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1982年8月発行の書籍

人気の作品

      未来いそっぷ

      星新一

      新潮社
      カテゴリー:小説、物語
      3.8
      いいね!
      • 星新一さんのショートショートを読んだのは40年ぶりだろうか。 中学生の頃友達に勧められてボッコちゃんを読んでから、次々と漁る様に読んでいた。 昭和期に書かれた星新一さんの作品からすると、平成末期を生きている私の今は、「あの頃の未来」なのだ。 そう思いながら読むとちょっとした答え合わせをしている様で、すごく楽しい。 そして、時を越えた今読んでも、 星新一さんのショートショートはとても革新的で、皮肉たっぷりで、 次の未来に思いを馳せてしまうものであった。 >> 続きを読む

        2018/08/12 by かなかな

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      ちいちゃんのかげおくり (あかね創作えほん 11)

      あまん きみこ

      あかね書房
      カテゴリー:小説、物語
      4.3
      いいね!
      • 小学校の頃、たしか二年生ぐらいの時だったと思う。
        この「ちいちゃんのかげおくり」が国語の教科書に載っていた。

        それから、二十数年ぶりに読んでみた。

        そういえば、「ほしいい」という保存食が出てきたことを読んでいて思い出した。

        そして、今読み返しても、あらためて、なんと戦争というのは、小さな子どもにまでつらい思いをさせる、むごいものだとあらためて痛感させられる。

        静かに、抑制の効いた表現で語られるからこそ、いっそう多くの人の心に残る名作なのだと思う。

        時代を超えて読み継がれ、語り継がれて欲しい作品だと思う。
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        2013/05/26 by atsushi

      • コメント 2件
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      おじいさんのランプ 新美南吉童話集

      新美南吉

      偕成社
      カテゴリー:小説、物語
      4.0
      いいね!
      • 孫が倉の中で見つけた古いランプ。
        そのランプにまつわる話(自分の身の上話)を孫にするという心温まる話です。



        おじいさんは父母兄弟、親戚もいない貧しいみなしご。子供にできることは何でもして村においてもらっていた。が、次第に何とか自分で身を立てたいと思うようになった。
        あるきっかけで、初めて村を出たおじいさんは町でランプと出合う。村には灯りというものがほとんどなかった。これが文明開化か!と何とかそのランプを手に入れ一人でランプ屋を始める。
        ランプ屋ははやり、やがて大人になり、家をもちお嫁さんをもらうこともできた。ランプがあれば夜でも新聞が読める。でも、自分は字が読めない。そこで、字を習い本も読めるようになった。

        ところが、村に電気というものがやってきた。村会で村にも電気をひく、ということが決まった。そうなるとランプは売れなくなってしまう。電気はランプの敵。どうする。あせった彼は頭の調子が狂ってしまった。誰かを怨みたくなって、それで村会で議長の役をした区長さんを怨むことにした。区長さんの家に火をつけようとしたのだ。

        たまたまマッチがなかったので、古い火打ち道具を持って行った。ところがうまくつかない。
        「古くせえなア、いざというとき間に合わねえ、・・・古くせえなア間に合わねえ・・・」
        つぶやいて、彼ははっと気がついた。

        「文明開化が進んだのである。自分も日本のお国の人間なら、日本がこれだけ進んだことを喜んでいいはずなのだ。古い自分の商売が失われるからとて、世の中の進むのにじゃまをしようとしたり、何の怨みもない人を怨んで火をつけようとしたのは、男として何という見苦しいざまであったことか。・・・」

        彼は、家にあるすべてのランプ(50こほど)に火をつけて木につるし、一つ一つ石を投げて割った。3つめのランプを割った時、涙でもうランプに狙いを定めることができなくなった。大好きなランプ。なつかしいランプ。
        ああ、ランプ、ランプ、ランプ・・・(感動の場面~)

        こうしておじいさんはランプ屋をやめて、本屋になった。


        おじいさんは孫に言う。
        「日本がすすんで、自分の古いしょうばいがお役に立たなくなったら、すっぱりそいつをすてるのだ。
        いつまでもきたなく古い商売にかじりついていたり、自分の商売がはやっていた昔の方がよかったといったり、世の中のすすんだことをうらんだり、そんな意気地のねえことは決してしないということだ」



        新しい物がすべていいとは限らないし、残すべき物もある。でも、それをきちんと見極めけじめをつける。
        よりよい変化を受け入れる。前へ、前へと。
        (昔には戻れません。過去には戻れません。前にしか進めません。日本は”取り戻す”ものじゃないですよね。いったい誰が誰から取り戻すのか←何の話?)
        ・・・かっこいいおじいさんだなあ
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        2014/05/18 by バカボン

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      狼のレクイエム 第2部 (角川文庫 緑 383-55 ウルフガイシリーズ)

      平井 和正

      角川グループパブリッシング
      カテゴリー:小説、物語
      5.0
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      • 最初に読んだ時からすると
        既に、30年近く経とうとしていますが

        優れたラストは本当に、自分の骨や肉のように
        自分の中に残っています。

        繰り返しになりますが、平井先生ありがとうございました。
        >> 続きを読む

        2015/01/26 by きみやす

      • コメント 2件
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      さらば、夏の光よ (講談社文庫)

      遠藤 周作

      3.0
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      • 大学教師、遠藤周作の章と、南条の章、戸田の手紙の章、野呂の手紙の章と、人物が切り替わって物語が進んでいく。
        周作先生の章では、南条と戸田をどう結び付けるかという微笑ましい章。
        南条の章では戸田との距離を置いてしまった、友人野呂の事について書かれている。

        戸田の手紙から、物語は暗い展開になる。
        なんと、戸田は南条ではなく、野呂と結婚していた。
        南条は事故でこの世を去ってしまい、生理的に嫌な野呂に求婚されるが世間体を気にする両親に勧められ、しぶしぶ結婚。
        唯一の希望であったお腹の南条の子供も死んで生まれてしまう。
        失意のどん底に立った戸田は、南条の故郷で自殺をしてしまう。
        戸田が妊娠していてもすべてを愛そうとし、救えると信じていた野呂は絶望に陥る。

        『深い河』『私が棄てた女』では、野呂のような愚鈍で純朴なタイプが最後に死んでしまったが、今回は一人生き残り、悲しみを背負って生きていく。
        一方通行の愛だけではどうにもならないように描かれているのが悲しい。
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        2016/03/24 by May

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      土を喰う日々 わが精進十二カ月

      水上勉

      新潮社
      4.5
      いいね!
      • 水上勉(みずかみ・つとむ:1919-2004)氏は、先般亡くなられましたが、彼は「食に関する」優れた著作を物しています。それが「土を喰う日々―― わが精進十二ヶ月」です。その名の通り、精進料理の本です。
        (「みなかみ・つとむ」と読みそうだけど、本人は「みずかみ」と称していました。)

         かつてマンガ「美味しんぼ」を読んでいたら主人公の山岡士郎が「現在チマタにあふれている料理関係の本で、読む価値があるのは・・・」といった時点で、それは本書「土を喰う日々」のことか、と直感されましたが、その通り、士郎が挙げたのがこの本でした。そのような(=読む価値のある)本は「土を喰う日々」だけだと。私自身はかれこれ25年前くらいにはこの本を知っていましたが。

        もっとも、ちょっとイタズラ心を起すと、「読む価値があるのは「土を喰う日々」だけだとすると、「美味しんぼ」も「読む価値のない本である」ことになり、その無価値の本で賞賛される「土を喰う日々」も「読む価値がない」というパラドクスを招きます。まあ、美味しんぼ」の作者・雁屋哲さんの勇み足ですね。「美味しんぼ」は除外すべきでしたね。

         この「美味しんぼ」、「食材にやたらうるさくて、目の前の料理を食べるのを拒否する児童」が現れる世相と相まって、功罪、やや罪のほうが大きい作品でしたね。

         さて、水上勉さんは、福井県若狭地方の貧しい樵(きこり)の家に生まれ、口減らしのため、京都の禅寺・・・等持院(当時、逆賊・足利尊氏の菩提寺であるとして、一般には蔑まれていた)に送られます。そこで精進料理の基礎を学びますが、最後は寺を出奔、いろいろな仕事を体験し、「フライパンの唄」という作品で、作家と認められた人です。直木賞作家でもあります。

         この本では、「料理のレシピ」を期待して読んだら、当てが外れます。まあ、水上流梅干の漬け方などがありといえばありですが、この本は「料理の心」を書いた本なのです。もちろん、水上さんの料理の心は、いろいろな素材と出合って輝きます。

         この本を書いた頃、水上氏は、長野県・軽井沢町に住んでいました。そこで自ら作ったり、もらったり、買ったりして手に入る野菜・果物の話題をしみじみ展開するのです。その内の一つ、道元禅師の言葉を水上流に噛み砕いた部分:

        ・・・・・・・・
         すべて品物を調理し支度するにあたって、凡庸人の眼で眺めていてはならない。凡庸人の心で考えてはならない。一本の草をとりあげて一大寺院を建立し、一微塵のようなものの中にも立ち入って仏の大説法をせにゃならぬ。たとえ、粗末な菜っぱ汁を作るときだって、いやがったり、粗末にしたりしちゃならぬ。たとえ、牛乳入りの上等な料理をつくる時に大喜びなどしてはならない。そんなことではずんだりする心を押さえるべきである。何ものにも、執着していてはならぬ。どうして、一体粗末なものをいやがる法があるのか。粗末なものでもなまけることなく、上等になるように努力すればいいではないか。ゆめゆめ品物のよしわるしにとらわれて心をうごかしてはならぬ。物によって心をかえ、人によってことばを改めるのは、道心あるもののすることではない。

        ・・・・・・・
            33P-34P

        この言葉が、「土を喰う日々」の根本的なテーゼです。例えば、ダイコンについても、売れない役者を「大根役者」と蔑むのに対し、「いつでもどこでも手に入るダイコンほどあり難い食材もない」と言ったり、菜園でとれた貧相なダイコンを食べてみたら、「辛さ」を十分に秘めた良いダイコンである、と思ったりしたりしています。

        また、7月の章の記述からですが、ミョウガ(茗荷)は八百屋仲間では「バカ」という呼称で呼ばれる・・・植物本体から離れたところにひょっこり顔を出すからだとも、釈迦の弟子・周梨槃特(しゅりはんどく)は生まれつき記憶力が弱く、自分の名前さえよく忘れ、名札を下げて歩き、彼の死んだ墓からミョウガが生えてきた・・・という昔話からも、ミョウガは「バカ」という符牒がついてまわったのです。ここで水上さんのひと言:「みょうがは、私にとって、夏の野菜としては、勲章をやりたいような存在だが読者はどう思うか。こんなに、自己を頑固に守りとおして、黙って、滋味(にがみ、香味)を一身にひきうけている野菜をしらない。」
        122P-126P

        最後に:青い野菜のない乾物ばかり食べる冬1月から始まって、いきものが闊歩する春4月と山菜、5月のタケノコ、6月の梅干作り、7月のミョウガ・・・というように、旬の素材が自然に登場し、一つ一つの素材、およびそれを使った料理があざやかに目に浮かぶことでしょう。それらの食材を分け隔てなく慈しむ珠玉のようなこの作品、一読の価値があります。

        ただ、道元禅師も、料理の素材の素材の良し悪しは、いつでも感じていたように思えます。だから、あのような記述をするのかと。
        >> 続きを読む

        2012/11/12 by iirei

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      秘本三国志

      陳舜臣

      文藝春秋
      カテゴリー:小説、物語
      4.0
      いいね!
      • 台頭する新勢力の躍動。

        これで3巻なので半分が経過。どうもペースが遅い気がしてならない。

        袁紹、袁術に代表される名門貴族勢力と、曹操、孫策、劉備に代表される新興勢力。
        歴史という結果を知りながらコメントするのはフェアでないが、やはり台頭する若い力の方に勢いを感じてしまう。

        登場人物が多い上、その場しか出てこないようなキャラクターも多いのが三国志という作品の特徴だが、概ね主役級は出揃い、安定感を増して来ている。

        これで半分を読んだことになるが、印象としては、中国史に詳しい著者が、三国志に対して、自分の思いを表現したいという衝動から生まれた作品な気がする。
        「著者曰く」というスタイルが如実に示していると言えよう。

        少し物足りなく感じるのは、他の三国志の存在を常に意識し、それに寄りかかっている側面が有ること。

        これは、読者に対してある程度、予備知識を要求しているという点と、その上に立脚した形なので、単体で三国志を表現しきれていない点で酷評せざるをえないのではなかろうか。

        分かりやすく言えば、最初に読むべき「三国志」では無いということ。
        漫画でも構わないと思うが、違う三国志を読んだ後、更に別の角度から三国志を味わいたいというニーズには、非常に高い満足感を与えてくれる。

        曹操の人心掌握術。意識してやっているのだろうが、何だかいやらしくも有る。
        >> 続きを読む

        2012/05/09 by ice

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      秘本三国志

      陳舜臣

      文藝春秋
      カテゴリー:小説、物語
      4.0
      いいね!
      • ついに孔明を傘下に加え、飛翔を始める劉備。

        孔明が出てくると役者が揃ったようで落ち着く。千両役者というべきか。

        客将として曹操配下に身を置く劉備。
        曹操との密約に基づき、袁紹や劉表の元で謀略を行っていたが、ついに孔明を傘下に加えたことで運が開ける。

        「泣いて馬謖を斬る」のエピソードなどから、自分に厳しいストイックで全てにおいてあまりにも完璧な男というイメージが強そうな孔明だが、当時の部下達だけではなく、現代の読者にまで安心感を与える稀有な軍師で有る。

        三国志演義では、彼は登場するとすぐに劉備と主役を入れ替わったかのような縦横無人な活躍を見せ始めるわけで本作品でも今後が楽しみ。

        あと2冊で、本作品も終わるわけだが、むしろ、ここからページ数を割いて欲しいと考えてしまうのは、蜀びいきなのだろうか。

        思っていた以上の孔明の存在の大きさに改めて驚いた。
        >> 続きを読む

        2012/05/14 by ice

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      フォーカシング

      ユージン T.ジェンドリン

      5.0
      いいね!
      • ジェンドリンは心理療法を受け、回復を見せる人とそうでない人の決定的な違いを発見した。それは回復する人々が、症状を体の感覚を用いて訴えるということである。例えば「胃の中にしこりのような感じがあり、いつも消えることがない…」といったものだ。そうした違いから回復の技法として精緻化し、誰もが使うことが出来るようにしたものこそフォーカシングなのである。

        自らを深める技術「フォーカシング」と開く技術「リスニング」の大きな二本柱で本書は構成される。人間の根本を新たに見つめたこの図書の功績は果てしなく大きい。

        http://naniwa1001.blog108.fc2.com/blog-entry-185.html
        >> 続きを読む

        2015/08/02 by hayato

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      せんたくかあちゃん (こどものとも傑作集)

      さとう わきこ

      福音館書店
      カテゴリー:芸術、美術
      3.7
      いいね!
      • 子どもたちがかみなりさまの顔を描いてあげるところに興味を示すものの、全体的にはおもしろくなかったか?1回で終了。 >> 続きを読む

        2015/02/03 by ぶぶか

      • コメント 3件
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