く。/渋沢は、薩長土肥いずれの藩閥出身でもなく、維新に活躍したわけでもない。それでいて、いわゆる明治の元勲と肩を並べ、近代日本を築く最高の指導者、最大の経済人になる。それも雄気堂々であって、後暗いところはない。/不思議であり、ひとつの奇蹟にも見える」と語っています。

        この長編小説は、その渋沢栄一の軌跡、すなわち、彼が一個の人間として成長していく過程を、"国家形成・時代形成の物語"と重ね合わせて描いた歴史小説なのです。

        そして、この小説を読んで私が一番惹かれたところは、江戸期の組織が人間を閉塞させた時代から、明治期の人間が組織を作る時代に、日本で初めての合本組織、現在の株式会社を根付かせた渋沢栄一の姿に、今日的な問題意識を盛り込み、「渋沢とその時代は、現代に生きるわれわれに、多くの事を教えてくれる気がする」と作者が記している点なのです。

        城山三郎の一連の作品がブームとなったのは、昭和40年代末から50年代にかけての、いわゆる高度経済成長のひずみが様々な形で顕著になってきた時期に当たっていると思います。

        そして、この作品が書き始められた昭和46年には、"脱サラ"という言葉が流行したとも言われています。その中でこの「雄気堂々」は、歴史を遡ってそうした混沌とした状況に楔を打ち込むべく書かれた作品ではないのかと思います。

        また、それが龍馬が夢見たであろう日本の近代国家と果敢なコミットを果たしつつも、あくまでも「一農夫」の気概を貫いた男の行動を通して描かれたところ----、それが司馬遼太郎から城山三郎へという、現実との緊張関係を持ったベストセラーの変遷を思わせて、非常に興味深いものを感じます。

        「戦争中の教育への反動から歴史不信におちいっていたわたしは、歴史に背を向け、歴史については一年生でしかなかった」と、そう言い切る作家・城山三郎の視点があったからこそ、この作品の中の渋沢栄一もまた、明確な像を結び得たのだと思います。
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        2016/11/27 by dreamer

    • 4人が本棚登録しています
      櫻守 (新潮文庫)

      水上 勉

      5.0
      いいね!
      • 標題の「櫻守(さくらもり)」と「凩(こがらし)」の二編。
        おそらく初めての水上勉です。
        自分が生まれる少し前の作品。
        どちらも素晴らしいですが、どちらか選ぶなら櫻守。
        正直、田舎を出ている身としては山や樹を守ることから逃げている気持ちと、木を接ぐ大変さが理解できないことからのめり込めない部分があります。けれど、無償で桜を守る、ただその行為、その行為が生んだ徳、その奇跡が心を打ちます。
        最後の一文「人間は何も残さんで死ぬようにみえても、じつは一つだけ残すもんがあります。それは徳ですな・・・」に感動。
        >> 続きを読む

        2014/07/23 by Hiropika

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      火刑法廷

      ジョン・ディクスン・カー

      早川書房
      カテゴリー:小説、物語
      5.0
      いいね!
      • 本格ミステリーを無性に読みたくなる時があり、本棚の奥に眠っていた中から手にした一冊、それがジョン・ディクスン・カーの「火刑法廷」です。彼の作品では「皇帝のかぎ煙草入れ」と並んで、お気に入りの作品です。

        「『ひとりの男が墓地のそばに住んでいた----』これは未完におわったある物語の好奇心をそそる書き出しである」。そんなイントロで始まる、ジョン・ディクスン・カーの「火刑法廷」は、本格ミステリーの中でも特に好きな作品で、何度読んでもその度にあらたな発見がある、そんな作品です。

        火刑法廷というのは、17世紀のルイ王朝の時代に、妖術や毒殺の裁判を審理する法廷で、法廷は部屋中に黒い布を張り巡らして、昼間でも松明の火に照らされていたという事ですが、カーは、この異様な裁判を見事に現代に生かした長編ミステリーを書いたのだと思います。

        この小説の舞台は、20世紀前半のアメリカの田舎屋敷で、老人の毒殺死体が起きます。事件の夜、老人の部屋にいて、壁を通り抜けたとしか考えられない消えた女性の謎、死体の枕の下から発見された九つの結び目のある紐は一体、何を意味するのか? そして、密室構造の納骨堂から消失した老人の死体----。

        オカルティックな怪奇趣味と不可能トリックという本格推理の要素が、無理なく見事に融合した傑作だといつも読み終える度に唸ってしまいます。

        怪奇趣味を強調するあまり、お化け屋敷物語に堕した日本のこのジャンルの本格物のミステリーとは、まるっきり物が違うというか、格の違いさえ感じてしまいます。

        そして、圧巻は、実はエピローグにあり、謎解きが終わったところで、より深い謎が生まれ、この小説の冒頭の書き出しの箇所と照応してくるという、完璧な技巧派ミステリーの傑作だと思うのです。

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        2016/09/03 by dreamer

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      謎のビッグ・フォア (創元推理文庫 105-27)

      アガサ・クリスティ

      東京創元社
      カテゴリー:小説、物語
      3.0
      いいね!
      • 初期のアガサはミステリーと冒険スリラーを半々に描いていました。
        この「謎のビッグフォア」はミステリーと冒険ものをミックスした、
        クリスティの作風の変化のクロスロードに位置する、
        エポックメーキングな作品なのです。

        南米で牧場経営に精を出すヘイスティングズが久々にイギリスに帰って来て、
        ポアロに会いに行くところから始まっています。

        再び2人の仲好い姿(嫌味の応酬も)が見られるのがファンには楽しい。

        この作品が話題になる最大の理由はポワロの双子の兄弟「アシル(アキレス)」の話が出てくる点です。
        「有名な探偵には兄弟はつきものなんだ」というセリフはクリスティのお遊びで、
        ホームズの兄、マイクロフトを明らかに意識したもの。
        (だから双子の兄弟を訳す時、呼び名としては「兄」と訳すのが正しいのです。
        本作で弟と書かれているのは、不適です)

        クリスティは作品を描くときに時系列を採用していることもわかります。

        ヘイスティングズは『ゴルフ場殺人事件』で出会った女性と結婚し、アルゼンチンに移住しています。
        本書では妻を現地に残して、一時イギリスへ帰国しています。

        本書のラストにポアロが「カボチャでも作ることにしますか」と
        『アクロイド殺し』の冒頭につながる言葉を残していることから、
        本書が「『アクロイド殺し』の前に起きた事件」であることが判ります。
        ヘイスティングズはこの事件後アルゼンチンへ再び帰り、
        『アクロイド殺し』事件の時はずっと不在ということになっていますが、
        それで、彼の作品の「『語り手』がヘイスティングズではない」ということに
        合理的な説明が付く。
        という訳なんです!!!
        すごいですねクリスティ。
        作品外でも読者に技を仕掛けているんです!

        さて、ちょっと熱く語りすぎました。(^^;)

        ポアロに冒険やアクションは似合わない。私もそう思います。
        長編のほうが断然いい。とも思います。
        が、それはきっと、ポアロの後年の良質の作品を読んでしまっているがための先入観なのでしょう。

        ポアロのクリスチャンネームは『エルキュール』
        これは、ギリシャ神話の英雄ヘラクレスのフランス名です。
        ゴルフ場殺人事件でも、彼は建物の2階の窓にするするよじ登ったり平気でやっていたように、
        もともとクリスティの設定では、いざとなったらアクティヴで身軽な男という設定なのです。
        この作品ではポアロは列車から飛び降りたり、爆発物からあわや逃れたりの
        アクションシーン満載なんです。

        彼をあんなに年寄りに設定しなければよかった。
        と、後にクリスティは後悔していたといいます。(^◇^)


        1924年に『4号だった男』のタイトルで新聞連載された短編12編を元に、
        長編にまとめた形では1927年に発表されました。

        敵側で大活躍する「ナンバー4」は怪人20面相みたいな存在です。
        怪奇物に近い印象で、本格ミステリーのアガサ・クリスティを期待すると大外れになります。

        もとが短篇なので、事件がバタバタ立て続けに起こり、ポワロが慌ただしく右往左往しているように感じられます。
        ひとつひとつのエピソードが消化不良の感がどうしても拭えないのも事実です。

        クリスティが「国際的陰謀」をテーマにすると、
        「世界征服」のようなワンパターンな発想になってしまって、
        悪の描き方も相当マンガチック。
        例えば中国人が振られる役回りは、怪しい謎の黒幕的人物か、
        組織の親玉か、犯罪者ってパターンに決まっていて、苦笑したくなるほど。

        クリスティーのポアロシリーズの中で最低という声まであるお気の毒な作品。

        けれど、創元推理文庫が『謎のビッグ・フォア』をわざわざ選んで出版しているんですから、
        厚木氏のおめがねにかなった作品だったに違いないのです。

        クリスティのような時代の雰囲気を生かすべき作家の作品は
        むやみに現代っぽく軽薄な言葉に移し替えるのは逆効果。
        厚木訳は読みやすく、ちょうど良い硬さ古さでお薦めです。

        次々に起こる事件はそれぞれがアイディアに富み、
        話をふくらませれば、中編にもできそうな話があったり、
        ショートショート的なニュアンスも感じたり、
        クリスティらしい多彩な才能を感じ取ることができるでしょう。

        羊の腿肉の意味
        黄色いジャスミンの謎
        などの事件は特に、長編に仕立てることも可能な秀作です。

        この作品を、あまたのポアロものを読んでしまってから、
        他に残っているのは何?という経緯で読むのは、不幸でしょう。
        その人にとっても、この作品にとっても。
        >> 続きを読む

        2012/12/11 by 月うさぎ

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      あんぱんまん

      やなせたかし

      フレーベル館
      4.0
      いいね!
      • 言わずと知れたアンパンマンです。

        思えば幼稚園の紙芝居からのお付き合いですし、アニメシリーズも夢があって勇気付けられましたね。

        初期の頃とは随分お顔も変わったんだなぁと感慨ひとしおです。

        作者のやなせたかしさんが亡くなられたそうで本当に残念です。

        ご冥福をお祈り致します。
        >> 続きを読む

        2013/10/15 by カカオ

      • コメント 8件
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