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1985年12月発行の書籍

人気の作品

      ナイン・スト-リ-ズ

      サリンジャー

      新潮社
      カテゴリー:小説、物語
      4.2
      いいね!
      • 自分には少し難解な部分があって今回は挫折( ;∀;)しかし笑い男の話やエズミに捧ぐなどとても気に入った作品もあったので就活終わったらもう一度挑戦します。 >> 続きを読む

        2018/04/15 by kaoru-yuzu

    • 他5人がレビュー登録、 23人が本棚登録しています
      風のゆくえ グイン・サーガ - 23

      栗本薫

      早川書房
      カテゴリー:小説、物語
      4.5
      いいね!
      • グイン・サーガは4話形式になってます。
        (注 以下けっこうネタバレしてますよ)

        第1話 サイロンの一番長い日

        ついに、マリウスは自分がパロの元皇太子(宰相ナリスの弟)であるという秘密をイリス(オクタヴィア姫)に打ち明ける。マリウスってホントにいい子なんです。イリスはマリウスを心から愛しながらも、自分の怨みを晴らすために皇帝の元へ…。マリウスはまたもや不意打ちに…^^;。

        アキレウス皇帝暗殺を計画し失敗した皇后の秘密裁判。ドラマチックです。皇后は本当に気の毒な人だなあ。そして、グインから皇后への武士の情け?

        それと、イリスへの思いやり。グインて、いい人だなあ^^。

        第2話 ここより永遠に

        ついに結ばれるマリウスとイリス。もうラッブラブ。

        >「あなたのいうとおり、王座など、むしろ縁のないほうがきっと幸せね。多くをもっているものほど、ふしぎなことに、多くをのぞむようだもの。ーー私、やっとわかったわ。あなたのことばが、どんなに真実だったのか。」

        >「何ももたぬ人たちがいつもいちばんやさしく、人なつっこかった」

        ・・・だねえ。

        それにしても、皇帝の弟ダリウスてヤツは情けない。しつこい 。・・・で、肝心な所でグインが現れる。さすがです。グインは、二人の秘密(身分)を知っていた。全部わかっていて、自分にはどうでもいいことだし、知られたくないことなら自分は口外しないと、口を閉じていたのだった。

        >「どちらなりと、俺には同じことだ。王子であれ、吟遊詩人であれ、俺が忠誠をつくし、その危機には剣をとってかけつけるほんの一握りの友の一人であることに、何のかわりもない」

        そして、最後のサプライズ。ホントにやることが・・・泣かせる。なんていい人なんだ、グイン。


        第3話 風のゆくえ(1) 第4話 風のゆくえ(2)

        ここではなつかしい面々が登場します。「あの人は今?」ですね。
        久しぶりのアルド・ナリス。リンダとレムスは変わったねえ。アムネリス、、、こわい。スカール、大丈夫?どうしちゃったの?(放射能か??)

        この巻でサイロンの物語は一区切り。次からまた物語の舞台が変わるのだそうです。
        >> 続きを読む

        2015/09/04 by バカボン

      • コメント 1件
    • 他1人がレビュー登録、 2人が本棚登録しています
      おやすみ、テディ・ベア

      赤川次郎

      角川グループパブリッシング
      カテゴリー:小説、物語
      5.0
      いいね!
      • 【読了日不明】

        「探してくれ、熊のぬいぐるみを!爆弾が入っているんだ!」
        爆死した大学生中原の部屋から、少女がぬいぐるみの熊を持ち去った。
        中原の友人野木由子は、その行方を追うが、熊を手にした少女は変質者に殺害され、次に手にした主婦は夫を撲殺のうえ自殺を…。
        次々に悲運を呼び込むテディ・ベアをめぐる傑作ユーモア・サスペンス!
        >> 続きを読む

        2013/12/09 by books

    • 2人が本棚登録しています
      おやすみ、テディ・ベア

      赤川 次郎

      角川グループパブリッシング
      カテゴリー:小説、物語
      5.0
      いいね!
      • 【読了日不明】

        「探してくれ、熊のぬいぐるみを! 
        なかに爆弾がかくされているんだ」爆弾入りのテディ・ベアの行方を追う由子をあざ笑うかのように、それを手にした人々に不幸をもたらしていく…。 >> 続きを読む

        2013/12/09 by books

    • 1人が本棚登録しています
      イエスの生涯

      小学館 , ラルース

      小学館
      カテゴリー:聖書
      4.0
      いいね!
      • 小さい頃、このシリーズの創世記をよく読んだ。
        聖書をカラーの劇画にしてあるもので、聖書に忠実によくできている。

        これは七巻のイエス・キリストの生涯を描いたもので、今日図書館で見つけたので読んでみた。
        とてもよくできていて、あらためてイエス・キリストの事績に胸を打たれた。

        読みながら、なんとかイエスの死を避けることはできなかったのだろうかと思えてならなかった。
        もちろん、実際に避けられていたら、今のような形のキリスト教はなかったろうし、たぶんあのような形にならなければこれほどキリスト教が広まることもなかったのかもしれない。
        しかし、これほど善い人が、このような死に方をさせられたのは、やっぱりなんとも気の毒な、悲しい出来事だったとあらためて思った。

        子どもにも、大人にも、オススメの一冊である。
        >> 続きを読む

        2013/06/24 by atsushi

      • コメント 5件
    • 1人が本棚登録しています
      殺す人形 (ハヤカワ・ポケット・ミステリ 1462)

      ルース・レンデル

      4.0
      いいね!

      • 「嘘、そして沈黙」に続いてサイコ・スリラーもののルース・レンデルの「殺す人形」を読了。

        魔術師になるつもりの少年バップは、家の中に道具や本を持ち込んで、魔術の部屋を作っていた。
        姉のドリーは、顔に醜い痣があるため人嫌いで、家に閉じこもって洋裁に打ち込んで、亡くなった母親代わりを務めていた。

        そんな地味ながらも静かな日々が、突然、破壊される。父ハロルドが再婚したのだ。
        こうして、家にやって来た継母のマイラは我儘な女で、当然、姉弟との関係はうまくいかなかった。

        そこで、ドリーはマイラに魔術で罰を与えるよう、バップに持ち掛ける。
        大人になりつつあったバップは、もう魔術に以前ほど興味を持っていなかったが、孤独な姉が不憫で、仕方なくつきあうことにした。

        ドリーは洋裁の腕を活かして、マイラの布人形をこしらえた。
        そして、バップはその人形をナイフで刺した。
        呪いの言葉を念じながら---。すると恐ろしいことに、マイラの身に不幸がふりかかる。
        これを機に、ドリーは魔術に夢中になるのだった。

        その頃、精神病を患っている青年ディアミットは、ロンドンで孤独に浸っていた。
        同居人のコーナルが出ていってからというもの、被害妄想に取り憑かれるようになる。

        この全く異なる"二つの狂気"が、いつしか交錯することになる-------。

        異常心理のクイーンとも言うべきルース・レンデルの、この作品はいわば集大成的な作品ではないかと思う。
        オカルトにはまって狂っていく主人公ドリーと、それを取り巻く人々の葛藤、そして、もう一人の精神病の青年が引き起こす犯罪が交互に描かれていき、衝撃的な"運命の終結"を迎えるまで、重々しいドラマが途切れない。

        しかし、ヘビー級のストーリーなのに、あっという間に読み切らせてしまう展開の冴えは、さすがルース・レンデルと言えると思う。

        途中で魔術の存在を信じたドリーが、交霊会をきっかけに死者の声が聞けるようになる辺りは、ほとんどホラーそのものだ。
        もちろん、それも狂気の仕業であるのだが---。

        一方のディアミットは、IRAのテロで吹き飛ばされて以来、頭がおかしくなっており、今にしてみれば、よくありがちなサイコ・キラーとして描かれているのが少し残念な気がします。

        しかしながら、これほどまでに残酷な物語を、平然とエンターテインメントに仕上げてしまう著者の力量には、あらためて感服しましたね。

        >> 続きを読む

        2019/02/28 by dreamer

    • 1人が本棚登録しています
      無伴奏ソナタ

      CardOrson Scott , 野口幸夫

      早川書房
      カテゴリー:小説、物語
      5.0
      いいね!
      • 【あの『エンダーのゲーム』はこうして始まった!】
         著者の代表作である『エンダーのゲーム』の最初のヴァージョンを収録した短編集です。
         『エンダーのゲーム』は最初は短編として書かれたのですね。
         その他にも注目すべき作品が収録されているなかなか秀逸な短編集ですよ。
         それではいつもの通り収録作の中からいくつかご紹介します。

        ○ エンダーのゲーム
         ストーリーはほとんど変わっていません。
         エンダーがバトル・スクールに入学して既に自分のチームを指導しながら、あの無重力の『陣取りゲーム』を戦っている場面から始まります。
         そして、あの驚愕のラストまで。

        ○ 王の食肉
         童話のようなテイストを持った作品です。
         ある村には身体不虞の者ばかりが住んでいました。
         そんな村を、五体満足な一人の男が歩いて行きます。
         彼は村人達から『羊飼い』と呼ばれていました。
         『羊飼い』は王と王女から杖と斧を与えられていました。
         村人達は『羊飼い』の姿を見かけると慌てて姿を隠します。
         『羊飼い』の姿を見ても遊びをやめない子供たちには「こんどまた城の近くで遊んでごらん。お前はあいつに王の食肉にされてしまうよ!」と親は叱りつけるのでした。
         王は、メニューを見ながら「乳房のバター焼きはいかがなものか」とつぶやくのでした。

        ○ 四階共同便所の悪霊
         人の心を踏みにじり、己の欲望だけを追い求めてきた男が主人公です。
         彼は人の痛みなどすぐに忘れてしまうことで、自分の心地よい人生を維持してきたのです。
         彼はついに自分の娘にまで手を出し、これを見た妻の逆鱗に触れ家から追い出されてしまいます。
         しかし男はこれっぽっちも痛みを感じることはなく、新しく住処にしたアパートでまた女漁りを繰り返していくのです。
         ある時、彼はアパートの共同便所の便器の中に赤ん坊が捨てられているのを発見しました。
         さすがに気がとがめた彼はその赤ん坊を便器の中から引きずり出してやるのですが、何と、その赤ん坊は手がヒレのような形になっている奇形児でした。
         その赤ん坊は彼にしがみつき、ヒレを突き立て、身体に食い付いてきたのです。
         大変恐ろしいお話です。

        ○ 磁器のサラマンダー
         これもお伽噺のような作品です。
         舞台となるのは魔法や呪いが力を持っている世界です。
         父親は待望の我が子の出産を心待ちにしていました。
         しかし、母親は子供を産み落とすと亡くなってしまったのです。
         悲しみにくれた父親は、生まれたばかりの子供に対して、つい「お前が殺したのだ!わたしが妻を愛していたのと同じくらいに愛する誰かを失うまで、お前は生涯、わずかなりとも身体を動かすことは叶うまい!」と絶叫してしまったのです。
         もちろん、そんなことは本心ではなく、ショックの余り口に出してしまった言葉でした。
         しかし、その呪いは効力を生じてしまったのです。
         生まれた女の子はキーレンと名付けられましたが、父親の呪いの通り、少しでも身体を動かすと疲れ果ててしまい、自分では食事もできない子供になってしまったのです。
         父親は自分を責め、何度後悔の涙を流したことでしょう。
         自分の命を絶つことも考えましたが、それはキーレンをさらに不幸にすることでしたから、それだけは避けていました。
         父親は、遠くへ旅をするようになり、その都度不思議な物をキーレンへのお土産として持ち帰るようになりました。
         ある時、旅から帰った父親は、キーレンに箱を渡しました。
         今度の旅のお土産です。
         父親は、ある村に行き、そこで一番不思議な物が欲しいと求めたところ、ある人を紹介され、その人に娘のことを全て正直に話して手に入れたのがこの箱だったのです。
         箱の中には磁器のサラマンダーが入っていました。
         しかし、そのサラマンダーは動いたのです。
         意思を持ち、キーレンにだけ話しかけたのです。
         キーレンの身体の具合はどんどん良くなっていき、健康になっていきました。
         キーレンはサラマンダーを愛したのですね。
         そんな時、サラマンダーを売ってくれた者が父を訪ねてやって来ました。
         その理由は……。

        ○ 無伴奏ソナタ
         大変深い悲しみをたたえた表題作です。
         全ての調和が取れ、人々が幸せに暮らしている世界が舞台です。
         その世界に生まれたクリスチャンは音楽の神童でした。
         彼は、楽器を操り、すばらしい音楽を作り、数少ない『創る人(メイカー)』になったのです。
         メイカーには掟がありました。
         自分の中からわき上がってくる音楽を創作し、人々に聴かせることが使命なのですが、決して『聴く人(リスナー)』と言葉を交わしてはならず、他の音楽を聴いてもいけないというのがその掟です。
         ある時、いつものように演奏を終えたクリスチャンに一人の男が近づいてきました。
         「リスナーと言葉を交わしてはいけない」。
         クリスチャンは相手にしないようにしたのですが、その男はクリスチャンに話しかけてきて強引にレコーダーを押しつけてきました。
         そのレコーダーにはバッハが入っていると言うのです。
         他のすばらしい音楽を聴いてはいけないなどという馬鹿げた掟に従う必要はないとその男は言いました。
         クリスチャンは、「バッハってどんな人なのだろう?」と興味を持ち、そして、ついに掟に逆らいバッハを聴いてしまったのです。
         その影響は、すぐにクリスチャンの創る音楽に現れて来ました。
         そして、それは『監視人(ウォッチャー)』の知るところとなり、クリスチャンは掟に背いたとして『メイカー』の地位を追われ、追放されてしまいました。
         「二度と音楽を創ってはならない、それは人々を汚染することになるのだ」と言い渡されて。
         クリスチャンは、その後食料品を配達するトラックの運転手として働くようになりました。
         年月が経ち、ある時、クリスチャンはとあるバーに立ち寄ったのです。
         そこには既に調子が取れなくなった古いピアノが置いてありました。
         そのピアノから眼をそらし続けるクリスチャンの様子に気が付いたバーのマスターは、客が帰った後一人で残り続けるクリスチャンの前でピアノの蓋を開けたのです。
         その後……。
         何て悲しい話なんでしょうか。

         この作品集には他にもすばらしい短編が収録されています。
         これは是非読んでいただきたい本ですよ。
        >> 続きを読む

        2019/09/18 by ef177

    • 1人が本棚登録しています
      人間、この非人間的なもの

      なだいなだ

      筑摩書房
      4.0
      いいね!
      • 人間全般について語っている本を読みたいなと近所の古本屋をふらついていたところ、このタイトルが目に入った。著者は、学生の頃よく読んでいた、なだいなだ。初版が1985年とのことだったが、迷わず買った。


        「言葉」はある事物に対応する記号という機能を超えることがある。

        一般に「人間的」という言葉を使う場合、「人間そのもの」には対応していない。でなければ、「人間は、どんな場合でも、人間的である」ので、人間に対して「非人間的」という表現が使われることはありえない。
        元々「~的」を使う場合には恣意的な意味づけがされやすく、「人間的」は、ほとんどの場合、人間性のポジティブな側面を対象にして使われている。
        そして、人間を表す言葉である「人間的」という言葉が、人間のポジティブな側面を象徴するようになった時、生身の人間自身が「人間的」なるイメージに従属していくようになり、「非人間的」たる人間を排除するための旗印になっていく(そういう見方をすれば、昨今叫ばれているヒューマニズムは、「人間的(なるもの)中心主義」になっているかもしれない)。

        本書はそういう観点から、「非人間的」といわれるものがどれだけ人間的なものなのかをいくつかのエッセイで語っている。正直ピンとこないと思うものもあったが、身の周りの諸問題に照らし合わせて、思わず感嘆の声をあげてしまうようなものもあった。
        特に、自我の延長線上に社会があったり、自己と社会を同一視している人間にとって、私的領域を優先する人間は「非人間的」になるという件は、クリティカルに自分の問題を炙りだしてくれ、読んでいて嬉しかった。

        少し前にNHKスペシャルで、他人が殴られている映像を見せられた時の脳の状態を計測した実験について、通常は不快を感じる場所が活性化するのに対し、それが罰であると説明されていると快楽を感じる
        場所が活性化したという結果を紹介していた(そこに登場した脳神経学者は、人類が秩序を守るために獲得した機能だと説明していた。。)。

        この脳科学の見地を通して著者の主張を眺めると、快楽を感じるために秩序を守るという大義をもって意識的、無意識的に罰を生み出すことが人間にはあって、それは「人間的」なことであり、個々が自分のこととして捉えるべきなんだと言っているように思える。

        心理学者である著者は、「まず個であって、そして人間である」という順で人を捉えている。
        この辺りに迷いがある自分にとっては、著者の主張をそのまま受け止められない面があるので、脳科学的にはどう解釈されているのか知りたいと思った(まるで脳科学を宗教のようにしてしまっているけど(笑))。
        >> 続きを読む

        2012/05/03 by Pettonton

    • 2人が本棚登録しています
      俺様の宝石さ

      浮谷東次郎

      筑摩書房
      カテゴリー:個人伝記
      5.0
      いいね!
      • 21歳で事故死した天才ライダー浮谷東次郎の2年半にわたるアメリカでの生活の様子を手紙を通してまとめた物。

        高校卒業前の18歳で渡米。自己の確立を目指して、様々なことにチャレンジし挫折しながらもたくましく成長していく様がありありとわかる。まさに青春真っ盛りだ。なにごとにも動ぜず立ち向かっていく姿勢はうらやましい。自分が失った時機と重ねるとちょっと悔し思いがする。引き込まれるような文章に目が離せず一晩で読んでしまった。少し元気を分けてもらえたような気がする。
        >> 続きを読む

        2017/04/22 by KameiKoji

    • 1人が本棚登録しています
      ある家族の会話

      ナタリア・ギンズブルグ

      5.0
      いいね!
      •  いいものを見たなあ~というあの感じ、静かな感動、背筋がすこしピンとなり胸が火照る。久しぶりにしじみの味噌汁を飲むよう。これがあるから読書はやめられない、映画やドラマもまた然り。これはイタリアが生んだ家族の物語。
         イタリア文学ってあまり馴染みがないと思いません?ヨーロッパのおもだった国のなかでは、作家名や作品名が出てこない方ではないかしら。たとえば作家名、ダンテ、ボッカッチョ、ウンベルト・エーコ、アントニオ・タブッキ、イタロ・カルヴィーノ、あっマンゾーニを忘れていた。そして戯曲ではピランデッロの名を耳にするくらい、もちろん読んだことはない。これでは山手線ゲームはできないよ。
         どうしてなんでしょう?その理由のひとつに、すぐれた紹介者の不在があると思う。なぜなら外国文学の作品は、翻訳で読むわたしたちにとって、原作者とおなじくらい訳者が成功の鍵をにぎるからだ。それは須賀敦子さんが証明している。『ある家族の会話』を訳したのち、須賀さんはみずから小説をつくるようになった。ナタリア・ギンズブルグに魅せられ、彼女に学んだのである。
         こういう巡り合わせが自国の文学をゆたかにする。翻訳文化に感謝して、この『ある家族の会話』を存分に楽しんでほしい。とくに、プルーストの大長篇に挫折してしまう人におすすめ。著者のナタリア・ギンズブルグは、たくさんいるプルーストの弟子の一人だし、この小説はそれほど長くないから。ちなみに、『チーズとうじ虫』で名を馳せた歴史家カルロ・ギンズブルグは彼女の子息である。
        >> 続きを読む

        2015/02/12 by 素頓狂

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    • 1人が本棚登録しています
      仕事の夢暮しの夢 成功を生む事業観 (PHP文庫 マ 5-1)

      松下 幸之助

      PHP研究所
      カテゴリー:企業、経営
      4.0
      いいね!
      • パナソニック(旧・松下電器)の創始者であり『経営の神様』とも言われた松下幸之助氏の著書の一つですが、企業経営者やビジネスマンとしての(あるいは政治家にとっても)参考になる内容が多くあります。
        特に印象深いのは、「100の収入がある場合、その内の80ぐらいは支出(消費)に使うべきで、貯蓄のし過ぎ等は、地域や国の経済にとってもよくないことだ。」という点です。
         アメリカ人のように「借金」を多く抱えても消費をする…とまではいきすぎだが、日本人の「安易な節約に走る」とか「必要以上にため込む(貯蓄好き)」ことの弊害を指摘されています。
         東日本大震災の後、『自粛や行き過ぎた節約』に対する反論動が漸く現れるようになりましたが、松下氏は既に25年程も前にこのことを書かれています。その他、「7分3分の責任感」「賃上げ闘争の考え方」「金は仕事の潤滑油」等の記載も面白く参考になります。
        >> 続きを読む

        2011/08/04 by toshi

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    • 1人が本棚登録しています
      絵巻平家物語

      木下順二 , 瀬川康男

      ほるぷ出版
      カテゴリー:小説、物語
      4.0
      いいね!
      • 平家物語の俊寛の物語。
        俊寛の強烈な個性や思いや、哀れさが胸に迫る。
        自業自得だったのか、あるいは不条理と言うべきか。
        ともかくも、平家物語の中でも、最も印象の強い物語だと思う。
        俊寛も、無信仰ではなく、素直に神仏に祈っていれば、あるいは一緒に帰ることができたのだろうか。
        >> 続きを読む

        2013/08/01 by atsushi

      • コメント 4件
    • 1人が本棚登録しています
      赤ヒ夜

      花輪 和一

      青林堂
      3.0
      いいね!
      • 初期の頃の花輪和一。
        久々読んだ〜何を読んでも花輪和一(笑)

        独特の世界観があって誰もマネ出来ない!!(*0*;)☆
        私は平安時代の話が好き…
        この人にかれば平安時代の話も摩訶不思議の話になる(笑)
        >> 続きを読む

        2012/05/20 by あんコ

    • 1人が本棚登録しています

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