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1982年5月発行の書籍

人気の作品

      イエスの生涯

      遠藤周作

      新潮社
      4.5
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      • キリスト教って?と思って、聖書を読んでみました、というか読みかけて挫折。旧約聖書はユダヤ教(キリスト教も共通)の話らしいけど、何だか神様は怒ったり脅したりで恐ろしいし、物語もダラダラ続いてよく分からないし、・・・早々に挫折。新約聖書はイエス様の言葉が、優しさに満ちた良い言葉がいっぱいなんだけど、やっぱり物語がよく分からないし面白くない。・・・挫折。

        世界で超有名な”キリスト教”って、実際どんな教えなのか、キリスト様ってどんな人だったのか・・・遠藤周作さんのこの本を読んで、やっとユダヤ教とキリスト教、イエス様のこと、キリスト教というのは何なのか、何となく(ちょっとだけ^^;)分かったような気がします。

        もっとも、これは遠藤周作さん個人の解釈ですが、日本人にはとても腑に落ちる。

        イエス様は、苦しみ悩む弱い人たちに寄り添い、”神様はどうして助けてくださらないのか。なぜ神は我々を見捨てるのか”と絶望しかかっている人たちを救いたいと思った。そして、大衆が感じている”怒り、裁き、脅す神” ”父親のような厳しく怖い神” ”沈黙の神”に違和感を覚えていた。そして、彼は、神とは実は”愛にあふれた方”なんだ、”神の愛” ”愛の神”を信じる。(当然神様は信じてる。神様を信じるというのは大前提の社会、神を冒涜すると死刑の時代)

        大衆はイエスを、地獄のような現実やローマ帝国の支配から救ってくださる救世主だと期待するが、イエスはそうではなく”神の愛””愛の神”をみんなに証明したいだけ。その証明の方法が、(神を冒涜しているという罪で、実際は政治的に利用され)十字架にかけられて無抵抗で無力にも死ぬことだった。(ゲンキンな)大衆は期待はずれだと怒ったけれど、(彼を裏切り見捨てた弟子や)すべての人間の”罪”を引き受け、すべてを赦し、すべてを神にゆだねて・・・。

         「父よ、彼等を許し給え。彼等、その為すことを知らざればなり」



        ・・・みたいな?
        イエス様は本当にやさしく愛に満ちたよい人だった。そしてあくまで神を信じていた。一生懸命に”神の愛””愛の神”を伝えたんですね。自分の命をかけて・・・。

        聖書の内容も、実は何人もの聖書作家が色々な資料やら伝承やらを参考につくってるので、事実とはちがうところや矛盾が多いらしいです。

        キリスト教は、キリストが十字架で殺された後、やっと彼の真意に気づき、心を打たれた弟子たちが広めたものらしいです。

        西洋の歴史的政治的な背景があってのユダヤ教、キリスト教みたいです。なので、日本人には色々と細かいところや腑に落ちないところもあってなかなかなじめませんが、ただ、キリスト様の”愛”は真実で普遍的なものだと思います。(”慈しみ”の心はあらゆるものに打ち克つ、キリスト教の”愛”もそういうものなのでしょうね、きっと。)
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        2016/06/13 by バカボン

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      死の婚礼 グイン・サーガ - 10

      栗本薫

      早川書房
      カテゴリー:小説、物語
      4.0
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      • グイン・サーガもついに10巻。

        順番でいうとそろそろ外伝1巻を読まなければいけなかったのに、どうしても先がよみたくて10巻を読んでしまった。

        モンゴールとパロ、2つの国の思惑が複雑に絡んだ政略結婚を巡るストーリーが進んでいたが、ついに婚礼の日。国家の陰謀、個人の陰謀、利用する人、利用される人…終始どうなってしまうのかとドキドキしながら読むのを止められなくなった。

        私が嫌いなキャラランキングで堂々1位、モンゴールの光の公女アムネリス。でも今回ばかりは政略結婚とはいえナリスに甘い言葉を囁かれて翻弄されている姿にちょっと同情してしまった。

        利用されまくっているアストリアスも哀れ。
        前はあんなにキラキラしていたのに…。

        相変わらずナリスは(残酷だけど)カッコよくてクラクラする。

        作られた話というより、本当にそれぞれのキャラが生きているみたいに感じる。
        それぞれの運命はどうなってしまうのか。
        次の巻が一刻も早く読みたいが、外伝を読まなきゃ。
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        2013/01/29 by chao

      • コメント 3件
    • 他1人がレビュー登録、 2人が本棚登録しています
      東一局五十二本場 (角川文庫 緑 459-61)

      阿佐田 哲也

      角川グループパブリッシング
      カテゴリー:小説、物語
      4.0
      いいね!
      • 読了日はダミー。

        麻雀のルールをご存じの方ならタイトルからしてどういう状況なのかとパニックになる事請け合い。
        なかなかタイトルから中身を想像できませんが
        雀聖阿佐田哲也氏らしい非常に濃い心理が描かれます。
        ピリピリとした空気の中で青年は一体どうするのか。

        短編集ですので、他にも作品が収録されています。
        玄人(バイニン)とは何者なのかを知るにも良い作品かと。
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        2013/03/12 by loki

      • コメント 5件
    • 1人が本棚登録しています
      シェパード (角川文庫)

      フレデリック・フォーサイス

      角川グループパブリッシング
      カテゴリー:小説、物語
      5.0
      いいね!
      • フォーサイスは70年代に、大作3篇をもって世界で認められた。遅れて読んだけれど小説の世界にはまり込んでしまった。ところが小説の舞台を再現するかのようにクーデターを計画し失敗した。用意した武器が港で発見されたのだ。
        彼はアフリカの大地から断筆宣言をして、ヘリでどこかに飛び去ったというニュースを何かで読んだ。
        当時もうこれで彼の作品を読むのは終わりかと思っていたが、偶然文庫になっていた「シェパード」を見つけた。思いがけず薄い本で、読んだときは震えた。
        今でこそ航空機が鳥のアタックで落ちたり、エンジントラブルでハドソン川に不時着する原因も、思いがけず知ることが出来るようになった。でも少し前まではボイスレコーダーというものも知らされず、空を飛ぶことは少し恐ろしかった。

        これは、フォーサイスの体験も交えて、戦闘機がであった不思議な体験が、生々しく活写されその面白さは今でも忘れられない。
        断筆宣言のはずが、暫くして又本屋で名前を見かけるようになった。読んでみようと思って買ってきたが、ちょっと熱が冷めたのか本棚で眠っている。


        さてこの「シェパード」なぜそんなに面白かったのか、再読してみた。

        1957年12月のクリスマスイブ、ドイツにある英国空軍基地から戦闘機ヴァンパイアが飛び立った。その日最後の一機で、すぐに管制塔の灯が消えて、イブの騒ぎが湧き上がってきた。
        操縦士の私はイギリスの故郷に帰るところで、風防は外気の冷たさを写していたが温まった単座の上でぬくぬくと出発した。
        だが十分ほどたったころ突然計器が止まり無線も通じなくなった。
        コンパスも回転したままで、進路も見失ってしまった。速度計と高度計だけがかろうじて生き残っていた。
        飛びなれた目で見ても、夜の目印はぼんやり見える灯火だけで、それも霧に閉ざされてしまった。ライフジャケットをつけて降下したとしても北海の冷たさで忽ち凍りついてしまうだろう。
        どこかの管制塔のレーダーにひっかることを念じるしかない。だが、イブの管制塔は、お祭り騒ぎの中だろう、落ち着いた管制官に発見される希望は薄い。
        決められた措置として、変則の飛行行動をとる、そうすれば早期警戒システムのレーダーが捕捉してくれる。曹長の教育を思い出した。

        二分間隔で大きな三角形を描く。レーダーは捉えてくれるだろうか、救援機(シェパード)は間に合うのだろうか。燃料は? 初めて神に祈った。
        死を覚悟して絶叫した。まだ心残りがある。悲しかった。

        左翼を月に向かって沈めた時、何かの影が横切ったような気がした。月は反対側にあって乗機の影ではない。
        旋廻を続けながら高度を下げスピードを落としシェパードの左翼に並んだ。操縦士の影がはっきり見えた。
        シェパードは大戦で活躍した戦闘爆撃機モスキートだった。現役最後のモスキートは二つのプロペラを持ちスマートな形で一世を風靡した。
        操縦席の人影は飛行帽につつまれ風防メガネの二つの玉が光っていた。腕と指で出す合図が見えた。私は燃料が後5分でなくなると返事をした。

        レーダー室からの指示が彼には届いているのだろう。私は水平飛行から降下していった。だがどこにも滑走路の灯火が見えなかった。
        だが自信を持って誘導するシェパードについていった。突然ぼんやりと並ぶ燈が見えて滑走路が確認できた。どこの基地だろう。
        着陸を確かめて、シェパードは飛び去っていった。

        太った管制官が走ってきた、人気のない基地は廃屋になっていて、残っていた老人がかすかな音を聞いて灯火をつけたのだと言う。
        私はついていた、ついていたんだ。
        老人に案内されて、換算としたした元兵舎の跡で泊まることになった。
        老人は思い出話をする。この部屋はモスキート乗りの部屋だった。愛機に乗って戦いに出たんだ。そして傷ついた戦闘機を誘導してつれて帰ったんだ。
        やはりついていた、プロのシェパードが救援に来てくれたのだ。

        その頃の話は続いた……。



        三編の話が載っている

        ブラックレター
        殺人完了
        シェパード

        どれも捻りがあり、予想外のオチが効いている。長編もいいがそれに劣らない出来だった。

        思い出した。「シェパード」の飛び切りの落ちは、クリスマスイブに出された奇妙な味付けの御馳走だった。
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        2015/06/06 by 空耳よ

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      イヴが死んだ夜

      西村 京太郎

      集英社
      カテゴリー:小説、物語
      3.0
      いいね!
      • 太股にバラの刺青を彫った若い女性の全裸死体が発見される。

        十津川警部のプライベートにも大きな出来事が発生する印象的な作品。

        作品全体を通して湿った空気が流れ、後味の悪い思いが残る。
        ただしある意味で猟奇的な幕開けから十津川警部個人のエピソードなど盛りだくさんのエンターテイメントで有るのは間違い無い。

        ジッと寡黙に耐える十津川警部も悪くは無いが、痛恨の涙に暮れるシーンが欲しかった。

        あえて西村氏の電車モノは避けてきたが、そろそろ解禁しようかと思い始めた。
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        2011/03/03 by ice

    • 1人が本棚登録しています
      夕暮まで (新潮文庫)

      吉行 淳之介

      4.0
      いいね!
      • 『夕暮まで』(吉行淳之介) <新潮文庫> 読了です。

        「あなたは、騙すことばかり考えているのよ、なにもかも」(P11)

        この一文に、ふと手が止まりました。
        普通の流れなら、「なにもかも」ではなく「いつも」とか「だれにでも」になると思います。
        しかし、ここで作者が選んだ言葉は「なにもかも」。
        なぜここが「なにもかも」なのか、その意味を考えさせられます。

        それまではあまりうまい文章とも思えず、「合わないかな」と思いながら読んでいたのですが、この一文を読んで、作者が込める感情をうまく汲み取れていなかったことに気づきました。

        作者が選ぶ言葉に注意しながら読むと、あちらこちらで引っかかりを覚えます。
        そのたびに、なぜ作者はその言葉、その一文を選んだのか、いろいろ思いを馳せながら読むことができ、非常に楽しい読書体験でした。

        しかし、あまりに性的な情景が多い。
        すべてを性の中で表現し、性として問題提起し、結果としてまた性が選ばれる、そんな感じがします。
        一つのスタイルとしてはそういう表現方法もあるかと思いますが、成功しているのか、と問われると、私には疑問に思いました。

        非常におもしろい作家だとは思いますが、たぶん、もう読まないと思います。
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        2018/03/24 by IKUNO

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      汚染海域

      西村京太郎

      徳間書店
      カテゴリー:小説、物語
      4.0
      いいね!
      • 公害問題に悩む地域で発生した殺人事件を題材に読者を啓蒙している。

        さすがの安定感で軸はブレないが、上手くオチが付かず座りが悪い。

        公害問題を題材としたバリバリの社会派ミステリ。

        きれいな海が自慢ののどかな田舎に大企業が進出し、公害を撒き散らす。
        地元民としては当然困るのだが、地域経済は確かに潤うし、病院寄贈や基金の設立などの実弾攻撃も効果を発揮し、賛成派と反対派に割れてしまう状況。

        深刻なのは港町を支えて来た漁師達で、公害を訴えると魚の売却価格が暴落してしまうため、年々悪化する漁獲量の不安に苛まれつつ、むしろ公害については糊塗し、キレイな海だとアピールせざるを得ない辛さが有る。

        一応、殺人事件も発生し、推理小説の形式を取っているが、どちらかというと公害を撒き散らす大企業糾弾というメッセージの方が強い。

        読み終えた後に、いろいろと考えさせられる作品で有る。
        >> 続きを読む

        2011/10/15 by ice

    • 1人が本棚登録しています
      ぴょこたんのめいろあそび

      このみ ひかる

      あかね書房
      カテゴリー:室内娯楽
      4.0
      いいね!
      • 「おばけがあけられないドアって、なーに」と5歳の娘が問題を出してくれます、毎回。なので、正解を答えたり、悩んだり、とリアクションを変えてます、毎回^^; >> 続きを読む

        2012/04/22 by fraiseyui

      • コメント 2件
    • 1人が本棚登録しています
      子どもがはじめてであう絵本 第2集   4冊セット

      ブルーナ

      5.0
      いいね!
      • 『ちいさなさかな』と『ふしぎなたまご』が楽しかったようす。何度も読んだ。

        2015/01/13 by ぶぶか

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