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1979年2月発行の書籍

人気の作品

      風の妖精たち (岩波少年文庫 (2087))

      メアリ・ド・モーガン

      4.0
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      • ヴィクトリア朝時代の女流作家メアリ・ド・モーガンの三冊目にして最後の童話集。本書は1979年刊。私が初めて買って読んだのは1980年代の半ば。久しぶりに読み返した。

        創作童話とはいえ、フェアリー・テイルズの形式をふまえた物語が七編おさめられている。もともと語って聞かせるものなので、耳に心地よい展開のなかで登場人物の気持ちの揺れ動きも描かれている。欧州のおとぎ話によくある展開になりそうでならないところも面白い。たとえば表題作の「風の妖精たち」では最後まで約束を守り通せるのか、ハラハラする。約束を守れずに不幸になるのは昔話によくあることなので、ここでもそうかと思ってしまうが少し違っていた。

        一つ残念なのは、今なら差別語としてタブー視されている名詞が訳語としてちらほら使われていることである。刊行当時、すでに教育関係者のあいだではそれがタブーだと認識されていたであろうから、訳者がもう少し気を配っていたならと思う。新装版ではどうなっていたのだろう。本書が絶版になったのは、まさかその訳語のせいではあるまいと思いたい。

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        2017/09/21 by Kira

    • 1人が本棚登録しています
      妖女サイベルの呼び声 (ハヤカワ文庫 FT 1)

      パトリシア A.マキリップ

      早川書房
      カテゴリー:小説、物語
      3.5
      いいね!
      • 久しぶりに幻想文学を読む喜びを味わった気がしました。

        独特な雰囲気の世界設定、非常に魅力的な個性を持つ主人公。
        そして読者を捕えて離さない巧妙なプロット。
        言う事なしです。

        マキリップの作品を読んだのは、これが初めてなのですが、非常に優れた感性を持つ作家であると感じました。
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        2018/01/04 by くにやん

    • 2人が本棚登録しています
      アクロイド殺し

      アガサ・クリスティ

      早川書房
      カテゴリー:小説、物語
      5.0
      いいね! Tukiwami
      • 「アクロイド殺し」はあらゆる意味でクリスティーの原点です。
        この作品があったからこそ、その後のクリスティがいます。

        「アクロイド殺し」を徹底的に嫌う人もいますが、
        そういう潔癖な方は、そもそもミステリーには向かないのではないでしょうか?
        『騙される快感』というめっぽう楽しい快楽に無縁の人なのですから。

        言うまでもないことですが、犯罪ノンフィクションでも、クイズでもない。
        ミステリーは文学です。

        特にクリスティの作品はその文学的側面がかなり濃い。

        彼女の作品には人間のドラマや個性、愛情などが目に見えるように描かれています。
        交わされる会話の妙、人間心理の追求。
        人物の表情や言葉の抑揚、息遣いまで聞こえてきそうです。

        たとえ時代を経て、ディテールが古びていっても、
        その作品に生きる登場人物たちの魅力を決して損なわない。

        そして、私は、といえば、ポワロは「好きな探偵№1」なのです。

        彼の魅力は、どうやら、女性によりストレートに響くものらしく、
        男性ファンのウケが今一つなのが、残念。
        (その理由はわかるけど、長くなるからまたいつか)

        また、日本の多くの推理小説作家でクリスティの影響を受けていない作家はいない
        と言ってもいいかもしれません。
        横溝正史、赤川次郎、綾辻行人、西村京太郎、夏樹 静子他多数。
        もちろん、海外の作家陣も。

        つまり、アガサ・クリスティとは、
        「ミステリー作品の文学としてのスタイル」を築いた人なのだと思います。


        この版は私のお気に入り田村 隆一氏の翻訳
        画像がないですが、表紙もいいです。 (ハヤカワ・ミステリ文庫) 早川書房 (1979/2/28)

        犯人がわかっていても、じっくり読み返してみると、
        ここは、告白。ここは、ミスリード。ここは、わざと明言を避けている。
        ポアロの断定的意見に要注意。
        とまあ、いろいろ楽しめる上、クリスティーも丁寧に書いていますから
        込み入った状況も収まるところに収まって、気持ちいいです。
        それほどこの作品はおもしろいですし完璧です♪

        ユーモアたっぷりのシーンもたくさん。
        ポワロのいかにも外人くさい奇態が滑稽で、
        ヘイスティングズがいなくなって悲しんだり、引退を後悔したり、
        とてもかわいいです。

        かぼちゃのエピソードはちょっとドタバタですが、
        片田舎のお話のこと、他作品によくあるような「ド派手な人物」は出てこないので、
        筋を追うのをメインにした本格推理小説といえるでしょう。

        シェパード医師の姉・キャロラインはミス・マープルの原型と言われています。
        編み物をしながら家を出ることなく、直感的推理で真相にせまる老嬢。
        ってパターンです。

        彼女に対しポアロが敬意と愛情を示しているところも見られ、
        この作品のなかでもっとも生き生きとしたいいキャラクターになっています。

        いつものよう若い恋人たちのLOVEもあり。


        この作品を頂点に似かよったバリエーションの作品も見られます。
        ですから、この作品は「最後」に読むべき作品と言うより、
        クリスティーのエッセンスを新鮮なうちに味わったほうがよいです。

        そして、何度も読み返してみてね。と、お伝えしておきたいです。



        【内容】
        「アクロイドが殺された」という電話に駆けつけたシェパード医師は、村の名士アクロイド氏が刺殺された姿を発見する。
        シェパード医師はこの殺人事件を事実を元にした手記にまとめようと考えた。
        容疑者である甥ラルフ・ペイトンが行方をくらませ、事件は行き詰まる。
        シェパード医師の隣の家「からまつ荘」に越してきたカボチャ作りにいそしむおかしな小男の外人が
        名探偵ポアロと判明し、真実を知りたいというフロラの依頼によってポアロは事件を引き受けることに…

        1926年発表
        クリスティ6作目の長編で、エルキュール・ポアロシリーズとしては3作目
        >> 続きを読む

        2012/12/12 by 月うさぎ

      • コメント 16件
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