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1982年12月発行の書籍

人気の作品

      聖書物語 (岩波ジュニア新書 (56))

      山形 孝夫

      岩波書店
      カテゴリー:聖書
      5.0
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      • 西洋史をより深く理解したいと考えるなら、宗教に関する知識が不可欠ではないでしょうか。
        特に聖書は、長きにわたり西洋の文化に深い影響を与えてきた書物で、この知識なしには、西洋の芸術文化の真髄に触れることはできないと考え、以前 旧約・新約聖書にチャレンジしてみましたが、とても読みづらく内容も分かりにくかったせいもあり、途中で断念してしまった経験があります。(どうも聖書の書物としての構成がいまひとつ掴めなかった様です)
        その後、聖書の内容を要約した本がないかと探していたら、この本に出会いました。
        旧約・新約聖書の内容を物語風に語ってゆく内容で全八章からなり、最初の四章は、旧約聖書の物語、後半の四章は、新約聖書の物語といった構成になっています。各章ごとにノートといった形で、その章に関する知識を深めてくれるような補足説明があり、作者は前書きでノートは読み飛ばしても物語の内容には差し支えないとおっしゃっていましたが、個人的にはこれがかなり面白くより物語を楽しむのに役立ちました。
        旧約聖書の物語は、神の天地創造から始まる古代人達の壮大な歴史絵巻が展開され、圧巻でした。
        また新約聖書の物語は、物語の締めくくりに名作の誉れ高い小説「クオ・ワディス」の感動的なエピソードの一つを持ってくるところにセンスの良さを感じました。
        年少者向けに書かれた本ですはありますが、大人が読んでも充分満足できる内容ではないかと思いますので、聖書の事が知りたいなと思う人には、特にお勧めの一冊だと思います。
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        2018/01/14 by くにやん

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      街道をゆく 羽州街道、佐渡のみち

      司馬 遼太郎

      朝日新聞出版
      カテゴリー:日記、書簡、紀行
      4.0
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      • 城下町が連なる山形路と、荒海(日本海)に横たわる「遠国」佐渡島の文化と歴史を綴った内容ですが、羽州街道編では藩祖の上杉景勝とその養父謙信についての内容や、中興の祖上杉鷹山、さらに家老として活躍(特に上杉景勝の補佐役として、当時の権力者徳川家康を痛烈に批判した「直江状」で有名。)した直江兼続についての記載が面白いです。
        また、江戸時代の刑についての以下の記載内容も興味深いです。『江戸時代の刑は、連帯性が特徴である。つまり農村などで犯罪をおかしかねない不良少年だったりすると、親兄弟が相談して人別帳から抜いてしまう。このため「無戸籍者」になり、農村では暮らせないために、江戸へ出てくる。江戸では、そういう者同士が群れざるをえなく「犯罪の温床」となり易い。現在とは制度がちがうためにこの「無宿者」に該当する存在がなく、せいぜいやくざに似ているが、いまのやくざは戸籍を持っている。「無宿者」のように公民としての保護が受けられないというすさまじい十字架は負っていないのである。ともかくも一人の人間を無宿にしてしまうという行為が親兄弟によってなされるというところに、江戸時代の法の凄さ(連帯性)がある。』
        その他、徳川幕府が支配した「佐渡金山」について等も面白い内容です。
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        2011/05/18 by toshi

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      銀河鉄道の夜

      宮沢賢治 , 藤城清治

      講談社
      カテゴリー:小説、物語
      3.0
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      • 父が宮沢賢治は大人になってからのほうがおもしろいとあった
        大学院の先輩も学部時代には宮沢賢治を研究していたらしい
        久しぶりに私も宮沢賢治を読んだ。
        星に囲まれた世界を行く物語のはずなのに
        私の中ではずっと夜の花畑を静かに走っているような気分だった。
        花畑で寝てしまって花の香りに酔って見た夢のよう
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        2014/04/30 by kotori

      • コメント 4件
    • 2人が本棚登録しています
      鴻池一族の野望 (集英社文庫 青 154-A)

      南原 幹雄

      3.0
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      • 南原幹雄の時代小説「鴻池一族の野望」を読了。

        江戸には北と南に加えて中町奉行所があったが、徳川八代将軍・吉宗による改革の一環として撤廃された。

        しかし、それは表向きの話に過ぎず、実は少数精鋭の密偵組織として作り変えられていたのだ。
        その密偵の一人として選ばれた与力の檜十蔵は、さっそく大坂へと飛ぶ。

        組織の改編前に殺された同僚の死が、大坂の大商人・鴻池一族による壮大な陰謀の一部ではないかという疑いが浮上したからだ。

        こうして調査を進める十蔵は、強大な鴻池一族へ必死に食らいついていくのだが-------。

        江戸時代は、米に代わって金の力が強くなっていた時代であり、そのために商人に注目した時代小説は数多いが、この作品ほど武士、しかも、その頂点である幕府とさえ匹敵する、強大な敵としての商人を描き切った作品は、それほど多くないと思う。

        もちろん、この作品は、そうした着眼点の良さだけでは終わっていない。
        鴻池一族は、経済力を基盤にありとあらゆる手段を駆使して、野望達成を目指し、十蔵はどんどんと追い込まれていく。
        それでも、彼が単身、立ち向かう姿に、手に汗握らずにはいられない。

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        2018/11/29 by dreamer

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      キリストの誕生

      遠藤周作

      新潮社
      5.0
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      • この本、実は、十二、三年前、同じく遠藤周作の『イエスの生涯』とともに古本屋で買った。
        しかし、そのまま長いこと本棚に眠っていて、ついこの前、『イエスの生涯』を読み、とても感動し、それでこの本も読みだした。

        しかし、なかなか遅々として進まず、真ん中らへんまでは、なかなかあまり面白さを感じなかったのだが、真ん中らへんから俄然面白くなり、ラストの方はただただ感嘆の、本当に遠藤周作の入魂の書だった。

        特に感銘を受けたのは、以下の三つのことである。

        1、ステファノの殉教に関するペテロらの行動と心理の分析。
        2、なぜペテロやパウロの殉教の様子を知っていたはずのルカがそれについて一行も書かなかったか。
        3、ユダヤ戦争によるエルサレム破壊の後の、本当の意味の「キリストの誕生」の意味。

        これらは、本当に深く深く心に響き、印象的だった。

        使徒行伝の中のステファノの殉教に関し、遠藤周作は緻密に前後の文章を分析し、ペテロやヤコブらの他の主要な教会を率いていた弟子たちは、結局何もしていなかったこと、つまり、イエスが十字架に架けられた時に逃げ出して、臆病で卑怯だったペテロたちは、イエスの十字架の二年後において、ステファノの殉教に関して、また同じように臆病で卑怯に見て見ぬふりをしたことを指摘している。

        これは今まで全然考えたことがなかったので、とても印象的だった。
        通常、私たちは、イエスが十字架の死を遂げた後、その時は逃げ出したペテロたちが、不思議なほど強くなり、殉教も恐れず、イエス・キリストの福音を人々に伝えるようになったと考えがちだ。
        実際に、そういう面もあったのだろう。
        しかし、二年経った時に起こったステファノの殉教事件の時に、またペテロやヤコブたちは、同じことをせざるを得ない状況に追い込まれ、またそのように振る舞った。

        そして、そのあと、このステファノの死の後に、本当の意味で、ペテロたちは強くなり、異邦人にもキリストの福音を伝えていくようになる。

        人は一挙には変わらず、凡夫はどこまでも臆病で悲しい存在だということと、にもかかわらず、いくつかの出来事を経て、人は本当に変わっていくということを、とても考えさせられた。

        それから、ペテロ、さらにはパウロは、熱烈にキリストの福音を伝道していくことになるが、イエスの十字架から四十年ぐらい経ったときに、ローマでペテロもパウロも皇帝ネロのキリスト教弾圧により殉教した。
        しかし、その様子を知っていたはずのルカは、その様子を聖書に全然書き記していない。

        遠藤周作は、その理由を推測し、おそらく、あまりにも悲惨な死だったために、書かなかったのではなく、書けなかったのだろう、と記していて、とても印象的だった。

        ペテロやパウロのような立派な人たちが、なぜ理不尽な不条理な酷い死に方をしなければならなかったのか。
        その神の沈黙の前に、ルカたちは、語る言葉を持たず、何も書けなかった、書こうにもあまりにも悲し過ぎて書けなかったのだろう。
        その遠藤周作の推測は、おそらく全くそのとおりで、正鵠を射ていると個々の底から思えた。

        さらに、その後、ユダヤ人はローマ帝国に反乱を起こし、ユダヤ戦争が勃発し、ローマ帝国の軍勢の前に完全に滅ぼされることになる。
        この時も、神はエルサレムの破壊に何も介入せず、沈黙を保ったままだった。

        イエスの十字架の死と、ステファノやペテロやパウロらの殉教と、イスラエルの滅亡と。
        これら三つの、あまりにも悲しく不条理な出来事とそれに対する神の沈黙。

        しかし、それゆえにこそ、キリスト教は滅びず、このことへの問いもひっくるめて、不思議と生き残り、その後広まり続け、ついにはローマ帝国をひっくり返すまでに広がっていくことになる。

        遠藤周作は、ユダヤ教の風土では、通常、人を神と崇めることは決してありえないし、他にも多くの殺された立派な預言者やラビもいたのに、それらの誰も神として信仰されることはなかったのに、イエス・キリストだけは、十字架の出来事の後の十数年後には、メシアでありキリストであり神の子であり、主であるという信仰が広まっていったことに注意を促す。
        つまり、そうとしか思えない何かが、イエスにあり、イエスと出会った人に忘れがたい印象をそれらの人に刻印していったからではないか、と述べているが、確かにそのとおりだったのだろうと思う。

        この本を読み終わった後の深い感動は、うまく言葉では言い表せない。
        多くの人に、『イエスの生涯』と併せて読んで欲しいと思う一冊である。
        また、この本の最後の方で資料として使われている『ユダヤ戦記』も全部必ず読もうと思った。
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        2013/10/12 by atsushi

      • コメント 3件
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      SSハンター (文春文庫 (275‐5))

      シェル・タルミー

      4.0
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      • シェル・タルミーのサスペンス小説「SSハンター」が、とてつもなく面白い。

        この"復讐小説"的な色合いの濃い作品は、両親を惨殺された一人息子が、30年後に4人の元ナチスSS将校を追いつめる復讐物語ですが、細部の描写が実にいいので、息もつかせぬ極上のエンターテインメントになっていると思う。

        4人の男を探し出して次々に殺していくだけだから、ことさら新味の盛り込みようもないのです。だから、そこをどう読ませるかが作者の作家としての腕なのですが、このシェル・タルミーという作家、なかなかのものです。

        まず主人公のマーク・セバスチャンのキャラクターが、実にいいんですね。この男、30年間をひたすら己れの肉体の鍛錬だけに費やしてきたとの設定なのです。

        幼い頃からナイフ投げの練習に取り組み、学校では柔道、フットボール、バスケット、野球とあらゆるスポーツに才能を発揮し、特にフェンシングと射撃に優れ、卒業後はイギリスへ渡り、乗馬の技術を身に付けるのです。

        さらに、凄いことにニューヨークの俳優養成所で変装術をマスターし、次に日本に3年間滞在して空手と柔道を学ぶのです。その間、飛行機操縦にも手を出し、難しい技術を身に付けると、スカイダイビング、洋弓、スタンドドライビング、そして電子工学の勉強まで始めるのです。

        もちろん、電子工学の勉強は、盗聴技術のためなんですね。つまり、ありとあらゆることのプロとして己れを鍛えるんですね。そして、そのその極めつけは、何と傭兵としてビアフラ戦線に参加しちゃうんですね。実戦に即して腕を磨こうとの魂胆なんですね。

        もっとも、ただこれだけなら、ただの復讐マシーンです。なぜ30年後なのか?。復讐するなら20年後でもよかったはずです。25年後でもよかった。なぜ、セバスチャンは30年間待たねばならなかったのか?。

        それは、すべてセバスチャンが恐怖をひきずっているからなのだと思う。その怯えは、人を殺すことの恐怖ではなく、復讐が、いや己れの存在そのものが"無意味"なのではないかとの怯えなのです。

        そして、この怯えが肉体の鍛錬に陰影をつけるんですね。ディック・フランシスの「利腕」の主人公シッド・ハレーがそうであったように、己れの内にひそむ"恐怖心や弱さ"を男はいかに克服していくか、自分と向き合い、悩み、格闘する人間に魅かれるんですね。

        もちろん、殺される方も黙っては殺されません。セバスチャンを倒すために殺し屋を雇います。これも元グリーンベレーのプロ。つまり、後半はプロVSプロの死闘が展開するんですね。

        この相手役が昔の日活映画のエースの錠こと宍戸錠みたいに、キザでワルでちょっとイイ男なのだ。このことが、この暗い復讐話を軽快にしていると思う。

        そして、クライマックスのアクション・シーンも実にいいんですね。とにかく、心理描写を初めとして細部がいいので、単調に陥りやすいストーリーを締め、サスペンスを盛り上げているのも、なかなかうまいと思う。


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        2018/03/02 by dreamer

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      世界悪女物語 (河出文庫 121B)

      澁澤 龍彦

      河出書房新社
      カテゴリー:伝記
      4.0
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      • ブックオフで買いました。悪女12人の伝記。澁澤龍彦なのでヨーロッパがメインです。例外は中国の則天武后のみ。

        しかし中世ヨーロッパが残虐だったというのはちょくちょく聞きますが、ホントにこんなだったのか?と思うほど、拷問の話には背筋が凍る。皮を剥ぐとか、引き回しとか、想像するだに恐ろしいじゃないですか…
        しかもそういう残虐さを好んだという女性たちも出てきます。一世を風靡した毒殺ももちろん出てきます。

        しかし残虐非道であっても美女なら画になるんですよね…男でも美男ならサディスティックさが魅力として描かれることあります。実際の善悪としてはさておき、映画や小説の題材としては使いやすい。「マリー・アントワネット」の項で、澁澤自身も似たようなことを言っていますが。

        こういう伝記だと当時の時代背景もちゃんと書いてくれて、歴史の流れが自分の中で整理できるので助かります。トピックと具体的なエピソードがあると頭の中に入りやすい。
        >> 続きを読む

        2017/06/08 by ワルツ

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      人を動かす

      D・カーネギー , 山口博

      創元社
      カテゴリー:経営管理
      5.0
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      • 古い本ですが、全然古くありません。

        基本は、相手を敬い、笑顔で接すること。
        であると私は思いました。

        各パートごとに原則があります。それに対するエピソードが書かれている構成になっています。

        例えば以下のようになります。

        PART2 人に好かれる六原則
        1) 誠実な関心を寄せる
        □ 他人のことに関心を持たない人は、苦難の人生を歩まねばならず、他人に対しても大きな迷惑をかける
        □ 友を作りたいならば、まず人のために尽くすことだ
        2) 笑顔で接する
        □ 自分とつき合って相手に楽しんでもらいたい人は、まず相手とつき合って自分が楽しむ必要がある
        □ 笑顔を見せない人間は、商人になれない
        3) 名前は当人にとって、最も快い、最も大切なひびきをもつ言葉であることを忘れない
        □ 名前が覚えられない人もいるが、つまりは、重要な仕事が覚えられない、すなわち、仕事の基礎ができていないことを告白しているのだ
        4) 聞き手にまわる
        5) 相手の関心を見抜いて話題にする
        6) 重要感を与える
        >> 続きを読む

        2014/07/21 by Minam

      • コメント 5件
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      頭の悪い奴は損をする ユダヤ流・金銭の哲学

      藤田田

      ベストセラーズ
      カテゴリー:商業経営、商店
      4.0
      いいね!
      • 日本マクドナルド初代社長の藤田氏によるユダヤ流商売の極意。

        タイトルもそうだが、主張が明快で良い。

        少し考えれば当たり前のような気がするが、インパクトの有るタイトルに感じたため選択。
        その後、著者が日本マクドナルド初代社長の藤田氏だということに気付き、更に興味を惹かれた。

        さすがに、無類の成功者だけ有り、主張は非常に単純明快。

        職責が上がるごとに、脳を使う労働にシフトすべきだという主張や、動くことと働くことは全く異なるという主張など、目新しさは無いが、改めて考えると改善点が浮かぶような指摘が多いように感じた。

        世代が異なるため、ユダヤ商法などという言葉には胡散臭い香りを感じ、78:22などオカルト的な要素も存在することから、全てを受け入れる気にはなれないものの、一言で表せば合理性になるような思想なので、日本の商習慣に合わせて部分導入すべき点は有ると思う。

        少し毛色は異なるものの、経営者版の金持ち父さん風指南書のような印象を受けた。

        エネルギッシュな著者の人物像が透けて見えるような気がした。
        >> 続きを読む

        2011/08/20 by ice

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