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1986年12月発行の書籍

人気の作品

      はつ恋

      イワン・セルゲーエヴィチ・ツルゲーネフ , 神西清

      新潮社
      カテゴリー:小説、物語
      3.9
      いいね! Minnie
      • Kindleで読んだ
        秋は読書がすすむ

        はつ恋、まさにこんな感じ

        気になる気になる気になる
        苦しい苦しい
        そんな感情でいっぱいになるはつ恋

        はつ恋に安定はなくて
        常に不安定

        それが辛い思春期

        そんな懐かしい気持ちを思い出させてくれた本

        とても良かった
        >> 続きを読む

        2016/10/10 by snoopo

    • 他7人がレビュー登録、 23人が本棚登録しています
      パパ、お月さまとって!

      エリック・カール , 森比左志

      偕成社
      4.8
      いいね! sunflower
      • これも寝る前の読み聞かせ定番絵本。
        よく持ってきます。

        今まで知らなかったのですが、月うさぎさんのレビューで知った絵本です。私にはいつか娘が生まれたらこの絵本を読んであげたいという小さな夢があったのですが、その夢が叶いました☆

        紙を破いたりしてしまう子供のためのボードブック版もあるのですが(「はらぺこあおむし」はボードブック版を持っています)お月さまの大きさや、ながーいはしご、たかーいやまを感じてほしくて、通常版の絵本を買いました。

        「パパ、お月さまとって」とお願いするモニカ。
        モニカの願いを叶えるべくながーいはしごを担いでお月さまをとりに向かうパパ。
        満月だと大きすぎるから、小さくなったらどうぞ連れて行ってくださいなというお月さま。
        そしてエリックカールの色彩。
        なんだかもう本当に心が和むんです。

        私が「パパ、お月さま、とって」と読む時に「とって」の部分を娘も一緒に言うんですが、それがまたほっこりする夜の幸せ時間です☆
        >> 続きを読む

        2017/10/11 by chao-mum

      • コメント 2件
    • 他3人がレビュー登録、 13人が本棚登録しています
      象工場のハッピ-エンド

      村上春樹 , 安西水丸

      新潮社
      カテゴリー:漫画、挿絵、童画
      3.0
      いいね!
      • 村上春樹氏の言葉が本人の言葉として非常に近く感じる散文タイプの短編集。
        安西水丸さんの脱力イラストでページを稼ぎ、なんとなくオシャレな本を作ってみました...ってな感じ。
        「鏡の中の夕焼け」「A DAY IN THE LIFE」などがポイントかな。スニーカーの話なんか松本人志みたいだ。
        >> 続きを読む

        2018/07/06 by motti

    • 他3人がレビュー登録、 4人が本棚登録しています
      学校ウサギをつかまえろ

      岡田淳

      偕成社
      カテゴリー:小説、物語
      3.5
      いいね!
      • そのまんま、学校ウサギをつかまえるお話しです。以上!
        では、あまりにも寂しいですね(≧▽≦)/

        ぼく(恭)、達ちゃん、山田、伸次、のんこ、そして「くらい美佐子」の小学生たちが
        うさぎ脱走事件を解決するとても具体的な物語でした。

        ある冬の夕方の下校途中、伸次がうさぎを見かけたと言い出した。
        伸次はうそつきで有名で、彼の言うことは「しんじ」られないともっぱらの評判。

        でも。うさぎは本当にいた。
        工事現場となっている公民館の中庭のプレハブの事務所の裏に。

        たった一匹生き残った茶色っぽい灰色っぽい学校うさぎ。
        どうやら世話をしていた美佐子が逃がしてしまったらしい。

        飼育当番の美佐子は転校生。
        普段ほとんど無言を貫き、無表情、非社交的な暗い女の子(でもちょっと美少女)。
        「飼育当番の責任だろ?」と一瞬つれない言葉も飛び出したが、
        うさぎを放っておけない少年たちはうさぎ捕獲作戦を開始する。

        プレハブ小屋の下に逃げ込んで出てこないうさぎ、
        どうやったら捕まえられるのか?

        知恵を絞り、問題解決しようとする彼ら。
        あきらめないでがんばる気持ち。
        こどもの個性の違いがあらわれ、心も揺れ動く。
        学校の外で過ごすことで初めて気づく、「こどもの事情」…

        今どきの子供たちは、学校外で過ごす時間が実は限られているのですよね。

        伸次にも、美佐子にも、親子の問題があったりして、
        そんな違いに気づいてあげることも優しさだってことが
        恭は、多分、初めてわかったんじゃないでしょうか。

        なかなかつかまらないうさぎの状態がなんだかとてもリアル。

        工事現場に現れたおっさん(実はひげのにいちゃん)は、事情を聞くと、
        「では、しょくんの、成功をいのる」と言って、引っ込んでしまいます。
        え~?手伝ってくれないんだ…

        けれど、懐中電灯を貸してくれたり、ちゃんと見守ってくれるんですよね。
        手を貸さないという思いやり。とても暖かいと思います。

        大人的には面倒は回避したいもの。
        見守ることは責任を伴います。勇気がいることです。

        やがてこどもたちには苦労を共にした仲間としての連帯感がうまれます。

        本当は、とっとと大人(先生)に相談しろよ、が正しい解なのです。
        こどもももちろんそんなことわかっています。
        それでも、友達のためにできることをしたい。
        その心意気が嬉しい一篇。

        いいお話しでした。
        >> 続きを読む

        2013/06/20 by 月うさぎ

      • コメント 10件
    • 3人が本棚登録しています
      メイン・テーマ

      片岡義男

      角川グループパブリッシング
      カテゴリー:小説、物語
      3.0
      いいね!
      • 映画化された作品。そりゃないでしょー的な場面があるが、先生なら許す。片岡先生は構想があって12巻くらいまで書くと言っていたが、結局3で終わってる。話は続いてますが・・ >> 続きを読む

        2011/03/29 by yasuo

    • 3人が本棚登録しています
      これもすべて同じ一日

      銀色夏生

      角川グループパブリッシング
      カテゴリー:詩歌
      2.0
      いいね!
      • 写真詩集。

        情景描写の詩が多い。
        なんとなくエッセイっぽい感じもする。
        珍しく、気に入る詩がなかった。
        >> 続きを読む

        2016/11/19 by ともひろ

    • 3人が本棚登録しています
      Banana fish

      吉田秋生

      小学館
      カテゴリー:漫画、挿絵、童画
      5.0
      いいね!
      • 高校の頃初めて読んだけど、何度でも読み返す傑作。
        つーか、古さを全く感じさせない内容だと思うなぁ。(絵は流石に多少古いけど)
        麻薬、性犯罪、抗争と少女漫画だからとなめてかかれないハードな内容。

        余談だけど、検索で出てくるのは新装版らしき黒いやつばっかりだったけど、当時この黄色い本は凄く印象的だったのであえてこっちを。
        漫画好きな子達の間で回し読みをするのによく学校内で見かけたんだけど、この黄色いのが目立つんだよね、懐かしい。(他に同じフラワーコミックスで別作者の別作品で赤い本があるんだけど、それと2つが目立ってて、面白くて、流行ってた本だった)
        背景を一切排除して、この黄色一面にあえてキャラを切り抜きで配置してあるのが凄く斬新だった。
        >> 続きを読む

        2019/01/22 by ちさと

    • 2人が本棚登録しています
      Cryingフリーマン - 弐

      池上遼一

      小学館
      4.0
      いいね!
      • Cryingフリーマン 第2/全9巻

        窯が暗殺者として育て上げられ、フリーマンと化して行く過程が明かされる。

        百八竜は、窯から全てを奪うのかと思いきや、本当に窯のカリスマ性に期待しているようなのが意外。

        前半は、百八竜の暗殺者として窯が鍛え上げられる過程をなぞっていく展開。

        あんなに優雅に振る舞えるようになるための訓練など、説得力の有る形では不可能と考えていたが、意外や意外、もちろん窯の卓越したセンスに依存する面は大きいものの、説得されてしまう場面の連続だった。

        面白かったのは、暗殺者として頂点を極めるためのポイントとして、女性の心を掴む必要性を説いているところ。
        育成の過程で、それを試しているところも見応えが有った。

        後半は、絵霧とのロマンス。

        暗殺者=殺人マシーンという扱いで、まさか組織が自由恋愛など許容するはずはないと思ったのだが、窯は組織の新参者にも関わらず、末はトップにと思われているVIP待遇なようだ。

        日本のヤクザが赤子の手を捻るように扱われているのは痛快で有る判明、正直少し面白くない面は有るのだが、窯のクールなカッコよさを引き立てるためと思えば、致し方なかろう。

        おそらく日本と、そして過去と決別することになるで有ろう窯の今後が気になって仕方が無い。
        >> 続きを読む

        2012/10/09 by ice

      • コメント 4件
    • 1人が本棚登録しています
      破獄

      吉村昭

      新潮社
      カテゴリー:小説、物語
      4.0
      いいね!
      • 米澤穂信先生の本にあった参考図書(折木ほーたろーの本棚)だったので買ってみた。
        中戦後の社会情勢を交えたドキュメンタリーかと思ったら、ほとんど事実そのままだが、一応は小説らしい。堅苦しい感じで読破に時間がかかってしまった。
        (社会という監獄で生きていく)人の一生とは何なのか、そこから脱出できて何が得られるのか、考えてみるとちょっと面白い。
        >> 続きを読む

        2018/08/17 by たい♣

    • 4人が本棚登録しています
      サックス吹きに語らせろ!

      中村誠一

      新潮社
      カテゴリー:器楽合奏
      2.0
      いいね!
      • あの山下洋輔トリオのメンバーの一人。

        途中まで、もう一人のミジンコで有名な坂田明とごっちゃになって読んでいたが
        タモリさんとの対談の写真で気づく。

        ミュ―ジシャンらしく、すべて音楽にからましてのエッセイ。
        アサヒ芸能で昭和57年10月から59年10月まで、連載されていたのをまとめたもの。

        でも、友人がタモリさんで赤塚不二夫さんだったように、すべてユーモアにまぶされていて、
        どのはなしもオチが付かないと終われないような、そんな気遣いの最後の一行はカワイイ。

        音楽なのだが、途中「うまい」「へた」「良い」「悪い」について述べているところがある。

        組み合わせのパターンは、

        「うまくて、良い」
        「うまいけど、悪い」
        「へただけど、良い」
        「へたで、そのうえ悪い」

        があるが、これって私が大好きな落語でもあてはまりますな。

        テクニックがそれなりの噺っぷりだが、心に響いてこない。
        反対に、たどたどしくてでもフンイキをもっていてまた聴きたくなる方がおられる。

        「上手いね」は職人的技術を誉められているんだが、「いい」は技術プラスサムシング、
        技術以外のことを誉めているんですな。

        最後は人間性といわれる、芸術や芸事、良いも悪いも、あれこれいうお客さんも十人十色。

        どなたさんも心に響く方に出会えたら、それは幸せ(感動)というもんですな。
        >> 続きを読む

        2013/11/17 by ごまめ

      • コメント 4件
    • 1人が本棚登録しています
      十六歳の肖像 グイン・サーガ外伝 - 7

      栗本薫

      早川書房
      カテゴリー:小説、物語
      3.5
      いいね!
      • みんな16歳のときがあったのね。

        16歳と言えば、、、高1?

        何考えてたんだろう・・・、すっかり忘れたなあ。

        テストが嫌だったこと。書道でほめられたこと。バスケ部、1学期で辞めたこと(足の親指の爪はがす時、注射が痛かった)。学食のカレーを食べるために、チャイムと共に走ったこと。あれは、何年生だったかな?あれ・・・は、言えねえ・・・。

        世の中のことなんか、さっぱり見えてなかったなあ~。
        それなりに平和だったのでしょう。

        子どもだった、変な青春時代だった。

        しかし、ナリスもマリウスもみんな悩んでたんだなあ。ワタシも何か悩んでたのかなあ?忘れたにゃあ・・・。

        あのスカールも16歳があったんだ、そりゃそうだ。
        しかし、えらい早熟なというか、、、。


        さあ、本編に戻ろう。
        >> 続きを読む

        2017/11/29 by バカボン

      • コメント 4件
    • 3人が本棚登録しています
      ファイアフォックス

      広瀬順弘 , ThomasCraig

      早川書房
      カテゴリー:小説、物語
      4.0
      いいね!
      • クリント・イーストウッドが名匠、巨匠と呼ばれる以前に映画化した本書。

        私も映画を観た数年後にやっと読んだのですが、もちろん映像化に際してはアクションシーンを盛り込むため、多少の脚色こそありますが、それでも意外なほど原作を忠実に映像化していることが分かります。

        また映画では最新鋭の戦闘機2機による追跡と対決シーンがクライマックスで展開され盛り上がりましたが、原作ではその部分が少ないページ数で描写されていたのが意外ですが、なかなかの緊張感で読みごたえがあります。

        一応本書で「ファイアフォックス」は完結していますが、続編も書かれており、ずっと気になってはいますが未読のままです。

        ところで、本書のクレイグ・トーマス、イーストウッドの別の映画化作品「アイガー・サンクション」の作者トレヴァニアンが無名の頃、イーストウッドはそれぞれ映画化権を取得し、二人がその後ベストセラー作家になるきっかけを作り、二人がそのことを感謝していることはあまり知られていません。
        >> 続きを読む

        2017/11/06 by アーチャー

    • 1人が本棚登録しています
      白い殺戮者 (トクマ・ノベルス)

      佐々木 譲

      4.0
      いいね!

      • 私が好きな作家のひとりに、佐々木譲がいますが、彼は処女作の「鉄騎兵、跳んだ」のようなモーターアクションや、「エトロフ発緊急電」のような冒険小説や、「警官の血」のような警察小説などの優れた書き手ですが、意外にも、ホラー小説にも「死の色の封印」といった幽霊屋敷ものの佳作もあるんですね。

        そこで今回読了したのが、正統派モダンホラーの醍醐味がたっぷりと味わえて、読者である私に恐怖を実感させる様々な段取りが網羅されていた「白い殺戮者」です。

        "書き下ろし長篇超自然パニック"とか、"この冬、氷結の北海道はSOS-----"などのキャッチ・コピーを見ると、いかにもヨーロッパを襲っている大寒波が北海道にも襲いかかってくるような話に思われてきますが、これはそんな大仰なものではないのです。超自然は超自然でも、ホラーなのです。

        この物語の舞台は北北海道、天塩川の中流域にある人口四千人余りの小さな町、北士別。ルポライターの大坪卓也が、その町の百年史を執筆する仕事を引き受け、取材に訪れる辺りから、淡々と始まります。

        この町では、戦後まもない頃、「オンネベツの血の祝言」と呼ばれる"八つ墓村"事件のような血腥い散弾銃乱射事件が発生したが、以後、四十年間、平和な日々が続いてきたのだった。

        大坪が訪れる前日、珍しく町に老人の凍死者が出た。厳冬期になるとマイナス二十度は普通、マイナス三十度を記録することも、ひと冬に二、三度あるが、凍死者が出るのは稀であった。

        寒村とはいえ、北士別はワンマン市長の尽力により、この十年間、急速な発展を遂げており、開基百年の記念祭は、それに拍車をかける重要な行事であった。

        大坪の仕事もその一環であったのだが、彼は町の飲み屋の女に手を出したり、反町長派の老人に取材したり、次第に疎まれる存在となっていくのだった。

        そんな時、町は猛吹雪に襲われ、二人目の凍死者が出、さらに大坪が取材していた老人も凍死してしまう。だが、その老人が死んだ日は吹雪も去り、穏やかな天気だった。

        彼を最後に目撃した大坪は、別れ際に、竜巻状に舞い上がった雪が、老人の愛犬を包み込む、不思議な現象を見たのを思い出すのだが-------。

        もちろん、この北士別というのは架空の町だ。その町の風土とワンマン町長を核にした、微妙な人間関係がまず丹念に描き込まれ、徐々にサスペンスが高まったところで、"白い殺戮者"が姿を現わし始めるという寸法なのだ。

        この物語の冒頭に描かれた「オンネベツの血の祝言」で、のっけから呪術的なテーマを匂わせたうえで、恐怖を実感させ得るための様々な段取りを過不足なく抑えていくのは、まさに"マスター・オブ・ホラー"ならではの王道的な手法で、実にうまいと思いますね。


        >> 続きを読む

        2017/12/26 by dreamer

    • 1人が本棚登録しています
      森は生きている 12月のものがたり

      MarshakSamuil IAkovlevich , 林光 , EreminaT.A.

      青木書店
      5.0
      いいね!
      • マイベスト童話は、「シンデレラ」でしたが、これを読んで世界が広がりました☆
        歌も素敵です。 >> 続きを読む

        2015/04/16 by chiiko

    • 1人が本棚登録しています
      芥川竜之介全集

      芥川龍之介

      筑摩書房
      カテゴリー:作品集
      5.0
      いいね!
      • 『芥川龍之介全集3』<ちくま文庫> 読了です。

        「蜜柑」を除いてはあまり有名ではない作品ばかりですが(私が無知なだけかもしれませんが)、「沼地」「疑惑「路上」(完成しなかったのが惜しい)等々、傑作も数多く収録されています。

        いろんなタイプの作品を描き分ける芥川龍之介の天才ぶりを存分に堪能できます。
        >> 続きを読む

        2016/04/17 by IKUNO

    • 1人が本棚登録しています
      大きなビートの木の下で Boowyストーリー

      紺待人

      ソニー・マガジンズ
      カテゴリー:器楽合奏
      5.0
      いいね!
      • 匿名

        氷室京介、布袋寅泰という日本を代表する2大スターロックスターが在籍した伝説のバンド。

        学生当時はみんなが憧れていたのでコピーバンドばかりだった。

        そんな中、実は寡黙なベーシスト松井常松が好きだったりしたなぁ。
        >> 続きを読む

        2012/03/27 by 匿名

    • 1人が本棚登録しています
      ブレヒト全書簡

      ベルトルト・ブレヒト

      3.0
      いいね!
      • 著者はドイツ生まれの劇作家・詩人。1898-1956という58年の人生において、輝くべき壮年期をナチスからの亡命者として生きなければならなかった天才。

        冒頭の手紙から、ちょっと(わかりやすい)部分を紹介。

        ぼくらが今朝、のどかに
        戸外を眺めたら、
        吐いていたんです、雲が
        たっぷりと雨を。こりゃユカイでしょ!
        ……
        かくて、いま、一日じゅう雨ふりです
        こやみなく。

        ……
        もしもあなたたちのほうも雨ならば
        笑っちゃうんですけどね。
        ……
        他人ノ不幸ヲ願ウ屑ジャボクハナイ。
        挨拶とキスと
        好天の願望を

        (こんな感じで、天候に寄せて、離ればなれになった身内
        の人間に幸多かれと便りを送っている。)

        本書に収められた、彼の894通もの手紙の邦訳と解説からは
        天才の、演劇への姿勢や言葉に対する感性がくっきりと浮かびあがってくる。

        ブレヒトは、演劇を見る側の意識を変化させた立役者なのだ。演劇を見る人が、「見る人」から「観る人」(観察する人)へと進化するような演劇をめざし、実現した。

        「あの役者はイイ芝居してるなあ」と感歎したり、「これは現実にはあり得ないけど」と冷ややかに注視したりしながら観る、といえば分かりやすいだろうか。

        作者の発するメッセージについて、観る人がそのまま受け取るかどうか分からない。観る人が何かを感受し、そして自ら思索をめぐらす地平が「観る」世界であろう。

        今の私たちは知らないながらも、彼の演劇論の延長にあるものを観ているのだ。
        >> 続きを読む

        2014/08/29 by junyo

      • コメント 2件
    • 1人が本棚登録しています

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