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1976年9月発行の書籍

人気の作品

      ドグラ・マグラ (上) (角川文庫)

      夢野 久作

      角川グループパブリッシング
      カテゴリー:小説、物語
      3.5
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      • 読了日は適当。
        読めば精神に異常をきたすなんて書かれてたら普通読むよね。押すなよ、絶対押すなよの精神だよね。
        私は狂いはしなかったのだが、まわりが狂った。どこともなく狂った。私は正常なのだが、まわりがなんとも言えず狂った。いや、分かる。私は冷静の国から冷静を広めに来たように冷静だが、回りが狂った。そう、このほどだ。参った。私は全く徹頭徹尾正常なのだがまわりが狂った。ああどうしようもない。私は狂っていないんだけれどまわりがしょうがなく狂った。どうします?どうしたらいい、?今度この本の読者に聞きに行こう。まあもしかしたらその人たちも狂ってるかもしれないが。
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        2016/05/20 by kido

      • コメント 1件
    • 他5人がレビュー登録、 32人が本棚登録しています
      ドグラ・マグラ (下) (角川文庫)

      夢野 久作

      角川グループパブリッシング
      カテゴリー:小説、物語
      3.7
      いいね!
      •  三大奇書のうち最も有名な一角。「読むと一度は気が狂う」の真偽は果たして……。

         あらすじ。
         低く響く鐘の音で目を覚ました「私」は一切の記憶をなくしていた。
         隣室から響く女の悲鳴。怪しげな二人の教授。狂人によって書かれたらしい「ドグラ・マグラ」というタイトルの書物。遠い過去から続く呪い。革新的な精神病への見解。死体が腐っていく様が描かれているという絵巻物……。
        「自分はだれなのか」「ここはどこなのか」「なぜここにいるのか」「いつからここにいるのか」ーー「私」を取り囲む謎が複雑に絡まり合う。


         奇書と言うくらいなので、どれほど意味不明で理解不能なのだろうと思っていました。しかし、いざ読んでみると「すごい……!」と圧倒されるほどしっかりとした作品でした。

         一人称のサスペンスかと思いきや、突然に精神病の扱いを風刺する歌が始まり、報告書や論文がはさまり、古い伝承をふまえ、さらに映画形式で過去が語られます。物語の見方がめまぐるしく変わり、その複雑怪奇さに目を見張るばかりでした。それぞれの場面に合わせて文章がガラリと変わるのも見所です。

        「ちゃかぽこ、ちゃかぽこ」辺りで挫折することが多いとよく聞きますが、むしろその辺りはリズムにのってテンポよく読んでいけます。それ、ちゃかぽこ、ちゃかぽこ。

         十人十色、いく通りもの読み方ができます。しかし、どの筋を追っていっても小さな矛盾があるのです。緻密に組まれた、たくさんのストーリーが少しづつ狂わされていて、どれを追っても煙に巻かれてしまいます。

         あまりにもスゴすぎるものには、時に「異端」のレッテルを張られることがあります。本作が三大奇書に名を連ねるのはそう言う部分もあるのかもしれません……などと思ったりもしますが、狐にでも憑かれないと書けないレベルである本作は、やっぱり奇書で間違いないのかも。

         身構えていた割には楽しんで読むことができました。本作にあったのは、めちゃくちゃではない計算され尽くした悪夢でした。例えるなら、粗野な暴漢ではなく狡猾な殺人鬼だったのです。どちらがより威力を秘めているのか……明白ですね。

         さて、残りの奇書は『黒死館殺人事件』と『虚無への供物』。

        黒死館「ドグマグはしょせん有名……我々の中でもハードルは最も低い……」
        虚無「一冊読んだくらいで奇書の恐ろしさを知ったと思うなよ……ふふふ」

         読むかなぁ……まぁ、いつか気が向いたらですかね笑
        >> 続きを読む

        2015/09/28 by あさ・くら

      • コメント 10件
    • 他2人がレビュー登録、 25人が本棚登録しています
      さむけ (ハヤカワ・ミステリ文庫 8-4)

      ロス・マクドナルド

      早川書房
      カテゴリー:小説、物語
      4.7
      いいね!
      • 【ロス・マクの代表作であり、ハードボイルドものの代表作でもある本作を読んでみる】
         実は私、ハードボイルドものをこれまであまり読んでこなかったのです。
         でも、名作と言われている作品くらいは読んでおこうと思い、代表的な作品と言われる本作を手に取ってみました。
         ロス・マクドナルドが生み出したリュウ・アーチャーは、ハードボイルド探偵の代表的な一人でもありますし。

         ハードボイルドの探偵と言うと、暴力的で、女にだらしなく、酒ばかり飲んでいて、法を軽視するというイメージが(ろくに読んでもいない私の中では)強いのですが、今回お初にお目にかかったリュウ・アーチャーは、必ずしもそういうタイプには思えませんでした。
         いや、私、そういう典型的なハードボイルド探偵のタイプってキライなんですよね(それもあってこれまで手が伸びなかったという面もあります)。

         リュウ・アーチャーは、冷静で、喧嘩早いわけではなく、口調も丁寧で、女性にもストイックですし、酒浸りなんていうことはありません。
         クールはクールですが、情に薄いという意味ではなく、これまで私の中にあったハードボイルド探偵のイメージとはかなり違うと感じました。

         さて、本作ですが、結婚してハネムーンに出かけたのに、その初日に花嫁がホテルから失踪してしまったという夫の依頼を受けて、リュウ・アーチャーが調査に乗り出すという物語です。
         本作のスタイルは、一言でいえば『芋づる式』ではないでしょうか。
         最初の手がかりから始まって、次から次へと新しい手がかりや人物が登場し、リュウ・アーチャーはそれをひたすらたどっていくという展開になります。

         調査の結果、花嫁が失踪する直前、顎鬚を生やした男がホテルに花嫁を訪ねて来たことが分かります。
         その男は1時間ほどして帰ったようなのですが、その後、花嫁は一人で出かけて行ったまま帰って来ないというのです(その間、夫は外出していました)。

        結局、花嫁は早い段階で発見されるのですが、大変興奮しており、夫のもとには戻らないと言い張るのです。
         彼女は、過去に精神科医にかかっていたことが分かったので、街の精神科医に診てもらったところ、安静が必要ということで入院させられてしまいます。
         しかし、結婚したばかりだというのに、もう夫のところには戻らないなんて、一体何があったのでしょう?

         その後、この花嫁は、自分の知人の女性教師が死んでいると言い出し、それも自分のせいだと言うのです。
         リュウ・アーチャーは、その女性教師の家に行ってみるのですが、確かに女性教師は頭を銃で撃ち抜かれて死んでいました。

         花嫁は見つかったものの謎は深まる一方です。
         警察は、この花嫁こそが女性教師を殺した犯人ではないかという疑いを深めていくのですが、リュウ・アーチャーは、昔、花嫁の父親が母親を殺したという事件があったことを探り出し、その事件が現在にまで影を落としているのではないかと考え始めます。

         本作では、見方によっては非常に都合よく、どんどん新事実が明らかになっていき、リュウ・アーチャーは、それをひたすら追い続けるわけで、本格ものミステリのようなトリックや手がかりをもとにした謎解きの要素はほとんどありません。
         まぁ、読者としては、段々明らかになっていく事実から、真相を想像するくらいしかないのです。
        その辺りを物足りないと感じるか、あるいは技巧的ではないリアルさが好ましいと感じるかが、ハードボイルドを好むかどうかの分かれ道になりそうです。

         また、本作の場合、非常に複雑な人間関係になっています。
         ミステリに対する批判の一つとして、「登場人物がやたらに多く、誰が誰なのかわからなくなる」ということが言われる場合があるのですが、私はこれまでそんなことを感じたことは全くありませんでした。
         ところが、本作に関して言えば、さほど多い登場人物というわけでもないのに、何故か人間関係の把握が複雑だと感じ、それこそ、「これはどの人だっけ?」となってしまったことを白状します。
         ロス・マクの書き方が悪いというわけではなく、むしろこんなに複雑な話をうまくまとめたもんだと感心する位なんですけれどね。

         さて、ハードボイルドを読んでみたわけですが、私の個人的趣味からすると、やはり本格ものの方が好みに合っているようです。
         とは言え、よく書けている作品であることは間違いないと思います。


        読了時間メーター
        □□□     普通(1~2日あれば読める)
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        2020/06/26 by ef177

    • 他2人がレビュー登録、 5人が本棚登録しています
      影との戦い

      Le GuinUrsula K , 清水真砂子

      岩波書店
      カテゴリー:文学
      5.0
      いいね!
      • ファンタジーにユングの心理学の要素を取り込んでおり、非常にユニークで、完成度の高い作品となっており、今、読み返してみても、なんら古さを感じさせず、むしろ現代にこそマッチした作品ではないかとも思えてくる。

        ”ゲド”という名前を持つ魔法使いが、成熟した人間になる過程が描かれていてるが、一人の人間の人生というものがファンタジーという姿を借りて象徴的に書かれているようにも感じられる。その為、子供の時、この作品を読んだ人は、人生の節目節目にこの作品を読み返すごとに新たな印象をうけるのではないだろうか?

        私も学生時代にこの作品を読んだ事があったが、つい最近、また読み直してみた。年齢を重ねた現在は、また違った目でこの本を読む事ができ、大きな満足が得られた。
        >> 続きを読む

        2018/01/02 by くにやん

    • 1人が本棚登録しています
      ぼくにげちゃうよ

      マーガレット・ワイズ・ブラウン

      ほるぷ出版
      3.0
      いいね!
      • こうさぎはいえをでて、どこかへいってみたくなりました。
        そこで、かあさんうさぎにいいました。
        「ぼく、にげちゃうよ」

        原題:The RUNAWAY BUNNY
        世界30数カ国で読み継がれている古典的名作絵本です。

        こうさぎの冒険心VS母うさぎのゆるぎない愛 の
        かけあいのような会話のやり取りが繰り返される。

        こうさぎが小川の魚になると言えば、
        母は漁師になって魚を釣り上げると言い返す。
        こうさぎは次々にいろいろなものに変身する。
        山の上の岩や庭のクロッカスや小鳥やその他
        いろいろなものになって逃げると言うものの、
        母はその都度こうさぎをキャッチしてしまうのです。
        (こうさぎの魚を釣るための餌がにんじんなのが笑えます。)

        「ふうん。だったらうちにいて、
        かあさんのこどもでいるのとおんなじだね」


        母と子の間では、こういうシーンはきっといろいろな場面であるでしょう。
        子どもは冒険が大好きですし、
        母は危ないことを防がなければなりません。

        こんな時、
        「おまえがにげたら、かあさんはおいかけますよ。
        だっておまえはとってもかわいいわたしのぼうやだもの。」
        なんて、母うさぎのようなセリフを言えるお母さんは、稀でしょう。

        だから、せめて本を読むときに、こんなストレートな愛を
        子どもに「ことばとして耳に聴かせて」やりませんか?

        いつか本当に自由を求めて自分のもとから出ていく子供。
        その前のほんのわずかな一時を、愛おしんでほしい。

        3歳~5歳くらいのお子さんに。読み聞かせでどうぞ。
        >> 続きを読む

        2012/08/25 by 月うさぎ

      • コメント 5件
    • 3人が本棚登録しています

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