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1985年4月発行の書籍

人気の作品

      トリスタン・イズー物語 (岩波文庫)
      4.0
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      • --「いとしい人よ、あなたを苦しめるものは?」
         「あなたをいとおしいと思う私の心です。」--


        小説も良かったです。
        オペラとはまた違う味付けで、ああオペラでは非常に簡潔に表されていたこの点はこういう背景のストーリーがあったのか、と面白く読めました。


        竜がいて、魔術があって、絶対の悪と善があって、愛が人生の最大のテーマで。。。
        良いですねえ、こういう時代。

        こういう時代であっても、実際には竜も魔法も存在しなかったのは当たり前なんですが、それでも、竜や魔法の話を聞くときに、そうかそれは怖いなあと、まことしやかに信じる人ばかりの時代だったわけですよね。竜以外の何かとても怖いものがいて、魔法ではなくて実際には科学的な現象が起きただけで、というのが実情なのでしょうが、でもやはりそれらを、竜や魔法、日本なら妖怪とか神事とか扱ったと。そういう時代の良さ、それが全面に出ている良作と感じます。

        けっしてファンタジーの冒険物語は無いのですが、ここまで純然と、愛を人生のテーマに描けるところに、時代背景の単純な美しさを感じる思いです。


        湯川秀樹が、「何もかもが一つであった時代、哲学が同時に科学であった時代」を古代と呼び現代と対置させた上で、

        「科学が哲学から分化し多くの専門に枝分かれした今、科学者は細かい枝にしがみついて研究をする鳥で、その羽は長い年月と共に退化してしまい他の枝とを飛び交う力が最早無い。力をつけようにも人生は余りに短く、枝は余りに多い。そう思うと私は科学と哲学が一つであった古代が無性に恋しい」

        と、そういうことをエッセーで述べていましたが、何かそれに共通するような感覚を覚えています。古き良き、そういったものへの郷愁のような読後感です。
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        2017/08/18 by フッフール

    • 1人が本棚登録しています
      近代百年カレンダー―暮しと文化の雑学百科 (旺文社文庫)

      紀田 順一郎

      5.0
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      • 今年の夏、大きな古書展がやっていたのでそこで見つけたもの。

        太宰や久米雅夫、仲勘助を読んでいるとどんどん明治や大正、昭和の世界が気になった。
        彼らはどんな社会で、どんな世界で、どんな価値観や常識をもって生きていたのだろうと今でも興味津々。

        この本は、ひとつひとつ「学生運動」「海水浴」「郵便」「クリスマス」という風に成り立ちを解説してくれている。

        中でもびっくりしたのは「サマータイム」
        私はずっと日本もサマータイムを導入したらいいのにと思っていた。
        なんて日本は遅れているんだ、まだ19時なのにこんなに明るいじゃないか!なんて毎年夏になると思う。

        でも実は戦後23年から3年間、実際日本もサマータイムをすでに導入していたのだ!!!
        そしてそれが失敗に終わっていたのだ。

        常に新しく合理的なものが持て囃される現代。
        私は手間のかかる、昔のものを知りたいと更に思った。



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        2015/12/09 by snoopo

    • 1人が本棚登録しています
      街道をゆく

      司馬遼太郎

      朝日新聞出版
      カテゴリー:日記、書簡、紀行
      4.0
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      • 幕末時には、伊予・松山は藩主が「佐幕派」だった為に非常に苦労させられた。しかも明治になってから、一時的には隣の尊王派の「土佐藩預かり(土佐藩の属国)」になっていたという非常な屈辱さえ味わった。隣の土佐は、猛々しいまさに「男性的」で「武」が勝るのに対し、隣である伊予(愛媛)が対照的…というのも非常に面白い。伊予(愛媛)は、明治時代の秋山兄弟のように優れた「軍(武)人」が出ているが、どちらかと言えば正岡子規や高浜虚子等に代表される「文人」を輩出した土地柄であることが面白いです。
        また同じ明治維新の頃、県名となった「愛媛」の由来ですが、これは「古事記」からの引用によるもので、まさに「いい(美しい)女」という意味だそうで、行政上のしかも「県」という広域レベルでこのような名前をつけた例は、恐らく世界でも非常に珍しい(他に例が無い)ようです。その他、伊予川の治水という業績を残した足立重信の話し等も面白いです。
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        2011/08/08 by toshi

    • 1人が本棚登録しています
      ぼくらの七日間戦争

      宗田理

      角川グループパブリッシング
      カテゴリー:小説、物語
      5.0
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      • 宗田理さんのぼくらのシリーズです。

        このシリーズの中では一番好きな作品。

        中学生の主人公たちが工場跡に立てこもり、
        理不尽な汚い大人たちに反抗するという、
        読んでいて楽しい本です。

        本には適齢期というものがあると思うのですが、
        これは学生にこそ読んでほしい作品です。
        笑いあり、恋心あり、涙もあるかな?
        若さと青春がほとばしり、
        友情の大切さを感じさせてくれます。

        青春真っ只中の方や、青春を懐かしんでいる方にお勧めです!
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        2013/05/31 by ティッシュ

      • コメント 6件
    • 9人が本棚登録しています
      サイゴンのいちばん長い日

      近藤紘一

      文藝春秋
      4.0
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      • 南ベトナムがなくなる前後1週間ぐらいに作者がサイゴン現地で感じたことを書いた本。
        日記のように書かれていて非常に読みやすい。
        読み終えてベトナムに興味を持った。
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        2012/05/08 by Sanra-Tan

      • コメント 2件
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      きいろいばけつ

      土田義晴 , 森山京

      あかね書房
      カテゴリー:小説、物語
      4.0
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      • 物は持つことにではなく、その物とどれだけ貴重な時を過ごすことができたか、そこに大切さがあるということを、あらためて教えてくれる。

        こういう心を持つことができたら。
        索漠とした大人のの世界も、だいぶ変わるのかもしれない。
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        2012/12/27 by atsushi

      • コメント 3件
    • 1人が本棚登録しています

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