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1989年11月発行の書籍

人気の作品

      フォーチュン・クエスト―世にも幸せな冒険者たち (角川文庫―スニーカー文庫)

      深沢 美潮

      5.0
      いいね!
      •  詩人兼マッパーのパステルとホワイトドラゴンのシロちゃんが出会ったこの一冊ですが、フォーチュン・クエストは私が夢中になったシリーズ本になります。ストーリーを読んでいるうちに、挿し絵のおかげかお腹が空いてくることもあり、この本の世界の食べ物が食べたくなりました。食欲アップ間違いなしの本です。



         おもな始まりはパステルたちが、拠点に活動している村は『シルバーリーブ』って言うのですが、彼女たちが泊まっている宿の『みすず旅館』。その旅館の朝食は、無料のサービスとパステルが勘違いして借金してどうしようってなったところから始まります。



         ただ、ヒロインのこの小さなミスが物語の大きな始まりにつながったことは明らかです。現実、私たちも、もしかすると、外で活動しても家の中で活動してもたとえそんなに何かして動いていなくても、事情があってどうしても動けなくても、小さな行動が大きな物語の始まりをスタートさせているのかもしれないって思いました。


         
         シナリオ屋のオーシ(フルネームは後ほどわかるローレンス・オーシ)の紹介でシルバーリーブから北に行った山のふもとにある村の『ヒールニント』まで、パステルたちはバイトで温泉水を取りに行きます。



         しかし、そこに到着すると「冒険者は信用できない」と、ヒールニントの村長と村の人たちにパステルたちは牢屋にいきなり入れられてしまいます。



         ヒールニントの異常の原因を探るべく、パステルたちはリーダーのクレイ、力持ちのノル抜きでヒールニントのダンジョンに入りました。やがて、ダンジョンの中でもみんなとはぐれ、一人また一人いなくなるかたちで、はぐれてパステルが一人になってしまったところが胸が痛くなります。



         一人になったときの怖さと心細さもよく解るフォーチュンですね。パステルたちにとって、一歩前進になった最初の1巻でした。この本を読むと、また何か一から始めてみたくなりますよ。


        >> 続きを読む

        2018/09/18 by 佐渡惺

    • 他1人がレビュー登録、 3人が本棚登録しています
      宮本武蔵

      吉川英治

      講談社
      カテゴリー:小説、物語
      4.0
      いいね!
      • (ネタバレ記述あり)
        この巻は、吉岡一門との対決が話のメイン。吉岡一門との決着の前に中々会うことができなかったお通と出会い、本当の気持ちを吐露する武蔵。一時は元許嫁の又八に切り殺されてしまうような描写もあったので、お通が浮かばれないかなと思ったけどその点は良かったかな。次は佐々木小次郎との対決などがメインになっていきそう。続けて読んでいきたいと思う。
        >> 続きを読む

        2017/02/22 by おにけん

    • 他1人がレビュー登録、 5人が本棚登録しています
      眠りながら成功する 自己暗示と潜在意識の活用

      ジョセフ・マーフィー

      産業能率大学出版部
      カテゴリー:異常心理学
      4.0
      いいね!
      • 不安、不満、怒り、恨み、辛み、怨恨、嫉妬、そんな負のオーラで自分がつぶされてしまいそうなときにおすすめの良書です。ネガティブからポジティブに変われる気がしました。 >> 続きを読む

        2018/06/29 by 香菜子

    • 他1人がレビュー登録、 2人が本棚登録しています
      それから

      夏目漱石

      岩波書店
      カテゴリー:小説、物語
      4.0
      いいね!
      • 「古き日本の有名な本を読もう祭り」開催中。(また祭り?)

        夏目漱石先生の5つの講演記録を読んだ後だからか、自然主義文学のよさが伝わってくる(・・気がする)



        代助は学生時代に仲のよかった友人の妹三千代に気があったのだけれど、別の友人片岡に薦め二人は結婚した。卒業後久しぶりに片岡に会った。三千代は子どもを生まれてすぐに亡くし体が弱い。片岡は三千代のことをあまり大事にせず怒りっぽくなったし、仕事もうまくいかず経済的に苦労している。
        三千代は代助に借金をお願いする。気の毒に思った代助は実家にお金を頼みに行き、兄嫁から内緒で都合をしてもらう。
        代助は大学を卒業してから就職をせず、実家からの送金で自由に暮らしているいわゆる高等遊民(いわゆるボンボン?)

        代助に縁談話がもちあがる。父親が自分の老い先を考えてのこと。しかし、代助は自由に生きていきたい。結婚をしなければいけない、とは考えない。三千代のことも気にかかる。

        父親や兄とは考えが違う。兄嫁からも責められるようになる。度々の圧力についに代助は、自分は好きな人がいるのだと縁談を断り、父親からはもう援助はしないと言われる。これからは働かねば・・・

        自分は三千代さんのことが好きなのだ。まず三千代に打ち明ける、次に片岡に。
        三千代は「今更ひどい」と言うが、そうかといって片岡のことももう愛してはいない。代助について行く腹を決める。片岡には、「三千代はお前にやるが、三千代の病気が治ってからだ。お前とは絶交だ」と言われる。そして、実家に事の子細を書いた手紙が届く。代助は実家から勘当される。



        ・・・みたいな話。三四郎のその後、という感じです。
        勘当された代助は、これからどう生きていくのでしょうね。

        まあ、自分で稼いで自立しなければ自由に生きるといっても、どうしようもないでしょう。
        食べて生きていくだけのことができてからでしょう。自由というのは自立が前提だからね。
        三千代を幸せにしようと思えば覚悟を決めて、もう前を向くしかない。
        三千代は代助より腹が据わってる。

        ちょっと切ないけれど、しっかり生きてほしいと思いました。
        ああ、何で打ち明けてしまったかなあ・・・
        代助にはそれが一番の選択だったんだろうかねえ・・・(甘い?しょうがないか…^^;)


        一人の人間の生き方、人間模様。面白かった。
        >> 続きを読む

        2014/06/05 by バカボン

      • コメント 3件
    • 2人が本棚登録しています
      信玄戦旗

      松本清張

      角川グループパブリッシング
      カテゴリー:小説、物語
      3.0
      いいね!
      • 当時最強を誇った武田信玄の生涯。

        志半ばで散った上、死後その繁栄が続かなかった悲劇の名将の生涯は感慨深い。

        山岡荘八の徳川家康を読んでいる最中だったため、武田信玄には特別な思い入れを持って臨んだ。

        信玄の生い立ちから、実父追放など、家中の話を抑えつつ、ライバルで有る上杉謙信との死闘。
        生命を落とすこととなる上洛戦。そのドラマチックな人生はとても刺激的で有る。

        彼を名将たらしめているのは、結局のところ類まれなるバランス感覚のように思う。
        領内の生産力に十分な配慮をし、付加価値の高い金の産出と独占。

        また、戦時に関しても、机上で十二分にシミュレートした上で必勝を期しているのが印象的。
        とくに印象的なのは、敵同士を噛み合わせたり、睨み合いの状態に持ち込んで動きを取れなくしてしまう術策の妙。

        基本は力と力のぶつかり合いのように見える武者合戦も、裏では現代戦に負けない
        権謀術策が乱舞していたことを考えると、まさに歴史に学ぶことは多いというのが頷ける。

        松本清張、武田信玄と2つのビッグネームに大きな期待を持っていたが肩透かし気味。
        >> 続きを読む

        2011/11/28 by ice

    • 1人が本棚登録しています
      宮本武蔵

      吉川英治

      講談社
      カテゴリー:小説、物語
      3.0
      いいね!
      • 互いに想い合っている武蔵とお通。ただ、お通は身も許したわけではないようで、武蔵も武蔵でいきなりお通に襲い掛かる体たらく。お通に拒まれ、困り果てているうちにまたもやお通が行方不明に。二人の人生はどこで重なるのやら。あと、佐々木小次郎がだんだんと小物に見えてくる。腕前は凄いのかも知れないが、自分の自慢話をする辺りは武蔵と比べると人間的にどうなのかなあと思ってしまう。又八も然り。そんな人間臭い物語が読んでいくうちに面白くなってきた。続けて読んでいきたいと思う。
        >> 続きを読む

        2017/03/09 by おにけん

      • コメント 4件
    • 5人が本棚登録しています
      宮本武蔵

      吉川英治

      講談社
      カテゴリー:小説、物語
      3.0
      いいね!
      • 新たな弟子伊織を従え、下総の国や武蔵野に居を構え、農業をしたりとおおよそ剣術修業とは遠い日々を送る武蔵。この巻は武蔵が多く出てきていよいよ話が進むのかなという期待があったが、武蔵自身、小次郎との対決はあまりしたくない感じにも受ける。宮本武蔵という人物像を中心とした話なのでしょうがない感じもするが、次の巻も読み進めていきたいと思う。
        >> 続きを読む

        2017/03/23 by おにけん

    • 4人が本棚登録しています
      宮本武蔵

      吉川英治

      講談社
      カテゴリー:小説、物語
      3.0
      いいね!
      • これまでに登場した人物たちが意外な所で出会い、接点を持っていく。特に伊織が生前、生き別れた姉がお通だということが判明したときには、物語としての深みがあるのだなと感心した。武蔵の二刀流の思い付きは意外な所からだなと思う。(創作かもしれないけれど)。幕府の師範代への道を断たれ、武蔵はこれからどこに向かうのだろう。小次郎との対決は?。次が最終巻。続けて読んでいきたいと思う。
        >> 続きを読む

        2017/04/05 by おにけん

    • 5人が本棚登録しています
      宮本武蔵

      吉川英治

      講談社
      カテゴリー:小説、物語
      3.0
      いいね!
      • 最終巻。結果的には又八、お杉婆とも和解し、お通や城太郎、伊織らとも再会して、小次郎の対決にのぞむ。そんな話の流れ。「人間宮本武蔵」がどの様な経験をし、自分の糧としていったかをメインテーマにしているので、小次郎との対決シーンもあまり文章を割いて触れられてはいない。その点はちょっと期待外れの感が否めなかった。ただ、史実に対して創作をした部分が多いと思われるけれど、全巻を通して宮本武蔵の物語を楽しませてもらったという点では満足。あとお通の気持ちを武蔵が受け入れた点についても満足。感想はこんなところです。
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        2017/04/17 by おにけん

    • 5人が本棚登録しています
      岳物語

      椎名誠

      集英社
      カテゴリー:小説、物語
      4.0
      いいね!
      • 筆者の長男 岳君が男子として成長していくプロセスを父親の椎名誠とのあつれきや葛藤を通じて面白く描かれています。
        男の子を持つ父親として、あるいは自分が子供の頃の父親に対する感情(気持ち)等を思い起こしながら共感を感じたり、思わず「ホロリ」となる場面も多々ありました。
        特に手作りの「チャンピョンベルト」をめぐる親子のプロレスごっごは非常に面白い話しです。
        >> 続きを読む

        2011/12/16 by toshi

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    • 7人が本棚登録しています
      白妖村伝説

      高山洋治

      集英社
      カテゴリー:小説、物語
      3.0
      いいね!
      • 記憶喪失の若い女性。その過去を遡る中で遭遇する恐るべき陰謀。

        全体として高いレベルのエンタテイメントだが、伝奇モノとしての色彩が強すぎる。

        記憶喪失の女性というイベントから、すんなりと世界に入り込むことが出来、その後も間延びせずに中小のイベントが繰り返しやってくることで一定の緊張感を持続しつつ、ストーリーが展開していく。

        解説で山本容朗氏も述べているが、半村良氏作品と似た伝奇モノの臭いが強すぎる印象を持った。

        闇の組織の前身についても魅力的な設定で有り、とくに違和感は無いのだが、現代社会への影響力や実行力の維持など多少、着いていけない面が有る。

        伝奇テイストを抵抗無く受け入れられれば楽しめる作品である。
        >> 続きを読む

        2011/04/21 by ice

    • 1人が本棚登録しています
      トーマの心臓

      萩尾望都

      小学館
      カテゴリー:漫画、挿絵、童画
      4.0
      いいね!
      • 思春期   純粋な想い  葛藤 ?

        今でも結構純粋な気持ちのまま生きてる方だと思うけど…

        昔はもっといろんなことを真剣に悩んでたりしてた・・・のかな?
        >> 続きを読む

        2013/01/24 by バカボン

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      千羽鶴

      川端康成

      新潮社
      カテゴリー:小説、物語
      5.0
      いいね!
      • まず文章の美しさに驚きました。ため息が出るほど…
        ありありと情景が目の前に浮かびます。匂いまでも。
        繊細、優美…です。




        >> 続きを読む

        2012/11/04 by michikoo

      • コメント 6件
    • 4人が本棚登録しています
      スキャンダル

      遠藤周作

      新潮社
      カテゴリー:小説、物語
      4.0
      いいね!

      • 第三の新人、キリスト教文学などと位置付けられる遠藤周作は、純文学、中間小説、時代小説、ユーモア・エッセイなど幅広い分野で数多くの作品を書いた作家ですが、推理小説の分野でも病院を舞台にした「真昼の悪魔」などがありますが、人間の心の奥の神秘(ミステリー)を追求する作風から言って、ミステリーと位置付けられる作品は意外に多いような気がします。

        この小説「スキャンダル」は、功成り名を遂げた作家に、突如降って湧いたスキャンダルの真相をめぐるミステリーです。

        キリスト教作家の勝呂は、自作の授賞式で招待客の背後にいる、嗤いを浮かべた自分の顔にそっくりな男を発見します。

        そして、同じ頃、勝呂が新宿の歌舞伎町ののぞき部屋や六本木のSMクラブに出入りしているという噂が流れ、この醜聞を執拗に追うルポライターに悩まされながら、自ら真相の究明に乗り出していきます。

        彼とマゾのプレイをしたという画家の糸井素子、夫の死後、糸井素子と怪しげな関係に陥った成瀬夫人、突然訪れる糸井素子の自死------!?

        謎が深まる中で、心の中心部にある歯車が狂い始めていたことに気付いた勝呂は、現われた"もう一人の自分"と対決することになるのです------。

        「どうして、もっと、美しい、きれい話、書かないですか」------。悲しげな老神父の声を反芻しながらも、清らかな小説を書くことがない勝呂。

        キリスト教という宗教の"精神的理想"を慕いつつ、作中人物のどす黒い心を描写する時、自分もどす黒い心理になってしまうのです。

        この小説には、勝呂と同じように二面性を持つ人物が何人も登場します。穏かな大学教授だった成瀬は、戦争中に凄惨な殺戮をした元兵士であり、その暗い一面を知ったことが、上品な成瀬夫人にとって性的刺激の火種となったのです。

        この小説は、遠藤周作という作家が、60歳を過ぎて挑んだ"ドッペルゲンガー(二重身)"をテーマにしたミステリー仕立ての小説ですが、その筆力と透徹したまなざしは、やはり凄いと思います。

        事件の始まりは、もう一人の自分が"目を覚ます"ことなのかも知れません。



        >> 続きを読む

        2017/05/08 by dreamer

      • コメント 2件
    • 1人が本棚登録しています
      奪回 (ハヤカワ・ミステリ文庫)

      ディック・フランシス

      4.0
      いいね!

      • このディック・フランシスの「奪回」は、彼の"競馬シリーズ"の22作目となる作品ですが、初期の頃の作品群に比べると、少し作品としてのボルテージが落ちてきているようで、一抹の淋しさを感じながら読了しました。

        この「奪回」は、まず特異な設定で物語の幕が開きます。舞台はイタリア。ヨーロッパ最高の女性騎手が誘拐され、その交渉にあたるのが、この作品の主人公ダグラス。誘拐対策会社の派遣員だ。

        彼は誘拐犯人と身代金の額を交渉し、人質を無事に生還させるのが仕事だ。そのためには粘り強く、タフでなければならない。感情に左右されずに、合理的な判断を下さなくてはならない。

        ダグラスがまさにそのような男であるのは、彼が人並み以上に優れたヒーローだからではなく、そういう職業的特性のためだ。この設定が、この作品のポイントだろうと思う。

        現代のヒーローの基盤を、その人物の個性的な理由ではなく、職業的な要請の上に自然に作りあげることを可能にしたからだと思う。

        ヒーロー小説にいつもつきまとう、最も答えにくい問いは、「なぜヒーローをめざすのか?」という問いだと思うが、ディック・フランシスはこの作品の設定によって、その種の疑問をいとも簡単にしりぞけたのだ。

        そして、物語はイギリスへと渡り、ダービー優勝馬の持ち主の息子が次に誘拐される。いわば、競馬界を舞台にした誘拐連作物語である、と見せかけて、これが一つの続いた物語になるというのが、二番目のポイントだ。

        特に、クライマックスがうまいと思う。この「奪回」は、実は、恋愛小説でもあるのだが、この恋愛小説だと思わせておいてから、フランシスはひとひねりするのだ。じっくり読んでくれば、予想出来ないこともない展開ではあるけれど、ここで、彼のこのシリーズの傑作中の傑作「利腕」を連想してしまった。

        この物語のラスト近くで、主人公のダグラスが述懐するシーンで、こう語ります。「彼が盗んだ物を、私は回収するために力を尽くす。彼が思いのままに破壊する物を、私は修復しようとする。彼は人質を廃人同様にするが、私は元の完全な人間にするべく努める。彼は人をさらうことに満足感を覚え、私は人質が解放されることに満足感を抱く。私と表裏一体をなしている」と----。

        ダグラスと誘拐犯人は、同じ闘いを、同じ武器で異なった側から行なうのだ。その武器とは何かと言えば、フランシスのこのシリーズの主人公の核となる、"人間の恐怖心"だ。

        「利腕」は、男の恐怖心をテーマに、いかにその恐怖を克服していくかという物語だった。この「奪回」は、その克服を手助けするプロの物語なのだ。そういうプロですら、我々と紙一重であるという、ラストの展開になっている。この構造が、最後のポイントだと思う。

        ここに、強靭な意思こそが恐怖を克服するという、男の恐怖心というテーマの"深化"を、このシリーズを読み進めてきた中で思うのです。

        >> 続きを読む

        2017/01/11 by dreamer

    • 1人が本棚登録しています
      東南アジア食紀行

      森枝卓士

      徳間書店
      カテゴリー:衣食住の習俗
      2.0
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      • 食の観点からアジアを概観する。
        アジア庶民グルメ食べ歩き的な趣向。

        「アジアラーメン紀行」で森枝氏の著書に触れ、もう1冊、と手に取った。
        (少し調べてみたところ、著者は漫画(華麗なる食卓)の原作も書いている様子。)

        本書の趣向は、立ち寄ったアジアの国々の道端の風景を切り取ることのようで有り、
        その目的は十分に達している。
        やはり地域や民族を語る上で食にフォーカスするのは非常に上手いやり方だと思う。

        しかし、文化麺類学の名に恥じないスケールを持った「アジアラーメン紀行」と比較すると
        凡庸で有るのは否めない。

        明太子という言葉の意味を知り、アジアの中での日本という意識を更に強くした。
        >> 続きを読む

        2011/01/07 by ice

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      石の結社 (光文社文庫―海外シリーズ)

      デイヴィッド マレル

      4.0
      いいね!

      • 映画「ランボー」の原作者、デイヴィッド・マレルの長篇冒険小説「石の結社」を読了。

        日本が60年安保闘争で騒然としているある日、米大使館員一家が爆弾テロに遭う。
        一人生き残った少年ドルーは、反テロリズム秘密組織"スカルベル"に身を投じ暗殺者となる。

        しかし、ホメイニ暗殺作戦の中で標的に自分の過去を見て逃走、戒律の厳しいカルトジオ修道会の修道院で祈りの日々を送ること6年------。

        だが、組織はドルーの隠遁を許さず刺客を差し向ける。
        再び俗界に出て血の抗争の世界の中で闘うドルー。
        果たして彼の運命やいかに?-------。

        十字軍が宗教から暗殺者を生み出すプロローグから、ドルーが聖地と暗殺者発祥の地を望む砂漠に、独りだけの修道院を発見するラストまで一気に読まされてしまう。

        この作品は、言うならば、白土三平の「カムイ伝」や「カムイ外伝」を思わせる裏世界の非情さを描いた長編サスペンス。
        肩は凝らない。


        >> 続きを読む

        2018/04/11 by dreamer

    • 1人が本棚登録しています
      贋物漫遊記

      種村季弘

      筑摩書房
      4.0
      いいね!
      • 種村季弘が好きです。
        古今東西あらゆるところから話を引っ張ってきて、饒舌に語るところがとても好き。話をしたら面白いんだろうなぁ、と思わせる文章です。専門はドイツですけど、ちょっとグロテスクなものがお好きで、上品な人たちがそっと視線を外すようなものを、あえてまじまじと見て嬉々として語るイメージ。好奇心に満ちた子供のような。
        解説の井上章一さんが、これを「種村ごのみ」と呼んでいたと書いていたけれど、実に言い得て妙だと思います。こういう一連のものを、私も「種村ごのみ」と呼んで、愛でていきたい。

        不思議で楽しい一冊です。
        >> 続きを読む

        2017/01/21 by ワルツ

    • 1人が本棚登録しています
      絵巻平家物語

      瀬川康男 , 木下順二

      ほるぷ出版
      カテゴリー:小説、物語
      5.0
      いいね!
      • 平忠度は、文武両道で、際立った人物だったのだと思う。
        和歌に対する思いの深さにも胸打たれる。
        人の生き方は、生き様の美しさに価値があるとすれば、忠度ほど多くの人の心に残るべき人も珍しいかもしれない。
        平家一門に生まれたがために、非業の死を遂げざるを得なかったけれども、そうであればこそ、その生き様の美しさは際立ったのかもしれない。
        >> 続きを読む

        2013/08/04 by atsushi

      • コメント 5件
    • 1人が本棚登録しています
      雷鳴の館

      KoontzDean R , 細美遥子

      扶桑社
      カテゴリー:小説、物語
      4.0
      いいね!
      • 交通事故から醒めた女性を待ち受ける記憶喪失と危険な罠。

        映画を見ているように展開するサスペンス。

        500ページに及ぶ大作だが、一気に読ませる魅力が有る。

        読後の印象としては病院のシーンが長すぎて、ページ数を水増ししているように感じられなくも無いが、全体に渡る怖さの演出のためには必要性が有るのかもしれない。

        9割読み進めても結末が想定できず思わず突き進んでしまうが、最終的なオチの付け方には反則を感じてしまった。

        とはいえ、これだけの伏線を論理矛盾無く収束するには、この結末しかないのかもしれないと渋々認めた面も有る。

        翻訳に対する疑念が有り海外作品は苦手意識が有るが、本作の翻訳には違和感は無い。
        >> 続きを読む

        2012/03/27 by ice

    • 1人が本棚登録しています

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