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1987年6月発行の書籍

人気の作品

      占星術殺人事件

      島田荘司

      講談社
      カテゴリー:小説、物語
      4.0
      いいね!
      • 前半の主役二人の会話のやり取りが、どっちが喋ってるのか見失ってしまって面白くなかったけど、後半は謎解きまで一気読みしてしまいました。 >> 続きを読む

        2018/07/18 by sss21

    • 他4人がレビュー登録、 16人が本棚登録しています
      孤島の鬼 (創元推理文庫)

      江戸川 乱歩

      東京創元社
      カテゴリー:小説、物語
      4.3
      いいね!
      • 江戸川乱歩の探偵小説ではあるものの、冒険小説の趣の方が強い作品。

        主人公の恋人が密室殺人で殺されるところから始まるものの、探偵役があろうことか序盤で、衆人環視の中で殺されてしまう。
        そこで、主人公が犯人と疑っていた諸戸が、第二の探偵役となるのだが、探偵役になると同時に、あっさりと事件の謎は解決されてしまう。
        つまり、推理パートは中盤に至るまでもなく、あっさりと終わってしまう。

        そしてそこから、裏にある恐るべき犯罪・・・恐らく、当時だから書けたネタに挑んでいくのであるが、ここからはもう冒険小説と言ったほうがいいかもしれない。
        ただ、冒険小説として面白いため、それでガッカリすることはないのだけれど。

        そして、この作品に妙味を添えているのが諸戸である。
        少年時代の体験のせいで、女性に嫌悪感を持つ、主人公ラブな紳士である。
        主人公そっちのけで、中盤からいい味を出しているのであるが、まさか最後まで持っていくとは。


        >> 続きを読む

        2015/09/24 by ミコト・T

    • 他3人がレビュー登録、 10人が本棚登録しています
      学生街の殺人

      東野圭吾

      講談社
      カテゴリー:小説、物語
      3.5
      いいね!
      • 重苦しくもほろ苦い、東野圭吾の「放課後」「卒業生」に続く"学園三部作(?)"の締め括りにふさわしい「学生街の殺人」をじっくり読了。

        例によって舞台の学生街は、どこにでもありそうな名前のない街だ。
        ただ学生街とはいっても、大学の正門の場所が変わったため、この旧学生街は人通りも減り、今や風前の灯火といったありさま。

        主人公の津村光平は大学を卒業後、この街の一角にある喫茶店兼ビリヤード場"青木"でバイトをしているモラトリアム青年だが、ある年の暮れ、ここで連続殺人事件に巻き込まれる羽目になる。

        まずビリヤード場の主任の松木が、自宅のアパートで殺されているのを発見した彼は、その一週間後、恋人の有村広美の死体を彼女のマンションのエレベーターの中で発見する。

        この第二の殺人は、密室状況のもとで起こっていたが、第一の殺人との繋がりや動機もわからぬまま、事件は混迷を深めていく。

        松木は脱サラの後、学生街に流れて来た正体不明の男だし、恋人の広美も光平の知らない過去を持つ女だった。

        そういった人間関係の謎が、事件の進展とともに浮かび上がってくるところは、まさに謎解きサスペンスの醍醐味だが、一冊の科学雑誌、電飾のクリスマスツリー、人気のないビリヤード場、そして滅びゆく学生街の街並みと、道具立て、舞台装置のひとつひとつに効果的な趣向が凝らされている点など、さすがは東野圭吾、実にうまい。
        >> 続きを読む

        2018/04/21 by dreamer

    • 他1人がレビュー登録、 2人が本棚登録しています
      風の谷のナウシカ

      宮崎 駿

      徳間書店
      カテゴリー:漫画、挿絵、童画
      4.0
      いいね!
      • この本の名言をご紹介します。

        ***
        たとえどのような場合であれ、
        族長がそのように取り乱してどうするのだ。
        上に立つ者がさわぎたてては民は不安をかきたてられて
        いたずらに動揺するばかりだぞ。
        ことが大きければ大きいほど岩のように静かであれ。
        >> 続きを読む

        2013/12/04 by 本の名言

      • コメント 6件
    • 他1人がレビュー登録、 8人が本棚登録しています
      くまのパディントン (パディントン絵本)

      マイケル ボンド

      5.0
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      • とてもかわいい、良い絵本だった。
        なごんだ。

        2014/04/17 by atsushi

    • 1人が本棚登録しています
      嘘はほんのり赤い

      片岡義男

      角川グループパブリッシング
      カテゴリー:小説、物語
      4.0
      いいね!
      • 片岡ワールドを切り取った短編8編。

        片岡氏作品は内容というより雰囲気を楽しむものだと考えており満足できた。

        本作品のせいでは全く無いのだが、全くの偶然で手に取った。
        大量に文庫本を読むため、ほとんどの書籍をブックオフの100円均一コーナーで入手しているのだが、本作品はカバーと中身が違っており、別の作品を買ったつもりで手元に届いたわけである。
        (ちなみにカバーは「堤義明は語る」だった。)

        とはいえ、これも貴重な何かの縁。
        ある意味で新鮮な気持ちで手に取った。

        片岡氏作品は、作品の内容よりも読後の余韻みたいなものを味わうものだと思っているが、本作品も絶妙の余韻がある。

        最も印象に残ったのは「泣くには明るすぎる」だった。

        幾ら100円とは言え、ブックオフの怠慢を責めたい。
        >> 続きを読む

        2012/05/11 by ice

      • コメント 3件
    • 1人が本棚登録しています
      崩壊の家

      笹沢左保

      集英社
      カテゴリー:小説、物語
      3.0
      いいね!
      • 荒れ狂う家庭内暴力の傍らで発生した殺人事件。

        結末ではなく過程で示される教育論が主題と思われる。

        ジャンル的には推理小説に分類されると思うが、いわゆる犯人当てという視点よりも、著者の現代教育に対しての熱い思いを味わう視点の方が楽しめる。

        ダイイングメッセージを残し殺害された高校生を中心に展開されるが、その周囲に傷を抱えた少年少女や親兄弟が多く描かれる。

        自分も親になり、厳しく育てることよりも、甘やかせて育てるのが、どれだけ楽で無責任かを肌で感じる。

        確かに本人のためを思って厳しい教育を施すのが愛なのだろうと理性では十二分に理解できているのだが、情の面で猫かわいがりしたいという欲求も小さく無いのは事実。

        この当たりのバランスを保てなくなって来ているのが現代社会の教育事情なのではないかと感じた。

        他の笹沢氏作品と比較すると面白さの面で少し落ちる。
        >> 続きを読む

        2011/06/15 by ice

    • 1人が本棚登録しています
      踊る警官

      浦沢直樹

      小学館
      2.0
      いいね!
      • 表題作を含む、浦沢直樹の短編集。

        使命感が有るんだか無いんだかという警官に、頼りなさとともに親しみを感じる。

        バンドでの成功を夢見て、腰かけで警官として勤務するナンパ男。

        「静かなるドン」という作品を思い出した。
        昼間は下着会社のデザイナーとして、ダメ社員丸出しで勤務するものの、家に帰れば日本最大のヤクザ組織の組長で有るという、ONとOFFのコントラストが堪らない大好きな作品で有る。

        それに対し、「踊る警官」は、ONタイムは警官。OFFタイムは売れないバンドのボーカルという設定のため、何となく類似性を感じるものの、例えば警視総監だったり、超売れっ子のロックスターだったりしないと、振り幅が小さくなるため、展開のダイナミックさに欠ける。

        設定上、仕方が無いが、1人で解決できるような町内の事件が相手なので、作品全体を、ほのぼのした空気が包んでいるようだ。

        もしかしたら、それが狙いなのかもしれないが、それなら、もっとハートウォーミングな話にするなど、もう少し何とかなったのではないかと思う。

        つまらなくは無いけど、特別面白くはない。この設定で誰もが思いつくで有ろう程度のストーリー集といったところ。
        >> 続きを読む

        2012/11/01 by ice

      • コメント 4件
    • 1人が本棚登録しています
      次郎物語

      下村湖人

      新潮社
      カテゴリー:小説、物語
      5.0
      いいね!
      • 青空文庫で読みました。(今回、長くなります)
        こういう名作があったんですね(何度も映画化されてる)。古き良き日本です。

        子どもの心、親の心。それと周囲の大人たち。
        時代や社会の環境が変わっても、人間の悩み、思いは変わらないのですね。

        母乳が出ないため里子に出してしまったことが、お母さんの負い目や不安となって、、、気負いすぎてしまったのかな。ちゃんと教育しようと頑張れば頑張るほど空回り、、、するもんなんですよね。里子に出された次郎もそりゃ精神的に複雑なのは仕方がない。常に孤独感がある。しかも、おばあさんが兄弟を差別し次郎に冷たくあたれば、余計に。

        お父さんはゆったり構えて、わかった人。”家”は没落?しますが立派な人です。次郎も父親を慕う。再び里子に出された正木(母方)の祖父はいい人でこっちの祖母はやさしい。(こういうものがわかって落ち着いた大人が、今の時代少なくなってきてませんか…?)

        >「世の中で一番偉い人はな、お前の父さんのように、どんな人でも可愛がってやれる人じゃ。父さんが、今日、いろんなものを売ったのも、困っている人たちを、これまでに沢山助けたため、金が足りなくなって来たからじゃ。お前、父さんのように偉い人になれるかの。嫌いな人が沢山あったりしては駄目じゃが。」(正木の祖父)

        第1部は、母の死まで。(「教育と母性愛」がテーマとなってるそうです)
        次郎は(結核になり死を目の前にした)母の看病をするうちに、(やっと)わだかまりが解け、素直に母を慕うことができるようになります。

        >「子供って、ただ可愛がってたりさえすればいいのね。」
         …「あたし、それがこのごろやっとわかって来たような気がするの。だけど、わかったころには、もう別れなければならないでしょう。」
         …「あたし、死ぬのはもう恐くもなんともないの。だけど、この子にいやな思いばかりさせて、このままになるのかと思うと…」

        切ない・・・。

        次郎の子どもらしい心理…。自分ではよく分からないし、どう言葉で表現したらいいのか分からない。でも、次郎は周りの大人たちの愛情の有無を敏感に感じとって、子どもなりの(大人の都合どおりにはいかない)理屈がちゃんとあって 、でも子どもだから自由にならないことに悩んでいるのです。悩みながら少しずつ成長していくのです。

        本当に、清らかないい物語です。

        世の親、教育者、みんな一度読んで教育の原点、本質を考えてもらいたい、名作だと思います。


        新潮文庫版の上は第2部までだそうで。長くなりますが・・・^^;

        第2部は「次郎の自己開拓」がテーマとなっているそうです。

        母が亡くなり、意地悪なお祖母さんから次郎を守って味方になってもらえるだろうと、正木の提案で継母お芳を迎えることになった。次郎は素直にお母さんと呼ぶことにしたのだが、しかし、お芳はきついお祖母さんの手前三男の弟ばかりをかわいがってしまう…。


        お芳の父や弟は気さくでいい人。お芳とはなかなか心を通わせることができなくなったが、二人からはいい影響を受ける。いい話するんだよね~。運平老は邪念の話。叔父徹太郎は松の木(運命を喜ぶ)の話。

        優秀な次郎は兄恭一と同じ中学を受験するが、受験の前日にお祖母さんとのゴタゴタで落ち着かず失敗。翌年2回目で合格する。


        小学校の権田原先生はいい先生。次郎のことを親身になって考えてくれる。

        >「…正しいことというものはね、まだ、自分のことしか考えられない人間に出来ることではないんだ。」

        次郎はじっくりと考える人間になっていった。そのための自己嫌悪も…。


        中学の校長の話(校訓)もいいが、朝倉先生も立派。

        >「…およそ何が恥ずかしいと言っても、無慈悲なことをするほど恥ずかしいことはないぞ。無慈悲な人間は、強いように見えて、実は一番弱いものなんだ。…」

        >「…とにかく自惚れないことだ。いい気になって増長しないことだ、自分は強いと自惚れたら、もうそれは弱くなっている証拠なんだからね。やはり慈悲心さ。慈悲心があるひとは、どんなつまらん人間でも軽蔑はしない。」


        >「…心で勝つのが、ほんとうの勝だ。つまり、相手を恐れさせるんでなくて、慕わせる。それが最上の勝だ。そうなるとやはり慈悲心だね。一番強いのは。」

        >「先生、剣道は何のためにやるんですか。」
         「それは見事に死ぬためさ。」・・・
         「見事に死んで、見事に生きよう、ということだね。・・・・忠も、孝も、武士道も慈悲も、つまり見事に死ぬことだよ。見事に死んで、見事に生きることだよ。君らは剣道でその稽古をしているわけなんだ」
        (見事に死ぬためには見事に生きなければね。敵をやっつける技術じゃない。剣道や日本の”~道”は共に生きる道なんだね)

        こういう話がちゃんとできる大人が、どれだけいるだろう。子どもと向き合って、落ち着いて話をしているのかな?大人のお手本。 


        乳母やと幼なじみのその娘が訪ねてくる。理不尽な上級生。朝倉先生。すべてはめぐりあわせ。人間同士のつながりの広さと深さについても気づく。運命に克つ…

        >「僕、これまで人に可愛がられたいとばかり考えてたのが悪かったんだよ。僕、これから、人に可愛がられるよりも、人を可愛がる人間になりたいと思うよ。いつか、僕、乳母やにやった手紙に、人に可愛がられなくても、独りで立って行けるような強い人間になりたい、って書いたと思うんだけど、あれだけではいけないんだよ。ほんとうに強い人間になるには、人を可愛がらなくっちゃ駄目なんだよ。僕たちの校長先生は、いつもそう言ってるよ。」

        >「こんなおやさしい坊ちゃんを、お祖母さんもお母さんも、どうしてこれまで、いじめてばかりいらっしたんでしょうねえ。」
         「僕、わるかったからさ。正木のお祖父さんが、僕のちっちゃい時、人間に好き嫌いがあっては偉くなれない、って言ったことがあるんだけど、僕、それが今までわかってなかったんだよ」



        次郎は成長しました。でも、まだ中学1年生なんです。
        中(第3部第4部)に続きます。
        >> 続きを読む

        2015/09/12 by バカボン

    • 2人が本棚登録しています
      次郎物語〈中〉 (新潮文庫)

      下村 湖人

      5.0
      いいね!
      • 第3部と第4部。(青空文庫で読みました)

        中学生になった次郎の成長。本能・心の弱さに負けず、乗り越えようと…
        朝倉先生、白鳥会の友人たち、父・俊亮がすばらしい。

        朝倉先生の人間性、思想、、、尊敬です。私も生徒になりたい。
        父・ 俊亮の人間性。すばらしい。父親の鏡です。
        二人とも決して押しつけません。自分で納得するまでよく考えさせるのです。自分から動くのをじっと待つ。本当に人間が大きい。

        戦前のきな臭い、軍国主義に流れていく時代にあって、右の暴力も左の脅しも、すべての暴力を否定する。大切なのはとことん自分で考え、判断すること。自分で自分を鍛えること。いかなるものに対しても奴隷にならないこと。浮かれない(感情的にならない)こと。ミケランジェロの鑿(のみ)を持つこと。人間の良心。

        次郎の成長物語なんだけど、学ぶことがありすぎて、線引きまくり。
        (人間)教育に時代は関係ない。いや今のような時代だからこそ朝倉先生に学ぶべきかな。そして、親は俊亮に学ぶべし。

        >どうせ人間の世の中にはいろいろの間違いがあるんだから、その間違いの多い世の中をどうして秩序立て、調和して行くかという問題だよ。・・・・いつまでたっても完全に間違いのない世の中になる見込みはないんだ。・・・・間違いは間違いなりで、全体の調和を保ち、秩序を立てていくという工夫をしなければならん。そういう努力をしないで、一つ一つの事がらの正邪善悪にばかりこだわっていると、かんじんの全体が破壊されて、元も子もなくなってしまうからね。

        >円を消すには先ず円を描かなければならないし、無計画の計画は、計画をつきぬけた人だけにしか出来ない・・・

        >もともと強い人間なんて、この世の中には一人もいないのではないか・・・

        >信というのは、悪魔の足でも、洗ってやればそれだけきれいになる、と信ずることだ。

        >卑怯というのは、言葉をかえていうと、自信が足りない、ということだ。一滴の水にも一粒の砂を洗い落とす力はあるんだから、それを信ずる人間なら、悪魔の足がどんなに汚れていようと、あとへは引かないはずだ。・・・・一滴の水の力を信じて、次から次に辛抱づよく一滴を傾ける。そういう人が二人になり、三人になり、十人になり、百人になる。そこに人生の創造があるんだ。

        ・・・



        ・・・

        >> 続きを読む

        2015/09/15 by バカボン

    • 2人が本棚登録しています
      次郎物語〈下〉 (新潮文庫)

      下村 湖人

      5.0
      いいね!
      • 五・一五事件についての発言で中学校を辞めさせられ上京した朝倉先生は、青年育成のための友愛塾を開く。
        先生の留任運動での責任をとって退学した次郎は東京の先生の元へ行き、塾の仕事を手伝うようになる。

        塾は、すばらしい人間、青年リーダーを育てていったが、その非軍国主義的(自由な)教育方針が上から睨まれる。
        二・二六事件が起き、日本はどんどん軍国化が進む。そして塾はついに閉鎖を余儀なくされる。

        時勢、軍国主義への国や世間の波は大きくとても止めることはできない。朝倉先生は、塾は無くなっても塾の卒業生が地方に帰って塾の精神を広め深めてくれることを願う。朝倉先生と次郎は伝道師のように全国を回ることになる・・・というところで終わってます。

        この巻では、次郎は道江に対する恋愛感情と兄への気遣い、恋愛感情と自己の成長との折り合いなどについて悩む。うんと悩む。若いから、大問題です。塾の精神である自由と恋愛とは、考えようによっては矛盾するところがあるからね。

        つまり、自由とは心を解放することで恋愛は執着、その矛盾。まあ、そこを乗り越えたところに慈悲(本当の愛情)があるのですが。
        とにかく、ものすごく真面目に悩みます。次郎らしいね。青年よ、悩め悩め。

        そして、国がおかしくなること。国がおかしくなるのは国民にも責任があること。その時の心構え。

        >今は愛情を育てることだけが、ただ一つの道だ。・・・愛情はあらゆる運命をこえて生きる。それは破滅の悲劇にたえて行く力でもあり、破滅の後の再建を可能にする力でもあるんだ。人間の社会では、愛情だけがほんとうの力なんだよ。それさえあれば無からでも出発が出来るし、反対に、それがなくては、あらゆる好条件がかえって破滅の原因にさえなるんだ。

        >目あきもめくらもいっしょになって地獄に飛びこむのが運命だとすれば、その運命をおそれてじたばたするより、その運命の中で生きて行けるたしかな道を求める方が賢明・・・

        >君は一粒の種をまく、という言葉を知っているだろう。ほんとうの仕事はその一粒からはじまるものなんだよ。

        ・・・・・権力に(やみくもに)力で対抗するのではなく、一人一人の人間力を高めること、苦しい時にもそれを乗り越えられる心の強さ(一番強いのは慈悲の力、そして自由にものを考え判断できる柔軟さ、根気強さ冷静さ、平常心)をもつことが大事だということ。相手を打ち壊すのではなく、自ら変わること。敵と味方ではないということ。
        一人一人が賢くなること。そんなことを教えられました。

        作者が高齢で5部を書かれた翌年亡くなったので、この作品は未完です。第6部第7部と予定していたそうです。ホントに残念です。この後、戦争と戦後の次郎がどう生きたのか。
        7巻まで読みたかったなあ。

        かなりの長編ですが、最後まであっという間でした。こういう名作が無料で読めるのは有り難いことです。(青空文庫で読みました)
        >> 続きを読む

        2015/09/17 by バカボン

    • 2人が本棚登録しています
      ブラック・ジャック (3)

      手塚 治虫

      5.0
      いいね!
      • とある理由で、朝から『ピノコ愛してる』を読む。

        ピノコという存在がいなければ、ブラック・ジャックはどういう風に生きただろうか。

        もっと、今、以上に、他者に苛烈な医師だった気がします。

        ある意味、娘であり、助手。

        連載最終話『人生という名のSL』では
        「おまえ私の奥さんじゃないか 
        それも 最高の妻じゃないか」の台詞で涙目。

        この版の本には自分が一番好きな
        エピソード『ふたりの黒い医者』も載っているので
        とても気に入っています。

        ブラック・ジャックが何故、ここまで人を惹きつけるのか

        天才外科医であるから?
        ニヒルな中にも時折見せる人情が素晴らしいから?

        もちろん、それもあるとおもいますが
        『ときには真珠のように』の
        恩師・本間丈太郎先生の言葉にも表れますが
        「人間が生きものの生き死にを 自由にしようなんて おこがましいとは思わんかね………」

        ブラック・ジャックは天才と言われながらも、
        もちろん万能ではありません。、救えない命を悔いたり(技能的な限界・患者の体力の限界)等々の様々な限界にぶち当たり、無力感を噛みしめながらも、生きて行く。

        なんら、我々と変わりがないからです。

        人間である以上、我々も限界があります。
        仕事でも、家庭でも、学校ですら、できる事と出来ない事多さを思い知らされながらも、なんとかできる事を
        必死にやっていくしかない。

        改めて読んで思い知った次第です。
        >> 続きを読む

        2014/11/06 by きみやす

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      陰獣

      江戸川 乱歩

      春陽堂書店
      カテゴリー:小説、物語
      3.0
      いいね!
      • 図書館、文庫本

        2014/09/23 by おれんじ

    • 1人が本棚登録しています
      パノラマ島奇談

      江戸川 乱歩

      春陽堂書店
      カテゴリー:小説、物語
      3.0
      いいね!
      • 気分転換に久しぶりの江戸川乱歩。

        収録されている作品は、パノラマ島奇談、白昼夢、鬼、火縄銃、接吻。

        「パノラマ島奇談」は亡くなった自分そっくりのお金持ちの友人になりすまして自分の空想の世界を実現していく有名な乱歩作品。パノラマ島に創られる幻想世界は異常で気持ち悪い。読んでいて人間が何かに異常な執着をして深い深い世界にのめり込んでいくおどろおどろしさは相変わらず。読みながら心臓がバクバク。でも元々の期待が高いから満足!面白い!とはならないかなぁ。

        江戸川乱歩傑作選を読んで、特に「人間椅子」と「芋虫」に衝撃を受けてから、人間の想像力に訴えかける不気味ながらも面白い(というとちょっと誤解を招きそうだけど…)作品を探しているが、あれを超える作品になかなか出会えない。
        >> 続きを読む

        2015/06/26 by chao

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      屋根裏の散歩者

      江戸川 乱歩

      春陽堂書店
      カテゴリー:小説、物語
      3.0
      いいね!
      • 明智シリーズの短編集です。

        人生の生きがいを全く見いだせない一人の青年が、殺人する事に面白みを見出し、色々といたずらをしているうちに、本当に人を殺してしまう話です。

        全く共感は出来ませんが、江戸川乱歩らしい、短編集です。
        明智と犯人の知恵比べが、良い作品と比べると今一つのように感じました。
        >> 続きを読む

        2012/06/27 by higamasa

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      D坂の殺人事件 他六編

      江戸川 乱歩

      春陽堂書店
      カテゴリー:小説、物語
      4.0
      いいね!
      • 江戸川乱歩氏の作品は初読み。前々から興味は持っていたものの、大正~昭和に活躍した作家の方なので文章が難しく読みづらいと思って敬遠していた。氏の有名なキャラ「明智小五郎」が登場する短編がいくつか収録されているが、読んでいて印象に残ったのは「一人二役」、「算盤が恋を語る話」の二編。特に後者の方は内気な会社員が知恵を振り絞って意中の女性に遠巻きながらアプローチをする話が微笑ましく思えた。細かいトリックは相変わらずわからないけれど、面白さは感じられたので、他の作品もチャレンジしてみたいと思う。 >> 続きを読む

        2016/09/03 by おにけん

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      『坊っちゃん』の時代 凛冽たり近代なお生彩あり明治人

      谷口ジロー

      双葉社
      カテゴリー:漫画、挿絵、童画
      5.0
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      • 明治時代の著名人たちを人間関係の視点から俯瞰することができる。歴史を縦軸でなく、水平面から捉え、良い肉付けを与えることができる良書。 >> 続きを読む

        2012/02/04 by flipase

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      竜の眠る星

      清水玲子

      白泉社
      カテゴリー:漫画、挿絵、童画
      4.0
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      • 再読

        S61『竜の眠る星①』ジャックとエレナ セレツネワへ
        S57『フォクシー・フォックス』キツネの早太郎くん >> 続きを読む

        2016/10/04 by ゆ♪うこ

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      ぼく うれしかった (至光社ブッククラブ国際版絵本)

      佐久間 彪井口 文秀

      (有)至光社
      5.0
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      • とても良い絵本だった。

        聖書に出てくる、はぐれた一匹の子羊を探し出す羊飼いの物語。

        子羊の視点から、そのことが、とてもわかりやすく、あたたかく描いてある。

        あらためて、この御話が心にしみた。
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        2013/05/14 by atsushi

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      絵の中を旅する

      大西広 , 大西昌子 , LaferrèreSylvie

      福音館書店
      カテゴリー:洋画
      3.0
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      • 「絵の中を旅する」なんてタイトル。夢がありますね。
        しかしこれはファンタジーや旅行記などではなくて、
        絵を詳細に観ていくことで、絵の描かれた時代の世界を
        リアルに感じようとする試みです。

        フランスには、子どものための博物館があります。
        そこで開かれる展覧会のひとつをまとめたものだそうです。

        時は19世紀
        絵のタイトルは「マルリーの“うきうき亭”での結婚パーティー」(縦89㎝、横116㎝)
        イール・ド・フランス美術館所蔵の、美しい絵画です。
        誰が描いたかわからないと美しい仕上がりの一枚の絵をテキストに
        この時代の風俗、文化を味わい検証していきます。

        子どもの絵本なので、ゲーム的な遊びのページを入れてみたり、
        視覚的な工夫もあり、優しい言葉で書かれています。

        衣装、風習から、犬の犬種など、写真や資料画像などを絵と比較してみたり。

        結婚のしきたりや、階級の違いによる暮らしの差、
        歴史上のできごとといった、社会的な面を説明してくれるので、
        美術の本でありながら、社会の勉強のイメージのほうが強いかもしれません。

        大人にとっても、19世紀初頭のフランスの政治・経済について
        知っていることは多分そんなに多くないでしょう。
        小説や映画などを観たりするときにも参考になりそうです。

        とってもおもしろい本とはいいませんが、
        非常に芸術性が高い絵以外にも、見どころはたくさんあるということ、
        風俗画というものの重要な役割も知ることができ、
        感心してしまうのではないかと思います。

        とはいっても、買って読むというよりは図書館で読む本。
        というイメージかと思われます。

        PS.美術の先生には読んでみてほしい本です!
        >> 続きを読む

        2013/01/23 by 月うさぎ

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