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林明子
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とにかく、こん(キツネのぬいぐるみ)とあき(少女)がかわいらしいの一言。喋ったり、動いたりできるぬいぐるみのこんが、あきの誕生からずっと一緒に過ごしてきて、ある日、一緒にお婆ちゃんの家へ旅にでるのですが、途中で何度もクスッと笑ってしまう場面もあり、こんな愛らしいぬいぐるみ、だれもが欲しくなってしまうのではないでしょうか。購入してもいいかな、と考えてしまうほどの1冊となりました。読み終わるとほっこりとした温かい気持ちになります。また、絵が、物語の面白さをさらに引き立てていると感じました。 >> 続きを読む
2016/03/15 by taiaka45
川浦 玄智山県 大弐
山県大弐は、江戸時代中期、まだまだ幕府が盤石で全盛だった時代に、なんと倒幕を本気で考え、そのために長い年月をかけて多くの人に働きかけ、本気で倒幕と世直しを考えていた人物。 いわゆる「明和事件」の中心人物。 読んでいると、決して奇矯なことやおかしなことが書いてあるのではなく、むしろ非常に真摯で生真面目な人だったのだろうと感じる。 たぶん、内容を要約しても、『柳子新論』の文章全体から立ちのぼる印象や感慨は、全然伝わらないのかもしれない。 言っていること自体はわりと単純で、暴力による武家の支配ではなく、文化に基づく朝廷の世にすべきであり、礼儀や文化を振興し、税負担を軽くし、腐敗を正すべきだということをさまざまな言葉から論じている。 それらを、理想論やたわごとと一蹴する人も、当時も、そして今も多いかもしれない。 しかし、山縣大弐の文章全体から立ちのぼる正義感や正義への希求、幕藩体制の腐敗への批判精神は、その類まれなる真摯さと気魄によって、読む人の胸を打たずにはおれない。 「哀しいかな、衰世の政をなす者、文なく武なく、礼刑並び廃し、ただにその利を興すに心なきのみならず、またその害を除くに心なきなり。」 山縣大弐は、本当に当時の幕府の政治の腐敗や堕落を、心から悲しんでいたのだろう。 『柳子新論』は、ある意味、江戸期の政治思想史版の、異なることを歎くという意味での、歎異抄、歎異の一冊だったと言えるのかもしれない。 「それ聖人の道は、権衡なり、縄墨なり、規矩なり。これを懸けて以て軽重を正し、これを陳ねて以て曲直を正し、これを設けて以て方円を正す。何の利か興らざらん、何の害か除かざらん。」 具体的な方策というよりも、こうした精神のありかた、構えとして、現代人にも山縣大弐は大きなことを問いかけ、教えてくれているように、読みながら考えさせられた。 また、山縣大弐が、漢書の引用のようだけれど、昔の書物から引用している箇所で、 「一夫耕さざれば、則ち天下にその飢えを受くる者あらん。一婦織らざれば、則ち天下にその寒を受くる者あらん。」 という言葉は、なるほどなぁと思った。 今の世も、この言葉は非常に重く受け止められるべきかもしれない。 以前も、『柳子新論』の抜粋を読んで感銘を受けた箇所なのだけれど、以下の文章は、本当に、その精神において、とても大事なことを言っている箇所だと思う。 「政をなすの要は、務めてその利を興し、務めてその害を除くに過ぎざるなり。 利なるは、己を利するの謂いにあらず。 天下の人をして咸(みな)その徳を被り、その利に由らしめ、而して食足り財富み、憂患する所なく疾苦する所なく、中和の教え衆庶安んずべく、仁孝の俗比屋封ずべし。それこれを大利と謂うなり。 そのこれに反すれば、すなわち害なり。 害除かれずんば、すなわち利興らず。 故に古の善く国を治むる者は、務めて利を興し務めて害を除く。 而る後、民これに由る。 これを興すの道、如何。 曰く、礼楽なり、文物なり。 これを除くの道、如何。 曰く、政令なり、刑罰なり。 それこの二者は、惟(ただ)君みずから率い、惟君みずから戒め、而る後民これに従う。ただに君自ら率いるのみならず、実に天の職を奉ずるなり。」 山縣大弐のこれらの思想や精神、passionは、その時代においてはある意味、むなしく終わってしまい、一見無駄だったようにも見えたのかもしれない。 しかし、この山縣大弐の『柳子新論』が、幕府にとっては当然発禁の、持っているだけで危険な文書だったにもかかわらず、ひそかに筆者回覧され、幕末の長州の勤王僧・黙霖に読まれ、さらには黙霖を経由して吉田松陰に読まれて、吉田松陰が倒幕を志すきっかけになったということを考えれば、歴史において無駄なことなどなく、志の種は必ず芽吹く時があると言えるのかもしれない。 平成の今の、志を失いがちな世も、精神を正すために、閲覧参照すべき本のように思う。 >> 続きを読む
2012/12/22 by atsushi
矢野徹
カムイの剣などで知られる矢野氏の還暦を過ぎてからのPC入門記。女神転生シリーズなど多くのRPGに多大な影響を与えた名作ゲーム。ウィザードリィをやってみたい。そんなシンプルなきっかけから、還暦を越えた矢野氏がPCに挑戦する姿を描く。まず、ウィザードリィ。以前熱中した経験があるため、矢野氏の熱中ぶりに共感。途中、現実社会とオーバーラップするくだりは三流SF的で好きではないがプレイしたことの無い読者層にウィザードリィの中毒性を表現するためには悪くない手法かもしれない。PCへの入門。矢野氏には脱帽で有る。作家兼翻訳家であるためワープロレベルでキーボード慣れしていたのは大きなアドバンテージだと思うがWindowsによる統一的なGUIが実現される遥か以前(PC8801時代)に還暦を過ぎたおじさんがPCを乗りこなすのは並大抵の覚悟と努力では実現不可能だったと想定される。PCに早く慣れるためには昔も今もゲームから。これは間違いなさそうだ。 >> 続きを読む
2011/01/12 by ice
俵万智 , 浅井慎平
続いて同じく、俵万智さんと浅井慎平さんの本。街はもう春の予感にふくらんでふりむきざまのあなたの気配電話にて風邪の具合を告げながら安心させたい心配させたい約束の場所を決めたらこんなにもゆっくりやってくる木曜日言いにくいことを言いにくそうに言うあなたらしさのそれがやさしさカラフルな地下鉄路線図おやすみを言って別れた駅はこの駅恋心って、素敵ですね・・・・・。 >> 続きを読む
2017/12/07 by ごまめ
島田荘司
連続する放火事件の裏に潜む、男女それぞれの闇。親子二代に渡る壮大な伏線と都市への歴史観が独特。ストーリーが進行するに連れて明らかにされていくことになる自身を取り巻く様々な男性達に対して由紀子が抱く感情が、本書全体に対して漂う無常感の源泉で有ると思われる。島田氏作品としては決して突出した出来では無いが、次々と繰り出される伏線で、気が滅入るようなシーンの連続を読者にぐいぐいと読ませてしまう腕力は健在である。残念なのが江戸と東京という非常に魅力的なテーマに作品自体が振り回されてしまったように感じられる点。犯人を放火へ突き動かす思いは、自身の生い立ちだけで十分で有り、操作攪乱のために江戸と東京の話が絡んでくる程度で良かったのでは無かったか。それぞれ別の作品として世に出ていれば、ともに期待作となったことは疑いないだけに残念である。鎮火した火事場に充満する煙のような後味が残った。 >> 続きを読む
2011/01/31 by ice
吉川英治
鎌倉では頼朝がたち、木曽では義仲がたつ。東方が不穏となる中、平家の大黒柱である清盛が死ぬ。享年64歳。吉川英司は、「どのみち、世に、栄々盛々など、ありえない。咲いた花はかならず散る。栄枯盛衰が自然なすがたなのだ。まして、自分の亡い後、平家がなお弥栄えてゆけるはずがない・・・」と清盛に述懐させている。どうしようもない極貧生活から栄華を極めるまでにのぼりつめた清盛にとって、自分の人生を省みると感慨深いものがあっただろう。清盛の死は、平家の凋落を暗示するような大きな痛手。義仲が奇計によって、越後の国を制圧する。平家の危機がますます強まる。【このひと言】〇「罪はおれがかぶる。清盛は、死後の地獄など恐れてもみぬ。極楽もまた望んではおらぬ。願うことは、お汝(こと)らがみな仲良くして、一門をかため、諸氏をいつくしみ、一日も早く世を泰平に」〇清盛を、悪入道と、単純に思い込み、飢餓も、貧乏も、みな平家のせいに考えているのは、総じて、若い仲間であった。かれらの年齢では、貴族末期の腐(す)えた世代と、その後の世代との比較がもてなかった。社会が見渡せた時は、すでに平家全盛の時代だったから、世に思う不平は、すべて平家の悪さに見えていたのは是非もない。〇(どのみち、世に、栄々盛々など、ありえない。咲いた花はかならず散る。栄枯盛衰が自然なすがたなのだ。まして、自分の亡い後、平家がなお弥栄えてゆけるはずがない) >> 続きを読む
2017/04/30 by シュラフ
日本の歴史のことって知っているようで知らないものだ。平家は木曽義仲によって京を追われるのだが、その前段階として北陸方面で平家軍と木曾義仲軍との激突があったとは知らなかった。倶利伽羅峠は、平家軍は火牛の刑によって大敗を喫したという古戦場だったのか。平家軍が敗れ去った後に、義仲が優雅な仮名がきの和歌集を拾う場面は、平家軍の貴族的体質を象徴しているようでなにやら物哀しい。そもそも木曾義仲軍の偽装の源氏白旗に惑わされずに俱利伽羅峠を突破していれば勝機は平家軍にあった。なんの策略もなく戦いにのぞむ平家にあきれる。これが本当に清盛の息子たちなのだろうか。英雄の子も、必ずしも出来がいいとはかぎらないようである。 >> 続きを読む
吉住 渉
一哉がかっこよすぎてもう(^∇^)逆に言うとそれだけっていう(^∇^)
2015/07/13 by hamiton
ジェイムズ・ティプトリー・ジュニア , 伊藤典夫 , 友枝康子
【生命と出産とジェンダーが主たるテーマの作品集】 まずはいつものとおり、収録作からご紹介です。○ 汝が半数染色体の心 異星人の性の問題を調査するためにエスザア星に派遣された認定官は、エスザアには二つの人類に似た種族がいることを発見します。 一つは、エスザアンで、2.3の伝染性疾病の他には病気は存在せず、その伝染性疾病も抗生物質により完全に抑制されており、怪我をすることがある程度で非常に健康な状態を保っている種族でした。 もう一つの種族はフレニであり、フレニには病気が色々存在すると言います。 また、フレニは、文明の中心から疎外されているようで、都市から離れた村でひっそりと生活していました。 認定官は、彼らの生物学的調査を行いたいと考えているのですが、エスザアンはその調査に消極的であり、何かを隠しているように思われます。 種族によっては、認定官によって非人類種であると認定されることを嫌がる向きもあるのですね(調査する側としては、人類とは別種の生命体と分類するだけのことで、そこには何の優劣も認めてはいないのですが、それがどうも理解されない場合があるようなのです)。 認定官は、調査を進めていくうちにある疑惑を抱くようになります。 認定官と共に派遣された地質学者もフレニの生活に関心を持っているのですが、どうやら地質学者はエスザアンがフレニを種族ごと殲滅するつもりでいるという確信を抱くのです。 ある時、認定官はフレニの子供から「病気を治して」と書かれた手紙を受け取るのですが……。 生物学的テーマのSFですが、ちょっと難しかった。○ ヒューストン、ヒューストン、聞こえるか? 太陽周回軌道を調査飛行していた宇宙船サンバードは、今まさに地球への帰還の途につこうとしていました。 今もヒューストンと通信連絡を取ろうとしているのですが、どうにもうまくつながりません。 その内、他の宇宙船を名乗る通信が混入してきます。 他の宇宙船だって? 何かの冗談だろう? どういう事なんだ? しかし、また別の宇宙船だという通信も入ってきます。 それらの通信によると、サンバードの帰還軌道は誤っており、地球はそんな方向にはないというのです。 また、日付もサンバードが把握している日付とは全く異なっていると言います。 どうやら……サンバードは太陽周回軌道から脱出する際に時間を飛び越えてしまったようなのですね。 にわかには信じられない状況であり、当初設定した地球への帰還軌道を維持すべきだとも思われるのですが、他方、次々と入ってくる通信からすると本当に時間を飛び越えてしまったとも思われるのです。 素直に忠告に従わないととんでもない方向に向けて飛行してしまうかもしれません。 ここは決断です。 サンバードは、他の宇宙船の情報に従って方向を変えることにするのですが、残された燃料では地球には帰還できそうもありません。 近傍にいるという宇宙船からは、こちらに接触できればサンバードの3人の飛行士を収容するとの申し入れがありました。 もう、これしかない。 サンバードの乗員は他の宇宙船との接触を果たし、無事に収容されました。 そして、今がとんでもなく未来の世界であるということを知らされます。 また、地球は出生率の異常低下に見舞われており、現在の総人口はわずか200万人まで減っているということも知らされるのでした。 たった200万人しかいないというのに、何隻もの宇宙船を飛ばしているのか? それには理由がありました。 出産の異常低下の原因となった病気から逃れるために、人類は月へ火星へと移住することを企てているというのです。 そして、今の地球がどうなっているかと言えば……。 ジェイムズ・ティプトリー・ジュニアというのはペンネームです。 本名は、アリス・シェルドンという女性です。 女性の彼女が、何故男性名のジェイムズ……なんていうペンネームを使ったのでしょう? しかも、その小説の書きぶりときたら。 先ほどご紹介した『ヒューストン……』など好例だと思うのですが、いかにも男性的な書きぶりなんですね。 ですから、その正体が明らかにされるまでは、ほとんどの人はジェイムズ云々というのはペンネームかもしれないけれど、間違いなく男性作家だと思っていたのですね。 本作にはフェミニズムに関する作品が多く収録されています。 しかも、それは男性の手によるものだと信じ込まれていた作品たちなのです。 これを女性が書いたとは……と後で唖然とさせられた作品というわけですね。 さて、読了しての感想ですが、私の今回の読書コンディションが悪かったのか、あるいはもしかしたら訳が良くないのか、何故かなかなかうまく把握できなかったのです。 文意がつかめず、何ページか戻って読み直すこともしばしば。 しかも、読み直したところで結局よく分からないということも多かったのです。 難解なんですかねぇ。とにかく読みにくい読書でした。 著者の他の作品も読んでいますが、そちらは読みにくいなどということは全く無かったのですが……。 本作が難解だったのか、本当に訳に問題があったのか、よく分からないのですが……。 >> 続きを読む
2020/07/23 by ef177
伊藤 典夫レイ・ブラッドベリ
【ブラッドベリの中には異質な物がある?】 SFの抒情詩人と言われるレイ・ブラッドベリの短編集です。 本書の巻末解説は萩尾望都さんが書いています。 萩尾さんは大のブラッドベリfanなのですが、「ブラッドベリ作品群の、ある種のものに、私はほとんどついていけなくなるのだった。」と書かれています。 ブラッドベリの作品の中に『歯ざわり』が違うものが混じっているというのです。 さて、それは?○ 歌おう、感電するほどの喜びを! 「ぼくは、おばあさんの生まれた時を憶えている。待てよ、自分のおばあさんの生まれたときなんて、誰も憶えているわけがない―そういうんだね。」と始まる作品です。 いえ、憶えているんですよ。 だって、それは、人間そっくりの、機械仕掛けのおばあさんだったから。 ティモシーとアガサとトム(ぼく)の三兄妹は、母親を亡くしました。 父親は子供達の面倒を見てもらうため、機械仕掛けのおばあさんを買ってきたのです。 みんな大喜び。 でも、アガサだけはなかなかおばあさんに懐こうとはしませんでした。 「あの人(母親のことです)も、おばあさんも大っきらい!」 何故、アガサはそんなことを言うのでしょう? やさしい気持ちに溢れた作品です。○ ニコラス・ハックルビーの友はわが友 萩尾さんが巻末解説で『歯ざわり』が違うと指摘した作品の一つです。 ある田舎町に、停まるはずのない正午の列車が停まりました。 列車から降りてきたのは山高帽をかぶり、ステッキをふり、長髪の白髪、ひげをたくわえた男性でした。 隠れて様子をうかがっていたラルフと犬のドッグは、すぐにその男性に見つかってしまい、声をかけられます。 そして、ラルフが勧める宿に泊まることになったのです。 宿帳の署名は『チャールズ・ディケンズ』 ラルフは驚いてしまいます。 「死んだはずかね。なんのなんの、生きてるよ、ぴんぴんしてるよ。」とその男性は言います。 ディケンズは、ラルフを助手にして小説の口述筆記を始めます。 しばらく口述筆記を続けた後、「これはというタイトルはないものかな……」とラルフに尋ねたところ、ラルフは、「二都……」と言います。 「何だって?」 「二都……物語」 その後、ディケンズの正体が床屋のウィネスキさんによって暴露されてしまいます。 宿を去ろうとするディケンズを必死になって止めるラルフ。 萩尾さんは、作中のディケンズが、なぜディケンズになろうとしたのか、小説家になれなかったのかを語る言葉が肌身に馴染まないと言います。 私は、この作品もブラッドベリ一流の、少年のやわらかい心を描いた作品の一つと読み、さほどの違和感は感じなかったのですが……。○ ロールシャッハのシャツを着た男 偉大な精神学者ブロコウは突然姿を消してしまいました。 一体どうしたのだろう? 10年以上の沈黙の後、わたしが彼を見つけたのは、何と、乗合バスに乗ってきた姿でした。 ブロコウは、何とも奇妙奇天烈な派手な柄のシャツを着ており、車内の乗客に対して、次々に「さあ、なんだと思う?」とシャツの柄を見せるのでした。 乗客は最初はびっくりして、またおずおずと「馬」などと答えていましたが。 次々とブロコウが乗客に答を求めるうちに、段々笑い声が起きるようになりました。 「稲妻」、「きのこ雲」、「人食いオニユリ」……。 最初は、誰もが関わり合いを持ちたいなどとは考えていなかった乗客同士が、今はそれぞれの答えに大笑いし、感情が洗い流されていくのを感じたのでした。 最後に、ブロコウはわたしの所にやってきて、「きみの答えをきかなかった。さあ、何に見える?」と聞いたのでした。 作品の感じ方は人それぞれで良いのだと思います。 それぞれが、各人のブラッドベリを読めば、それで十分。 私の中のブラッドベリは、いつも変わらず、やさしくて、懐かしくて、ちょっと恐くて、切ない作家さんなのでした。 >> 続きを読む
2020/07/18 by ef177
寺村輝夫 , 永井郁子
小学生の頃に図書館にあった本で、面白かったので自分で数冊買って読んでいた作品です。今でも時々手に取ります。物語のテンポがよく、わくわくを感じたままどんどん進みます。ある日突然、魔法で海賊船の船長に。なんでだかはわからないけど、とにかく自分は海賊船の船長。個性的な仲間たちに、さあ命令を!なんて言われたりして調子に乗って本当に船長になった気分でやってみたら、不思議なことに上手くいっちゃって。そのまま本当に船長をやってると、海賊船の行く先々で不思議な出来事が起こります。1巻だと、でたらめに書いた宝島の地図、そのまんまの島が現れて冒険していたような気がします。なんだかよくわからいのですが、今でも面白いと思います。子供心を思い出すというか、わくわくする冒険感があるというか…読んでいると、章が変わる時に「呪文を3回唱えてから先に進むこと」等の指令があるんですよね。物語のキーになっている呪文「ポケット・ケポット・トッポケト」とかいう呪文(曖昧)。実際にその呪文を自分で言うと、次のページから不思議な出来事が待っている!という子供に嬉しい遊び心があります。低学年のお子様におすすめです。 >> 続きを読む
2015/06/29 by わだち
西村 寿行
前作蘭菊の狐のヒロイン出雲阿紫が魅力的な小説でした。阿紫は気高く男勝りな性格の美少女です。そんな彼女が今作では諜報機関に拉致され壮絶な調教を受け性奴隷にされてしまいます。普段が男勝りな性格だっただけに調教後に自ら尻を差し出したり、足を舐めたり、男根を口に含み喜びを感じるようになった阿紫の可愛さは半端ないです。この阿紫の性奴隷生活は2ヶ月近も続きます。話の本筋とは関係なく男達に凌辱、奉仕する阿紫は囚われたヒロインの理想形に思います。ただ2ヶ月近くも監禁されている割に肛門性行の描写がなかったのが不満でした。同作者の逢魔真紀子や朱野能子のようにな肛門性行をして欲しいかったです。 >> 続きを読む
2017/05/10 by ライカーラ
大藪春彦
地球レベルの危機に立ち向かう男。最後が微妙なものの、大藪ワールド全開で期待に応えてくれる。国家的危機にのみ多額の報酬で、内務局諜報部に雇われるという設定が既に非常に格好良い。ここのところ遠ざかっていた大藪作品。銃や船舶のみならず、女性に対しても向けられる有る意味では全く変化がないとも言える微細な描写。久々に手に取ったが、大きな期待を持っていたにも関わらず、しっかりと応えてくれるのは、このように確立された大藪ワールドが存在していることとも無関係ではないと思う。最後は妄想癖の有る人が考え付きそうな展開になってしまい、残念だったが、たまになら許容できるレベル。久々に触れた大藪作品。やはり迫力と臨場感が図抜けている。 >> 続きを読む
2011/10/13 by ice
三神 良三
さては、司馬懿が好きだな、作者は。まぁそれは良いとしてそれよりも、劉備に対する見方が変だ作者の劉備観は、劉備は内外での孔明に対する評判が良い事に嫉妬して龐統と法正を孔明のライバルとして意識的に育てていこうとしたと言っていたり自分の考えに少しでも異論をいうものを、すぐ主力から外してしまうとかしまいには劉備の孔明に対する君が帝位につけと言う遺言もそう言う事で孔明が感激して補佐につくという狡賢い考えが劉備にはあったからだと言っている。現代に生かすというタイトルだけど現代に生かすところ無し。 >> 続きを読む
2015/08/25 by トマズン
さがらあつこ , ぬまのまさこ
天井におばけが顔を並べて出てくるところなど大興奮。買ってもいいかな?と久しぶりに思える絵本。 >> 続きを読む
2015/02/25 by ぶぶか
HawkingStephen W , 林一
五味太郎
白柳美彦 , SetonErnest Thompson
森田良行
出版年月 - 1989年6月発行,出版の書籍 | 読書ログ - 読書ファンが集まる読書レビューサイト
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