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1989年6月発行の書籍

人気の作品

      こんとあき

      林明子

      福音館書店
      4.6
      いいね!
      • とにかく、こん(キツネのぬいぐるみ)とあき(少女)がかわいらしいの一言。
        喋ったり、動いたりできるぬいぐるみのこんが、あきの誕生からずっと一緒に過ごしてきて、ある日、一緒にお婆ちゃんの家へ旅にでるのですが、途中で何度もクスッと笑ってしまう場面もあり、こんな愛らしいぬいぐるみ、だれもが欲しくなってしまうのではないでしょうか。
        購入してもいいかな、と考えてしまうほどの1冊となりました。
        読み終わるとほっこりとした温かい気持ちになります。
        また、絵が、物語の面白さをさらに引き立てていると感じました。
        >> 続きを読む

        2016/03/15 by taiaka45

    • 他2人がレビュー登録、 11人が本棚登録しています
      柳子新論 (岩波文庫)

      川浦 玄智山県 大弐

      岩波書店
      カテゴリー:日本史
      4.0
      いいね!
      • 山県大弐は、江戸時代中期、まだまだ幕府が盤石で全盛だった時代に、なんと倒幕を本気で考え、そのために長い年月をかけて多くの人に働きかけ、本気で倒幕と世直しを考えていた人物。
        いわゆる「明和事件」の中心人物。

        読んでいると、決して奇矯なことやおかしなことが書いてあるのではなく、むしろ非常に真摯で生真面目な人だったのだろうと感じる。

        たぶん、内容を要約しても、『柳子新論』の文章全体から立ちのぼる印象や感慨は、全然伝わらないのかもしれない。
        言っていること自体はわりと単純で、暴力による武家の支配ではなく、文化に基づく朝廷の世にすべきであり、礼儀や文化を振興し、税負担を軽くし、腐敗を正すべきだということをさまざまな言葉から論じている。
        それらを、理想論やたわごとと一蹴する人も、当時も、そして今も多いかもしれない。

        しかし、山縣大弐の文章全体から立ちのぼる正義感や正義への希求、幕藩体制の腐敗への批判精神は、その類まれなる真摯さと気魄によって、読む人の胸を打たずにはおれない。

        「哀しいかな、衰世の政をなす者、文なく武なく、礼刑並び廃し、ただにその利を興すに心なきのみならず、またその害を除くに心なきなり。」

        山縣大弐は、本当に当時の幕府の政治の腐敗や堕落を、心から悲しんでいたのだろう。
        『柳子新論』は、ある意味、江戸期の政治思想史版の、異なることを歎くという意味での、歎異抄、歎異の一冊だったと言えるのかもしれない。

        「それ聖人の道は、権衡なり、縄墨なり、規矩なり。これを懸けて以て軽重を正し、これを陳ねて以て曲直を正し、これを設けて以て方円を正す。何の利か興らざらん、何の害か除かざらん。」

        具体的な方策というよりも、こうした精神のありかた、構えとして、現代人にも山縣大弐は大きなことを問いかけ、教えてくれているように、読みながら考えさせられた。

        また、山縣大弐が、漢書の引用のようだけれど、昔の書物から引用している箇所で、

        「一夫耕さざれば、則ち天下にその飢えを受くる者あらん。一婦織らざれば、則ち天下にその寒を受くる者あらん。」

        という言葉は、なるほどなぁと思った。

        今の世も、この言葉は非常に重く受け止められるべきかもしれない。

        以前も、『柳子新論』の抜粋を読んで感銘を受けた箇所なのだけれど、以下の文章は、本当に、その精神において、とても大事なことを言っている箇所だと思う。

        「政をなすの要は、務めてその利を興し、務めてその害を除くに過ぎざるなり。 利なるは、己を利するの謂いにあらず。 天下の人をして咸(みな)その徳を被り、その利に由らしめ、而して食足り財富み、憂患する所なく疾苦する所なく、中和の教え衆庶安んずべく、仁孝の俗比屋封ずべし。それこれを大利と謂うなり。 そのこれに反すれば、すなわち害なり。 害除かれずんば、すなわち利興らず。 故に古の善く国を治むる者は、務めて利を興し務めて害を除く。 而る後、民これに由る。 これを興すの道、如何。 曰く、礼楽なり、文物なり。 これを除くの道、如何。 曰く、政令なり、刑罰なり。 それこの二者は、惟(ただ)君みずから率い、惟君みずから戒め、而る後民これに従う。ただに君自ら率いるのみならず、実に天の職を奉ずるなり。」


        山縣大弐のこれらの思想や精神、passionは、その時代においてはある意味、むなしく終わってしまい、一見無駄だったようにも見えたのかもしれない。
        しかし、この山縣大弐の『柳子新論』が、幕府にとっては当然発禁の、持っているだけで危険な文書だったにもかかわらず、ひそかに筆者回覧され、幕末の長州の勤王僧・黙霖に読まれ、さらには黙霖を経由して吉田松陰に読まれて、吉田松陰が倒幕を志すきっかけになったということを考えれば、歴史において無駄なことなどなく、志の種は必ず芽吹く時があると言えるのかもしれない。

        平成の今の、志を失いがちな世も、精神を正すために、閲覧参照すべき本のように思う。
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        2012/12/22 by atsushi

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      ウィザードリィ日記 熟年世代のパソコン・アドヴェンチャー

      矢野徹

      角川グループパブリッシング
      カテゴリー:室内娯楽
      4.0
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      • カムイの剣などで知られる矢野氏の還暦を過ぎてからのPC入門記。
        女神転生シリーズなど多くのRPGに多大な影響を与えた名作ゲーム。ウィザードリィをやってみたい。
        そんなシンプルなきっかけから、還暦を越えた矢野氏がPCに挑戦する姿を描く。

        まず、ウィザードリィ。
        以前熱中した経験があるため、矢野氏の熱中ぶりに共感。
        途中、現実社会とオーバーラップするくだりは三流SF的で好きではないが
        プレイしたことの無い読者層にウィザードリィの中毒性を表現するためには悪くない手法かもしれない。

        PCへの入門。
        矢野氏には脱帽で有る。作家兼翻訳家であるためワープロレベルでキーボード慣れしていたのは
        大きなアドバンテージだと思うがWindowsによる統一的なGUIが実現される遥か以前(PC8801時代)に
        還暦を過ぎたおじさんがPCを乗りこなすのは並大抵の覚悟と努力では実現不可能だったと想定される。

        PCに早く慣れるためには昔も今もゲームから。これは間違いなさそうだ。
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        2011/01/12 by ice

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      もうひとつの恋

      俵万智 , 浅井慎平

      角川グループパブリッシング
      カテゴリー:詩歌
      3.0
      いいね!
      • 続いて同じく、俵万智さんと浅井慎平さんの本。


        街はもう春の予感にふくらんでふりむきざまのあなたの気配

        電話にて風邪の具合を告げながら安心させたい心配させたい

        約束の場所を決めたらこんなにもゆっくりやってくる木曜日

        言いにくいことを言いにくそうに言うあなたらしさのそれがやさしさ

        カラフルな地下鉄路線図おやすみを言って別れた駅はこの駅

        恋心って、素敵ですね・・・・・。
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        2017/12/07 by ごまめ

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      火刑都市

      島田荘司

      講談社
      カテゴリー:小説、物語
      3.0
      いいね!
      • 連続する放火事件の裏に潜む、男女それぞれの闇。

        親子二代に渡る壮大な伏線と都市への歴史観が独特。

        ストーリーが進行するに連れて明らかにされていくことになる
        自身を取り巻く様々な男性達に対して由紀子が抱く感情が、本書全体に対して漂う無常感の源泉で有ると思われる。

        島田氏作品としては決して突出した出来では無いが、次々と繰り出される伏線で、気が滅入るようなシーンの連続を読者にぐいぐいと読ませてしまう腕力は健在である。

        残念なのが江戸と東京という非常に魅力的なテーマに作品自体が
        振り回されてしまったように感じられる点。
        犯人を放火へ突き動かす思いは、自身の生い立ちだけで十分で有り、操作攪乱のために江戸と東京の話が絡んでくる程度で良かったのでは無かったか。

        それぞれ別の作品として世に出ていれば、ともに期待作となったことは疑いないだけに残念である。

        鎮火した火事場に充満する煙のような後味が残った。
        >> 続きを読む

        2011/01/31 by ice

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      新・平家物語

      吉川英治

      講談社
      カテゴリー:小説、物語
      5.0
      いいね!
      • 鎌倉では頼朝がたち、木曽では義仲がたつ。東方が不穏となる中、平家の大黒柱である清盛が死ぬ。享年64歳。

        吉川英司は、「どのみち、世に、栄々盛々など、ありえない。咲いた花はかならず散る。栄枯盛衰が自然なすがたなのだ。まして、自分の亡い後、平家がなお弥栄えてゆけるはずがない・・・」と清盛に述懐させている。どうしようもない極貧生活から栄華を極めるまでにのぼりつめた清盛にとって、自分の人生を省みると感慨深いものがあっただろう。

        清盛の死は、平家の凋落を暗示するような大きな痛手。義仲が奇計によって、越後の国を制圧する。平家の危機がますます強まる。

        【このひと言】
        〇「罪はおれがかぶる。清盛は、死後の地獄など恐れてもみぬ。極楽もまた望んではおらぬ。願うことは、お汝(こと)らがみな仲良くして、一門をかため、諸氏をいつくしみ、一日も早く世を泰平に」
        〇清盛を、悪入道と、単純に思い込み、飢餓も、貧乏も、みな平家のせいに考えているのは、総じて、若い仲間であった。かれらの年齢では、貴族末期の腐(す)えた世代と、その後の世代との比較がもてなかった。社会が見渡せた時は、すでに平家全盛の時代だったから、世に思う不平は、すべて平家の悪さに見えていたのは是非もない。
        〇(どのみち、世に、栄々盛々など、ありえない。咲いた花はかならず散る。栄枯盛衰が自然なすがたなのだ。まして、自分の亡い後、平家がなお弥栄えてゆけるはずがない)
        >> 続きを読む

        2017/04/30 by シュラフ

    • 4人が本棚登録しています
      新・平家物語

      吉川英治

      講談社
      カテゴリー:小説、物語
      5.0
      いいね!
      • 日本の歴史のことって知っているようで知らないものだ。平家は木曽義仲によって京を追われるのだが、その前段階として北陸方面で平家軍と木曾義仲軍との激突があったとは知らなかった。倶利伽羅峠は、平家軍は火牛の刑によって大敗を喫したという古戦場だったのか。

        平家軍が敗れ去った後に、義仲が優雅な仮名がきの和歌集を拾う場面は、平家軍の貴族的体質を象徴しているようでなにやら物哀しい。

        そもそも木曾義仲軍の偽装の源氏白旗に惑わされずに俱利伽羅峠を突破していれば勝機は平家軍にあった。なんの策略もなく戦いにのぞむ平家にあきれる。これが本当に清盛の息子たちなのだろうか。英雄の子も、必ずしも出来がいいとはかぎらないようである。
        >> 続きを読む

        2017/04/30 by シュラフ

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      ハンサムな彼女 (1) (りぼんマスコットコミックス)

      吉住 渉

      3.0
      いいね!
      • 一哉がかっこよすぎてもう(^∇^)逆に言うとそれだけっていう(^∇^)

        2015/07/13 by hamiton

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      かいぞくポケット

      寺村輝夫 , 永井郁子

      あかね書房
      カテゴリー:小説、物語
      4.3
      いいね!
      • 小学生の頃に図書館にあった本で、面白かったので自分で数冊買って読んでいた作品です
        今でも時々手に取ります。

        物語のテンポがよく、わくわくを感じたままどんどん進みます。
        ある日突然、魔法で海賊船の船長に。
        なんでだかはわからないけど、とにかく自分は海賊船の船長。
        個性的な仲間たちに、さあ命令を!なんて言われたりして
        調子に乗って本当に船長になった気分でやってみたら、
        不思議なことに上手くいっちゃって。
        そのまま本当に船長をやってると、
        海賊船の行く先々で不思議な出来事が起こります。

        1巻だと、でたらめに書いた宝島の地図、そのまんまの島が現れて
        冒険していたような気がします。

        なんだかよくわからいのですが、今でも面白いと思います。
        子供心を思い出すというか、
        わくわくする冒険感があるというか…


        読んでいると、章が変わる時に
        「呪文を3回唱えてから先に進むこと」
        等の指令があるんですよね。
        物語のキーになっている呪文
        「ポケット・ケポット・トッポケト」とかいう呪文(曖昧)。
        実際にその呪文を自分で言うと、
        次のページから不思議な出来事が待っている!という
        子供に嬉しい遊び心があります。

        低学年のお子様におすすめです。
        >> 続きを読む

        2015/06/29 by わだち

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    • 5人が本棚登録しています
      襤褸の詩(うた) (光文社文庫)

      西村 寿行

      5.0
      いいね!
      • 前作蘭菊の狐のヒロイン出雲阿紫が魅力的な小説でした。阿紫は気高く男勝りな性格の美少女です。そんな彼女が今作では諜報機関に拉致され壮絶な調教を受け性奴隷にされてしまいます。普段が男勝りな性格だっただけに調教後に自ら尻を差し出したり、足を舐めたり、男根を口に含み喜びを感じるようになった阿紫の可愛さは半端ないです。この阿紫の性奴隷生活は2ヶ月近も続きます。話の本筋とは関係なく男達に凌辱、奉仕する阿紫は囚われたヒロインの理想形に思います。ただ2ヶ月近くも監禁されている割に肛門性行の描写がなかったのが不満でした。同作者の逢魔真紀子や朱野能子のようにな肛門性行をして欲しいかったです。 >> 続きを読む

        2017/05/10 by ライカーラ

    • 1人が本棚登録しています
      孤狼は挫けず

      大藪春彦

      勁文社
      カテゴリー:小説、物語
      4.0
      いいね!
      • 地球レベルの危機に立ち向かう男。

        最後が微妙なものの、大藪ワールド全開で期待に応えてくれる。

        国家的危機にのみ多額の報酬で、内務局諜報部に雇われるという設定が既に非常に格好良い。

        ここのところ遠ざかっていた大藪作品。
        銃や船舶のみならず、女性に対しても向けられる有る意味では全く変化がないとも言える微細な描写。

        久々に手に取ったが、大きな期待を持っていたにも関わらず、しっかりと応えてくれるのは、このように確立された大藪ワールドが存在していることとも無関係ではないと思う。

        最後は妄想癖の有る人が考え付きそうな展開になってしまい、残念だったが、たまになら許容できるレベル。

        久々に触れた大藪作品。やはり迫力と臨場感が図抜けている。
        >> 続きを読む

        2011/10/13 by ice

    • 1人が本棚登録しています
      現代に生かす諸葛孔明の知恵と戦略

      三神 良三

      2.0
      いいね!
      • さては、司馬懿が好きだな、作者は。
        まぁそれは良いとして
        それよりも、劉備に対する見方が変だ

        作者の劉備観は、劉備は内外での
        孔明に対する評判が良い事に嫉妬して
        龐統と法正を孔明のライバルとして意識的に育てていこうとしたと言っていたり
        自分の考えに少しでも異論をいうものを、すぐ主力から外してしまうとか
        しまいには劉備の孔明に対する君が帝位につけと言う遺言も
        そう言う事で孔明が感激して補佐につくという狡賢い考えが
        劉備にはあったからだと言っている。

        現代に生かすというタイトルだけど
        現代に生かすところ無し。
        >> 続きを読む

        2015/08/25 by トマズン

    • 1人が本棚登録しています
      おばけのひっこし

      さがらあつこ , ぬまのまさこ

      福音館書店
      4.0
      いいね!
      • 天井におばけが顔を並べて出てくるところなど大興奮。買ってもいいかな?と久しぶりに思える絵本。 >> 続きを読む

        2015/02/25 by ぶぶか

    • 2人が本棚登録しています

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