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1980年2月発行の書籍

人気の作品

      花壇 (角川文庫 (4434))

      井上 靖

      3.0
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      • 2005年3月頃読破。

        2015/12/17 by Y96

    • 1人が本棚登録しています
      仁義なき戦い 美能幸三の手記より

      飯干 晃一

      角川グループパブリッシング
      カテゴリー:小説、物語
      3.0
      いいね!
      • 仁義を忘れ、金と抗争に明け暮れる広島ヤクザ達。

        任侠、仁義などという極道の良いイメージを払拭する即物的な現実。

        映画原作という点から、主人公ヤクザのサクセスストーリー的な構成を想定していたが、事件と手記をたよりに時系列を追っていくという形で有ることに面食らった。

        事実準拠度は不明なものの、一般人を含め、余りに簡単に人が死ぬ現実は乾いた怖さを感じさせる。

        つまらなくは無いのだが、淡々と流れて行く感は否めない。
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        2011/04/26 by ice

    • 1人が本棚登録しています
      仁義なき戦い 広島やくざ流血20年の記録

      飯干 晃一

      角川グループパブリッシング
      4.0
      いいね!
      • 仁義なき戦いの後編。広域化を図る山口組も交え、更に激化する抗争。

        前編に引き続き、広島ヤクザ抗争の無常さを描く。

        本作で広域暴力団、山口組田岡組長が登場。
        ヤクザ社会の歴史の中でも最高の評価を受ける人物だけに、本作では脇役で有りながらも、その存在感は絶大で有る。

        相変わらずの日和見主義が続く上層部と、それに反発する若手組員。
        裏社会という言葉も有る通り、やはり極道社会も表社会の影響は避けられない。

        ・盃外交
        ・次第に押し寄せる系列化の波
        ・組員の引き抜き/離反

        表社会の鏡像がよりはっきりと現れる裏社会を学ぶことは表社会を学ぶことに通ずると考える。
        >> 続きを読む

        2011/05/03 by ice

    • 1人が本棚登録しています
      残像 (ハヤカワ文庫 SF ウ 9-4)

      ジョン・ヴァーリイ

      4.0
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      • 【密度の高い、水準を超えたSF】
         本作はSF短編集なのですが、とにかくまずは収録作品の中からいくつかご紹介しましょう。

        ○ カンザスの幽霊
         この物語の背景となる世界では、人間は、不老不死を実現するための疑似手段として、自らの全記憶、人格をレコーディング・キューブに記録・保管していました。
         仮に、自分が何らかの原因により死亡することがあったとしても、肉体は6か月ほどで再生され、その肉体に保管されていた記録が戻され、自分の存在を継続できるというわけです。
         しかし、このシステムには一つの決定的な問題があります。
         仮に、今の自分が死亡したとして、その後に再生される次の自分は、決して死んだ自分ではないということです。
         死んでしまえば自分の一生はやはりその時点で終わるのです。
         ただ、他者の目から見れば、死んだ者と全く同じ人間が復活してきたようには見えるものの、復活してきた人間は死んだ人間とは別の存在と言わざるを得ないわけです。
         う~む。仮にこんなシステムができたとして、自分の記憶や人格を保存しておきたいと考えるものでしょうか?
         でも、こんな社会ですから、殺人というのはほとんど意味が無くなってしまいました。
         殺したところで6か月後には再び全く同一の人間が復活してしまうのですから。
         ところがどうしたわけか、主人公の女性を何度も殺す者が現れたのです。
         今、再び復活を遂げた主人公は、これで5度目の自分になります。
         何故執拗に私を殺し続けるのだろう?
         そこにどんな意味があるというのでしょうか?

        ○ 空襲
         もうすぐこの旅客機は墜落しようとしています。
         アラームに叩き起こされたのは『救奪隊』のメンバー達です。
         その身体は腐敗しており、ある者は足がもげており、ある者は顔がぐずぐずに崩れていて歯茎がむき出しになっています。
         でも、義足を装着し、顔には疑似皮膚を鋳接し、カツラをかぶり、総義歯をはめこみ……。
         短時間で墜落しようとしている旅客機の乗務員と瓜二つの人間に化けてしまいます。
         そして、救奪隊のメンバーは、緑色に光るゲートを通過して飛行中の旅客機内に侵入し、まだ健全な肉体を持っている、自分が成り代わろうとしている乗務員を捕まえてはゲートの外に押し出していきます。
         墜落まで残された時間はあとわずか。
         今度は次々と乗客を捕まえてはゲートの外に押し出します。
         そして、墜落後に死体となって発見される身代わりとして、ゲートの外に押し出された乗客とそっくりの『幼弱者』達が送り込まれてきます。
         これは一体?

        ○ 仮性の王たちの館にて
         アンディ・ウィアー作の『火星の人』のようなお話です。
         人類は火星調査隊を派遣したのですが、火星上に設営した居住ドームの床をいきなりプラスティック製と思われる棘のような物に突き破られ、居住区は破壊されてしまいます。
         かろうじて生き残ったのは男性2名、女性3名の調査隊員だけ。
         何とか居住区を修復しましたが、上空軌道で待機している母船に帰還することは不可能になってしまいました。
         数年分の水、食料、空気はあるものの、その先は何もなし。
         地球からは救助隊を派遣することになりましたが、どうも間に合いそうもありません。
         火星に残された5名はどうやってサバイバルするのか?
         その結末は相当に意外なものが用意されています。

        ○ 残像
         非常に深い作品です。
         放射能汚染のため、人類はある程度の割合で、全盲、全聾の子供達が生まれるようになってしまいました。
         それらの子供達は、政府が運営する施設で保護・育成されていたのですが、ある施設の収容者達は独立独歩の道を選び、自分たちだけで生活を始めるというお話です。
         全盲、全聾なのにどうやって他人の助けを借りずに生活していけるというのでしょう?
         彼らは苦心の末に自分たちだけのコミュニティを建設することに成功し、独自の文化を育み始めるのです。
         相互のコミュニケーションに関しても、手話、そこから発達した速話、ボディランゲージ、さらには『タッチ』と呼ばれるより複雑なコミュニケーション手段を生み出していきます。
         本作は、そんな者達のコミュニティの中に、健常者の男性が入り込み、迎え入れられ、彼らが形成した社会の素晴らしさに驚嘆し、そこに帰属したいと願う物語です。
         レビューでは到底書き尽くせない内容を持っており、また、非常に感動的な物語でもあります。
         この作品に関しては是非ご自身でお読み頂きたいと思います。

         読み終わった後、短編集とは思えない程のずっしりした読み応えを感じました。
         特に、最終話の『残像』はかなりのヘビー級です。
         また、連作短編というわけではないのですが、複数の作品に共通して登場するSFアイディアやギミックもあります。
         一通り読んで頂けると、ジョン・ヴァーリイがイメージしているSF世界の一端を垣間見ることができるのではないでしょうか。
         大変評価できる作品だと思います。
        >> 続きを読む

        2020/03/23 by ef177

    • 1人が本棚登録しています
      ルウィンターの亡命 (ハヤカワ文庫 NV 217)

      ロバート・リテル

      5.0
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      • このロバート・リテルの「ルウィンターの亡命」は、もうまさに文句なしの傑作だ。

        ドンデン返しの面白さが、これほど緊迫感をともなって味わえるなんて、本当に有難いことだ。まさに読書冥利に尽きるというものです。

        あまりにも鮮やかな手際のために、この小説は早くもスパイ小説の古典とでも言うべきものになっていると思います。

        米国のミサイル専門の科学者ルウィンターが、最新の核兵器の極秘数式を携えてソ連へ亡命した。だが、ソ連側は彼が本当の亡命者なのか判断に苦しむのだった。

        一方、米国側にとっても、機密の流出は痛い。そこで、米国側情報機関は、彼が二重スパイであると思わせる偽装工作を開始する。米国側は、持てる頭脳を結集し、ルウィンターをスパイに仕立て上げ、敵に渡った情報を無効にしようというのだ。

        そして、ソ連側はその情報の真偽を確かめられず、ルウィンターを反米キャンペーンに担ぎ出し、真意を探ろうとするのだった。

        このルウィンターとは、果たして何者なのか? 米ソの情報機関は、緊迫したチェスゲームのように相手の手の内を読み合う頭脳戦を展開していくことになる-------。

        ロバート・リテルは、この作品の続編「迷いこんだスパイ」では、逆にソ連からの亡命者に、米国の機関が悩まされるという小説を書いています。

        この2作品を続けて読むと、合わせ鏡のような不思議な気分になってきます。巧緻な物語作りのテクニシャン、まさにロバート・リテルの面目躍如といったところです。


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        2018/01/31 by dreamer

    • 2人が本棚登録しています
      おどる12人のおひめさま グリム童話

      ヤーコプ・グリム , ヴィルヘルム・グリム , Le CainErrol , 矢川澄子

      ほるぷ出版
      4.0
      いいね!
      • 王様は不思議でなりませんでした。
        12人の姫たちのくつが、毎朝きまってぼろぼろになっているのです。
        寝室から出かけている様子はありません。
        姫たちに聞いても答えはありません。
        そこでおふれを出し、この謎を3日以内に解ける者を求めます。
        名乗り出た王子たちが次々に失敗するなか、一人の貧しい兵士がやってきました。

        しかし王さま太っ腹です!
        12人の姫のだれでもお好みで妻に差し上げると。
        しかも王国がついてきます!!!

        これならダメもとでチャレンジしたいではありませんか。
        姫が一人娘じゃあ、好みじゃない場合に困っちゃうけどね。

        興味深いのは姫のキャラクターが長女と末っ子で違う事。
        そして姫を獲得した兵士が(ネタバレだけど、お約束の結末だからいいですよね?)
        姫の年齢や性格を含め、女性として自分に適した妻として姫を選ぶ点です。

        さあて、兵士はどの姫をえらんだでしょうか?
        そしてその理由は?

        グリム童話の物語が不思議な雰囲気の語りと繊細な絵で表現されています。
        イラストはル・カイン。
        イギリスで活動した挿絵家で、アニメーターでもあるそうです。
        この絵はむしろ大人に気に入られそうなアートな絵本です。

        金の森、銀の森、ダイヤモンドの森
        お城の地下に広がっている別世界。
        湖に浮かぶ12艘の小舟に12人の王子
        そして真夜中の舞踏会は2時まで続き…

        ため息がでるほどの魅惑の世界です。

        童話ならではの美しいイメージではありますが、
        物語やアイテムに心理学的な暗示があるようなないような…
        ちょっと落ち着かない気分もしてしまいますが。
        それも含めてとても大人な一篇ではないでしょうか。
        >> 続きを読む

        2015/08/07 by 月うさぎ

      • コメント 4件
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