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1983年6月発行の書籍

人気の作品

      真説宮本武蔵

      司馬遼太郎

      講談社
      カテゴリー:小説、物語
      3.0
      いいね!
      • 剣豪・宮本武蔵と父新免(後に宮本と名乗る)無二斎との異様な「親子関係」や、その影響の為か、武蔵が少年時代から既に「暴力的」で大人を殺傷して平然としていた例や、別の面で書画能力や非常に文才(「五輪書」はまさに名著)があった…等、宮本武蔵に関する興味深い内容が記された表題作「真説・宮本武蔵」の他、北辰一刀流四天王と呼ばれた森要蔵親子(父子)の剣に生きる武士らしい最後を描いた「上総の剣客」等、剣の道を目指す男たちを描いた短編集です。 >> 続きを読む

        2011/06/22 by toshi

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      亜宇宙漂流 (文春文庫 (275‐20))

      トマス・ブロック

      4.0
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      • 35年前のサスペンス小説。航空サスペンス物はけっこう好きだ。

        航空機が衛星軌道に乗ってしまうという想定が奇想天外だ。著者自身がパイロット経験があるだけに、テクニカルな描写がリアリティにあふれてる。年明けから読む本は、理屈抜きで楽しめる本がいい。順番からいっても「超音速漂流」を先に読むべきだが次回に回そう。 >> 続きを読む

        2017/04/22 by KameiKoji

    • 他1人がレビュー登録、 2人が本棚登録しています
      異端の肖像 河出文庫

      澁澤 龍彦

      2.5
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      • いま読んでるところですが、おもしろい~。
        同性愛比率が多いですけど、史実であることを考えれば、世の中の権力者のなかには同性愛者が多い・・・ということなのかな。

        ルドヴィヒ2世の、ワグナー熱や、孤独や外界に対する嫌悪、性的な羞恥心、まさに自分のための劇場でひとり演じていたロマンティシズム。遠い世界のようで、なぜか共感を覚えるのが不思議です。

        バベルの塔の芸術家・ベックフォードの章では、「自分や他人が子供であり続けること」に対してエロティックな情緒を抱いていたのでは、という考察が加えられ、興味をそそりました。
        幼年崇拝という言葉もあるのですね。

        遠い話なのに、なぜか身近に感じてしまう、そんな作者の筆致が素晴らしいのだと思います。
        >> 続きを読む

        2016/07/08 by みやま

    • 他1人がレビュー登録、 2人が本棚登録しています
      ぼうさまになったからす

      司修 , 松谷みよ子

      偕成社
      4.0
      いいね!
      • ある村には、からすがたくさんいた。

        しかし、戦争でその村から多くの男たちが出征していった年。

        からすがその村から姿を消した。

        どうしてだろうと話す村人に、村の中で最も年をとっているおばあさんが、からすたちは、遠い大陸や南の島々で死んだ男たちのとむらいのために、海を渡り、お坊さんになって供養してくれているのだという。

        からすたちが、黒い墨染めの衣を来たお坊さんになって、供養のための石積みをつくり、手を合わせてお経をあげてくれている。

        平和な時代になって、再び村には多くのからすが来るようになった。

        二度と繰り返してはならない、というところで、この絵本は終わっていた。

        この話は、この絵本の作者の創作ではなく、長野県に誰がつくったともわからず、いつの間にか語り継がれるようになった物語だそうである。

        私には、このからすが姿を変えた、黒い墨染めの衣を着て亡くなった兵隊さんたちの供養をするお坊さんの絵が、なぜだか親鸞聖人のように思えてならなかった。

        多くの人に読んで欲しい、名作絵本だった。
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        2013/04/18 by atsushi

      • コメント 4件
    • 1人が本棚登録しています
      悪魔の飽食 日本細菌戦部隊の恐怖の実像!

      森村誠一

      角川グループパブリッシング
      4.0
      いいね!
      • この本の全てが真実かどうかはわからない。
        だが、火のないところに煙は立たないはずなので、何かはあったはず。
        歴史研究家ではないわたしは、ここが違う、ここはおかしいという問題には語るものはない。

        日本人は、戦争を語るとき原爆被害や空襲のことを声高に語りたがる。
        それも事実だろうし、忘れてはならないことだが、戦争に関し、被害者である側面ばかりを見ていては何も変わらない。
        日本が、日本人が確かに加害者である面があったこと。それを忘れず、反省しないことには愚かな戦争はまた繰り返される。
        戦争という異常な事態になれば、誰もが信じられない狂気に走る可能性を秘めている。
        わたしも含めて。
        戦争は、愚かで残酷で醜いだけの行為であり、それをするのは高等生物らしい人間だけだということを、戦争の記憶が薄れた今こそ心に留めたいと感じた。
        >> 続きを読む

        2015/01/07 by jhm

      • コメント 7件
    • 2人が本棚登録しています
      太陽の世界 1 聖双生児 (角川文庫)

      半村 良

      角川グループパブリッシング
      カテゴリー:小説、物語
      3.0
      いいね!
      • 敬虔な宗教思想に生きるアム族、不思議な力を持つ穏やかなモアイ族。その出逢い。

        これだけの超大作(予定)の作品なので、まさに冒頭の導入部と言ったところ。期待感は有るものの、まだ惹き込まれるような状態ではない。

        ムー大陸2000年の歴史を全80巻で描く予定で有ったが、18巻まで出たところで著者が亡くなったため断筆となった作品。

        グイン・サーガの再読が分かり易い例だが、ここのところ長編が読みたくなっているので手に取った。

        グイン・サーガもそうだが、この作品も著者が亡くなったために断筆となっている未完の大作。

        それが分かっているのに、新たに読み始める心理が自分でも良く分からないのだが、そもそもこれくらいの超大作(予定)の作品は、例え著者がキレイにオチを付けたところで、そこで終わるようなものではない。
        どこで終わったとしても、そこから先には読者毎の異なった続編が存在するのではなかろうか。

        ラという神の教えを忠実に守り、自然との共存のために武器や道具を持たないアム族。
        同様に争いを避け、逃げ回るうちに、とても人類が住めないような辺境で細々と生命を繋いで来たモアイ族。

        神が仕組んだとしか思えない偶然で出逢った彼らは、文化の違いに当惑しながらも共存を目指し、ともに、ラが示す楽園「ラ・ムー」への旅を続ける。

        今回のレビューのためにWikipediaを参照したのだが、栗本薫は雑誌のインタビューで半村良と会談し、太陽の世界が80巻なら、100巻のグイン・サーガを書こうと思い立ったらしい。

        愛して止まないグイン・サーガの誕生にも影響を与えた作品と聞けば、俄然力が入ると言うものだ。

        ブチ壊しなのだが、やはり「ラ・ムー」と言えば、肩パッドをたっぷり入れた衣装で歌う菊池桃子が浮かんで来てしまうのは止むを得ないだろう...
        嫌いではなかったが...(笑)
        >> 続きを読む

        2012/08/22 by ice

      • コメント 3件
    • 1人が本棚登録しています
      日本共産党の研究

      立花隆

      講談社
      カテゴリー:政党、政治結社
      3.0
      いいね!
      • 1930年代初めの共産党。
        弾圧はますます強まり、スパイがますますはびこり、ついには組織の責任者がスパイだったり、最高指導部5人のうちの2人がスパイだったりという、まともな非合法組織だったらありえない状態になってしまう。

        ここまでくると、悲惨というよりほとんど喜劇だ。スパイである幹部がスパイである別の幹部を立場上査問しなければならないなんて不条理な出来事も出てくる。

        「これではまるで官製共産党ではないでしょうか」(p188)

        と特高側の職員が語ったほど、戦前の日本共産は完全に警察の監視下に置かれていたわけである。命がけで活動していた労働者たちは、とんだ馬鹿を見たものだ。

        最後の一撃、戦前の共産党運動の息の根をとめた事件の詳細は、次の第三巻。いよいよクライマックス。
        >> 続きを読む

        2017/11/17 by Raven

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      二十歳の火影

      宮本輝

      講談社
      4.0
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      • 「蛍川」で芥川賞を受賞された著者の自らの青春を綴った1冊です。特に、氏のお父様が亡くなられた時のことを書いた「雪とれんげ畑」や、貧乏な中でお母様に買ってもらった10冊の文庫本(古本)の思い出(ちなみにこの10冊が、文学の素晴らしさを強烈に印象づけたとのことです。)を綴った「青春の始まりの日」等、せつなく味わい深い多くのエッセーが凝縮された好著です。 >> 続きを読む

        2014/10/13 by toshi

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      言葉使い師 (ハヤカワ文庫 JA 173)

      神林 長平

      早川書房
      カテゴリー:小説、物語
      4.0
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      • 読書しながら世界一周!

        電子書籍で読みました。
        旅しながら読みたい本が読めるとは、いい時代になったものですな。

        星雲賞受賞作「言葉使い師」ほか六編を収録した神林長平の初期短編集。

        言葉は世界を混乱に導き、崩壊させる魔力を持つ。
        そのため、人間は危険因子である言葉を禁止し、テレパシーによる意思疎通のみに制限した。
        冴えない市清掃局員である"きみ"は自らを"言葉使い師"と名乗る人物と出会う。

        言葉と聞いて旅人の私がます頭に浮かべるのは「言葉の壁」だ。
        壁というのは障害という意味の比喩的表現なのだろう。
        確かに意思の疎通が円滑にいかないことは障害として考えられる。
        そのため、言葉が通じない人との会話では相手が発した言葉のうちのいくつかを拾って類推する過程が加わる。
        相手が発した言葉の中に不明なものがあった場合は、その前後の言葉や相手の表情などから憶測して補うしかない。
        当然、正確な翻訳にはならない。
        相手から発せられた言葉はその人の意思や感情の断片が付随し、私の耳に届くまでに周囲の環境を拾い上げ、私の脳の中で私の理想までも拾い上げる。
        結果、相手の口から発せられた言葉は大きく変容して私の脳内で展開される。
        これには人間から独立した言葉の独自性が介在しているように私には感じられる。
        だとすれば私はその言葉たちに翻弄されているのではないかという一つの疑問にぶち当たる。
        今こうしてスマホ画面をフリックしながら書き上げられるレビューも、果たして私の思考以外の何をひろいあげるのだろうか。
        このレビューを読んでいる"きみ"の脳内ではどのような性質に変容しているのだろうか。
        私たちは言葉をツールとして日常的に使用しているが、視点を変えてみると不可思議な性質を持つ言葉に操られているのかもしれない。
        本書の冒頭には次の言葉が記されている。

        「マリオネットたちに愛をこめて」
        >> 続きを読む

        2016/05/25 by 旅する葦

    • 3人が本棚登録しています
      シュナの旅

      宮崎駿

      徳間書店
      カテゴリー:小説、物語
      3.8
      いいね!
      • 以前買っていて、なかなか読んでいなかったのだけれど、昨夜寝付けなかったので一気に読んでみた。
        とても面白かった。
        チベットの民話をもとにして、宮崎駿が全編オールカラーで描いている、大人向けの絵本といったところだろうか。
        風の谷のナウシカの映画上映の前に出された作品だけれど、三十年以上経った今も色あせない名作と思う。
        >> 続きを読む

        2016/08/18 by atsushi

    • 6人が本棚登録しています
      猫山 (創作絵本 38)

      斎藤 隆介

      岩崎書店
      4.0
      いいね!
      • 滝平二郎さんの絵本。
        さすが、絵が面白かった。

        みんなで力を合わせれば、大きな力にも立ち向かえる、
        という他の斉藤隆介・滝平二郎のコンビの絵本にも通底するメッセージが、この絵本でもよくあらわれている。

        また、主人公の三平が、行き場所のない猫は俺の家に来い、とはっきりきっぱり言うところも、偉かったと思う。

        勇気と思いやりがあれば、きっと大きく状況が動く。
        そのことを、あらためて教えてくれる絵本だった。
        >> 続きを読む

        2013/01/24 by atsushi

      • コメント 3件
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