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1988年8月発行の書籍

人気の作品

      ミレニアム (角川文庫)

      ジョン ヴァーリィ

      4.0
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      • ジョン・ヴァーリィの「ミレニアム」。
        この小説は、パラドックスに満ちた愛の物語だ。

        その女は、未来から侵入して来た。
        女はその男のことを侮蔑している。
        男のことは誕生から死ぬまで、すべてタイムスキャンを通して知っているから。

        女のやって来たところは、あらゆる科学兵器、生物兵器が使い尽くされ、核戦争と遺伝子戦争を通過した破滅の未来の果て。

        ビッグコンピュータとロボットが支配する。
        人類とはかつて存在したことのある記憶回路にすぎないような世界。

        生まれながら遺伝子に伝達されている極度の障害のために、内臓も肉体も皮膚もほとんど移植された半ばサイボーグである女。

        彼女の任務は、人類のプロトタイプの救出。
        20世紀後半の大規模な飛行機事故の現場に侵入して来て、健康な人間を略奪し、それに数を合わせた未来からの不完全な人間の死体を置いて来ること。

        時のゲートをくぐり、任務を果たし、また時のゲートをくぐり、未来に還っていく。
        小さなミスによって女は、何度も男のいる現在へ侵入しなければならない。
        やがて綻びて来る"時の罠"。

        この物語は、1980年の物語としては、終わりも始まりもない。
        奇妙ではあっても、成就するはずのない愛の物語なのだ。

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        2018/05/07 by dreamer

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      BE-BOP-HIGHSCHOOL - 10

      きうちかずひろ

      講談社
      カテゴリー:漫画、挿絵、童画
      4.0
      いいね!
      • BE―BOP―HIGHSCHOOL 第10/全48巻

        それぞれの傘下中学校同士のいがみ合いを火種に抗争への道を進む愛徳/立花。

        もはやヤクザ映画そのものと言えるようなストーリー。早く続きが読みたくなった。

        読書に比べると圧倒的に数は少ないのだが、映画(DVD)も趣味のひとつと言えるくらいは観ている。
        中でも、ヤクザ映画とか高利貸とか、そっち方面が多いのが特徴になっている。

        BE-BOPを読んでいると、具体的な引用(パロディ)箇所さえ存在するほどヤクザ映画の影響を感じる点が多かったのだが、今回はとくに顕著だった。

        五中(愛徳傘下)のカブと二中(立花商業傘下)のリョウの間で発生した小競り合い。

        そこに偶然通りかかった上位組織(高校)の人間が口を挟んだことから話がこじれ、抗争は拡大していく。

        元々は特別関係が悪かったわけでもない愛徳と立花だが、最初は面白がっていた下部組織(中学校)の喧嘩が飛び火した結果、ついには全面戦争への道を進み始めることになる。

        ヤクザ=任侠(道)と言う図式が思い浮かぶ人には意外に感じるようだが、近代ヤクザ映画の特徴は、仁義を欠いても実益を取ろうと器用に生きる組織に対し、不器用で有るがゆえ、自らの美学を曲げることが出来ずに組織と対立することを選ぶ勢力という図式が少なくない。

        ここでの問題児は五中のカブで、五中のアタマとして愛徳に保護を求めたはずなのに、風向きが悪くなると、愛徳の了解も得ずに裏で立花にも擦り寄る日和見的な行動を取る。

        方や、結局は器用に立ち回ることが出来ず、なぜこうなってしまったのかと自分に呆れながらも、筋を通すために単身相手の大将の首を取りに行くトオルが「仁義なき戦い」の菅原文太にダブって見えた。

        ちなみに好きな俳優は、菅原文太と仲村トオル。
        それぞれ、映画「仁義なき戦い」と「BE―BOP―HIGHSCHOOL」の主人公。

        我ながらブレない男である(笑)
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        2013/04/21 by ice

      • コメント 4件
    • 1人が本棚登録しています
      ゴルゴ13 (Volume 3) (小学館叢書)

      さいとう たかを

      3.0
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      • 趣味が最近変わって読み始めた。

        2017/03/17 by ふみえ

    • 1人が本棚登録しています
      ファントム

      大久保寛 , KoontzDean R

      早川書房
      カテゴリー:小説、物語
      5.0
      いいね!

      • ディーン・R・クーンツが素敵に面白すぎる。読み出したら、もうやめられない小説というものがあるものです。

        寝る前に百ページぐらい読むつもりが、気が付いたら明け方になっている-------。少し前ならロバート・ラドラム、今ならディーン・R・クーンツだ。

        モダン・ホラー作家としては、私の中ではクーンツは、王者・スティーヴン・キングを凌いでいる。彼は単なるモダン・ホラーの作家にとどまらない。とにかく、ホラーの設定、SFのアイディア、サスペンスの進行を強烈に融合せた、一級のミステリー作家なのだ。なかなか、こういう書き手は現われないと思う。

        この彼の「ファントム」が、凄い。とにかく、もの凄い。荒唐無稽の侵略SFのアイディア。もう異様なイマジネーションが爆発してくる発端からして凄いのひと言。

        プロローグで一つの町が全滅する。面倒な手続きはいっさいない。ただちに物語の核心に我々読者を投げ込み、ぶんまわし、墜落させ、そのまま休む間もなく、サスペンスのジェット・コースターに連れ去ってしまうのだ。

        町は恐怖の静寂に包まれている。たくさんあるはずの人々の死体は、発見できない。血痕の一滴すらなく、切り離された首、現われたり消えたりする手首、体全体が青黒く膨れ上がった死体、歩き廻るゾンビ、巨大な蛾に脳を吸い取られて絶命する男-------。

        展開は、折り目正しくモダン・ホラーの呼吸だ。とにかく、侵略者の正体はわからないのだ。驚くべきことに、三分の二ぐらいまで、本当の正体は隠されているのだ。

        そして、ホラーの道具立ての全ては、侵略者の正体を明らかにするためのヒントの断片になっているのだ。何が? 誰が? この町を襲ったのか。

        恐怖の状態を景気よくバラまき、強烈な謎を眼の前に置くことによって読者を引き回すのだ。この「ファントム」という小説に現前しているのは、練達のミステリー作家だけが持つ驚くべきパワーだ。

        とどまるところを知らないサスペンス世界の絶頂。この変幻自在の化け物を造型した想像力のパワーは、とにかく凄い。内容証明はしない。侵略者が何か、誰か、明らかにすることがルールに反するからではない。

        ルールを破って顰蹙を買うのを恐れるのではない。正体を明らかにすることが、不可能なような怪物がここに描かれている気がするからだ。

        人間の中に住んでいる化け物以上に恐ろしいものはない、とはクーンツの名セリフだ。自分の小説こそが、一番恐ろしいという宣言だろう。クーンツとは全くのところ、ここに出てくる化け物(ファントム)のような作家だと納得してしまう。かくて、クーンツへののめり込みが始まってくるのだ。


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        2017/11/10 by dreamer

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      Yの悲劇

      QueenEllery. , 宇野利泰

      早川書房
      カテゴリー:小説、物語
      5.0
      いいね!
      • 【ミステリの古典超名作は再読に耐えられるか?】
         本書は、海外ミステリの古典であり、かつ超名作と評価されている作品です。
         バーナビー・ロス名義(これがエラリー・クィーンの別名ペンネームであることはご承知のとおり)で書かれた4つの作品(『X』、『Y』、『Z』の各悲劇と『レーン最後の事件』)の中でも最も評価が高い作品であるばかりではなく、これまでに書かれたミステリの中でもトップクラスの名作との評価は揺るがない作品でしょう。

         私も中学生の頃この作品を読み、他の同時期に読んだミステリの中には結構忘れてしまった作品も多い中で、さすがにこの作品だけは犯人もトリックもはっきりと記憶している作品でした。
         この度、本当に久し振りに再読してみたわけですが、内容を忘れてしまっている作品であればいざ知らず、犯人もトリックもはっきり記憶している作品だと、いかに名作と言えどもミステリは再読に馴染まない、再読してもあまり面白くないのではないかと危惧しつつ読み直してみました。

         結論から言えば、全くの杞憂に終わりました。
         犯人もトリックも分かっていても、やはり面白く読むことができました。
         それだけではなく、犯人等が分かって読んでいるだけに、初読時には気付かなかった(というか無意識に読み飛ばしていた)伏線にも気が付き、結構気を遣って書いているんだなあということが分かったり、あるいは、記憶は確かだと思っていたのに実は正確ではなかったという点もあったりで、結構新鮮に読めたんですね。

         それではどんな作品なのかをご紹介しましょう。
         事件の舞台となるのは、世間から『Mad hatter』(気ちがいハッター)と揶揄されているハッター一族の屋敷です。
         発端は、当主であるヨーク・ハッターと思われる者の自殺死体が発見されたことでした。
         毒をあおって海に転落したようで、死体はひどく損傷していたのですが、検死の結果、ヨークに間違いないだろうということになりました。
         何故自殺したのか、その理由ははっきりしないのですけれど。

         ハッター一族は大富豪なのですが、その一族には忌まわしい血が流れていました。
         作中、はっきりとは書かれていないのですが、一族のカルテには『ワッセルマン反応』という項目が記載されていることが書かれていますので、おそらく梅毒という設定なのでしょう。
         とにかく、ハッター家の多くの者は、暴君であったり、異常に短気であったり、粗暴であったり、残酷であったりと、奇矯な行動が目立ち、到底まともではないのです。
         なので、世間からはアリスに登場する帽子屋をもじって『Mad hatter』(気ちがいハッター)と呼ばれていたのですね。

         さて、このハッター一族、当主が自殺しただけでは済まず、今度は自殺したヨークの孫に当たるまだ幼い少年のジャッキーが誤って毒を飲むという事件が起きます。
         ヨークの娘のバーバラは、盲聾唖という三重苦を抱えている女性なのですが、母親のエミリーはバーバラを溺愛しており、健康のためということで、毎日決まった時間に必ず卵酒を飲ませていました。
         ジャッキーはとんでもない悪ガキなのですが、バーバラが飲む卵酒と知りながら、それを盗み飲みしたところ、卵酒には猛毒のストリキニーネが仕込まれていたため、ジャッキーは中毒を起こして倒れてしまいます(一命は取り留めるのですが)。
         何者かがバーバラの殺害を企てた?
         確かに、バーバラはその障害のために一族から疎まれていたことは事実でした。

         そして、第二の事件が発生します。
         バーバラは、母親のエミリーと同じ寝室で、ベッドを並べて寝ていたのですが、ある夜、何者かが二人の寝室に侵入し、エミリーの頭部をマンドリンで殴打するという事件が起きたのです。
         エミリーは殴られたショックで心臓麻痺を起こして死んでしまいます。
         しかし、何故、マンドリンなどという凶器を使ったのでしょう?
         寝室には果物好きなバーバラのためにいつも果物が用意されていたのですが、その中の梨の一つだけから毒物が検出されました。
         エミリーは、果物はあまり好きではなく、特に梨が嫌いで絶対に食べないということは一族の者みんなが知っていることでした。
         ということは、犯人はバーバラを殺害しようとして梨に毒物を仕込んだのだけれど、それをエミリーに見とがめられたためとっさに持っていたマンドリンでエミリーを殴り、その結果エミリーは死んでしまったということなのでしょうか?
         しかし、それにしても何でマンドリンなんて用意して毒を仕込みに行ったのでしょう?

         警察は上記のような推理から、犯人のターゲットはバーバラなのだから、バーバラに対して殺意を持っている者が犯人だという線で捜査を進めるのですが行き詰まってしまいます。
        探偵役のドルリー・レーンは、耳が聞こえない引退したシェークスピア俳優なのですが、彼はもちろん真相にたどり着きます。
         しかし、これがとんでもない真相で、レーンもただ犯人を指摘して警察に検挙させれば済むという話ではないと考え、悩みに悩んでしまうんですね。
         結局、レーンは、ある出来事を機にこの事件から一切手を引くと宣言し、真相を説明しないままハッター家から去って行ってしまうのです。

         もちろん、その後、レーンによって真相が語られるのですが、これは……。
         実は、ラストの本当にラストの部分は、どうやら私は勘違いして記憶していたようです。
         このラスト、はっきりと説明されずに終わるため、どう解釈するかはもしかしたら読者によって見解を異にするかもしれません。
         私は、レーンが……ここは書けないなぁ。

         実は、このレーン4部作は、個々の事件ごとにそれなりの結末が用意されているのですが、シリーズ全体の結末として『レーン最後の事件』が書かれているという構成になっているんですね。
         そのシリーズ全体の構成もかなりショッキングなものなのですが、でも、実は既に『Y』でも……。
         おっと、もうこれ以上は書けません。

         いずれにしても本作はミステリ史上に残る超名作であることは間違いなく、海外ミステリを読んでみたいけれど何を読めば良いのか分からないと迷っている方がいたら、本作は絶対に外せない作品です(本作を読むなら、『X』から順を追って『最後の事件』まで読み通すことをお勧めします)。
         また、既に読んだという方も、本作は十分再読に耐えるミステリであると思いますので、機会を見て読み直してみるのも面白いと思います。


        読了時間メーター
        ■■■     普通(1~2日あれば読める)
        >> 続きを読む

        2019/02/21 by ef177

    • 1人が本棚登録しています
      絵巻平家物語

      木下順二 , 瀬川康男

      ほるぷ出版
      カテゴリー:小説、物語
      5.0
      いいね!
      • 木曽義仲は、平家物語の中でも平家とはまた違った意味で哀れを誘う人物だと思う。
        今井兼平との友情になんとも胸を打たれる。
        義仲としては、どうすれば良かったのか。
        何か別の選択肢はあったのか。
        きっとあったのだろうけれど、なんとも運命の濁流に流されてしまうような、哀れな生涯だったと思う。
        >> 続きを読む

        2013/08/04 by atsushi

      • コメント 4件
    • 1人が本棚登録しています
      湘南グラフィティ 1 (ヒットコミックス)

      吉田 聡

      少年画報社
      5.0
      いいね!
      • 湘南爆走族のパラレルワールド的な作品かな?
        全2巻ですが、湘爆ファンにとって重要なのは2巻の最後。

        初代湘爆の結成当初が描かれていて必見です。
        あー青春だ!!
        >> 続きを読む

        2012/06/26 by yutaka

      • コメント 2件
    • 1人が本棚登録しています

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