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1987年2月発行の書籍

人気の作品

      ベルサイユのばら

      池田理代子

      中央公論新社
      カテゴリー:漫画、挿絵、童画
      4.0
      いいね! tadahiko sunflower
      • この本の名言をご紹介します。

        ***
        ともに死ぬためにもどってまいりました…
        あなたの忠実な騎士にどうぞお手を…
        >> 続きを読む

        2012/12/20 by 本の名言

    • 他2人がレビュー登録、 4人が本棚登録しています
      霜の朝

      藤沢周平

      新潮社
      カテゴリー:小説、物語
      4.5
      いいね!
      • おとくの神
        おとくの神様は、仙吉に貰った土人形。それがあれば、怠け者の仙吉を支えて働く日々にも、おとくは耐えられたのだが…。 >> 続きを読む

        2019/05/09 by playbook

    • 他1人がレビュー登録、 5人が本棚登録しています
      パロスの剣

      栗本 薫

      角川グループパブリッシング
      3.0
      いいね!
      • パロスの剣 第1/全3巻

        グイン・サーガの栗本薫が原作。キャンディ・キャンディのいがらしゆみこが絵を担当したマンガ。

        いがらしゆみこと言われても見ていないのでピンと来ないのだが、たぶん夢の共演だったりするのだろう。

        正伝だけで130巻を数えるヒロイック・ファンタジーの金字塔、グイン・サーガ。

        既に全巻を読みきっているのに、少し前より全巻再読というとんでもないチャレンジを開始したわけだが、グイン・サーガには外伝扱いにもなっていない関連作品が存在する。

        その1つが、グイン・サーガの後の世界を描いたと言われている小説「トワイライト・サーガ」
        そして、もう1つがグイン・サーガの前に世界を描いたと言われているマンガ。すなわち本作パロスの剣である。

        もちろん名前は知っているが、内容は全く知らない少女マンガ「キャンディ・キャンディ」。
        その作者である、いがらしゆみこ氏が絵を担当しているという豪華なタッグになっている。

        おそらくグイン・サーガとは、相当時代がズレていると思われ、直接の関係性は無いのだが、地名や貴族の名前には、グイン・サーガファンにはニヤリとさせられるものが多く、それだけでも楽しめる。

        --
        パロスの男装の王女エルミニア。

        隣国カウロスより執拗に王子との結婚を迫られているものの、格好だけでなく、内面も男性で有るため、女性しか愛することができずに苦しむ毎日。

        遠駆け中に偶然出逢った身分の低い女性に対し、互いに一瞬で恋に落ちたものの、そこには身分の壁と、性別(同性)の壁が立ちはだかる。

        白馬の王子(王女だけど...)が洗濯女を好きになる...

        思いっきり少女マンガと言う感じなので、正直読むのが恥ずかしいのが難点である。
        >> 続きを読む

        2013/02/20 by ice

      • コメント 7件
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      BE-BOP-HIGHSCHOOL - 7

      きうちかずひろ

      講談社
      カテゴリー:漫画、挿絵、童画
      4.0
      いいね!
      • BE―BOP―HIGHSCHOOL 第7/全48巻

        少しずつ名前を売りだして行くトオルとヒロシ。

        不良もヤクザと同じく、名前が売れてナンボみたいなところところが有るようだ。

        ちょうど幾つかのショートストーリーがビーバップのお決まりパターンを良く表している気がしたのでピックアップ。

        中学時代の彼女と再会するヒロシ。
        明らかにモーションをかけられて、一瞬その気になるも、以前振られた際の記憶が蘇り、今回は一蹴する。
        「本当は欲しいのにツッパる。痩せ我慢のカッコ良さみたいなパターン」

        進学校 桜ガ丘高校 腹巻番長が絡んで来る。
        「ツッパリくんを見つけると、おだててハメた挙句に爆笑するパターン」

        女日照りが続いていたシンペーに惚れた女が登場。
        煮え切らないシンペーの面前で掻っ攫おうとするヒロシだが2人がくっつくことで自分がお呼びでない感じに。
        「やむなく良い人を演じるも、道化を演じさせられた恥辱に震える、俺を見るなーパターン」


        しばらく続くストーリーとしては、城東の柴田との確執が有る。

        カツアゲされた岩本の敵を取るべく向かった相手が、元城東の柴田。
        復讐に乗り込むところを、城東の山田一行に見つかり引っ込みがつかなくなって、7人がたむろしているところに2人で乗り込む。

        多勢に無勢で勝てるとも思っていない喧嘩なので、せめて一矢を報いるべく、柴田だけを狙い撃ちした結果倒してしまうことで、場の空気を掌握。

        結果、城東の山田にも一目置かれる存在に。

        男が男に惚れるのは、結局、気概とか腹の据わり方なんじゃないかと改めて思った。不良マンガで有っても学ぶべき点は有るのだ。
        >> 続きを読む

        2013/01/19 by ice

      • コメント 2件
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      課長 島耕作 - 3

      弘兼憲史

      講談社
      カテゴリー:漫画、挿絵、童画
      4.0
      いいね!
      • 課長 島耕作 第3/全17巻

        どうしても折り合いの付かない上司を迎えることになり、困り果てる島。

        あまりにも鮮明に覚えていたシーンが有った。類似体験が有るためにすり込まれたんだと思うがやはり苦い気持ちになる。

        何巻まで読んだかは覚えていないし、これまでの再読では恥ずかしながら既視感が全くないのだが、この巻に登場する、上司との折り合いが付かない話は非常に良く記憶していた。

        満員電車の中で、島から老人に席を譲って欲しいと伝えられた際、「君!私はね」で始まり、始発駅で20分も待っているんだから座る権利が有ると主張し、譲らない男。

        激怒した島からは、「君なんてなれなれしく呼ばんで下さい 僕はあなたの部下じゃないんだ」と応酬する。

        ここまでなら残念ながら満員電車では、まま有るような風景だが、実はこの男が人事異動で新たに直属上司となったというオチ。

        サラリーマンとしては、正直アチャー...と言う感じなのは良くわかるが、上司部下の関係に成れば、共通の目標を追うことになる上、当然上司の方が追う目標は大きいわけで、上司側から「今朝の一件は水に長そう」と歩み寄るのが妥当ではないかと思う。

        ところが、提出する企画書はことごとく拒否。島が進めていた仕事は取引先に直接電話してキャンセルと、陰湿な手段で攻めて来る上、挙句の果てにはダミーのヘッドハンターを仕立て、愛社精神なしの証拠を押さえて島を追放にまでかかる。

        島の心の叫び「あのクソったれが!」
        まさにクソったれと呼ぶしかなかろう。

        結果、それを察知した島に、まるまる逆にヘッドハンター作戦を仕込まれ、左遷されていく姿が哀れでは有るが、自業自得としか言いようがない。

        なぜこのエピソードだけを強く記憶しているかと言えば、前職でこれに近い上司がいたから。

        とにかく横柄でとにかく陰湿。
        具体的なエピソードを書いて、不愉快の輪?を広げたくないので自粛するが、島の「クソったれ!」の気持ちが非常に良くわかった。

        運転中に眠くなった時など、そいつの顔を思い浮かべると、今でも怒りで眠気が飛ぶのは役に立っている(笑)
        >> 続きを読む

        2012/12/15 by ice

      • コメント 3件
    • 1人が本棚登録しています
      柳生石舟斎 柳生一族

      山岡荘八

      講談社
      カテゴリー:小説、物語
      4.0
      いいね!
      • 柳生新陰流開祖である柳生石舟斎の半生。

        江戸幕府で重要な位置を占める柳生新陰流の開祖、石舟斎の半生。

        上泉伊勢守秀綱~柳生宗厳(石舟斎)~柳生宗矩。
        脈々と伝承されていく剣の奥義。
        本作品でも、主人公が順番に入れ替わっていくような構成になっている。

        無刀取りが編み出されたのは、丸腰の状態でも負けないためだと考えていたが、思想/精神を鍛え、剣の奥義を突き詰めた結果としての論理的な帰結だということに感動を覚えた。

        どの分野でも道を極めれば全てに通じると言われるが、日本を治める剣を目指す心意気を持てば、剣の届かない範囲に対しても思いが至るのだと納得できた。

        宗矩は剣の手筋では他の兄弟や親戚にに劣っていたというのも面白い。
        >> 続きを読む

        2011/04/06 by ice

    • 3人が本棚登録しています
      嘘でもいいから殺人事件

      島田荘司

      集英社
      カテゴリー:小説、物語
      3.0
      いいね!
      • 密室状態の無人島で繰り広げられる惨劇。

        TV業界に身を置くキャラクター達が、終始軽いテンポで展開する。

        他の嶋田氏作品に比較すると、奥行きが浅いところは否めないが、読みやすさとのトレードオフは成り立っているように思われる。

        最後の最後まで、本当に殺人事件なのか?という次元から疑わざるを得ないコミカルな作風の中で、トリックの面だけは揺ぎ無いものが用意されているのは安心できる。

        要塞島 猿島というロケーションだけで十分に引き込まれる要素になっている。
        >> 続きを読む

        2011/04/01 by ice

    • 2人が本棚登録しています
      ブラザーズ

      叶精作

      小学館
      4.0
      いいね!
      • ブラザーズ - ガンブルー編 第1/全9巻

        HEM(HOMO ELECTROMECANICS)、つまり電子機械人間と呼ばれる存在の活躍を描く。

        HEMである兄と妹を持つ、人間の青年が経営する探偵事務所BROTHERS。
        探偵と言っても、半分は殺し屋で、高額な報酬を得て、いわゆる悪者退治的なことをやっている。

        HEMとは、サイボーグ的に人間をベースとしながら、一部(大部分?)をシリコンなどの人工素材で強化した存在で、生物の細胞と同じようにナノプロセッサを搭載したミクロ単位の細胞的なものででできおり、タンパク質の代わりにシリコン系化合物などで、肉や皮膚を構成し、自然治癒と言うか自動再生能力をも持っている。

        動力源も核融合反応炉だったりするため、パワーやスピードは圧倒的で、その能力を恐れ、また手中にせんとするCIAなどの勢力とも対峙する構図になっている。

        まだ1巻なので何とも言えないが、大戦中のナチスでHEMの原型が出来あがっていたと言うような伏線も張られており、時間軸も含め、スケールの大きいストーリーが展開されそうな期待感が有る。
        >> 続きを読む

        2015/02/21 by ice

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    • 1人が本棚登録しています
      村上朝日堂

      村上春樹 , 安西水丸

      新潮社
      3.0
      いいね!
      • 「日刊アルバイトニュース」に連載されていたもの。
        あとがきにに1984年6月とあるので、今からほぼ30年前のエッセイ集。

        安西水丸さんの挿絵つき、はなしはアルバイトの学生向けなのか、気楽で他愛のない話題が続く。

        蕎麦屋で呑むビール。ヤクルトの優勝。千倉や千石、国分寺など引っ越し先などの話。
        電車好きなのか、地下鉄、切符、食堂車、から、虫などではトカゲ、毛虫、ナメクジなど
        豆腐、牡蠣、ラーメンにカレーうどん、映画や本に辞書まで・・・・・・ほんと本書きとは
        いかなるものでも、原稿にしなければ・・・・ですな。

        まあ、書いて何ぼ・・・仕事ですからな。

        そんな、お仕事の匂いがする「村上朝日堂」・・・

        でも、こうして有名作家さんの若き日の本を読み返すのも楽しいもんですな。
        >> 続きを読む

        2013/09/22 by ごまめ

      • コメント 3件
    • 6人が本棚登録しています
      風の砦〈上〉 (新潮文庫)

      原田 康子

      3.0
      いいね!
      • 時代小説。主人公の香織のいいなづけ菊が実は好きな人がいると拒絶する冒頭の出だしが、藤沢周平とか思い起こされ名作の予感がしたが、蝦夷地へ旅立っての暮らしぶりが冗長で退屈。下巻、最後まで読みきれるか心配。 >> 続きを読む

        2019/07/12 by 和田久生

    • 1人が本棚登録しています
      風の砦〈下〉 (新潮文庫)

      原田 康子

      3.0
      いいね!
      • 蝦夷地での暮らしの続き。香織が逃した蝦夷人シセクが傍若無人でついには親友の雲平まで殺され的な江戸時代青春小説という感じになってきた。美人という設定のショルラ、どんな感じなんだろう。映像化したら楽しくないんだろうな。全般的に冗長で退屈な小説だった。 >> 続きを読む

        2019/07/27 by 和田久生

    • 1人が本棚登録しています
      刺客 用心棒日月抄

      藤沢周平

      新潮社
      カテゴリー:小説、物語
      4.0
      いいね!
      • 相変わらず主人公青木又八郎は人を斬りまくる。

        この人には、人を殺したことに対する自責の念はないのだろうか。

        などど、あまり関係ないことを考えながら読んだ。

        あいかわらず面白い。
        >> 続きを読む

        2017/09/14 by Raven

    • 6人が本棚登録しています
      白虹 グイン・サーガ - 26

      栗本薫

      早川書房
      カテゴリー:小説、物語
      4.0
      いいね!
      • 【草原の黒太子スカールとの対決に瀕死の深手を負い、雌伏を余儀なくされたイシュトバーン。しかし、彼の野望と若い生命力はたちまち彼を新たな戦いに駆りたててゆく。一方、グイン千竜長率いるケイロニア軍は、国境地帯でユラニア軍と対峙するが、膠着状態の戦線は一向に進展をみせようとしない。だが、それは嵐の前の静けさだった……。】

        「グイン・サーガ」再開です。第25巻の読書記録からはや1年半以上経ってしまいました。

        久しぶりのグインはやっぱりかっこよかった~!!

        >冬であった。
         きびしく仮借ない、国境地帯の白い冬である。

        書き出しからかっちょいい~!

        イシュトヴァーンも相変わらず。

        身を盾にして愛するスカール太子を守ったリー・ファ。彼女を手にかけたイシュトは、自分にはそんなに愛してくれる人はいない、と孤独を感じる。切ないね。
        しかし、イシュトは首領。国王になるという大志、野望をもち、若いエネルギーに溢れている。危険な香りも魅力的。

        スカール太子も、リー・ファを失い、故郷の草原に戻るとまた以前とは様子が違っている。リー・ファは、わたしの草原はスカール太子だと言っていた。もう、ここにはいられない。

        ナリスも寂しい、むなしい心を抱えている・・・。

        でも、やっぱりワタシはグインだね。

        孤独、自分が何者であるかがわからないという喪失感を抱えながらも、グインは違うね。並の人間とは格が違う。ああ~、かっちょええ~。

        純粋に楽しめます。次も楽しみ^^
        >> 続きを読む

        2017/10/19 by バカボン

      • コメント 3件
    • 2人が本棚登録しています
      ABC殺人事件

      アガサ・クリスティ , 田村隆一

      早川書房
      カテゴリー:小説、物語
      4.5
      いいね!
      • ほとんどの「名探偵」がクラシックの世界の住人になってしまっているのに、
        エルキュール・ポアロは現代でも特に愛されている探偵ではないでしょうか。
        「ABC殺人事件」では、ポワロの推理は証拠や目撃者探しによる犯人追求ではなくて、
        犯人の心理と行動の裏に隠された「目的」を発見することに絞られます。
        犯人を今で言うプロファイリングという手法で特定しようとします。
        クリスティの提案は非常に進歩的だったということです。


        ABCの順番に選ばれた殺害現場と被害者。
        犯行現場に残された『ABC鉄道案内』の謎。
        犯人は警察の見立て通りに精神異常者の殺人狂なのか、それとも?

        連続殺人といっても、猟奇的、ホラー的な要素を期待するべき作品ではありません。

        ポアロの態度がのんびりしているので、読んでいるほうがイライラするかも。
        けれど、事件が進行していく様がじんわりと怪しげに描かれることで
        奇妙な緊張感と不気味さを醸し出すことに成功してもいるのです。

        ポアロ自身は動かずに、関係者として事件に巻き込まれた数人の男女がチームを組み、
        ポアロに協力し、素人探偵として事件解決に乗り出すという点も目新しいです。


        殺人は予告通り起こるのか?被害を防ぐことはできるのか?
        犯人との知恵比べに勝ち、とらえることはできるのか?

        捜査線上に浮かび上がってきたイニシャルA.B.C.の男の存在。
        本名アレグザンダー・ボナパルト・カストとは何者なのか?

        さあ、みんなで騙されよう!


        田村隆一氏翻訳の旧早川文庫版です。真鍋博さんのカバーも人気でした。
        田村氏には時々誤訳だか誤植だかがあるのですが、日本語的に文学的な文章になっていて、
        クラシカルな雰囲気を伝えてくれよい訳なので、今でもファンが多いのです。
        誤訳といっても文脈を想像すれば正しい意味で読み替えられると思いますので、
        作品のテイストを壊す翻訳よりはよほどマシだと私は思います。
        (つまり田村訳が好きだといいたい訳です)

        問題の誤訳はたとえばこの部分です。

        【第一の挑戦状】
        MR.HERCULE POIROT―You fancy yourself,don't you,
        at solving mysteries that are too difficult for our poor thick-headed British police?
        Let us see,Mr.Clever Poirot,just how clever you can be.
        Perhaps you'll find this nut too hard to crack.
        Look out for Andover on the 21st of the month.
        Yours,etc.,
        A.B.C.

        「ミスター・エルキュール・ポワロ――きみはうぬぼれているようだね、
        あわれなる、愚鈍なわがイギリス警察が手におえない事件でも、自分なら解決できる、と。
        では、お利口なポワロ氏よ、きみがどれほど利口か、みせてもらおうか。
        おそらく、このクルミは固くて、きみには割れないだろう。
        今月21日、アンドーヴァ(Andover)に注意せよ
           草々 ABC 」    (中村能三氏訳)

        「エルキュール・ポアロ氏へ
        あんたは頭が鈍いわれらが英国警察の手に余る事件を解決してきたと自惚れているのではないかね。
        お利口さんのポアロ氏、あんたがどこまで利口になれるかみてみようじゃないか。
        たぶん、この難問(ナッツ)は、固すぎて割れないことがわかるだろう。
        今月21日のアンドーヴァーに注意することだ。  敬具 ABC」 (堀内静子訳)

        「エルキュール・ポアロ殿
         貴殿は、かのあわれむべき鈍物のわが英国警察の手にあまる難事件の解決をなし得るのは我をおいて他に人なしと自惚れておられるのではないか。
        そこで、賢明なるポアロ氏よ、貴殿がいかに敏腕か、ひとつお手並みのほど拝見いたしたい。
         おそらくこの胡桃は砕くに固すぎることはないであろう。今月の21日、アンドーヴァを警戒されたし。
             草々 ABC」 (田村隆一訳)

        『クルミは割れるだろう』という意味になっている点が誤訳です。

        もちろん犯人の言いたいことは、きみには謎は解けないだろうという挑発です。
        こういう誤訳は本来は編集者が直せばいいだけのことなんですけどね……。



        【おまけ】
        クリスティは、事件を解明し犯人を指摘するだけではなく、罪がどう裁かれるべきかを考えます。

        どうやらクリスティって犯人のことが好きだと逃がし、
        同情すると自殺させて、嫌いだと縛り首にする傾向がありますよ。

        不幸にも犯罪に関わりを持たざるを得なかった人物を救済することも忘れません。

        ポワロ作品のこういう厳しさと優しさが私は大好きなんです。
        ホームズ等の探偵ものと決定的に違う点だと思います。
        私はその人間的なドラマや人物の深さからミステリー作家としてだけでなく、
        小説家クリスティを、いいえ、人間としてのアガサが好きだなあと思うのです。
        >> 続きを読む

        2014/05/12 by 月うさぎ

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    • 3人が本棚登録しています
      日本合戦譚

      菊池寛

      文藝春秋
      カテゴリー:日本史
      3.0
      いいね!
      • 旧豊臣方から徳川方への大きな時代の変遷に弄ばれた真田三代の軌跡。

        戦巧者として名を馳せる真田三代。その武士としての誇りと最後の瞬間に男の生き様を見る。

        「真田幸村」のみ読了。

        レビュー登録1000件目と言うことで、何を読もうかと散々悩んだ挙句、日本人が好きな武将として常に上位にランクインする真田幸村を選択した。

        前から気になっていた、菊池寛作品としても初めて手に取った形。

        結論的に言うと、大いに日本人が愛する武将と言う理由はわかったものの、短編で有るため、感動と言うか感情移入の度合いは低かったのが残念。

        旧豊臣方から徳川方へと言う大きな時代の流れの中で、徳川家の策謀により、父息子が両陣営に分かれて戦う悲劇。

        そして何よりも印象的だったのは、武将として豊臣方に忠誠は尽くすものの、没落が見えている勢力で有ることを理解しているため、僅かな可能性に賭け、愛息を秀頼の側近くに付けたものの、結果的には、秀頼の自刃に添い遂げる形で生命を失ってしまうシーン。

        自らの運命は受け入れられても、手塩にかけて育てた愛する息子の将来に対しては、一縷の望みに縋るしかない父としての思いに胸を突かれた。

        戦巧者として、戦術には長けていたものの、時代の流れに対する柔軟性に欠けたと見るべきか、それとも武士の誇りに身を捧げたと見るべきか。

        真田幸村、そして菊池寛作品。どちらも、改めて別の作品を読んでみたいと思う。
        >> 続きを読む

        2013/09/17 by ice

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    • 1人が本棚登録しています
      怪物の解剖学

      種村季弘

      河出書房新社
      4.0
      いいね!
      •  ゴーレム、ホムンクルス、アルラウネ(マンドラゴラ)、人になる人形などを取り上げている。
         神の領域に足を踏み入れ、無から命あるものを作りだそうとする。ゴーレムの作り方、マンドラゴラの採取法など、実際には使えないものの面白い内容が多かった。

         図書館で借りたのだが、分類では913.6と日本語の小説となっていた。民間伝承でもいいような気がする。
        >> 続きを読む

        2015/06/24 by hasai

      • コメント 2件
    • 1人が本棚登録しています
      いもうとのにゅういん

      林明子 , 筒井頼子

      福音館書店
      5.0
      いいね!
      • 主人公の心配で不安な気持ちにいてもたってもいられず、ふとんから出たり入ったり。落ちつかない。何度もせがまれた。 >> 続きを読む

        2015/02/25 by ぶぶか

      • コメント 1件
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