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1978年6月発行の書籍

人気の作品

      ノヴム・オルガヌム―新機関 (岩波文庫 青 617-2)

      ベーコン

      岩波書店
      5.0
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      •  短いながら、示唆に富んだ一冊だった。一応、古代から哲学書を辿って読んできたが、少しこの時代当たりから毛色が変わってきた。恐らく、当時の17世紀の科学革命に由来しているのだろう。哲学というよりは、科学者に向けた啓蒙書のように思える。皮肉にも、現代においても、科学者による実験内容の改ざんなどが報道を熱くすることが多々あるが、そんな時代だからこそ、これら初期自然科学の賜物である著作を読むべきかもしれない。
         内容は多くの人が知るように、真理の探究において帰納法を用いることの意義を唱えた著作である。ホワイトヘッドの言葉に「近代の哲学はプラトンの注釈書に過ぎない」的ニュアンスの言葉があったが、ベーコンは(一部肯定はしつつも)古代ギリシャの哲学を否定し、近代の新たな哲学への舵を切ることの重要性を説いている。帰納法などは、今では自己啓発などにも簡単に書かれているが、ベーコンは帰納法の方法論を、有名な「四つのイドラ」や蜘蛛・蟻・蜜蜂の例えなどを用いて、明快に説明している。このように、現代では当たり前の概念も、今一度、原点に立ち返って方法論を再考する必要が、今だからこそあるのかもしれない。
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        2018/02/05 by shinshi

    • 1人が本棚登録しています
      変な男 (角川文庫 緑 357-18)

      眉村 卓

      4.0
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      • 日常的なSFと近未来的SF作品を収録したショートショート集です。

        何度も書いていることですが、僕は数十年前続々と発売された角川文庫のSF &ミステリー短編集が大好きで、本書の眉村卓氏をはじめ、筒井康隆氏や横溝正史氏等の短編集をそれこそ貪るように読んだものです。

        そして、その当時読んだ短編集はどれもめちゃくちゃ面白かったことが、今も読書好きという僕を形成したと思っています。

        短編集なので出来不出来、好みの作品などがはっきりしてしまいますが、多くの作品を読めるという点では、とても得な気分を味わえるのが良いですね。

        本書の場合は表題作や「美しい手」が僕の好みなんですが、奇遇にも本書の解説を書いている星新一氏も「美しい手」を好きな作品にあげているのが、とても嬉しかったですね。

        そう、本書はSF黎明期を支えた代表的作家の眉村卓氏の作品と星新一氏の解説が読めるという、なんとも贅沢なショートショート集なんですよ。

        ですから、古本屋さんで本書を見つけたら、迷わずご購読&読まれることをオススメします。
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        2018/03/25 by アーチャー

    • 1人が本棚登録しています
      萩尾望都作品集

      萩尾 望都

      小学館
      カテゴリー:漫画、挿絵、童画
      4.0
      いいね!
      • 「11人いる!」の続編ですがテイストは異なります。
        タダとフロルはもちろん主役ですが、物語的には前作では脇役だった「王様」が主人公。
        宇宙大学に合格したものの、進学はせず故郷の星「アリストスカ・ラ」に統治のために帰ったバセスカだった。
        (前作ではキレやすい威張りんぼだったけど、成長したのかいい男になってます)

        夢に満ち、かつスリリングだった前作に対し、本作では国家や戦争が描かれる。
        星の気候条件や文化による特異性なども論理的に構築されているため、
        SFでありながらファンタジックで古典的な世界観を違和感なく受け止められるだろう。
        隣接した小惑星同士の衝突、大国の陰謀、裏切りと策略、謀殺。
        血なまぐさい話が展開し、そこに巻き込まれたタダとフロルだけではなく、
        敵国となった星「アリストスカ・レ」の学生友、ソルダム4世(フォース)をも引きずりこんでの悲劇が展開する。

        国家による殺人=戦争がなぜ起こるのか。
        「貧乏国がカネを得るにはどうしたらいいか?」バパ大臣が口にしたように
        戦争の原因はすなわち経済によるものだ。他人の所有する資源を奪うのが目的。
        萩尾さんはこの真実を見据えている。

        無駄に「宇宙帝国の支配者」なんかを目指す極悪人などでてこない。
        全宇宙が真っ二つにわかれてドンパチやるようなお子様SFでは全くない。
        どの人間もそれが自国の利益であると信じて行動したにすぎない。
        バパ大臣でさえ「わたしはマヤのためを思ってやったのです」と述べるのだ。
        きっとナチスの大物たちも同じことを言うはず。さすが萩尾さん。

        四世(フォース)の深い悲しみの表現は秀逸。王の辛さも。
        何度読んでも泣けます(´;ω;`)

        この話を初めて読んだときにも、友情に涙したものだが、ここまで深い感動は、今だからこそ、なのかもしれない。
        そして間違いなく、この作品は反戦のメッセージを持っている。

        シリアスで重いテーマのなか、フロルののんきでストレートな言葉が素晴らしいカタルシスを生んでいる。
        その気持ちの良さったらない。
        (タダとフロルがラブラブ過ぎるでしょう。とも思うけど…)

        人心は乱れ世界は殺伐とし、家族、友人を引き裂き、信頼や愛情を踏みにじる。
        それに引き換え、そこにあるのは金の価値だけだ。

        それなのにたった今も、人間はその歴史において学ぶことなくこの愚行を繰り返している。
        悲しいかなSFの舞台における遠い未来でも、変わることがないだろう。

        そう読めるから尚、この手のSFは辛いのだ。
        過去の戦争を物語った小説よりもずっと…。



        『スペース・ストリート』というショートショート的なギャグマンガ7篇が収録されています。
        11人いる!のキャラが登場。タダとフロルの掛け合いが楽しい。
        萩尾さんはギャグもうまいんですよ。
        >> 続きを読む

        2014/03/29 by 月うさぎ

      • コメント 6件
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      おばけのジョージー

      BrightRobert , 光吉夏弥

      福音館書店
      カテゴリー:芸術、美術
      3.0
      いいね!
      • おはなし自体は楽しめた様子。絵が気に入らない?
        年齢が上がるごとにおかしみが分かってきたようで、その後、図書館で何度も借りる。幼稚園卒園頃には★5つになっている。 >> 続きを読む

        2015/02/01 by ぶぶか

    • 2人が本棚登録しています

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