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1985年10月発行の書籍

人気の作品

      古句を観る (岩波文庫)

      柴田 宵曲

      3.0
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      • 宵曲子は奇人だった。と樸は感じない。一切の偏見・既成概念を放逐して、人を、そしてその句を評釈した傑物だ。

        元朝や にこめく 老のたて鏡 (松葉)

         にこめく、の意すら不明としながらも、漢字で書けば「和」であろうといい、にこやかに鏡に向かっている老人の元旦風景として愛でている。

        元禄時代の、無名の人間の句ばかりを集めながら、見事なまでに俳句の味わいを曳きだして見せてくれる。讃歎し、同時に、もう一歩の辛口評も与えたり。ひょっとすると当人すら気付いておらず、同時代の著名人すら見向きもしなかった、句の清新さを評価しているのだ。

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        2014/12/28 by junyo

      • コメント 1件
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      さっちゃんのまほうのて

      田畑精一

      偕成社
      カテゴリー:小説、物語
      4.0
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      • とても良い絵本だった。

        先天性四肢障害、つまり生まれつき片手の指がない女の子が主人公。

        幼稚園での出来事で、しばらく幼稚園に行かず、家にひきこもる。

        しかし、両親や、友人たちのあたたかさに、次第にまた元気を取り戻す。

        子どもは、時には心ない言葉を深い考えもなく言ってしまうこともあり、それによって傷つく子どももいる。

        そういう時に、どれだけ周囲の大人や、また友人たちが、きちんと愛情を示すことができるかが大切なのだろう。

        そういえば、私が小学生の頃、学年は私より上だったが、生まれつき片方の手の指がない同級生のお兄さんがいた。
        特にあんまり話したこともなかったが、いつも明るく元気そうなお兄さんだった。
        たぶん、御両親も、その弟の同級生も、良い家族だったんだろうと思う。

        先天性四肢障害は、原因がわからない場合も多いらしい。
        少しでも、本当の意味で思いやりのある優しい社会になっていって欲しいものである。
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        2013/07/01 by atsushi

      • コメント 6件
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      それから

      夏目 漱石

      角川グループパブリッシング
      カテゴリー:小説、物語
      4.0
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      • ニート(高等遊民)の主人公が、親友の妻に恋をして親から勘当され、社会の荒波へ漕ぎ出そうとするまでの物語。
        あらすじを端的にのべてしまえばこんな感じだろう。
        続きがとても気になる。それから、どうしたのか。

        代助の三千代への恋心は、露骨に描かれることがなく、逆にリアリティを感じさせる。

        雨音に包まれた告白のシーンが良い。
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        2014/09/28 by seimiya

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      三毛猫ホームズの狂死曲

      赤川次郎

      角川グループパブリッシング
      カテゴリー:小説、物語
      3.3
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      • 天才ヴァイオリニストの少女、桜井マリに向けた脅迫電話があったため、
        片山刑事は彼女を警護することになる。
        ヴァイオリンコンクール決勝の課題曲に取り組むマリを含めた7人は、
        外部との連絡を絶たれた別荘で練習をすることに。
        そこで巻き起こる様々な事件から、片山刑事はマリを守り抜くとこが出来るのか。

        血やアルコール、女性に高所。苦手なものがたくさんある片山刑事だが、
        もちろん良いところだってたくさんある。
        平和を愛する心はもちろん、優しいところや人を信じられることなど、
        刑事向きとは言い難いかもしれないが、それが片山刑事の長所なのである。
        だからこそ女性にモテるのかもしれない。本人は女性恐怖症なので複雑な心境だろうけど。

        そんな片山刑事が物語の最後に見せる男気は一見の価値あり。
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        2015/05/18 by 冷しカレー

      • コメント 5件
    • 6人が本棚登録しています
      羊をめぐる冒険

      村上 春樹

      講談社
      カテゴリー:小説、物語
      4.0
      いいね!
      • 上下巻の下巻です。
        背中に星のある羊を探しに北海道に来た
        わたしと彼女ですが、全くその羊に関する情報が手に入りません。
        しかし灯台もと暗しとはこの事で、宿泊している"いるかホテル"に、羊の事なら何でも知っている羊博士が偶然住んでいました。
        そこから話は急展開。写真に写った牧場の場所が分かり、そこを目指し山奥へ向かい何とか辿り着きます。
        ところが、実はそこは鼠の父親の所有する牧場&別荘だったのです。
        残念ながら、そこに星の羊の写真を撮った鼠はいないようです。いれば問題は解決に近づいたのに。
        そんなこんなしている間に、なぜか彼女がいなくなってしまいました。
        どうやら山を降りちゃったみたいです。
        仕方ないので、鼠を待ってぶらぶらと別荘で何日か過ごします。
        するとある日驚くべきことが・・・

        最後までどうなるのかが読めず、まさかの展開に驚きました。
        みんな私のもとから消えていってしまったのですが、でもまた始まるんだなという予感に満ちています。
        一つの時代が終われば、またすぐに次の時代がやってきます。

        "「僕はいろんなものを失いました」
        「いや」と羊博士は首を振った。
        「君はまだ生き始めたばかりじゃないか」「そうですね」と僕はいった。"

        そして何と言っても鼠と私の絆は永遠なんですね。

        "「さようなら」と鼠はいった。
        「また会おう」と僕はいった。"

        僕もどこかで鼠に会えそうな気がしています。

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        2017/12/09 by Reo-1971

    • 2人が本棚登録しています
      夜のかくれんぼ

      星新一

      新潮社
      カテゴリー:小説、物語
      4.0
      いいね!
      • 摩訶不思議な世界にまきこまれそうになる、ショート・ショート28編。
        「ボッコちゃん」と比べると、まるで薄暗い路地に入り込んでしまったような、そんな印象を受けるお話が多くありました。
        心にモヤッとしたものが残りながらの読書はなかなかページが進まず、思いの外時間がかかってしまいましたが・・・
        やはり星さんいいですね。
        「夜のかくれんぼ」というタイトルもとっても素敵です。


        今回心に残ったのは以下の3編。
        ネタバレも少しあるので、ご注意下さい。




        *ある帰郷
        自分の寿命はきっちり四十歳。それは宿命的なもので、手の施しようがない。
        戦国時代なら願っても、現代では短命。
        そんな主人公を奈落の底に突き落とすかのような、容赦無いオチにゾゾッとしました。

        *うすのろ葬礼
        世間の常識を知らないというか、私たちが生活しているこの社会は複雑で厄介だなぁという印象でした。
        お前・・・!とツッコミたくなるオチ。

        *幸運の公式
        シアワセ怪獣のインパクトったら。
        それ以上に強烈なのが、「そう心配することもないと言えるだろう」と言い切った星さんの皮肉。
        そうでないと言いたい、でも・・・



        暗い話が多かったのですが、やはり星さんのショート・ショートはいいなぁと惚れ直してしまいました。
        続けて読んでいこうと思います。
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        2016/02/08 by あすか

    • 3人が本棚登録しています
      むさし日曜笑図鑑

      かんべむさし

      新潮社
      2.0
      いいね!
      • 先週の仙台出張に持って出て、仙台着くまでに読んでしまった本。

        実は、関空から飛び立って、仙台空港霧のため着陸できず、再び関空ヘ。
        そのあと、新幹線を乗り継いで夕方仙台へ・・・・・都合8時間の旅。、

        なかなか着かないイライラを鎮めてくれた、憎い笑いの図鑑。

        発刊は昭和60年、33年前の本。
        落語についても、たくさんでてくるが、その噺家さんのメンバーが・・。

        最近若手の落語家賛とのおつきあいがうまれたと。
        桂べかこ、吉朝、雀松、・・・南光さんではなくべかこさん、
        そして今や立派に七人の弟子が育ったが、ご自分は亡くなられている吉朝さん。

        そして別のところでは、雀松さんの結婚披露宴のはなしが・・・。
        新婦の勤務先は高島屋宣伝部だとか、

        ある得意先さんからの話で、
        「元高島屋宣伝部にいた方が落語家さんの奥さんになったとか、確か松葉さんとか」
        あちこち聞いてもらっていたが、松だけはあっているが、えらい間違いで。

        そして今や、この本の著者、かんべむさしさんが
        上方落語界にも多くの方を輩出している、桜塚高校落語研究会の創始者であり、
        初代会長だったと書いておられる。

        桂春之助、笑福亭仁勇、桂蝶六、桂又三郎、プロになった人は首尾一貫してますけど
        といいながら、又三郎って誰。

        桜家桃助、桜家岩石、満貫亭ちょん助、白面家溝六、
        女性では桜家はあと、桜家びすこ、桜家あるふぁ、桜家あくび。

        素人のままプロにならなかった方は、卒業してからは、どんな人生送っておられるのか
        かんべさんでなくても、興味ありますな。
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        2013/05/21 by ごまめ

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    • 1人が本棚登録しています
      失投

      ParkerRobert B , 菊池光

      早川書房
      カテゴリー:小説、物語
      4.0
      いいね!
      • 本作はパーカーによる私立探偵スペンサーシリーズの初期のころの作品であり、スペンサーの性格はなんというかよくしゃべり誰にだってジョークをふるまう人間で、そのくせマッチョっでボクシングや運動が好きなハードボイルドタイプでもある。
        パーカーが作り出したスペンサーという男はよくわからない男だ。作品によっては悪党を殺すことに躊躇しない人間でありながら、別の作品ではどんな悪人でも命乞いされれば殺すことができなくなってしまう。少年を親から引き離して自立させようとするのもあれば、非行少女に高級娼館を進めるなどする。
        硬派とは少々違うハードボイルド、紳士的ではあるが暴力的な作品として楽しめる。
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        2015/04/30 by teem0

      • コメント 3件
    • 2人が本棚登録しています
      裸の冬 (徳間文庫)

      西村 寿行

      3.0
      いいね!
      • ヒロインの白骨紅は27歳の美しい人妻で楊枝や傘で暴漢を返り討ちにするくらい強い女性です。この小説の見所は紅が序盤から拉致され終盤まで性行奴隷として扱われる所です。逃亡に失敗した後には折檻を受け他の奴隷の小便の飲まされたりもします。性奴隷として色々な男に犯されて読者を楽しませてくれる彼女は同作者の逢魔麻紀子や出雲阿紫などに並ぶ素晴らしくヒロインでした!! >> 続きを読む

        2017/05/24 by ライカーラ

    • 1人が本棚登録しています
      ノアの宇宙船 清水玲子傑作集

      清水玲子

      白泉社
      カテゴリー:漫画、挿絵、童画
      4.0
      いいね!
      • 再読

        S60「ノアの宇宙船」14歳と18歳のジュニア
        S60「メタルと花嫁」金髪の自分を知らないジャック
        S59「ヒューネラル・マーチ」中2の婚約者
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        2016/09/22 by ゆ♪うこ

    • 1人が本棚登録しています
      ほしとたんぽぽ

      金子みすゞ

      ジュラ出版局
      カテゴリー:芸術、美術
      3.5
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      • 金子みすゞの詩を「ねずみくんシリーズ」の上野紀子さんが情緒豊かに描きます。

        絵本の中は一人の同じ少女で統一しています。
        すこしさみしげにも見える少女の表情はねずみくんとは全く異なります。

        選ばれている詩がどれも子供の世界に近しく素晴らしいです。
        かわいいばかりではなく、ほんのり死をおもわせるもの
        自然の営みを感じさせるものなど
        きちんとみすゞの世界を伝えています。

        特にタイトルになっている「ほしとたんぽぽ」は

        みえぬけれども あるんだよ。
        みえぬものでも あるんだよ。

        の言葉で知られている詩で、
        昼間の星、たんぽぽの根のことを歌います。

        詩の内容もですが言葉のリズム、響きの繊細さを感じますね。

        ラストの「みんなをすきに」では、絵も詩の中身も明るく希望に満ちた雰囲気で
        これが本の最後にあることで気持ちが和らぎます。
        このチョイスもナイスだと思います。

        【詩のリスト】・・・全15篇
        たいりょう
        おさかな
        つもったゆき
        つち
        つゆ

        わらい
        わたしと ことりと すずと
        ふしぎ
        まゆとはか
        ほしとたんぽぽ
        いぬ
        こだまでしょうか
        こころ
        みんなをすきに


        1985年。一番早い時期に出た金子みすゞの絵本だそうです。
        >> 続きを読む

        2013/07/01 by 月うさぎ

      • コメント 10件
    • 3人が本棚登録しています

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