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1986年8月発行の書籍

人気の作品

      あした天気にしておくれ

      岡嶋二人

      講談社
      カテゴリー:小説、物語
      3.0
      いいね!
      • 競馬の事は全く知らなかったので、知らない世界をちょっと覗けた感じ。
        トリックに関して、もしかして?と予想してそのとおりだったところもあるけど、全く予想していなかった事態も起きたり、犯人は誰?目的は?とずっとわからないまま読み進められました。
        解説にもあるように、二度読んだ方が面白いんだろうなと思うので、いつか読みたいけど、他にも読みたい本がどんどんたまってゆく…(^_^;)
        登場人物たちのその後も気になるところ。
        >> 続きを読む

        2014/08/05 by もんちゃん

      • コメント 2件
    • 3人が本棚登録しています
      釣りキチ旅日記 (講談社文庫)

      矢口 高雄

      3.0
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      • 久々の再読だったが、矢口氏の文書は読みやすく、漫画と同じようにどんどん展開していく感じがした。
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        2015/06/07 by kazenooto

    • 1人が本棚登録しています
      右曲がりのダンディー

      末松 正博

      講談社
      4.0
      いいね!
      • カッコイイと言うよりもスタイリッシュの方がピッタリ来る。
        完全無欠の素敵な男性 一条まさとのラブコメディ。

        1986年初版ってことは、25年前!!
        確かにファッションに時の流れを感じる。

        でも、名作は色褪せないことを立証している作品である。
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        2011/06/16 by yutaka

    • 1人が本棚登録しています
      反射 (ハヤカワ・ミステリ文庫―競馬シリーズ)

      ディック フランシス

      5.0
      いいね!
      • 我が敬愛してやまないディック・フランシスの魅力は、語っても語っても彼の魅力はつきないし、何といっても読み返すたびに新たな刺激をいつも与えてくれるんですね。

        そして、彼の"競馬シリーズ"を愛読する者のひとりとして、彼の作品に魅かれる最大の理由は、やはり彼が描くヒーローたちの姿勢や生きざまにあるんですね。

        彼らはいずれも、禁欲的で、しかも女性には優しく、教養はもちろん、勇気と決断力に優れた男たちなのだ。
        とはいえ、彼らは決して特別な人間であったためしはない。

        いや、ある部分では確かに特別なのだが、それにしても図抜けた知能であるとか、体力、特殊な能力を持ち合わせているという意味ではないんですね。

        彼らとて悩みや弱さ、恐怖心、虚栄心----などを抱えたごくごく等身大の普通の人間なのだ。
        だが、そうであるにもかかわらず、彼らは知らないうちに周囲に影響を与え、生きる勇気と力、希望といったものを身近な人々に与えていくんですね。
        それも運というようなものに、ほとんど頼ろうとはせずにだ。

        今回読了した「反射」における主人公のフィリップ・ノアの場合もそうだ。
        彼は障害騎手で三十歳。独身。アマチュア写真家。幼い頃、祖母と仲違いした母に預けられた他人の家を転々として育つ。

        そして、預けられた先のひとつで写真の技術を学び、その後、預けられた厩舎で働き、騎手になったという経歴の持ち主だ。

        彼の人生は「いろいろな事柄が勝手にやってきた。自分から進んで求めたことは一度もない」という具合に、生い立ちそのものは少し特殊なものであったかもしれない。

        だが、そのおかげで、ノアの性格は「長い年月、自分にとって生存とは、与えられたものを甘んじて受け、なにかの役にたつこと、物静かで好感を与え、問題を起こさないこと、抑圧的、内向的で自制すること、であったために、今では私は、基本的に騒ぎを起こしたり争ったりすることを望まない人間になっている」と自分を分析するんですね。

        欲しいものはこれといってないし、自分で重大な決断をしたこともない。
        けれども、人生は公正じゃないとも感じている。
        つまり、成り行きにまかせて最善を期待するといった生き方をしているわけだ。

        ところが同時に、彼は勝手にやってきた人生のおかげで、写真術と乗馬の技術を身につけることになる。
        こうした才能や技術は、彼の性格である、与えられたものを甘んじて受け、面倒を起こしたくない感情から仕方なく身につけたものだと思う。

        だが、問題はこのあとなんですね。
        ノア自身が、いくら自分では優柔不断な性格であると自己分析していても、周囲の人々はいつのまにか誰もがみな彼を頼ってくるのだ。

        そして、そのことが、はっきりしてくるのは、事件が起こって、彼がその渦中に巻き込まれてからだ。
        殺された写真家の妻と息子、初めて会う祖母、その弁護士、恋人となる女性、そして彼に八百長を示唆する馬主や調教師ですらも、いつのまにか彼に"何か"を求めるようになっていくのだ。

        例えば、人間は誰しも自分の内にどうしようもなく厄介なものを抱えていると思う。
        そして、それを克服しようと努力もする。
        その時に、ノアを筆頭とするディック・フランシスのヒーローたちは、自ら努力して内なるものを「克己」し、同時に相手に対しても優しさや強さ、温かさを知らないうちに与えているのではないかと思うんですね。

        自分が自分でいられることに自信を持つ人間、あるいはそうであろうと努力し邁進する人間は、そうでない者にとっては限りない安心感と頼れる気持ち、そしてまた時には強い反発心を与えるものだと思う。

        ノアは自ら、弱さや恐怖心を乗り越え、"自己の復権"-----新たなる自己を見つけ、自律する心を持つことを成し遂げようとする。
        その克己心が、周囲の人々にも次第に影響を与えていくのだと思う。

        ディック・フランシスが描くヒーローは、こうした人間性への信頼感に満ち溢れた感動的な男たちだからこそ、永遠に語り継がれるのだと思いますね。

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        2018/05/25 by dreamer

    • 1人が本棚登録しています
      女刑事の死

      藤本和子 , ThomasRoss

      早川書房
      カテゴリー:小説、物語
      5.0
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      • この「女刑事の死」は、読ませる作家ロス・トーマスのアメリカ探偵作家クラブ最優秀長編賞受賞の上質なサスペンス小説の傑作だ。

        ワシントンの上院委員会顧問のベン・ディルには、10歳違いの妹がいる。早くに両親を亡くした彼女は、ベンの手で育てられ、故郷の中西部の町で刑事になった。

        彼女はよく兄のベンに手紙を書いてよこします。町の噂、下品なゴシップ、どうってことないスキャンダル等々-------。故郷を出て行ったものたちは、故郷の便りをもらうべきだというのが彼女の持論であり、手紙は自分についてというより町の記録ともいうべきものだった。

        彼女は故郷を愛していたらしい。だが、そんな彼女が28歳の誕生日に死んだ。プラスチック爆弾によって車ごと。ディルは、10年ぶりに故郷に帰るが、そこで見た妹の生活ぶりは、彼が全く知らない女のものだった-------。

        それにしても、読み終えた後の、この深い余韻はどうだろう。心の一番柔らかいところを、素手で握られたかのような痛みすらあるのです。

        作者のロス・トーマスは、兄妹間の愛情からセンチメンタリズムを、帰郷という行為からノスタルジーを極力、間引くのです。それによって読んでいる私は、身の上話の"卑小な罠"に陥ることなく、より"普遍的な感情の高み"に昇ることができるのだ。

        刑事の給料ではとうてい賄えない家の購入。手紙でも知らせてこなかった上司の警部との婚約。兄を受取人にした莫大な死亡保険。もうひとつの隠れ家-------。

        知らなかった妹の"素顔"は、物理的にも精神的にも妹の不在を突き付けて、ディルを宙づりにするが、彼が目にする町には昔のままの看板や通りや建物があり、馴染んだ店に行けば料理も給仕人も変わらない。

        建物の歴史や店の由来、料理のメニュー、ぽんこつ新聞記者や老獪な老給仕人とのやりとりなど、一見ストーリーとは無関係に思えるエピソードの数々が、ここでは妹の不在という感傷をうめる実在として確かな手応えを残すという、このロス・トーマスの見事としかいいようのない語り口のうまさ。

        そして、最後の2ページには、何度読んでも目頭が熱くなるのを禁じ得ない。
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        2017/09/03 by dreamer

    • 1人が本棚登録しています
      塀の中の懲りない面々

      安部 譲二

      4.0
      いいね!
      • いつか読みたいと思っていた、かつてのベストセラー。

        圧倒的に不利な立場で相対する看守とのやりとり、男性のみの世界に放り込まれたオカマ受刑者など、元ヤクザで実際に何度も収監されていた著者による描写は怖くも有るが、みなどこか憎めないところを持ち、人間味溢れる点に面白さが有る。

        印象に残ったのは、日航機を乗っ取った仲間により、超法規的措置で、16億(当時)もの大金とともに悠々と刑務所を後にした城崎勉とのエピソード。

        もちろん、犯罪を犯した上、罪を償うべき刑務所から悠々と出て行くなど言語道断では有るが、著者の目から見た思想犯の青年の生真面目さと潔さみたいなところは、犯罪者になってしまったのが残念に思える部分は有った。

        しかし、再犯刑務所を出所した方が戻って来る確率は80%と言うのは、社会として更生した受刑者を受け入れる土壌が、まだまだ弱いなぁと思い知らされる。
        >> 続きを読む

        2016/02/04 by ice

      • コメント 1件
    • 1人が本棚登録しています
      鬼姫

      楳図かずお

      秋田書店
      5.0
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      • 表紙が怖すぎる…でも楳図かずおのマンガの中で最も好きな作品。

        ただのホラーではない。純粋な人間が追いつめられて、生きていくために自分でもわからないうちに人格が変化していく。お化けとか、殺人とか、そういうわかりやすい怖さではなく、徐々に変わっていく怖さ。人間の本質的な強さと哀しさがこのマンガの中に凝縮されている気がする。

        このマンガはあるお城を治めているいる鬼姫の話だけれど、カタチは変わっても、こういう人間の変化って現在社会でもあることだと思うしそれってものすごい怖いことだと思う。

        最初に読んだのは小学生だったが、その時の衝撃は今でも鮮明に思い出せる。子供ながらにショックだった。

        そしてこのマンガのラストシーンの切なさったら無い。

        マンガはただの娯楽ではないと思い知らされた作品。
        >> 続きを読む

        2012/02/27 by sunflower

    • 2人が本棚登録しています
      ことわざ絵本

      五味太郎

      岩崎書店
      カテゴリー:伝説、民話(昔話)
      3.0
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      • お正月にことわざかるたをやって以来

        「もっもくっりさんね~ん、かっきはっちね~ん」

        など、ノリノリで歌っている4歳の息子のために買いました。

        右ページにことわざとその説明。
        左ページに例えや、使い方などの例が五味さん流に書かれていて
        ことわざを楽しむことができます。
        寝る前に50ページも読まされました(笑)

        ただ左ページのユーモアは
        4歳の息子にはまだ通じないですけど(当たり前か。)
        >> 続きを読む

        2015/09/15 by アスラン

      • コメント 2件
    • 2人が本棚登録しています
      東北新幹線殺人事件 長編推理小説

      西村京太郎

      光文社
      2.0
      いいね!
      • 必要性なくない?という殺人もあれば、最後がどうもしっくりこない。。。
        西村氏の作品は、常に期待をして読んでしまう性か、ちょっとがっかり感が残りました。 >> 続きを読む

        2018/06/20 by mika

    • 1人が本棚登録しています
      家庭内離婚 (ちくま文庫)

      林 郁

      3.0
      いいね!
      • 流行語にもなった「家庭内離婚」を、今、読んでみる。
        各家庭の事情は色々だけども、家庭内離婚という選択をしている夫婦。

        仮面夫婦という言葉もあったけど、その当時から変わってないのかなぁと思う。

        家庭内離婚をした夫婦の老後は、どうなっているのだろう。
        >> 続きを読む

        2015/03/25 by 寺嶋文

    • 1人が本棚登録しています
      梶井基次郎全集

      梶井基次郎

      筑摩書房
      5.0
      いいね!
      • "死というものを身近に感じ、死と対峙しながら生きた梶井基次郎の研ぎ澄まされた五感を通して鮮烈に表現した「闇の絵巻」"

        この夭折の作家、梶井基次郎の小説の中で、「檸檬」「城のある町」と並んで大好きな作品が「闇の絵巻」です。

        梶井基次郎はよく知られているように、19歳の頃から肺を患い、長い闘病生活の中で数々の優れた宝石のような輝きに満ちた小説を紡ぎ出し、31歳という若さで夭折している作家です。

        「一体私はあの檸檬が好きだ。レモンエロウの絵具をチューブから搾り出して固めたようなあの単純な色も、それからあの丈の詰った紡錘形の恰好も」と「檸檬」という小説の中で、主人公の私が果物店で檸檬を1個買って、その檸檬について表現している一節ですが、檸檬という果実の色や形や感触が、この短い表現の中に見事に凝縮されていて、まさしく、檸檬の匂いまでもが感じられるような見事な表現です。

        この一節を読んだ時に、梶井基次郎という作家が紡ぎ出す文章は、まさに詩そのものであり、やはり優れた文章には詩があるのだと痛感しました。

        「城のある町」という短編小説の中で、つくつく法師と言われる法師蝉を間近で見た私は、その蝉を「華奢な骨に石鹸玉のような薄い羽根を張った、身体の小さい昆虫」と表現している一節がありますが、骨と石鹸玉という、この組み合わせは、本当に見事なくらいのうまさです。

        そして、三島由紀夫が梶井基次郎の小説の中で最も好きだと言った、この「闇の絵巻」という小説は、彼の死の2年前にあたる29歳の時に発表された作品で、静岡県の湯ヶ島温泉で療養生活をしていた頃の体験を綴ったものだと言われています。

        山間の闇の街道を歩いた時の言いしれぬ恐怖感が、時々、安息や安堵感に変わっていく様子を、"研ぎ澄まされた五感"を通して、繊細に、なおかつ、鮮烈に表現されています。この「闇の絵巻」という短編小説には、物語というものは全くなくて、ただ、闇というもの、ただそれだけを凝視して書いているのです。

        この「闇の絵巻」という小説の題名は、主人公の私が一本の街道を歩く事によって、まるで"絵巻物"でも見るかのように、闇の街道の風景を描いている事から来ているのだろうと思いますが、本来の"絵巻物"というのは、円筒状に巻かれた物を右端から少しずつ広げながら見ていくものですが、この作品も闇の街道の風景を、ゆるやかな時間の流れの中で、少しずつ広げながら我々読者に見せているのだと思います。

        一本の棒を前に突き出し、やみくもに走る強盗が捕まったという新聞記事に、「爽快な戦慄」を禁じることができなかった----という書き出しで始まるこの短編小説は、その後、山間の療養地での"闇の体験"が、ゆったりとした時間の流れの中で語られていきます。

        深い暗黒、闇の中で一歩を踏み出すためには「絶望への情熱」とでも言うべき勇気がなければならず、その意志を捨てて呑気でいる事をこころがければ、安息や安堵を得る事が出来るのだと主人公の私は気づきます。

        闇との同化、つまり一体感が、母の胎内にいる時のような安心感をもたらすのです。そして、私は闇を愛する事を覚えるのです。

        「私は好んで闇の中へ出かけた。渓ぎわの大きな椎の木の下に立って遠い街道の孤独な電燈を眺めた。深い闇のなかから遠い小さな光を眺めるほど感傷的なものはないだろう。私はその光がはるばるやって来て、闇のなかの私の着物をほのかに染めているのを知った。またあるところでは渓の闇へ向って一心に石を投げた。闇のなかには一本の柚の木があったのである。石が葉を分けて戞々と崖へ当った。ひとしきりすると闇のなかからは芳烈な柚の匂いが立ち騰って来た」

        渓谷に石を投げた後、「苛烈な柚の匂いが立ち騰る」場面は、印象的で、谷の闇に向って一心に投げた石が柚に当たり、柚の匂いがあたり一面に立ち騰ります。恐らく、療養地での孤独な私にとって、柚の匂いさえもが、自身の孤独を癒してくれる対象物となるのです----。

        「檸檬」の中で、檸檬の匂いを嗅いだ主人公が元気を取り戻したように、この「闇の絵巻」の私も同様に、柚の匂いを感じる事で、闇の中を歩く勇気を与えられたのだと思います。

        また、この小説の中で最も好きな一節として、「しばらく行くと橋がある。その上に立って渓の上流の方を眺めると、黒ぐろとした山が空の正面に立塞がっていた。その中腹に一箇の電燈がついていて、その光がなんとなしに恐怖を呼び起した。バアーンとシンバルを叩いたような感じである。」

        この「バアーンとシンバルを叩いたような感じ」というのが、この小説の中で最も強烈に印象に残った表現ですが、深い闇の中に一個の電燈がついていて、それがバアーンとシンバルを叩いたような感じだという、この感性は実に鋭いなと思います。

        梶井基次郎の小説を読んでいつも思う事は、彼が紡ぎ出す文章には、どこかひんやりとした、醒めた、まるで科学によって作り上げられた創造物のような感じがします。

        彼の文章には、死というものを身近に感じ、死と対峙しながら懸命に生きている梶井基次郎という作家の、研ぎ澄まされた五感が生み出す詩の心と、その対極としてのどこかひんやりとした、醒めた科学的な感覚によって紡ぎ出される"広大な精神宇宙の世界"を感じるのです。

        >> 続きを読む

        2016/07/01 by dreamer

      • コメント 3件
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      芥川竜之介全集

      芥川龍之介

      筑摩書房
      カテゴリー:作品集
      4.0
      いいね!
      • 『芥川龍之介全集1』<ちくま文庫> 読了です。

        明記されていませんが、発表順に収録されているようです。

        この時期の作品は、ちょっと書き過ぎかな、と思われるものが多く見受けられました。
        もう少し判断や解釈を読者に委ねてもいいのかな、と。

        とはいえ、すでに「羅生門」「鼻」「芋粥」「手巾」「偸盗」といった傑作がこの時期に発表されています。
        芥川龍之介の早熟さが伺えます。
        >> 続きを読む

        2015/12/22 by IKUNO

    • 2人が本棚登録しています

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