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1981年11月発行の書籍

人気の作品

      どうぞのいす

      柿本幸造 , 香山美子

      ひさかたチャイルド
      3.9
      いいね! azumijikan
      • それほど心に響いた様子なし。ただ他の絵本に飽きると持ってくる

        2015/01/13 by ぶぶか

    • 他3人がレビュー登録、 9人が本棚登録しています
      サキ傑作集 (岩波文庫 赤 261-1)

      サキ

      岩波書店
      カテゴリー:小説、物語
      5.0
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      • 何度目かの再読。短編21篇を所収。

        初めて本書を読んだときの驚きは、未だに忘れられない。
        一篇がわずか5ページから10数ページという短い物語には、幻想と怪奇に満ちたものあり、残酷さが潜むものあり、ブラックなユーモアと皮肉に彩られているものもある。そのことごとくが、意外な結末に終わる。「え?」と声が出るほどのどんでん返しが続いて、ページをめくる手を止められない。

        ゴシックロマンの趣きがあるもので、「開いた窓」は特にこわくて、ぞっとする。ぞっとした次の瞬間に、どんでん返しにあう。こんな話をよく書けるものだと思う。
        「狼少年」は、敷地内の森にいつのまにか棲みついた得体の知れない少年が不気味である。
        「セルノグラツの狼」は初読みのときから気に入っている作品で、没落した貴族の誇りの美しさに対比して、俗人の卑しさが強調されたラストがいつも印象に残る。
        子供の心に潜む残酷さも描いた「スレドニ・ヴァシュター」と「人形の一生」も不気味である。

        作品のほとんどが、どちらかといえば英国上流社会の人々を描いているように思う。そういう点からしても、O・ヘンリーの短編集とは趣きがちがう感じがする。



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        2021/06/05 by Kira

      • コメント 2件
    • 2人が本棚登録しています
      人間交差点(ヒューマンスクランブル) (2) (ビッグコミックス)

      矢島 正雄弘兼 憲史

      4.0
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      • 人間交差点(ヒューマンスクランブル) 第2/全18巻

        望まれずに生まれ、少年時代からその日暮らしを続けてきた男が手にした、たった3日間の幸せな夫婦生活。

        その幸福は何物にも代えがたかったために、常人には理解できない選択をする彼に、人の幸せなんて結局は当人の問題で、他人から見て幸せかどうかなんて意味が無いことだと言うことを考えさせられた。


        恵まれない境遇で育ち、人間は結局は金。と汚い仕事もしながら、ガムシャラに生きて来た結果、財を成した男。
        晩年、若く美しい妻を得たものの、それまで生きて来た信条から彼女を信じることが出来ずに苦悩する彼を待ち受けていた救い。

        当たり前のことでは有るが、貧しいから不幸せで、裕福だから幸福と言うわけではないことを再認識させられる。
        表面的に見れば、なんて不幸な結末なのかと思うが、きっと彼にとっては最期の瞬間に辿りついた幸福だったのではないかと思う。


        自分が育てられた父親の子供では無いことを知った娘。
        心を閉ざし、非行を重ねた末、育った家庭に戻るならと、実の父親の元を訪ね、本当の自分の出生の秘密を知る。

        幸福な家庭に育っていれば考えもしないことだが、そうでは無い家庭で育つと、自分の歴史の基点として、
        両親に望まれて生まれたのかは大いに気になるところだと思う。

        ショートストーリーの羅列では有るのだが、それぞれに重みが有り、本当に面白い作品に巡り有えて良かった。
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        2015/10/31 by ice

      • コメント 2件
    • 2人が本棚登録しています
      竹光始末

      藤沢周平

      新潮社
      カテゴリー:小説、物語
      4.0
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      • 六篇収録の短編集。

        映画『たそがれ清兵衛』の原案のひとつである「竹光始末」は、仕官先を求めて苦労する妻子持ちの浪人の話。武士の魂である刀を売り、竹光を腰に仕官の条件である上意討ちに向かう。

        武士であれ、町人であれ、男にはプライドがある。そのプライドだけでは飯は食えないだろうに、と思うのは女の浅はかさか。そんなことを感じさせてくれる六篇だった。


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        2020/03/27 by Kira

    • 4人が本棚登録しています
      あめふりうさぎ (新日本出版社の絵本 ふれあいシリーズ 1)

      せな けいこ

      新日本出版社
      3.0
      いいね!
      • 「このこ ふつうの うさぎに みえるけど
        おおあめの ひに うまれたんだ
        だから……

        うわぁ~。うちの子の幼い時そっくり。と思いました。
        これは、そのまんま子どもの世界です。
        こうさぎの泣く顔なんか、自分の娘もこうだったよなあと、
        しみじみしてしまう、子育て終了した今の私。


        貼り絵で描かれた絵本。素朴なのに表情豊かで、温かい印象。

        「いやだいやだシリーズ」「おばけシリーズ」で古くから活躍する絵本作家さん、せなけいこさんは今も新しい作品を生み出し続けています。
        この絵本はうさぎシリーズ。かな?

        この子が泣くと雨が降ってしまうのですが(それってすごいパワーですよね)
        とても泣き虫なのでみんなが困っています。

        子どもってこういうことを不思議とかありえないとか考えずに
        もしかしたら、自分もそうかも。って思うみたいですね(^^)

        この本は泣き虫はだめよ。と、教育的にも使えますが、
        (私は使いたかったです…)
        むしろ、こどもってこうだよなあ。と感じればいいでしょう。

        一部、こどもに美しい世界だけを見せたい方、こどもの残酷さや世間の日常から目を背けたい方が不快に思うこともあるようで、
        万人に☆5でお勧めする訳にはいきません。

        無遠慮だって意地悪だって、それをぜんぶひっくるめて子供の世界だし、
        それを味わいつつ成長するのが人間だと、私は思うんですけれどね。

        ほんのちょっと思いやりをもてば、お互いにとてもハッピーになれる。
        最後にはそんなメッセージもみられて、私は、悪くない。と思います。
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        2013/06/22 by 月うさぎ

      • コメント 6件
    • 2人が本棚登録しています
      弓と禅 改版

      オイゲン・ヘリゲル

      福村出版
      カテゴリー:各宗
      4.0
      いいね!
      •  難しい本でした。
        正直 書いてあることの意味がよくわからないところ、
        正しく理解できているかどうか覚束ないところも多いですが、
        非常に興味深い本でした。
         
         内容は哲学を専攻しているドイツ人が、
        東北大学に講師として赴任していた間に
        禅を理解する方法として弓道を選択し、
        4年半の修行で経験したことを
        西洋人に紹介した講演と本の和訳版です。
         
         哲学やら禅をテーマにしていることから
        難解な説明も多いですが、
        競技としての弓道ではなく
        人間形成を目指す弓道とはどういうものか、
        その先にあるものがどのようなものか、
        おぼろげながらも一般人に伝わるように書かれている
        第一級資料だと思います。
         
         競技としての弓道を追及されている方たちからは
        拒絶されてしまうような内容なのかもしれませんが、
        西洋人でありながら達人といわれる方から学ぶ機会を得
        ある程度の境地にまでたどりつけた筆者を
        非常にうらやましく思うとともに、
        日本にはこういう精神文化や世界観があることを
        世界中に知らせてくれたことに敬意を表したいと思います。
        >> 続きを読む

        2020/10/18 by kengo

    • 2人が本棚登録しています
      はるにれ

      姉崎一馬

      福音館書店
      カテゴリー:被子植物
      3.5
      いいね!
      • 「はるにれ」って何だろう?
        言葉の響きと文字の印象が妙に気になっていた。

        何年前だったか、絵本がブームになっていたときがあって、
        この絵本は大人の間で、なぜか静かなブームだったことがあったのでした。

        この本のどこに、そんな力があったのでしょう?


        はるにれ。とは樹木の名前。

        この本は、北海道のどこかにあるハルニレの木の写真だけでできた「写真絵本」です。
        写真集、では、ない。

        1本の木をずっとずっと追いかけて、その木だけを見つめて。
        季節や時刻は変わるけれど、はるにれの木の葉の繁れる様は違うけれど。
        広がる地平と、真ん中に立つはるにれの木という景色はいつも同じ。

        月や雪や太陽の与える色彩など。
        はるにれの見つめてきた景色を共に眺める。

        すごいドラマはない。

        なにか、手を加えた後もない。

        文字がない。

        お話もない。


        なんで、絵本なんだろう?

        なんで、写真集ではないのだろう?


        この本を大好きなのは大人たちだろう。

        そういう人は、飽かずに本を眺め、自分だけの物語を想像するのだ。

        そんな楽しみ方ができる本であるらしい。

        なにせ、これは、絵本なのだから。
        >> 続きを読む

        2013/01/21 by 月うさぎ

      • コメント 14件
    • 2人が本棚登録しています

出版年月 - 1981年11月発行,出版の書籍 | 読書ログ - 読書ファンが集まる読書レビューサイト

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