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1978年5月発行の書籍

人気の作品

      ブランコのむこうで

      星新一

      新潮社
      カテゴリー:小説、物語
      3.8
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      • 星新一さんの本は、うん十年ぶりに読みました!!^^;

        昔、よく読んだな~

        このタイトルは初めて読みました!


        見知らぬ人の、夢の中を自分の意思とは関係なく放浪する、男の子

        ある日目が覚めて、現実の世界に戻ったとき、

        その冒険は、大切な宝物になっていた。。。


        久しぶりに、子供心を思い出したような、くすぐったい

        読了感でした!!
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        2014/02/03 by yayopeta

      • コメント 4件
    • 他1人がレビュー登録、 12人が本棚登録しています
      寒い国から帰ってきたスパイ (ハヤカワ文庫 NV 174)

      ジョン・ル・カレ

      早川書房
      カテゴリー:小説、物語
      4.7
      いいね!
      • 【スーパーマンではなくって】
         時代はまだベルリンの壁によって東西ドイツが分断されていた頃。西側の諜報部員で、対東独諜報活動を指揮していたリーマスは、東側に潜入させていた部下を次々と失います。東側のムントという男が強敵で、西側スパイ網を壊滅させていきます。最後の頼みの綱だった部員も西側に逃れる寸前にリーマスの目の前で殺害されてしまいます。

         すべての部下を失い、対東独スパイ網を潰してしまったリーマスは、英本国に召還され閑職に左遷。退職しようにも年金も満足に受け取れない仕打ち。やけになって酒浸りの挙げ句、公金に手をつけた廉でクビになります。その後、失業保険をもらいながら職を転々としますが、どれも長続きせず、図書館司書の手伝いの仕事でリズという女性と親しくなるけれど、ろくに金もないことからツケで食料品を買おうとして店主とトラブり、つい殴ってしまって刑務所送り。

         ……ところがこれは全て偽装。宿敵ムントを罠にはめるために西側諜報部が練りに練った作戦の一環だったのです。刑務所から出所し、行く当てもなさそうにぶらついているリーマスに東側スパイが接触してきます。餌に喰いついた!

         本書はスパイ小説の古典的名作、金字塔とも評される作品です。従来の作品に比べて何が画期的だったかというと、それまでは、スパイというと007に代表されるような、超人的なヒーローとして描かれていたのですが、本作のリーマスはスパイとしての技術は身につけているものの、そんな派手なアクションシーンがあるわけではなく、ボンド・ガールも出てきません(リズは胴長のぱっとしない地味な女性として描かれています)。それがある種のリアリティを生んだのでしょう。
         また、リズは西独の共産主義者グループの一員として描かれています。つきあい始めた頃は、リーマスもそのことを知らず。

         後半に二人が口論になる場面があります。そこでリズは西の汚いやり口を非難し、それは正しいことではないと叫びますが、他方リーマスも、じゃあ東のやっていることはどうなんだと糾弾します。どちらの側も矛盾をはらんだ思想、体制なのですね。そのことをル・カレも描きたかったのではないかと感じました。

         物語の展開は比較的先読みし易いです。ですが、ラストにはどんでん返しが用意されており、最後の最後は悲しみをたたえた終わり方になっています。
         華麗で派手なスパイ物では全くありませんが、じわっとくる名作ではないでしょうか。
         なお、表題の「寒い国」とは東独を指していますよ。
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        2019/08/22 by ef177

    • 他1人がレビュー登録、 6人が本棚登録しています
      水妖記―ウンディーネ (岩波文庫 赤 415-1) ウンディーネ

      フーケー

      岩波書店
      カテゴリー:
      4.0
      いいね!
      • 水の妖精の一種であるウンディーネにまつわる、いわゆるお伽噺です。メルヘンの大家、ドイツより。
        ウンディーネはドイツ読み、フランス語読みではオンディーヌで、本作をもとにした戯曲もある(ただしストーリーは結構違う)のだとか。そちらも読まなくては。

        一応再読なのですが、楽しく読みました。お伽噺の形式にのっとって、アヤカシには物理原則並みのルールがあって、破るとペナルティがある。
        人の心は移ろいやすく、とはいえ魂をもつ人間は特別で、魂を持たない妖精の類とは立場が異なる、というところなんて、いかにもキリスト教です。

        いわゆる異類婚姻譚と呼ばれるやつで、水の妖精が人の世界に嫁入りするという話ですが、彼女の魔力の及ぶところ(異郷)との境目とか、いろいろ考えると楽しいです。魂を重視しているところとか、特に。仏教文化圏では悉有仏性ですが、キリスト教では人が神の似姿なんですよね。面白いなぁ。
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        2017/06/19 by ワルツ

    • 3人が本棚登録しています
      萩尾望都作品集

      萩尾 望都

      小学館
      カテゴリー:漫画、挿絵、童画
      5.0
      いいね!
      • 萩尾望都の作品で何が一番好き?と聞かれたら、
        ちょっと悩むけれど、きっと私は「11人いる!」が一番好きなんだと思う。
        何度も読んだSFマンガの名作中の名作。いや、SF中の最高傑作の一つと言えるでしょう。
        萩尾さんの絵もこの頃の絵が好きだなあ。可愛いし。1975年(「トーマ心臓」の直後くらい)

        背景設定や緻密なストーリー構成、登場人物全てが魅力的。
        ミステリー仕立てでありながら、ラブコメ要素もあり、心理劇でもあります。
        主人公タダの封印された幼少期の事件も絡み、非常に含みのある複雑な物語になっているため
        一回さらっと読むだけでは物語のディテールや趣旨がわからないと思います。
        この時代の少女漫画は高度に文学的なのです。

        多くの要素が盛り込まれていることも魅力を増す要因になっています。
        まず、アーシュラ・ル=グインの「闇の左手」の影響。
        本作にはフロル(フロルベリチェリ・フロル)という両性具有の人種が描かれていますが、
        このモデルは「闇の左手」に描かれた惑星「ゲセン人」だったようです。
        宇宙を束ねる平和的な星間連盟の存在もグィンが著していました。
        宇宙船に乗っている人数が11人というのも、一緒。これは偶然かな?

        また萩尾さんは、宮沢賢治の「ざしき童子( ぼっこ )のはなし」を読んだことがきっかけで
        「10人のはずが、11人いる!」というストーリーを思いついた。と話しています。

        クローズド・サークルものとして、クリスティの「そして誰もいなくなった」も思い出しますね。

        ドタバタ・コメディとシリアスのさじ加減も絶妙です。
        決してギャグが宙に浮くことがない。
        そして今読み返してみても科学的にも大幅に古びた要素も感じません。
        コンピュータの形状がちょっと古めかしい?
        宇宙服が簡単過ぎるでしょう?ヘルメットだけでOKなの?ってのは思うかも。

        こういう名作で好きな作品ってこれ以上言うべきことがありません。
        「未読な方はぜひ読んでください!!!」

        SF未体験な方にもぜひ手にとってもらいたいですね。
        普通にラブコメとしても楽しめます。
        男性の少女漫画入門の書としても最適。
        (ちょっとだけBLがかっているのでそっちの入門編にもいいかも。)

        【ストーリー】
        地球人類も含めた銀河系全域での交流がある時代。
        さまざまな星系からそれぞれの文化を背負ってやってきた宇宙大学の受験生たち。
        最終テストでは10人1組のチーム別に異なる課題が与えられる。
        彼等は漂流中の宇宙船の中で、53日間、外部との接触・補給・通信無しで生き延びるように命じられる。

        しかし宇宙船・白(はく)号に到着するとメンバーは11人いた!
        誰が11人目なのか?目的はなんなのか?

        宇宙船内で不吉なトラブルが相次ぎ疑心暗鬼がつのっていく。
        事故なのか仕組まれたものなのか?彼等は合格できるのか?
        いや、果たして生きて帰れるのだろうか?


        不満を言わせてもらうなら、なぜ「11人いる!」と「続・11人いる!」をわざわざ別の本に分けて
        それぞれ違う作品を抱き合わせて販売するのか?!です。
        なぜ?って…理由はわかるけどさ。
        最新版とか文庫ではいっしょになっているみたいですが…。
        編集が各版で異なるため収録作品へのレビューは割愛します。
        この版では相当古いコメディー作品(妖精狩りシリーズ)が同時収録されていますが、
        SFっちゃあSFですが、イメージが相当狂います。
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        2014/03/27 by 月うさぎ

      • コメント 8件
    • 3人が本棚登録しています
      トヨタ生産方式 脱規模の経営をめざして

      大野 耐一

      ダイヤモンド社
      カテゴリー:自動車工学
      4.7
      いいね!
      • 個人的には“カンバン方式”に疑問を持っていました。「カンバン方式によって、仕掛かり在庫は制限できるけど、1工程の作業時間によっては、リードタイムは長くなるんじゃないの?」という疑問です。私のレベルが不足していて、本書を読み込んでもこの疑問に対しやや晴れた段階です。しかし、著者の「トヨタ生産方式」の考えが詰まっていますので、レベルが不足していても何らかのメリットはあるかと思います。レベルが合致している人であれば、さらに役に立つかと思います。

        本書は1978年5月25日に第一刷発行と、36年前に書かれた書籍で、「トヨタ生産方式の基本的な考え方」について記述されています。7割ぐらいは“トヨタ式”について書かれていますが、3割ぐらいは“フォードシステム”について書かれています。用語についても、一般の人に全くわからない用語は無く、用語集もあるので、読む事は問題ないと思います。
        ただ、著者の思いや考えをそのまま記述した内容で、構成はまとまっていません。話が前後していたりして読みにくいと感じる点も多々あります。そのためか、読んでいるというよりかは話を聞いているに近い感じがします。

        本書に多くの人が期待するのは、「トヨタ生産方式」とは何か?やどういう仕組みなのか?等と思います。本書では、カンバンやあんどん、ムダを徹底的になくすことなど、有名な方法が出てきますが。それらは手段にしか過ぎないと書かれています。「トヨタ生産方式」の全体像や構造など核心の部分については、明示的には書かれていません。レベルを上げて、本書を精読できた時に分かるのかもしれません。

        しかしながら、部分部分については、面白い点も多々見られます。例えば「他品種少量生産でも利益がでる体質を目指している」事や、「徹底した現場主義」など、内容的に現在でも通じる点が多くあります。ただ、経営学など教科書の視点から考えると、真逆の考えが多いです。

        当時の方法なので現在では役に立ちにくい点も幾つかあります。「自働化と自動化」の点が、現在ではコンピュータがあるので、かなり改善されているかと思います。

        書かれている事は「トヨタ生産方式」なので製造業のかた向けなのですが、「情報技術者の観点から見た時に、役に立つのか?」という点は、製造業に関わるシステムを構築している場合は、業務を知る上で役に立つと思います。それら以外では難しいと思います。ただ今のシステム開発ではムダが多いので、その改善の観点などヒントはあるかと思います。また、「企業のトップが意識を革新をして、意思決定をくださねばならない」には、システム開発者はうなづけると思います。

        最後の方に、「納豆」と「豆腐」の意味について書かれていて、面白かったです。
        >> 続きを読む

        2014/10/21 by yousuke-

      • コメント 2件
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