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1979年1月発行の書籍

人気の作品

      世界の中心で愛を叫んだけもの

      ハーラン・エリスン

      早川書房
      カテゴリー:小説、物語
      3.5
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      • 全15篇の短編を収めた一冊です。

        全編を読み終えて感じたのは、愛への飢餓でした。
        心のどこかで愛されることを求めつつも、建設的に愛することはしない。
        そんな人々が構成する世界では、その欲求は満たされない。
        ・・・といった印象です。

        暴力、薬物、無法状態、ディストピア、諦め、そんなエッセンスが散りばめられた、半ば退廃的な空気の漂う世界観で、多くの主人公は感情に任せて本能的に行動します。読み手としては、やけっぱちな主人公の感情には共感しつつも、その行動選択には同意しかねるな、と思いながら読み進めました。サリンジャーの「ライ麦畑で捕まえて」を読んだときの感覚に少し似ているでしょうか。でも、ホールデンよりは成熟した、もっと擦れた主人公たちですが。

        暴力的に、突然に、無慈悲に物語が展開していくスタイルは、ワルツさんの書評にもあるように、私も舞城王太郎氏の作品を思い出しました。ただ、そこにあるのが単に冷笑的な態度でなく、愛を求めているのにそれが叶わない、故に仕方なくこうなってしまう、という悲哀のようなものをどことなく感じさせる点で、スタイルは似ていても内容的に異なるという印象をうけました。

        各短編はどれもページ数に見合わないほど重みがあり、読むと疲れます。特に、表題作でもある「世界の中心で愛を叫んだけもの」は難解です。が、この物語だけを3周くらい繰り返し読むと、なんとなく伝わってくるものがあります。それをここに言葉で書き下そうとするのはナンセンスなので、是非一度(いや、三度)読んでほしいですね。
         お気に入りは最後に収録されている「少年と犬」です。”愛って何か知ってる?”という問いかけが、最後に心の中に残ります。また、全部を読み終えた後に、再度まえがきを読むことをおすすめします。(このまえがきは、最初に読んでも何を言っているのか本文もわからないので。)
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        2017/08/12 by 空っぽの殻

    • 他2人がレビュー登録、 7人が本棚登録しています
      西郷隆盛―官軍の総大将 (学研まんが人物日本史 江戸時代後期)
      5.0
      いいね!
      • 明治維新の樹立に一役買った西郷隆盛。
        私は日本史は世界史より詳しくない。けど、気になるので読んでみた。

        西郷隆盛はよりよい国をつくっていくために仲間たちと協力し
        積極的に活動した。
        だけど、そんな大切な仲間たちが反対派に捕らわれ死んでいくのはとても悲しいだろう。
        悲しくて自殺を図ろうとしたことが何度かあったのは意外だった。
        彼は人物像からして大柄だから、そんなことはしないと思っていた。見た目のイメージとは裏腹に繊細で優しい。

        何度も心折れそうになったが、仲間の助けもあり、自分の成すことを遂げている。
        成すことは遂げたが、その後は誤解や衝突などにより、釈然としない最期を迎えた。頑張って成し遂げたことが誤解されたり歪曲されることは、やっぱり悲しい。

        西郷隆盛の人生は苦難に満ちていた。
        それでも、現在はその功績を認められ讃えられている。そういうのを私は嬉しく思う。

        この漫画は他の西郷隆盛の漫画伝記より昔に描かれたものだろうか、絵も台詞回しも古臭い。だがそれでも良い。
        ときおり混ざる冗談も面白かった。

        今度は西郷隆盛の尊敬する島津斉彬あたりの伝記を読みたい。
        >> 続きを読む

        2015/03/13 by Nanna

      • コメント 1件
    • 1人が本棚登録しています
      ぽっぺん先生の動物事典 (ぽっぺん先生物語)

      舟崎 克彦

      筑摩書房
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      • 児童書なので、さらっと読めました。
        出てくる国の名前が、ロシアじゃなくてソ連になっているような古い本なので、言葉遣いやジョーク(というか、親父ギャグ)がどうにも【昭和】なところが、なんとも。(^_^;)
        動物たちと出会って会話したとか、動物たちから手紙が来たとか、ちょっとファンタジーな感じもあるけれど、書かれている内容がちゃんと『動物事典』なのがすごいところ。
        とは言え、内容的には豆知識という感じではあるのだけれど。
        このぽっぺん先生のシリーズは、小学生の時に読みたかったなあ。
        年代的には発売されてたハズなのに、全然知らなかった。
        >> 続きを読む

        2018/07/27 by koh

    • 1人が本棚登録しています
      サールズキャット

      ロナルド・サール榊原秀人

      5.0
      いいね!
      • アーティスト、ロナルド・サールの絵本。

        ページを開いていくと、ブラックなジョークと猫のイラストが。
        これは100%大人のための絵本。
        とにかくお洒落で味のあるイラストが抜群に素敵。
        特に猫の目の色彩は綺麗で目が離せなくなりそう。
        さっすがアーティストの絵本!!

        この本が本棚にあるというだけでちょっと幸せ気分♪
        >> 続きを読む

        2015/02/27 by sunflower

      • コメント 3件
    • 1人が本棚登録しています

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