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1984年9月発行の書籍

人気の作品

      ホフマン短篇集 (岩波文庫)

      ホフマン

      岩波書店
      カテゴリー:小説、物語
      4.3
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      • 日常から狂気に満ちた非日常への転落を描く技術がすごいです。今だとホラーというよりは怪奇小説ちっくな雰囲気で、癖になるうまさです。 >> 続きを読む

        2015/05/08 by ミコト・T

      • コメント 1件
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      武士道

      矢内原忠雄 , 新渡戸稲造

      岩波書店
      カテゴリー:武士道
      5.0
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      • 新渡戸稲造の『武士道』です。有名な本ですが読んでいなかった本の一つです。元々新渡戸が英文で書いたものを日本人が訳したというなかなかユニークな本です。太平洋の架け橋になろうとした新渡戸ですから、外国人向けの日本の精神紹介本と言ってよいでしょう。とはいえ、現代人にとってはこの本をまさに外国人のように読まなければならないことが、喜ぶべき事なのか、悲しむべきことなのか。

         武士道と騎士道を対比させつつ語っている場面が出てきますが、そのたびに新渡戸がさらっと書いていることが博識すぎてついていけません。後注でようやくついていく感じです。ギリシャ哲学からキリスト教、中世の騎士物語、ヘーゲル、ニーチェなどの近代哲学、頼山陽、本居宣長、孔子、孟子、老子、マホメットと洋の東西を問わず、自由自在に引用しては、武士道に現れた、忠義の徳や切腹などの習慣、子弟の教育から婦女子の身の処し方までを基礎知識のない西洋人にも分かるように書いているところに、博覧強記、いったいどんな勉強をしたらこんな教養が身につくのだろうと、この人も私と同じく24時間しか時間がなかったとは思えなく、驚嘆の限りです。新渡戸が『武士道』を書いたのは38歳の時です。あと一年生きても、私には新渡戸の100分の1の教養も満たないでしょう。

         読んでみて改めて思ったことは、新渡戸の時代(1899年刊行)にこれだけ武士道が明確に論じられているのにも関わらず、日本が軍国主義に邁進し、「生きて虜囚の辱めを受けず」と、有為の若者たちにあたら命を捨てさせた権力者たちの愚かさにはかえって驚きさえ感じます。やはり預言者は故郷では敬意を払われないものでしょうか。
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        2012/07/17 by nekotaka

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      ヘッド・ハンター

      大藪春彦

      角川グループパブリッシング
      カテゴリー:小説、物語
      2.0
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      • 様々な猟銃を駆使して大物を追いかけるハンター。

        大藪作品としては異色。
        描かれるほとんどのシーンは純粋な狩猟に関してのものばかりで有る。

        メカの緻密な描写や暴力的な迫力など著者らしさは随所に残しているものの
        正直面食らった上、強烈な上昇志向や復讐など感情面への踏み込みが浅いせいで
        大藪作品としては薄っぺらい印象を持たざるを得なかった。

        また、現代の感覚でヘッドハンターという言葉から、
        熊や鹿の頭部を連想する人はいないのではないかと思う。
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        2010/12/26 by ice

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      バリバリ伝説

      しげの 秀一

      講談社
      4.0
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      • バリバリ伝説 第7/全38巻

        まだスポーツ走行ながら、ついに鈴鹿サーキットを走るグン。

        ついつい熱くなってしまったため、作品の話にはほとんど触れていないが、たまにはこんなのも良いだろう。

        これまで、「鈴鹿サーキット」、「富士スピードウェイ」、「ツインリンクもてぎ」は実際に訪れたことが有る。

        レースとしては、F1、GT選手権、NASCAR、そして「鈴鹿8時間耐久ロードレース」

        クルマと単車で比較するのは、そもそもおかしい気がしないでも無いが、やはり2輪と4輪は全く違い、スピードで言えば4輪。スリルで言えば、完全に2輪と言える。

        まずは、直感的な怖さ。

        8耐観戦時は逆バンク辺りから、ホームストレートを裏側から見るような位置で観戦していたのだが、マシンの部分は壁に隠れているため、ライダーのヘルメットだけが高速移動しているように見える。
        4輪に比べると、その圧倒的な剥き身感には圧倒された。

        また、この剥き身感は、クラッシュの際にも痛感させられる。
        信じられない速度で人間がマシンから投げ出され、その人間を追いかける形でマシンが後ろから滑って来る。
        そのまま壁まで到達してしまったら、押しつぶされてしまうのは確実なため、まさに恐怖を感じる。

        そしてレースの醍醐味である、抜きつ抜かれつのドッグファイト。

        せわしなく順位が入れ替わるのが2輪レース最大の魅力なのは間違い無かろう。

        そんな思い入れの深い、鈴鹿をグンが走ってくれただけでも一気にテンションが上がってしまった。

        レース後に解放されたサーキットを自分の足で全て歩いたことはとても良い思い出になっている。
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        2013/06/30 by ice

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      ユタとふしぎな仲間たち

      三浦哲郎

      新潮社
      カテゴリー:小説、物語
      5.0
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      • 勇太(ユタ)は父を事故で亡くし、母と二人東北の山間の村に越してきました。
        彼は東京もんとしてなかなか受け入れて貰えず、寂しい日々を送っていました。
        そんな時仲良しの釜焚きの寅吉爺さんから、座敷童の話を聞き母の働く宿の一室に一人で泊まる事にしました。
        すると座敷童のペドロ達が現れ、彼を仲間として受け入れてくれました。彼はそれから度々座敷童達と時間を共にし、彼らがどうして座敷童になったのかを知ります。
        座敷童達は皆、村の凶作の時に口減らしとして行われていた「間引き」で命を奪われた子供達だったのです。
        彼らは優しく、時に厳しくユタと接し、座敷童達の境遇や想いに触れたユタは次第に自分を鍛え、村の子どもたちに受け入れられて行くのでした。
        そんな時にユタと座敷童たちにある事件が・・・・。


        ペドロはじめ座敷童の面々は、生きたくても生きられず、成仏したくとも成仏も出来ず、人を恨むでも無くただただ身を寄せ合って暮らしています。いつまで果てるともしれない時間の中を。
        言葉の端々に彼らのやるせなさが滲み出ます、俺が人間だったらなあ・・・、母ちゃんただいまって言いたいなあ・・・、お盆にやってくる霊たちにこんな姿見られたくないから隠れてるんだ・・・。
        あー駄目だ書いているだけで泣けてきてしまう。

        一言だけ言えることは、もっともっと彼らと一緒の時間を過ごしたかったです。3倍くらいのボリュームが有ってもよかったくらいです。これ子供の頃に読みたかったです。結構寂しい子供だった自覚は有るのでこの本読んでいたらきっと座敷童に会いたくて古い家に泊まりに行ってたと思います。

        この本はこの間「愛しのざしきわらし」を読んだ時に月うさぎさんが教えてくれた本でした。とても愛しい本でした。ありがとうございました。


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        2015/06/08 by ありんこ

      • コメント 14件
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      十万分の一の偶然

      松本清張

      文藝春秋
      カテゴリー:小説、物語
      2.0
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      • アマチュアカメラマンが撮った6人もの死者を出した悲惨な交通事故の写真。それが新聞で年間最優秀賞に選ばれあまりに事故直後を写せている事から、1万分の1か、いや10万分の1の偶然をものにした写真ですと評価されていた。

        しかし、偶然こんな写真が撮れるだろうか?と、この事故で婚約者を亡くした人が疑い調べていく・・・。

        ちょっと最初から先がよめすぎてつまらない印象でした。
        >> 続きを読む

        2014/10/20 by yan

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      殺人はそよ風のように (光文社文庫)

      赤川 次郎

      3.0
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      • 歌えないアイドル、星沢夏美の追っかけをしている主人公は夏美の住むマンションを突き止める。
        興奮した主人公は非常階段をよじ登り、ベランダに侵入してしまう。
        室内では夏美以外いないはずなのに、奇麗な歌声が漏れ聞こえてきて…?
        矛盾を疑問に思うのもつかの間、夏美の自殺未遂に同じプロダクションの男性が殺されてしまう。
        さらには病院にいるはずの夏美が失踪。アイドルをめぐる大きな事件に追っかけが挑む。

        冒頭でベランダに侵入という事件が起きている。そんなことは重要ではないが。
        重要なのは録音した歌声の方である。

        さくさくとテンポよく進み、読後もすっきりとする読み応え。
        家族や組織の確執も、深く描写されていると思う。
        発売から時間が経ち古い描写はあれど、今読んでも十分満足できる作品。
        >> 続きを読む

        2015/05/20 by 冷しカレー

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      穢れなき殺人者 (創元推理文庫 (217‐1))

      ブリス・ペルマン

      3.0
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      • フランスの田舎町でひっそりと暮らす母親と双子の姉弟の三人家族。

        ある日、学校から戻った姉弟は何者かに殺された母親の死体を発見するが、寄宿学校に入れられるのが嫌という理由から、母親の死を隠しながら生活を続ける。

        しかし、近所に住む母親殺しの犯人は警察が来ないことに対し、次第に焦りはじめるのだが・・・というのが、本作のストーリー。

        200ページにも満たない作品ですし、登場人物も少ないなのでスラスラと読めます。

        ただ母親の事件以外にもうひとつの殺人も起きるあたりから、物語のトーンは邪悪さを増しはじめ、ラストも不穏さを残しますので、読後感に爽快感はありませんよ。

        まあ、この感じがヨーロッパのミステリーぽいと僕は思うんですが、そこは好き嫌いが別れるところでしょうね。

        >> 続きを読む

        2018/11/30 by アーチャー

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      男の顔は「領収書」 (PHP文庫)

      藤本 義一

      4.0
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      • 男の顔は領収書。女の顔は請求書。言い得て妙である。

        著者の仕事に対する姿勢、哲学には共感できる点が多く、とても勉強になった。一方で、本書の後半に多かったが、男性と女性を切り分けて論じるスタンスには、時代の流れを感じずにはいられなかった。

        ●以下備忘録。
        ・時間を追うか、時間に追われるか。人生にはこの2つしかない。時間に追いまくられての自己喪失ほど愚かな事は無い。

        ・アイウエオの精神(男の行動哲学)
        ア⇨アイディア。自分の創った企画であるかどうか。或いは、与えられた企画であっても、自分で納得できるかどうか。
        イ⇨インタレスト。これからやるべきこと、今やっていることに興味を持つことができるかどうか。
        ウ⇨ウォーク。行動である。自分の意思の判断に基づく行動しているかどうか。
        エ⇨エキサイト。自分の今やっていることに燃えることができるかどうかである。燃えるための第一条件は自信だろう。もしくはオレしかできぬという自負。
        オ⇨オーナーシップ。この仕事は自分がやったのだと言う自負の完成である。それは決して自己顕示ではない。密かに自分で次の仕事の土台になる材料としなければならない。つまり成功しても失敗しても責任を持つことが本当の自負であり、自己確立への道につながることである。

        ・草鞋を何足も履こう。週休2日とのんびりできないと思うのだ。契約社会の到来を前に、2日のうち1日半を自己開発に進め、契約により有利な条件を自らに具備すべきだろう。

        ・現代4S時代。ストップ、スリップ、スライド、スクラップ。受験勉強を通過した途端にあるいは入社した途端に思考する意思をストップさせてしまうのだ。そして横滑りの安易な生活を望み始める。主な目的を忘れてスリップしている。友人と慰め合うのもこの時期である。そのうちに横滑りは加速度がついてくる。スライド。いつの間にか元の目的は完全に見失っている。そしてスクラップに陥ってしまうのである。
        >> 続きを読む

        2018/12/08 by こいこい

    • 1人が本棚登録しています
      バナナです

      川端 誠

      文化出版局
      カテゴリー:小説、物語
      1.0
      いいね!
      • 文章は「バナナです」のみで、ページごとにイラストが違うという内容。
        バナナを食べる動物は興味を示して、バナナを食べない動物は興味を示していないというイラストになっているが、1才の子どもには分からなかったようで、評価はいまいち。 >> 続きを読む

        2015/07/17 by manahono

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