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富野由悠季
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私の勧めるガンダムシリーズ第三段です。はい。初代、Zからの流れの執着地点ともいえるお話です。ガンダムといえばモビルスーツ。ロボットの話というようなイメージがありがちですが、この逆襲のシャアでは人の在り方や立場の違いからの衝突…そういった人間関係がすごく気になるような内容になっています。前作のZから関わってくる登場人物のいますのでぜひ、初代から一気に読んでいただきたいです。シャアはなぜ隕石を落とそうとするのか…Zでの戦友はなぜ敵となってしまったのか…劇場版とは違う逆襲のシャアをぜひ読んでみてください。ちなみに小説にしか出てこないナイチンゲールはかっこよすぎます。 >> 続きを読む
2013/05/30 by ちあき
きうちかずひろ
BE―BOP―HIGHSCHOOL 第9/全48巻各校を牛耳る面々が、異性への興味と言う共通項のために一同に会す。結局、青春と言うものは異性への興味や憧れなんだと改めて実感させられる。ツッパリ中学生くんを軽く指導した結果、以前因縁の有った中学生に助っ人を頼まれるヒロシとトオル。なんで今さら中学生のケンカに乗り出すのかと当然乗り気になるはずも無いわけだが、女子中学生とのデートが待っている(表現をマイルドにしています...)と言う見返りが示されたことで俄然張り切ることに。この見返りが受けて、立花のキクリン&ミノル。北高のシンゴ。城東の山田も続々と合流。この面々が結集してケンカの現場に到着すれば、ビビった相手が即刻降参するのもやむ無しだろう...その後、見返りの独り占めを計ったシンゴが、その他メンバの逆鱗に触れ、瞬殺されるという一幕も有ったが、最終的にはいきり立った彼らに攫われてしまう彼女達の行く末を案じてしまう。青春と言えば甘酸っぱいだとかキレイなイメージになりがちだが、実態はこんなもんじゃなかったかと改めて思い返した。 >> 続きを読む
2013/02/09 by ice
山岡荘八
関が原を終え、天下泰平の道を進む家康。青年になるに伴い、秀頼の意志が表現され始めたのが興味深い。秀頼といい秀忠といい、そろそろ偉大なる初代の跡を継ぐ二代目に注目してしまう。史実から、それぞれの末路は分かっているものの、ここはしっかり対比させて、それぞれの良い点と悪い点を整理しておく必要が有ると思う。これまで幼少だったため、本人の意志表示機会が無かった秀頼が、意志を表現し始めるや否や、青年期の突き上げる情動が現れるというのも分かる気がする。生まれたときから権力者として何不自由なく育てられ、傅く多くの女性も、おそらく虎視眈々と寵を競うような状態だと思われる。この環境下では、青年期の激しい衝動が抑えられるはずもなく、結果は極めて妥当と言わざるを得ない。源頼朝と源義経の確執について言及する場面が有るが、頼朝の義経追放は、頼朝に無断で天皇から直接冠位を得たため、他の御家人に対しての示しが付かず、やむなく行ったと結論付けているのがとても腑に落ちた。これまでは、戦功を挙げ続ける義経が目障りになってきたというような説が多かったように思うが、この説の方がよほど説得力が有る。仮の平和を手に入れた家康だが、完全に憂いを絶つまでの詰めにも注目したい。 >> 続きを読む
2012/06/22 by ice
徳川/豊臣、ともに二代目への権力移譲が本格化する。関白政治から武家政治への転換。やっとその必要性と意味が理解できた。自らが隠居することで、二代目への権力移譲を急ぐ家康。青年に成長した秀頼に、何としても権力を与えたい淀君。天下統一が成り、真の支配者は1人しか在り得ないことを考えると、家康と淀君のどちらかが折れない限り、衝突は免れない状態になっている。既に実力差は歴然としている中で、妄執を捨てきれない淀君の気持ちを察するに、秀吉存命中は、徳川も豊臣の家臣同様だったという過去を捨てきれないのだと思う。実権を奪った成り上がり者が憎いといったところだろうが、淀君の血筋はともかく、秀吉自身が成り上がり者の代表格で有ることから説得力に欠ける。また、秀吉が統一した天下を家康に奪取されたと考えていた場合も想定されるが、秀吉の偉業も信長を引き継いだものだっただけに、同様の理屈で家康が引き継いでもおかしくはないように思う。秀忠には征夷大将軍を譲り、秀頼には公家としての昇進の道を段取る。詭弁と捉えられなくは無いが、体面だけは保ちたい大阪勢にも受け入れやすい配慮に溢れた名案だと思うのだが、人間の妄執は果てしない。やはり完全な勝ち組が出来てしまうと、正直盛り上がりに欠ける。 >> 続きを読む
2012/07/11 by ice
関ヶ原後の暫定的な平和の中で蠢く勢力たち。平和な環境に在っても陰謀は無くならないことに人間の業を感じてしまう。関ヶ原後、パワーバランスが大きく家康陣営に傾いたことから、つかの間の小康状態とも言える平和が訪れている。全国の平定を成した家康だが、今度は諸外国との関係など経済活性化に向けて、改めて全力投球といったところ。誤りの許されない判断を重ねていく必要が有る諸外国との付き合いだが、当時は、入手可能な情報が少ないため、現在よりも外交官個人の素養も重要視されたのではないかと思う。人づてに入ってくる情報が判断の基礎情報となるが、その国の代表として送り込まれている外交官が信頼に足るか否かで、大きく決断を左右する要素が残されていたように思う。とは言え、有史以来、日本の最高の施政者と思われる家康に人物判定をされては、さぞや諸外国の外交官殿も辛かろう。そろそろ武力衝突の動きが出てきたため、面白くなってきた。 >> 続きを読む
2012/07/13 by ice
大久保長安没。巨大な余波が広がる中でクローズアップされる伊達政宗の存在。大久保長安は利に敏く功績は大きかったものの結局は器が小さかったように思う。ここのところ主役級の扱いだった大久保長安がついに没。家康よりも長生きして、その後に大きな影響を与えると、勝手に勘違いしていたため、意外に感じた。金山の開拓では比類なき実績を示し、徳川幕府を資金面で大いに支えた彼だが、没後に隠匿していた金塊が見つかり、子孫も根絶やしとは余りにも後味が悪い。夢見がちな彼のことなので、本当に海外遠征などの資金として溜め込んでいたのかもしれないが、大きな代償を払わされたと言わざるを得ない。社交的で一芸に秀でていた彼だが、どうも薄っぺらいイメージが有る。ただし、文字通り山師としての人生だったのと考えれば首尾一貫した哲学を感じなくも無い。長く続いた平和にも翳りが見えて来た。小説としてはそろそろ戦が欲しくなる。 >> 続きを読む
2012/07/17 by ice
赤川次郎
大人はなんにもわかってない、僕らがこんなに凄いってことを。 パパやママの知らないお家だって持っている。邪魔なあの子を消すことだって、簡単さ。遊びにいった帰り道、大人を誘拐することも、ちょっと頭をひねればできるんだ。 魔法がとけて、僕らが、ただの子供に戻るまではね……。 大人の世界に飛び込んだ恐るべき小さな侵入者たちがひき起こすミステリアスで不思議なドラマ。 >> 続きを読む
2013/12/09 by books
テネシー・ウィリアムズ , 小田島雄志
戯曲を初めてちゃんと読んだのがこの本だったと思います。その後もそんなに数は多くはないものの戯曲をいくつか読みましたが、最初に読んだ作品だからなのか、やはり名戯曲だからなのか、心に残っている本です。今は必ずしもそういうイメージばかりではありませんが、超大国、豊かなアメリカ。そんなアメリカの中に存在する弱さや貧しさを感じることのできる作品です。デリケートで優しい心を持ったブランチが現実に対応できずに自己崩壊していく様は人間の本質について考えさせられるものがあります。 >> 続きを読む
2012/09/11 by Minnie
クリストファー ハイド
今回、読了したのはクリストファー・ハイドの痛快サスペンス小説「アムトラック66列車強奪」です。余りの面白さにページをめくるのも、もどかしく感じる程、一気に読んでしまいました。現金輸送列車を襲撃する強盗団の緻密な計画----、というだけならば、何の目新しさもないのですが、この小説は同じ列車をテロリスト同士が狙っていて、はち合わせするというプロットが実にうまいんですね。これだけで、もうこの先、一体どうなるのかと興味津々で、どんどん先へ読み進んでいきたくなります。この強盗団は、亜酸化窒素ガスを換気口から送り込んでガードマンを気絶させ、その間に棺に現金を積み込んで途中下車するという計画をたてます。ここで彼らは血を流さないというのがポイントになってきます。ところが、列車の屋根から落ちそうになりながら、仲間の一人がガスを送り込み、現金輸送車輛に入ると、そこには、血だらけの死体が二つと気絶している黒ずくめの男----。強盗団のリーダー・ハリーはすぐさま面倒に巻き込まれた事を悟り、強奪を諦めて乗客に化ける事を決意するのです。やがてテロリスト集団に列車が丸ごと乗っ取られた事を知るのですが、ハリーたちも逃げるにも逃げられないのです。ここまでが、この小説の全体の三分の一で、この後、どのように展開するのか? と思いきや、何とハリーは、「この盗みをやるために、おれたちはありったけの力を振りしぼった。おれはまだあきらめるつもりはないぞ。あの金がほしいんだ」と、テロリスト集団から列車を奪い返す事を決意するのです。実に嬉しいではないですか!!! サスペンス小説はこうでなくちゃいけません。とにかく、列車の中には色々な人間がいて、このあたりは、お約束のパターン通りに、あるいは、我々読者の期待通りに展開していきますが、途中から参加する老人コンビが、これまた、実にいいんですね。もちろん、外からの支援もあり、後半は列車をどのようにして奪い返すのか? という、そのディテールがテンポよく快調に展開して、最後の最後まで全く目が離せません。このサスペンス小説「アムトラック66列車強奪」の背景には、アメリカ本土がテロリストに狙われたらどうなるのか?、という事があるのだと思いますが、それだけに、よりリアリティーのある描写が際立っていたのだと思います。いづれにしても、巧妙なプロットの展開と秀逸なアイディアに満ちた、ハラハラ、ドキドキ満載の一級のサスペンス小説の傑作だと思います。 >> 続きを読む
2016/10/09 by dreamer
宮崎駿 , 中川李枝子
今日は「となりのトトロ」が劇場公開されてからちょうど30周年。オープニング曲の「さんぽ」と言えば小さい子供から大人まで日本中の誰もが口ずさめる国民的な歌ですが、作詞は『ぐりとぐら』でお馴染みの中川李枝子さんが手がけています。『いやいやえん』に衝撃を受けた宮崎駿氏が中川さんに作詞をオファー。他にもポニョを始めジブリ作品に影響を与えた一人と言われています。その中川さんが執筆したトトロの詩集が本作。トトロの場面毎の素敵な詩の数々。もちろん「さんぽ」も収録されています。そして宮崎駿直筆イラストの水彩画はこの本のためにわざわざ書きおろした映画に無いシーンもありとても貴重な作品です。映画と設定が異なる部分もあり漢字も多く子どもがトトロのストーリー絵本を期待して読むと肩透かしかもしれません。あの豊かな自然を思い描いてその優しい世界観にしっとりと浸る大人向けの作品です。 >> 続きを読む
2018/04/16 by ybook
宮本輝
折原みと
SetonErnest Thompson , 木村しゅうじ , 藤原英司 , 増井光子
浅倉久志 , LaffertyR. A
平井正穂 , ウィリアム・シェイクスピア
火浦 功
岡田明憲
高橋 克彦
花井愛子
加賀 乙彦
出版年月 - 1988年2月発行,出版の書籍 | 読書ログ - 読書ファンが集まる読書レビューサイト
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