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1985年1月発行の書籍

人気の作品

      キャリー

      永井淳 , スティーヴン・キング

      新潮社
      カテゴリー:小説、物語
      4.0
      いいね!
      • 私の持ってる本と表紙が違うので驚いたΣ(・ω・ノ)ノ!
        と、どうでもいい事を書く(笑)

        毎年参加してるホラーのウェブイベントで読んだ本。

        映画『キャリー』の原作
        原作ってこんな感じで書かれてるんだぁ…ってのが
        正直な感想で読みやすい。


        そしてキャリーがただただ哀れ。


        『わたしにだってできる、できる、できるー 生きることが。』


        まだ16歳の少女
        ただ普通の子になりたかっただけなのに…
        変わり者の母親の変わり者の子ってだけで
        虐げられ抑圧され続けたその結果。
        事が事だけにキャリーは加害者だけど
        好きで加害者になったわけではなく
        虐げられ続けた結果
        抑圧されたエネルギーが抑えきれない状態になり爆発

        母親は狂信的キリスト教原理主義者
        教えからはみ出す事は許さず娘にも強制
        しかし抑圧的で潔癖な母からは肝心な事は教えられず
        学校ではからかわれイジメの対象
        ずっと耐えるキャリーは
        学校で初潮を迎えパニックを起こし
        泣きじゃくるがそれを馬鹿にし揶揄う同級生たち
        同級生のスーはその事に罪悪感を感じ
        プロムナイトへ誘い出すが…
        キャリーをよく思ってない弁護士の娘・クリスは
        ある計画を立てる


        普通の女の子になりたい
        普通の学園生活を送りたい
        学校を卒業して家を出たい
        そんなささやかな夢が…一変する


        キャリーのために善かれと思って
        プロムナイトの計画を立てたスーと
        キャリーの相手役になったトミー
        トミーが自分とキャリー名前にマルを書かなかったから
        また違った未来があったのに…と思うと残念
        まさか1票であんな悲劇になるとは・゚・(ノД`)・゚・。


        怒りが爆発
        抑えきれない感情
        自滅覚悟で破壊の限り
        母親とも対峙
        そして自分の最期は思わず母に縋ってしまう


        追い詰められる様がよく描かれており
        虐げられ抑圧され続けたその結果がただただ哀れ
        誰も救われない



        全ての元凶はまず母親
        キリスト教原理主義の熱心な信者で
        子供にも教えを強制、反抗は許さない
        母親がおかしいと子供にも影響が出るのは仕方ない
        もう少し常識のある母親だったら
        また違ったんだろうけども…
        母親も自分に流れてる異質な血を思うと
        最期、キャリーが母にすがったように
        母親も神様にすがってしまったのかな?とも後から思った
        >> 続きを読む

        2021/08/28 by あんコ

      • コメント 2件
    • 他4人がレビュー登録、 11人が本棚登録しています
      夜と霧 ドイツ強制収容所の体験記録

      霜山徳爾 , FranklViktor Emil

      みすず書房
      4.2
      いいね!
      • ナチスの強制収容所に収容されたユダヤ系心理学者の体験記。
        敢えて悲惨さを強調せず、心理学者視点で収容所内での人間心理と、解放された後に来る精神不安について書かれている。夜と霧に紛れて連れ去られる人々を表した題名とのこと。
        以下、備忘録。
        被収容者から選ばれるカポー、良い人は帰ってこなかった、タバコを吸い始める収容者はまもなく死ぬ、恩赦妄想、ヤケクソのユーモアと好奇心、人はどこまでも慣れる、鉄条網に走る=高圧電気で自殺する事
        ・栄養不足で一度も歯も磨かず泥だらけの傷が出来ても病気にならなかった、アパシー感動の消滅、殴られても何ともなくなる不感無覚、飢餓浮腫
        ・幼児性への退行、胃袋オナニー、性欲が全くなくなる、政治と宗教・降霊術への関心、繊細な人の方が収容所生活によく対応した?収容所演芸会と芸術への関心、悲惨な環境で求める孤独な時間、脱走を試みた際の残していく仲間へのやましさ、諦めた際の心安らかさ、脱走直前の赤十字医療団到着で命を落とさなかった、テヘランの死神の逸話
        ・感情の消滅、振る舞いをするか決める精神的内なる自由がある意味がある苦悩なのか?
        ・被収容者が最も辛かったのはいつまで入っているか分からない事、無期限の暫定的存在、失業者も同じ心理。ごく少数が内面的勝利を勝ち取った
        ・研究対象として収容所生活を講演している様を想像して超然としていた、夢で見た開放日に死んでいった音楽家、苦しむ事は何かをやり遂げる事、言葉よりも模範、犠牲に意味はる
        ・収容所監視者の心理、収容所の下位からの選抜はサディストの選抜、2つの種族が混在している、解放後の精神の弛緩、開放の日に嬉しさは感じなかった、何時間も貪り食う、話し続ける、解放後の苦悩、等。
        >> 続きを読む

        2018/03/14 by aka1965

    • 他3人がレビュー登録、 10人が本棚登録しています
      魔女の宅急便

      林明子 , 角野栄子

      福音館書店
      カテゴリー:小説、物語
      4.8
      いいね!
      • 12月の課題図書。

        お母さんは魔女、お父さんは普通の人。その娘キキ。
        魔女の世界では13歳になるとひとり立ちするという決まりがあります。ひとり立ちすると、一年間は里帰りすることができません。
        キキは自分の判断でコリコの町をえらび、考えたあげく、魔女の宅急便という仕事をはじめることにしました。
        コリコで健やかに成長していく少女を描いた物語です。

        仕事を通して出会った人たちに励まされたり、落ち込んだりするキキの姿にエールを送りながら読んでいました。
        ストーリーはおもしろいし、児童書なので読みやすくて、すぐに読了することができました。育児始めてから最速かもしれない。
        続きが読みたくてずっとソワソワしてるんですよ~。積読本が大量にあるので控えているけど。ソワソワ。
        13歳でひとり立ちしなければいけないなんて、シビアですよね。中学生になってすぐかぁ。無理だな。。コキリさん(お母さん)の気持ちになって読むと、心配で心配でしょうがなかったです。

        気になったのがコキリさんがキキに、将来の話で『あなたの娘にね』って言った場面。
        当たり前のように娘前提で話しているけど、男の子の可能性はないのだろうか。魔女の子は女の子なのだろうか。と、真剣に悩みました。
        >> 続きを読む

        2020/01/12 by あすか

      • コメント 2件
    • 他2人がレビュー登録、 12人が本棚登録しています
      後鳥羽伝説殺人事件

      内田康夫

      角川グループパブリッシング
      カテゴリー:小説、物語
      3.3
      いいね!

      • 名探偵・浅見光彦シリーズで有名な内田康夫の「後鳥羽伝説殺人事件」を読了。

        内田康夫という作家の文章は平易で読みやすく、分かりやすい人物描写と相まって広範な読者に受け入れられているベストセラー作家で、自らの活発な取材旅行を通じ、日本全国全県を著書で網羅したという各地の描写が具体的であり、"旅情ミステリ"の第一人者の名に相応しい実績を残した作家だと思います。

        また、各地にまつわる伝説や、原発などの社会問題などについても、かなり積極的に取り上げたりしているところも、魅力のひとつになっていると思います。

        広島県三次駅で、正法寺美也子という若い女性の他殺死体が発見された。
        三次署の野上刑事は、被害者の過去を調べていくうちに、8年前に起きた悲劇を知ったのだった。

        後鳥羽法皇の伝説を調査するために、島根の民宿に滞在していた美也子と友人の浅見祐子が山崩れに巻き込まれ、祐子は死亡、美也子も記憶を失ってしまったのだ。

        美也子が所持していたらしい一冊の本が事件の鍵なのか?
        だが、野上は捜査上の独走を上司に咎められ、停職処分を受けてしまう。
        そんな彼に代わって、亡き祐子の兄・浅見光彦が真相解明に意欲を見せるのだった-------。

        この作品は、警察庁刑事局長を兄に持つ、フリーライター・浅見光彦の記念すべき初登場作品なんですね。

        叩き上げの刑事である野上の信頼を簡単に獲得してしまうほどの人なつこい性格と推理の冴えは、このシリーズ第1作から魅力的に描き出されていると思う。

        もともと容疑者の数が少ない上、彼らが次々と殺されて登場人物の数が極端に減ってしまうので、推理の余地などないかのように思えてしまう。
        だが、ラストに至って、著者のやりたかったことが見えてくると、意外なまでに理詰めな作品であることがわかってくる。

        前半が警察小説仕立てで、浅見光彦が中盤まで登場しないのも、その構想のために必要な措置だったことがわかる仕掛けになっているんですね。

        >> 続きを読む

        2018/12/06 by dreamer

    • 他1人がレビュー登録、 7人が本棚登録しています
      読書と社会科学 (岩波新書)

      内田 義彦

      岩波書店
      カテゴリー:読書、読書法
      5.0
      いいね!
      • 母校の先生おすすめにあったもの
        たしかに本をどう読む、向き合うのかが身に染みてくる
        少ない経験であるが文字から様々な事象が浮かびあがりほどけてゆく様は
        経験的なものが言語化、序列化され整頓されてゆく
        文字以上に伝わることは多々ある
        残念ながら、まだまだ文字を追うだけの
        上滑りした多く、研鑽を怠ってはいけないと
        年末に身が引き締まる思いがした。
        日々勉強と思っているがすっかり
        スローペースになり穏やかになってしまった
        ちょっとここらで一汗かくような無理をしないといけないな
        >> 続きを読む

        2019/12/29 by kotori

    • 2人が本棚登録しています
      最期のメッセ-ジ

      阿刀田高

      講談社
      カテゴリー:小説、物語
      4.5
      いいね! momomeiai
      • 42編のショートショート。

        ブラックユーモアに彩られた作品群。

        ショートショートは、どちらかと言うと苦手なジャンルなのだが、本作品は比較的楽しむことが出来た。

        さすがに42編も有ると質にバラ付きが有るのは否めないが、これだけ多くの切り口が用意されていることで、より多くの読者に受け入れられることが有るのかもしれない。

        気分転換用に持ち歩いてサッと読むのにちょうど良い。
        >> 続きを読む

        2011/04/22 by ice

      • コメント 1件
    • 2人が本棚登録しています
      丘の家のミッキー

      久美沙織

      集英社
      カテゴリー:小説、物語
      4.0
      いいね!
      • シリーズ二作目。
        登場人物がまたまた増えて、これは次々に読んでいかないと訳がわからなくなりそうな予感…。

        中2ながら受験を意識しはじめた未来。華雅に戻るのか、森戸南に残るのか…。とりあえず華雅を受験するために勉強はしている様子。

        うららに誘われて参加した西在家さんちの聞香。
        なんだか楽しそうだな香道。

        ラストに朱海さんと乗ったヨットが転覆して危機一髪だった場面はハラハラしたー。楽しいばかりじゃないヨット。でもどんどんのめり込んでいく未来は、やっぱり健やかだな。
        >> 続きを読む

        2014/03/08 by パクパク

      • コメント 4件
    • 1人が本棚登録しています
      逃がれの街

      北方謙三

      集英社
      カテゴリー:小説、物語
      4.0
      いいね!
      • かつて夢枕獏が読んだ歌に「立てば立松、座れば椎名、歩く姿は北方謙三」というものがあります。
        全くもって意味不明なのですがとても印象深く頭の中にこびりついて離れないのです。
        彼はその存在感からしてステロタイプのハードボイルダー(造語)。マセラッティを乗り回し葉巻をくわえる。
        そのディフォルメされた姿が与える印象を、自ら面白がっているのであろうと思う次第です。
        北方謙三好きと言いながら指折り数えると片手位しか読んでいない現状を反省し、これからちょぼちょぼ読んで行きたいなと思っております。

        本作は純文学出身の筆者が、初めて書いたハードボイルド小説で、編集者から売れないと烙印を押され一度お蔵入りになったらしいです。
        ほぼ処女作に等しいながらも貫禄充分な佳作だと思います。

        主人公の水井は自分の女だと信じて疑わなかった牧子を巡り、暴力団の渡辺を図らずも殺害してしまう。
        散れぢれの心でさまよううち、公園で捨て子のヒロシと出会う。ふとした気まぐれで連れ帰り面倒を見ているうち、
        彼の心に温かい火が灯る。それは牧子に傷つけられた心を癒して余りあるものだった。
        ヒロシを守る為さらに暴力団員1人を手に掛け、とうとう水井はヒロシを連れ逃避行を開始する。
        しかし水井はただの電気工事師で、格闘の特殊技能も何もなく有るのは若さゆえの勢いと、頑丈な体だけ・・・。

        仕事も辞め、女も失い悶々としている中で5歳児のヒロシと出会う訳なのですが、この水井の疑似家族ごっこがとても泣かせるんです。水井自体がまだ21歳で子供からやっと脱却したばかりなのに、
        「ヒロシには俺しかいない、甘やかしているだけではろくな男にならない。俺が一人前の男にしてやるんだ」
        こんな感じのセリフが所々に出てきて、大人になってしまった今ではその夢の儚さに胸が締め付けられますが、確かに自分がこれくらいの年の頃には、青臭い責任感に酔った事も有りました。でもその時は本気だったなあとしみじみ思い出します。

        2人の心の交流は、親子とも兄弟とも言える信頼感に溢れて、いつまでも見ていたいような温かさに包まれています。
        ところが彼らを追う暴力団、警察の包囲網は容赦無くその輪を狭めてゆくのでした。

        おしまい
        >> 続きを読む

        2015/04/24 by ありんこ

      • コメント 13件
    • 1人が本棚登録しています
      序の舞

      宮尾登美子

      中央公論新社
      カテゴリー:小説、物語
      3.0
      いいね! Tukiwami
      • 画家・上村松園の生涯を追った小説
        細部はフィクションも混じるだろうが
        読み物としてどんどん引き込まれる作品になってます

        上村松園といえば
        私の中では着物を着た女性を描く人
        そして髪の生え際がほわっとぼかされていて
        質感にこだわる人というイメージですが
        男社会の中でここまでのし上がるのに
        相当苦労したというバックグラウンドを知ると
        絵の見方も全然違って来ますね

        母子家庭に育ち、自らも未婚の母となり
        男たちにいつも下に見られ
        血を吐くような挫折を何度も味わい
        腑抜けになっても絵を描くしかなかった
        主人公の命のほとばしりが
        絵の細部にも表現されているように思います

        それも実母があったればこそなんだけれども・・・
        この実母の支えもすごいものがあります
        娘が名を残す画家になってよかったねと
        一言声を掛けてあげたい・・・

        上村松園の絵画展があったら
        観に行きたいです
        >> 続きを読む

        2017/06/30 by bluepopy

    • 3人が本棚登録しています
      甲子園の空に笑え!

      川原泉

      白泉社
      カテゴリー:漫画、挿絵、童画
      いいね!
      • この本の名言をご紹介します。

        ***
        …あーきょうも運が良いといいね
        楽しいといいね
        幸せだといいね
        >> 続きを読む

        2013/08/01 by 本の名言

      • コメント 7件
    • 1人が本棚登録しています
      スミレのせんそう

      下嶋哲朗ヘンリー・スギモト

      ほるぷ出版
      5.0
      いいね!
      • 第二次大戦中のアメリカにおける日系人の強制収容についての絵本。

        この絵本に使われている絵は、実際にその当時、収容所の中で、ヘンリー杉本さんという方が描いた絵が使用されている。

        ずっと平和に暮らしてきた日本人・日系人たちが、日本とアメリカとの間に戦争が始まると、突然強制収容所に送られることになった。
        この本によれば、その数は、十一万二千人(他の本だともっと多くの数字が書かれている場合がある)。

        その生活は、大変厳しい、苦労とストレスにさらされるものだったようだ。

        また、多くの日系人が、収容所の人々の待遇が少しでも良くなることを願い、自らアメリカの軍隊に志願し、戦場で多く人が戦死していった。

        この絵本の主人公の女の子も、かわいがっていた犬を近所の白人の女の子に託し強制収容所に移動させられる。
        やがて、その友達から、スミレ(主人公の子)がいなくなってから、犬は一度も食事をとらず、死んでしまったことが伝えられる。

        スミレのお父さんは、志願して戦地に行く。

        やっと戦争が終わったと思ったら、戦争が終わる数日前に、お父さんが戦死したという電報が届く。

        日本とアメリカの、決してもう壊れない虹の橋になろう、とスミレが泣きながら思うところでこの絵本は終わる。

        本当に、両国の戦争のために、どれほど多くの日系人の人々もいわれなき苦しみを受けたかたと思うと、日本とアメリカの友好や平和の橋が、二度と壊れぬように努めねばと思われてならなかった。

        また、この絵本のあとがきに書かれていて、そのとおりと思ったことがある。
        それは、日本人の多くは、日本に住んでいる限り、いつも多数者だったため、差別されることのつらさをあまり感じることがなかった。
        しかし、日系人は、アメリカで絶えず差別され、嫌がらせを受け続けた。
        差別されることのつらさを、日本人はアメリカに住む日系人の人々から学んで、自分の国の内部でも少数者に対して差別がないように国をつくっていかなければならない。
        そのことは、本当にそのとおりと思った。

        多くの人に読んで欲しい一冊だった。
        >> 続きを読む

        2013/05/03 by atsushi

      • コメント 4件
    • 1人が本棚登録しています
      11ぴきのねこふくろのなか

      馬場 のぼる

      こぐま社
      5.0
      いいね!
      • やっちゃいけないことを、けっきょくやってしまう猫たちのいたずらとか、最終的に何事もなかったかのように帰ってくる様子が面白い様子。 >> 続きを読む

        2015/02/25 by ぶぶか

    • 8人が本棚登録しています
      あかりの花 中国苗族民話

      赤羽末吉 , 君島久子 , 肖甘牛

      福音館書店
      5.0
      いいね!
      • 中国の少数民族・苗(ミャオ)族の民話の絵本。
        とても素晴らしかった。
        ある若者が、畑で白い百合の花を見つけ、家に持って帰って大切にしていたら、美しい女性に変身した。
        それから二人で力を合わせて働き、裕福になった。
        と、金持ちになると、若者は働かなくなった。
        ぐうたらしている夫に、妻は一緒に働こうと言うが、聴かない。
        ある満月の夜、ロウソクの灯が大きな赤い鳥に変身し、妻はそれに乗っていなくなってしまう。
        悔い改めた男性は、一生懸命働く。
        かつてのことを思い出し、涙を流していると、石臼から百合の花が伸びて咲き、なんと妻が帰って来てくれた。
        という物語。
        多くの人に読んで欲しい、傑作絵本だった。
        >> 続きを読む

        2013/08/01 by atsushi

      • コメント 6件
    • 1人が本棚登録しています
      出発

      J.K.ユイスマンス

      4.0
      いいね!
      • 【彼は本当に信仰を抱くに至ったのか?】
         本書の著者は、あの『さかしま』の著者でもあるユイスマンスです。
         退廃文学の最右翼とも評されるあのデカダンス極まる『さかしま』です。
         そんな作品を書いたユイスマンスが、自身の信仰告白をしたのが本書です。

         ですから、発表当時は「嘘だ!あのユイスマンスがキリスト教に帰依などするはずがない!」と言われたとか。
         しかし、その内容は大変敬虔な姿勢に貫かれているのです。
         現世の快楽に飽き飽きしつつも色欲を棄てきることができない主人公デュルタルが、一人の神父と出会ったことから徐々に信仰に目覚め、心は揺れ動きつつもついには(恐れながらも)最も厳しいとされる修道院に体験入所するというお話。

         とは言え、体験入所に踏み切るだけでも散々迷いますし、ようやくやってみても、それですぐに信仰が得られるというわけでもなし。
         しかし、デュルタルの心の中には少しずつ変化も生じてくるのです。
         それ自体は大変信仰心篤い物語(実話)として描かれており、真の信仰に目覚めたと、ユイスマンスは書いているのですが……。

         主人公のデュルタルは、ユイスマンス自身を仮託した登場人物です。
         この信仰告白は真実なのか?
         特に『さかしま』をお読みになった方にオススメです。
        >> 続きを読む

        2021/06/29 by ef177

    • 1人が本棚登録しています

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