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1986年3月発行の書籍

人気の作品

      思考の整理学

      外山滋比古

      筑摩書房
      カテゴリー:知識、学問、学術
      3.9
      いいね! yokoyama
      • 旅先で読んだ一冊だけど読んでる途中に他の事を考えてしまって内容がいまいち頭に入ってこなかった。
        ただ一つ言えることは、万人向けでは無いような気がするのだが・・・。
        まあ、人それぞれ。
        >> 続きを読む

        2019/07/14 by キトー戦士

    • 他12人がレビュー登録、 62人が本棚登録しています
      夢十夜 他二篇 (岩波文庫)

      夏目 漱石

      岩波書店
      カテゴリー:小説、物語
      5.0
      いいね! Fragment
      •  「夢十夜」の第一夜はたまらなく好きです。そこには「美」があります。「美しい」とは難しい形容詞だと思っているのですが、個人的に「綺麗」ということばと同じとはいいきれない深遠さのようなものがある気がしてなりません。僕は、すぐに消えゆく儚さ、死にゆく人間に抱く憐れみ、存在を脅かされる根源的な恐怖―畏怖といってもいい―なども「美」の範疇だと考えています。

         とすると、この第一夜の「美」とは具体的に何なのでしょうか。はじめて読んだときは、「儚さ」や「憐れみ」といったところに美しさを見出していた気がします。ですが、読み直すと印象が変わるものです。死にゆく女性が男性にお墓の前で待っているように言い、男はその約束を守り墓の前で待ち続ける。そして、ある日百合の花が咲き、男は約束の時が既にきていたことに気づく。この物語の展開―別れの際にある人間が約束をし、しかもその約束が忠実に果たされる―に「気高さ」を感じました。さらに、その気高い人の姿のなんと「美しい」ことか。

         これは夢の話であり幻想です。ですが(だからこそ)、愚直なまでの約束の履行に「気高さ」を見出すのです。もちろん、夢から覚めてしまえば「気高さ」も何も無いし、そこに僕が思うところの「美しさ」を発見したとしてもさしたる意味はないのかもしれません。しかし、話の終盤で咲いた慎ましくも誇り高い百合の花は、夢が終わっても枯れずに馥郁たる香気を放ってくれるように思えてなりません。

         さて、話を変えますね。夏目漱石と美術の関係についてちょこっと与太話を。第一夜の女性はどうもジョン・エヴァレット・ミレイの《オフィーリア》という絵画を思い出してしまいます。というより、ラファエル前派という美術動向の絵画の官能性や艶やかさなどは、夏目漱石の小説に時折顔を出してくる気がします。とくに『草枕』や『三四郎』はそうじゃないかな。

         「夏目漱石の美術世界」という展覧会が数年前に東京藝術大学大学美術館で開催されていたそうです。大まかな概要は吉田亮「夏目漱石の美術世界」(http://www.nhk.or.jp/kaisetsu-blog/400/191926.html)、詳しい解説は吉田亮『特講 漱石の美術世界』(岩波現代全書、2014年)、イギリスのラファエル前派については美術手帖編集部『美術手帖3月号増刊 ラファエル前派 19世紀イギリスの美術革命』(美術出版社、2014年)などをご覧ください。夏目漱石は絵画的なイメージを文章に入れ込みますが、漱石はイギリス留学中はもちろん、帰国後も古今東西の美術に触れていたようです。文学と美術の関係はとても興味深い主題ですから、じっくり勉強していきたいですね。

         最後に蛇足です。夏目漱石は現代でも大人気なこともあってか、『五色の舟』や『死者の書』というマンガを描いた近藤ようこにより「夢十夜」のマンガ化が随時進行中です。詳しくは岩波書店の該当ページ(http://www.iwanami.co.jp/web_serials/kondo/)を見ていただければ幸いです。様々なメディアで変奏し続ける夏目漱石も面白いなあ。

         最近は、ツイッターでも述べているように色々と忙しく趣味になかなか時間を割けないです。でも、心が疲れているときや後悔や自責の念に駆られてしまっているとき、そんな苦しいときにそっと心を支えてくれるのが趣味なのかなと思っています。更新頻度は遅くなると思いますが、これからもどうぞよろしくお願いします(*^_^*)

         
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        2016/06/15 by ゆうぁ

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    • 他1人がレビュー登録、 6人が本棚登録しています
      紫色の場所

      林真理子

      角川グループパブリッシング
      カテゴリー:小説、物語
      4.0
      いいね!
      • 好き嫌いのわかれる作家さんだと思いますが、私はよく読みます。

        ちょっと小難しく読み進めるのに時間が掛る本が続いたあと、テンポよく読みたい時です。
        また、その時代の流行や時事を素早く取り入れていると思います。

        そして作品の中に必ずひとつ、ぐさっと突き刺さる鋭い文章があります。

        今回の「紫色の場所」では、『彼らは普通の人間よりも野心を持ってしまったのだ。そして野心というものは、ある程度の制裁あてを加えられるべきだと、この世界の人は思っているに違いない。』です。
        若いアシスタントを薄給で使うファッション業界のことですが、どこの業界でもそういう空気が流れているように思います。

        新興宗教を流行りのように取り扱うファッション業界の話なのですが、流行りが終わり飽きたらスパッと抜ける。
        それはとても冷静な目を持っていました。
        この本が発行されたのが昭和61年。
        オウム事件が起きたのは10年後位でしょうか。

        こういうファッション感覚で入っていって、戻れない深いところにいってしまった人もいるのではないか。
        読み終わったあと、そんなことを考えました。

        >> 続きを読む

        2015/02/12 by 寺嶋文

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      課長 島耕作 - 2

      弘兼憲史

      講談社
      カテゴリー:漫画、挿絵、童画
      4.0
      いいね!
      • 課長 島耕作 第2/全17巻

        アメリカ支社で過ごす島。大企業「初芝」の権力争いに再び巻き込まれていく。

        アメリカでも臆することな恋をする島が、正直物凄くカッコよく見えた。

        営業時代の賜物だと思うが、スーツを着て名刺を持てば、社外の人ならどんな大物でも臆することなく対応できるつもりでいる。
        ただ、日本語が通じない人を相手にすると、どんな小物相手でも臆する自信が有る...

        器用な方ではないけれど、仕事に生き甲斐を求める方なので、言語の問題がなければ、きっと刺激を求めて海外勤務を求めたはずだと思う。
        そして、もしそうしていたら、明らかに今よりも自分に自信が持てていただろうと考えると学生時代を反省せざるを得ない。

        アメリカで暮らす島だが、自分はアジアが好きな反動で、欧米と呼ばれる地域ではハワイにしか行ったことがないので、毎朝のジョギングや都会から一歩入った町並みそのものなど、ニューヨークの風俗がとても新鮮に見える。

        そこで知り合った美貌の彼女アイリーン。
        更にその以前からの恋人であるボブとの三角関係というか、不思議なコミュニティ。

        アイリーンの機嫌を損ねた2人が正装して馬車で迎えに行くシーンが好きだ。
        そういう発想を実行できる2人も好きだし、引かずに笑ってくれるアイリーンもキュートだと思う。

        単身赴任でアイリーンと関係を持つ島だが、その間に妻が浮気。そして、離婚を迫られるという現実。
        順風満帆そうに見えて、やはり彼にも悩みは有るところが、この作品の魅力なのだろう。

        ロバート・アレンの略称がボブになるという英語圏の人の感覚が全く理解できない。
        >> 続きを読む

        2012/12/01 by ice

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      御乱心 落語協会分裂と、円生とその弟子たち

      三遊亭円丈

      主婦の友社
      カテゴリー:大衆演芸
      3.0
      いいね!
      • 25年前の、1986年に出版された、三遊亭円丈さんの「御乱心」。

        既に、春風亭一柳(好生)の[噺の咄の話のはなし]と、川柳川柳(さん生)の「ガーコン落語一代」を読んでいたので、全体像は掴んでいたつもりだが、先に読まなければならないこの本で、一本の柱がとおり、すべてがスッキリと理解される。

        特に、野望に満ちた円楽氏が、権謀術数、師匠の円生さんを動かし、結果「御乱心」という形で
        落語協会を去り、執念で過密な仕事こなし、結局早まる死をむかえた。

        ことがおこった時の、談志、志ん朝、円蔵、馬生、各人が己の立場、損得、そして己の生き様で決断したことは、
        どんな時代、どんな世界でも相通じる気がする。

        今でこそ、歴史は動いたとか、NHKの番組でも取り上げても良いぐらいの時が経過しているが、
        この本が出版された当時は、生々しくて、さぞ筆者にも、風あたりが強かっただろう。

        筆者曰く、95%が事実との事、事実に基づいた事柄だけに、色褪せることなく、今読んでも十分楽しめる。
        >> 続きを読む

        2013/06/11 by ごまめ

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      聖書 Color Bible

      小学館 , ラルース

      小学館
      カテゴリー:聖書
      5.0
      いいね!
      • 炎の預言者エリヤとその後継者のエリシャ、正義を希求したアモス、妻の浮気に悩みながらも許しと愛を実践したホセア、アッシリアの攻撃を前にしながら奇跡的にユダヤが生き残ることを預言し実際にその成就を見たイザヤなど、列王記に出てくる預言者たちがこの本には登場する。

        また、北イスラエル王国と南ユダ王国の歴代の王たちがさまざまに登場する。

        列王記の物語は非常に複雑だし密度が濃いのだけれど、このカラーバイブルは、すべて色のついた劇画でわかりやすくそれらの物語を再現していて、とてもわかりやすく面白かった。

        あらためて、エリヤやアモスやイザヤらはすごかったなぁと思った。

        また、歴代の王たちの中には、悪い王もいれば、比較的良い王もいたが、どの人も大変だったろうということと、とはいえ、本当大半の王たちが預言者がどれだけ言葉を尽くしてもなかなか耳を傾けず悔い改めない姿に、人間というのは実に懲りないものだなぁとつくづく思わざるを得なかった。

        聖書の列王記の最もわかりやすい手引きとなる一冊と思う。
        >> 続きを読む

        2013/09/20 by atsushi

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      女の一生

      遠藤周作

      新潮社
      カテゴリー:小説、物語
      3.5
      いいね!
      • 面白かった。江戸~開国の激動の時代における、キリシタンの扱い。その中でも愛を貫いて死んでいくキクの姿に感動。 >> 続きを読む

        2015/02/23 by naoppi

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      あなたの魂に安らぎあれ

      神林長平

      早川書房
      カテゴリー:小説、物語
      3.0
      いいね!
      •  神林 長平氏の傑作と呼び声高い
        火星移住を題材としたSF3部作の第1作です。
         
         主人公が何人もいるような多面的な描き方をしながら、
        世界観に矛盾や破綻が来ないあたり
        著者の設定力や筆力は素晴らしいものだと思います。
         
         火星の地下空間に移住して数世代目の
        あるサラリーマン家庭の日常風景から物語は始まるのですが、
        登場人物とストーリーテラーが増えるに従い
        あれよあれよと日常は非日常へと姿を変えていき、
        最後は思いもしなかった結末が待っています。
         
         ちょっと性的描写が多いかなと思う部分はありますが、
        非常によく創りこまれた小説です。
        個人的にはあまり好きなテイストの本ではありませんでしたが、
        乗りかかった船なので2冊目も読んでみようと思います。
        翻せば、それだけのチカラのある一冊だということなのでしょう。
        >> 続きを読む

        2017/11/23 by kengo

    • 2人が本棚登録しています
      落語と私

      桂米朝 3世

      文藝春秋
      カテゴリー:大衆演芸
      4.0
      いいね!
      • 甥っ子にあげた落語の本を、再読したくて正月に持って来て貰う、
        ・・・・・・借りたのか、返してもろうたのか、難しいところだが、
        土曜日の法律相談で仁鶴さんに聞かなければ、あかんとこですな。

        その中から、1986年、第一刷とあるので、34年前に購入した
        米朝さんの「落語と私」を再読する。

        昭和50年に、米朝師匠が、中学生、高校生を対象にして書かれたそうだが、
        内容は、事細かに、落語論が述べられている。
        ひとつひとつの項目が、落語を聴く上で、更におもしろみが増すこと間違いなし。

        その一番の味方は、漢字にルビがふってある事である。
        金明竹の早口の立て弁などは、音読での落語のリズムと、
        漢字からの意味が、両方、いっぺんに解る。
        昔の本は、音読みと訓読みが、一気に満たされたんですな。

        本の良さは、10年、20年後、読んだ時、読み手が変わっているので、
        本の中味、内容までが、違うことでおます。

        一冊で、二度、三度、楽しめる・・
        良い本は、必ず手元においておかれる事を、今後ともお勧めしまっせ。

        最後に、米朝師匠がむかし、師匠米團治から言われた言葉を最後に記します、とあるので。
        私も、そのまま転載を、

        「芸人は、米一粒、釘一本もよう作らんくせに、酒が良えの悪いのと言うて、
        好きな芸をやって一生を送るもんやさかいに、むさぼってはいかん。
        ねうちは世間がきめてくれる。ただ一生懸命に芸をみがく以外に、世間に
        恩返しの途はない。また、芸人になった以上、末路哀れは覚悟の前やで。」

        その、米朝さんが、人間国宝で、35年後に文化勲章受賞でおます。
        50歳の時に書いておられるのが、逆に重みがありますな。

        落語ファン、最優先で購入すべき本でおます。
        >> 続きを読む

        2013/05/24 by ごまめ

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      ドラキュラーだぞ (こみねのえほん)

      瀬名 恵子

      3.0
      いいね!
      • 「ゆかをほって どこかへ でようよ。」 脱獄?!……ではありません。

        うさぎの家族は地面の下の巣穴で冬ごもり中。
        寝ているのにあきあきしてしまったうさぎの兄弟は、
        とうさん、かあさんが ぐうぐう寝ているすきに、探検に出発!

        着いた所には、細長い大きな黒い箱が置かれていて…

        と、くれば、賢い読者は誰が登場するかわかっていますよね。
        だって、タイトルが「ドラキュラーだぞ」

        怖い。ホラーだったんですね。
        と思いきや、うさぎたちは全然怖がりませんよ。

        「なんだ カとおんなじじゃないか!」なんて言って怒らせたあげく、
        ドラキュラ退治をしてしまうんです。
        その方法が笑わせてくれます。
        どうやってやっつけるか?それは読んでのお楽しみ!

        なんだか見たようなうさぎの顔…。
        と思ったら、せなけいこさんは おばけシリーズや「いやだ いやだ」「あーんあん」などの名作絵本を多数書いている方。
        ちぎり絵の暖かいテイストの絵がステキです。

        この絵本のファンは、こどもだけではなくママも多そう。


        ところで、この子うさぎたちは、お昼ごはんに餃子をいっぱい食べたんだそうです。
        うさぎが、餃子?……って肉料理だよ?(^_^;)

        意表をつかれました。このネタはどうなの?
        最後、これで終わり?って思いましたら、この絵本、続編もできたようです。
        誰でも楽しめそうな愉快なお話です。
        >> 続きを読む

        2015/10/30 by 月うさぎ

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