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1980年8月発行の書籍

人気の作品

      戦国と幕末 乱世の男たち (角川文庫 い 8-17)

      池波 正太郎

      角川グループパブリッシング
      カテゴリー:小説、物語
      4.0
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      • 人物にスポットを当てながら語られる戦国時代から幕末。

        魅力的な作品が合わさって戦国末期から幕末期を語る趣向が面白い。

        初めて天下統一が成った戦国時代末期。そこから長く続いた鎖国による独自の繁栄。
        その鎖国によりインパクトを増すことになった幕末期の混乱。

        それぞれの時代に生きた人物を取り上げて行くことで、時の流れが表現されており、個々の作品の読み応えとともに、全体を通じた趣向の面白さも楽しめる。

        時代が進むに連れ、武力自慢の人間の活躍の場が減り、頭脳と話術で勝負する人間が活躍する時流を感じる。
        社会の成熟に伴う良い傾向だとは思いつつも、人物伝としては、豪傑的エピソードを持つ前者と比較して、だんだん地味になって来るのが寂しい。

        人間は生れ落ちた時代により、大活躍出来る場合と不遇に見舞われることが有る。
        また、戦国時代にしろ、幕末期にしろ、どちらの勢力に付いたかで、その後の明暗が分かれるという分かりやすいが残酷な運命も有ると言えよう。

        本人の努力が大切なのは言うまでも無いが、限られた人間の人生の中で、大きなことを成し遂げるためには、時流に乗れる幸運を掴んでいる必要も有ると改めて認識した。

        幾つか大部分共通する記述が見受けられたりし、寄せ集め感が出ているのが残念。
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        2012/07/26 by ice

      • コメント 2件
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      絃の聖域

      栗本 薫

      講談社
      カテゴリー:小説、物語
      4.0
      いいね!

      • この栗本薫の名探偵・伊集院大介が初登場する「絃の聖域」は、雑誌「幻影城」に途中まで連載され、「ぼくらの気持」刊行後に完成した作品。

        若者の世界を描いた青春ミステリ「ぼくらシリーズ」とは全く対照的な作風は、当時の読者を驚かせたらしいですね。
        だが、著者の栗本薫本人は、昔ながらの探偵小説へオマージュを捧げた、こちらの路線こそが自分の本領に近いと考えていたようなんですね。

        長唄の安東流の家元・安東喜左衛門の邸で弟子の喜之菊が殺害された。
        安東家の一族は、世にも複雑な愛憎関係に絡め捕られているが、喜之菊を亡き者にする動機を持つ人物は見当たらない。

        やがて、喜左衛門の孫の塾の講師である我らが伊集院大介の予言通り、関係者の間で再び殺人事件が発生する。
        そして、安藤流大ざらえの日に向けて、悲劇は加速してゆく。
        それは、動かし難い運命なのか?-------。

        この小説を読み終えての印象は、横溝正史的な設定やガジェットが満載の、古風な様式美を極めた物語だなという感じですね。

        ダイイング・メッセージの扱いなどは、少し安易な印象は否めないものの、大詰めの悲劇に向けて畳みかけるような盛り上がりを見せるメロドラマ性と、最後に明かされる壮絶な動機は、やはり著者ならではの強烈な個性を感じてしまいます。

        この小説は、その後の著者が追求し続けている「芸に憑かれた人間の業」というテーマを、初めて描いた作品でもあると思う。

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        2019/01/21 by dreamer

    • 1人が本棚登録しています
      Dr.スランプ

      鳥山 明

      集英社
      カテゴリー:漫画、挿絵、童画
      3.5
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      • んちゃ!

        なっつかし~  大~好きなマンガだよ~

        天真爛漫なアラレちゃんにドスケベだけど天才(って自分で言ってる、天災)の則巻せんべえ博士。

        ニコチャン大王もオボッチャマンも皿田きのこもスッパマンもウンチも動物たちも村人も太陽も月もみんな大好き。

        全18巻。4と12と16はbookoffにあったので即買った。(全巻ほしい~)

        のこりも久しぶりに借りて読んで、とお~っても楽しかったよ。

        アラレちゃんになりたいなあ(・・・ほよ!?)

        じいちゃんもばあちゃんもおとなもこどもも、

        キーーーーン


        み~んな元気になるよ。姪達も面白いって言ってるよ。

        文句なしの星5つ
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        2014/09/11 by バカボン

      • コメント 4件
    • 3人が本棚登録しています
      味な旅 舌の旅 (中公文庫)

      宇能 鴻一郎

      3.0
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      •  食べることは如何なる場合でも愉しみだ。まして全国あちこちの街を巡り美女とも会えるとなれば、羨ましい限り。 >> 続きを読む

        2017/12/23 by ken

    • 1人が本棚登録しています
      ショージ君の青春記 (文春文庫 177-5)

      東海林 さだお

      5.0
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      • 活字を読んで、涙がでるほど笑ったのは初めてだ。

        昔の古き良き時代描写も素敵で、そんな時代に生まれていないのにどこか懐かしく感じた。

        ショージ君は純粋すぎて自意識過剰で憎めない、そして応援したくなるが彼はいつも自分の自意識に裏切られる。

        モテたいがために、興味のない早稲田の露文に入学するが、やはり興味がないために勉学に励めず中退してしまう。
        もちろんモテることも一度もなかった。

        こういう行動、一度は誰でもあるんじゃないかと思うし、私も過去にそういうことがあったと思う。

        彼は途方にくれる。
        しかしまだまだ若い彼は、体力の行き場や使い道を毎日酔った勢いで、道端の店の看板や、道路標識を引き抜いて下宿先に持ち帰る行動をとる。
        とても謎だ!

        最後は心から感動した。
        本当によかったなぁと思った。
        >> 続きを読む

        2015/03/06 by snoopo

      • コメント 2件
    • 2人が本棚登録しています
      南の島の白い花

      久冨 正美

      葦書房
      4.0
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      • 心に残る、良い絵本だった。

        親戚の優しいお兄さんは、蝶を集めて標本をつくるのが好きで、主人公の女の子と一緒にとりにいき、夕顔の白い花も愛する心優しい人だった。

        しかし、戦争で、少年航空隊となって出征してしまう。

        やがて、女の子の家も空襲にあい、炎にまかれるが、その時に、燃えた標本から火が蝶のような形に舞い、夕顔の花びらから水のしずくをそのお兄さんが飲ませてくれたような幻を見て、奇跡的に命が助かる。

        はっきりはこの絵本では書かれないが、おそらくお兄さんは帰ってこなかったのだろう。

        出征の時に、夕顔の種を主人公にも渡してくれたが、おそらくお兄さんは自分でも種を持って行って、今は南の島に夕顔の白い花が日本と同じく咲いている。
        そう主人公は思う。

        それにしても、途中、蝶を取ろうとしているお兄さんを、軍人が見つけて非国民とののしり、網をへし折る箇所は、当時はそのようなことが多くあったのだろうけれど、なんとも胸が痛む。

        蝶や花を自由に愛でることができる世の中というのは、本当にかけがえがないと、あらためて思った。
        >> 続きを読む

        2013/05/24 by atsushi

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      とうさんとこえた海 (絵本・語りつぐ戦争)

      門司秀子長野ヒデ子

      葦書房
      4.0
      いいね!
      • 敗戦後、多くの日本人が大陸から日本に引きあげた。

        この絵本は、その物語。

        実は、うちの母方の祖父母も、北京からの引きあげで、この絵本に乗っている無蓋列車やLSTの話は生前何度か聴いたことがある。

        その意味で、とても私には心に響くし、興味深い絵本だった。

        さぞかし、どの人々も、特に子どもなどは、心細く大変な旅路だったろう。

        引きあげの苦労から、再び立ち上がり、戦後の暮らしを築いていった人々は、本当に偉大だと思う。
        >> 続きを読む

        2013/05/26 by atsushi

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