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1990年7月発行の書籍

人気の作品

      寄生獣 -  1

      岩明 均

      講談社
      カテゴリー:漫画、挿絵、童画
      4.5
      いいね!
      • この本の名言をご紹介します。

        ***
        ほとんど可能性ゼロに近いじゃないか!
        …………でもやらなきゃ…………
        確実な0だ!!
        >> 続きを読む

        2013/09/26 by 本の名言

    • 他1人がレビュー登録、 7人が本棚登録しています
      百舌の叫ぶ夜

      逢坂剛

      集英社
      カテゴリー:小説、物語
      4.0
      いいね!
      • 図書館で三ヶ月予約まち。ドラマも見ないで待ちました!
        途中、人物関係が誰が誰だかわかんなくなったり、時系列もきちんと理解できていない気もするけど…
        でも面白かった!
        百舌の正体が明かされるところは、うわぁぁぁぁぁ!(◎_◎;)といった感じ。
        次々出てくる意外な真実。ラスト数ページまで安心できない、スピード感のある本でした。
        もう一回読み返して、きちんと理解したいけど、まずはシリーズ第二作へと進みます…。あと、テレビドラマもやっと見ます(笑)
        >> 続きを読む

        2014/11/11 by もんちゃん

      • コメント 1件
    • 他1人がレビュー登録、 4人が本棚登録しています
      リプレイ

      ケン・グリムウッド , 杉山高之

      新潮社
      カテゴリー:小説、物語
      5.0
      いいね!
      •  新潮文庫の初版は1990年ですが、そのままの装幀でいまも書店に並んでいるというのは、根強い人気があればこそでしょうね。人生をやり直せたらという願望を持たない人はいないでしょうし、やり直しの人生を想像することには抗いがたい魅力があります。しかし、それが何度も何度も繰り返されるとしたらどうでしょう。

         1988年10月18日午後1時6分、43歳のジェフ・ウィンストンは突然の死を迎えます。ところが、気がついてみると、25年前の自分、大学1年生の自分に戻っている。そこから始まるやり直しの人生。賭博も投資も、前の人生の記憶を活かして莫大な財産を築き上げるけれども、やはり1988年10月18日の突然死は避けられない。そしてまた25年前の自分。富の空しさを知ったジェフは、別な形の幸福を求める…リプレイにつぐリプレイ。
         ぼくがこの小説を読んだのは、ちょうど25年前の1991年です。このあいだ、「僕だけがいない街」という映画の予告篇をみながら、ぼんやりとこの小説のことを思い出していました。そして、素頓狂さんから、お薦めの恋愛小説を尋ねられ、あれこれ考えているうちに、この小説の記憶がだんだん前景化してきました。どう考えても恋愛小説の範疇には入らないのですが、ジェフと、三度目のリプレイで出会うもう一人のリプレイヤー、パメラとの時空を超えた愛が、とても素敵なのです。いってみれば、「存在の耐えられない軽さ」の逆バージョンといえるかもしれない。この人生から、ただ一度だけという前提が失われたら、愛はいったいどうなるのか。
         しかし、永劫回帰のように繰り返されるかのようにみえたリプレイにも、終わりがあることがだんだん分かってきます。リプレイのスタート時点がだんだん遅くなり、1988年に近づいてくる。そのぶん、リプレイの期間は短くなる。そして、ジェフとパメラの、そのスタート時点のずれが、切ないドラマを生み出す仕掛けになります。

         こういった小説ですので、1963年から1988年の25年間にわたる現代史が深く関わってきます。特に5度目のリプレイでは、自分たちがまきこまれている現象を解明すべく、リプレイヤーとしてカミングアウトしてしまうため、その知識を権力に利用されて歴史は大混乱(ただ、その大混乱に陥った歴史は、現在の世界ととてもよく似ています)。
         ちょっとびっくりしたのは、ジェフが最初のリプレイで財産を築き上げる過程で、スティーブ・ジョブズに対して青田買い的な投資を行っていることでした。よく考えれば、1988年のアメリカではジョブズはすでに立志伝中の人物になっていたわけで、別段びっくりするような話でもないのだけれど、ぼくの身のまわりには、1991年段階でもまだパソコンは存在せず、ジョブズのことなんかぜんぜん知らなかったのです。
         25年前は、そういう時代でありました。
        >> 続きを読む

        2016/04/06 by 弁護士K

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      ガンダム・センチネル Aliceの懺悔

      高橋 昌也

      大日本絵画
      カテゴリー:小説、物語
      4.0
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      • 読んだ日は適当。
        ガンダムが現実になったこんな感じになるのかという新たなガンダムの一面を見せてくれた、すばらしい作品。
        普通に考えればコクピットの中はそんなもんだよね。Gのレコンギスタでも同じような演出しているしな。
        >> 続きを読む

        2015/01/23 by Logikoma41

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    • 他1人がレビュー登録、 2人が本棚登録しています
      不思議の国ニッポン

      BonnetPaul

      角川グループパブリッシング
      カテゴリー:社会学
      3.0
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      • 日本での生活が長いフランス人著者から見た日本。

        客観的に見た日本人。世界における日本を知ることができる。

        親日家を自称するフランス人の著者の目線で見た日本像が刺激的。

        日本の歴史にも精通し、武家諸法度なども引き合いに出すなど、下手な日本人より日本についての造詣は深い。

        幾つもエピソードは有るが印象に残ったのは中曽根首相の政治姿勢だった。
        当時の作品で有るというのはもちろんだが、日本暮らしが長いとは言え、外国人の視点で日本の首相が分析されているのが刺激的だった。

        米(コメ)問題での政治的駆け引き。
        圧倒的な貿易黒字による逆風の中での訪米。
        人種差別的な発言など問題は有れど、バイタリティ溢れる首相で有ったのは間違いない。

        日本人としての誇りを持ち、世界相手に胸を張って正対するためにも我々日本人は、まず祖国日本を知る必要が有ると改めて感じた。

        国際化の第一歩は祖国を知ることなのかもしれない。
        >> 続きを読む

        2012/10/19 by ice

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    • 1人が本棚登録しています
      網走発遥かなり

      島田荘司

      講談社
      カテゴリー:小説、物語
      3.0
      いいね!
      • 短編が組み合わさって一つのストーリーを展開。

        それぞれ別の味付けを施された短編は楽しめるものの、全体としては難有り。

        プロットはサスガだが、短編が組み合わさって全体を成すという性質上、主役脇役を含めると多少登場人物が多すぎた感が有り、焦点がぼやけた。

        せっかく短編それぞれで立てたキャラで固め、全体を通して大きな感動に導くという試みだっただけに残念でならない。

        江戸川乱歩が絡んで来る短編が有るのだが、その名前から醸し出される乱歩的世界観についてのイメージは出来るものの、思い入れが全く無い人間には、返って感情移入して読み進めることの妨げになっている。

        良い意味でトリッキーな展開が多い島田氏作品だが、本作品は、読後に人物間の相関関係を再度整理してやっと納得するという状態で有ったため、やはり少し行き過ぎが有ったのではなかろうか。

        島田氏作品の中では、少しランクが落ちると言わざるを得ない。
        >> 続きを読む

        2012/06/21 by ice

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    • 2人が本棚登録しています
      学生街の殺人

      東野圭吾

      講談社
      カテゴリー:小説、物語
      2.7
      いいね!
      • これはかなり古い作品だけど、読んだのは割と最近だった。
        出版されてからかなり経っていることもあり、昭和な古い感じは否めない。

        ボリューミーな作品のわりに煮え切らない感じ。

        面白くないわけではないけど、東野圭吾の作品としては普通。
        切ないストーリーです。
        >> 続きを読む

        2012/12/23 by mahalo

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    • 13人が本棚登録しています
      情報フィ-ルドノ-ト 激動の世界を読む

      小川和久

      講談社
      3.0
      いいね!
      • 天安門事件やペレストロイカで揺れる1989年当時の世界情勢。

        米中ソを中心とした諸外国と日本との関係について毅然とした態度で主張する。

        題材として、国際情勢の様々な局面を取り上げてはいるものの、一貫して、国際人としての豊富な知識と毅然とした主張の必要性を説いているように感じた。

        とくに気になったのは、主従で有る前に、親子関係という言葉を使っても言い過ぎではない程の依存度で有るアメリカとの軍事面における関係。

        戦争放棄は大前提として、国家としての軍備に対する考え方をはっきりと示す必要性が有るという主張に対しては大いに頷けるところが有った。

        このままアメリカの強大な軍事力の傘の下で生きていくというスタンスが明確なら、国内の軍事産業など不要であろうし、ましてや国産戦闘機開発など大いなる無駄である。

        また仮にも自国内で軍事力を開発生産するつもりが有るのなら、そこにアメリカの意志が関係してくるのは内政干渉以外の何者でもないことを十二分に理解し、強い姿勢で拒否する勇気が必要であろう。

        巻末の対談で、軍事問題と経済問題のすり替えを許さなかったノルウェーの例があがっているが、日本も、これくらいのしたたかさを持つ必要が有るのは間違いない。

        安易に日本の政治家の腰砕けぶりを嘆くのではなく、個々の国民を啓蒙する作品である。
        >> 続きを読む

        2011/05/19 by ice

    • 1人が本棚登録しています
      愛と幻想のファシズム

      村上龍

      講談社
      カテゴリー:小説、物語
      4.3
      いいね!
      • 初めて、「夢中で」読み進めた本。

        タイトルがおしゃれだな~と思って(そんな単純な理由で)
        まずは上巻を買ってみたらハマってしまいました。

        それまで、上下に分かれていると
        うわっ長い!めんどくさい!と思って手を出していなかったのですが
        するする読めてしまいました。

        古めかしいセリフの言い回しとか
        ノスタルジックな雰囲気と男くさい主人公が
        グッと来たんですね、きっと。

        何かに反抗・抵抗している姿が眩しく見える
        そんなフェチがあるのかも。
        「青臭さ」への憧れ。
        10代の頃にパンク・ロックにハマったのも
        そのせいかもしれません。

        合わせて聴きたい一曲
        Some Might Say / Oasis
        >> 続きを読む

        2017/07/18 by Lilly

    • 14人が本棚登録しています
      松のや露八

      吉川英治

      講談社
      カテゴリー:小説、物語
      3.0
      いいね!
      • 幕末の動乱期を不器用ながらもしぶとく生きる侍。

        正直、主人公の人物にあまり魅力が無い。

        登場人物を魅力的に描くことに関しては他の追随を許さない吉川氏。

        しかし本作品では、そもそも魅力的で無い人物らしく、いかに吉川氏を持ってしても魅力的な存在とはなりえなかった。
        筆者が何故このプロットを選択したのかが良く分からない。

        分かりやすいキャラクターということも有り、感情移入は容易と思われるのだが、おそらく短絡的かつ無分別に人生を選択する姿に不快感が大きいのだと思う。

        斜に構え世間を批評しながら、自身は楽な方へ流されて行く。
        現代でも、そういう人間は存在するが彼らは何も生み出さないし人から本当に好かれることも無いだろう。

        とは言え、さすがにその圧倒的な実力で、それなりのところで纏め上げられている。
        >> 続きを読む

        2012/05/28 by ice

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    • 1人が本棚登録しています
      ハーツ

      倉本由布

      集英社
      カテゴリー:小説、物語
      5.0
      いいね!
      • 花音15歳。
        この巻は印象深い。おばあちゃんが亡くなってしまう巻。

        花音の家庭教師をしている不破先生の忘れられない(誘拐されて殺された)女の子が、花音の学校の坂本先生の妹だった。
        …これはすっかり忘れていた。なかなかヘビーな内容だな。

        坂本先生を好きな野村くんと先生宛のプレゼントを買いに行くところは可愛らしくて好き。野村くん、良いやつだ。

        みーくんと淳くん。
        どちらかを選ぶことに決着をつけた花音だけど、それで良いのか!な選び方。先に告白してきたほうなのね…。
        でも早速後悔してない?良いのかそれで。なかなか次巻が気になるよー。
        >> 続きを読む

        2014/03/07 by パクパク

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    • 1人が本棚登録しています
      猛き箱舟

      船戸与一

      集英社
      カテゴリー:小説、物語
      3.0
      いいね!
      • 1巻
        まだ激しい銃撃戦はでてこない

        2013/10/18 by bob

    • 1人が本棚登録しています
      猛き箱舟

      船戸与一

      集英社
      カテゴリー:小説、物語
      3.0
      いいね!
      • 2巻
        西サハラのマグレブ地方は、モロッコ王国軍とポリサリオ解放戦線が争ってて、、
        外情勢よく分からないけど、激しくなってきた。
        とりあえず銃撃戦始まったし、戦車?とかでてきてワクワクした。
        >> 続きを読む

        2013/10/18 by bob

      • コメント 3件
    • 1人が本棚登録しています
      スリーピング・マーダー

      アガサ・クリスティ , 綾川梓

      早川書房
      3.0
      いいね!

      • 若くて美しい人妻グエンダ・リードは、イングランド南部の海辺のひなびた町ディルマスで、その売り家を見た時、「ほとんど確信に近い胸さわぎを覚え」ながら、「これが、わたしの家だ!」と思った。

        確かに、今は名前こそ違ってはいるが、このヒルサイド荘は、彼女が幼かった頃、ニュージーランドの親類に引き取られる前、父と義母と一緒に住んでいた家だった。

        しかも、グエンダは、そこで女が死んでいるのを見た。「誰が死んでいたの?」と聞く、詮索好きの老嬢、ミス・マープルの問いに、彼女は「素早く機械的に」答える。「ヘレンが------」。

        こうして、二十年近い昔の殺人事件が、にわから浮かび上がってくるのだった。

        この「回想の中の殺人」の謎を解決するのは、もちろんミス・マープルであり、それがミス・マープル最後の事件となる「スリーピング・マーダー」は、1976年に85歳で亡くなったアガサ・クリスティーの遺作なのです。

        彼女の死後に出版されて、イギリスとアメリカではベストセラーになりましたが、このマープルものが書かれたのは、どうも1930年代の終わりごろらしいと言われています。

        しかし、読みようによっては、この「スリーピング・マーダー」は、偉大な女流推理作家の遺書とも受け取れると思います。

        初めて海外の推理小説を読むなら、アガサ・クリスティーからというのが、無難なところだろうと思います。

        謎があり、トリックがあり、名探偵が登場し、最後には邪悪な犯人が明らかにされる。つまり、伝統的な"探偵小説"なのです。

        もちろん、絶対にアガサ・クリスティーでなければならないということはありません。エラリー・クイーンでも、コナン・ドイルでもかまいません。

        この作品は、過去の殺人の謎を解き明かすという、いかにもクリスティーらしい推理小説だけれども、彼女の作品の中では、少し不満が残ります。翻訳がたどたどしくて、素人くさいせいかも知れません。

        この「スリーピング・マーダー」に少し失望しても、クリスティーを見捨てないで、彼女の短編を集めた「クリスティー傑作集」(深町真理子訳)を読んでみると、クリスティーが創造した名探偵を知ることができます。

        シャーロック・ホームズ以来の名探偵と言われる、口髭をワックスで固め、卵形の頭をしたエルキュール・ポワロ、夫婦探偵のトミーとタペンス、幽霊探偵ハーリー・クイン、私立探偵パーカー・パイン、それに、平和な村の生活を楽しみながら「人間の極悪なすべてを知りつくしている」、この作品にも登場するミス・マープル。とにかく、この作品と違って、翻訳が格段にいいので、安心して読むことができます。

        その後で、「アクロイド殺人事件」や「そして誰もいなくなった」など、クリスティーの傑作を読んでみるのがいいと思います。


        >> 続きを読む

        2018/01/22 by dreamer

    • 2人が本棚登録しています
      おやじの値段 '87年版ベスト・エッセイ集

      日本エッセイストクラブ

      文藝春秋
      2.0
      いいね!
      • 60作品程度が収録されたエッセイ集。

        テーマも作家達の共通点もとくにない普通のエッセイ集。

        このジャンルは苦手意識が強いので、再挑戦的な心構えで臨んだものの正直辛い。

        せめて同一テーマで有るとか、書いている作家に共通点が有るとか、何がしかのテーマを設けて収録作品を集めてもらわないと雑誌の切り抜きを読まされている感が有って萎えて来る。

        気持ちが乗らないせいだろうと思うのだが、読後に収録作品を思い返しても片手分も思い出せない始末。

        ショートショートは、起承転結までは行かないにせよ、短い中で必ず盛り上がる場所を持っているが、エッセイとして分類されるものは著者の日記かと思うような何の得るものも無い文章でもまかり通る感じがして嫌い。

        そもそもエッセイというのは雑誌のコラム的なもので、まとめて本になるようなものではないのかもしれない。

        やはりエッセイというジャンルは苦手だという認識を深めた。
        >> 続きを読む

        2012/05/10 by ice

      • コメント 4件
    • 1人が本棚登録しています
      私の猫たち許してほしい

      佐野洋子

      筑摩書房
      4.0
      いいね! Arisann
      • 佐野洋子さんのエッセイは読んだことがありますが、こんな風だっけ?と感じました。処女作だそうですが、なんだか全編に張りつめたさびしさというか、小さい子が些細なことで感じる絶望がところどころでリアルに出てきて、わりと心をやられました。小さいときの悔しい思い出とか、思い出してしまった。

        なんだかもっとコミカルなタッチだった気がしていたのですが、誰か別の人と勘違いしていたのかもしれません。とてもぐっとくる重みがありました。率直さゆえの残酷さというか、こどものそれですよね。あの感受性。かなしくてかなしくて、もう。
        ベルリンで佐野洋子が出会ったという老婆の話とか、寂しさがたまらないのです。私も黒い心の持ち主だから、きっと引っ張られるのでしょう。

        子供の頃の黒い気持ちを再び思い出させられたので、正直きつかったです。でも読んでしまった。しばらく佐野洋子は読みたくないけど、たぶんまたいずれ別のエッセイを読むでしょう。怖いもの見たさで。
        子供の頃も、『百万回生きた猫』は悲しすぎて苦手でした。それよりも、『おじさんのかさ』が好きでした。
        >> 続きを読む

        2016/07/24 by ワルツ

    • 2人が本棚登録しています
      雨の日のネコはとことん眠い―キャットおもしろ博物学

      加藤 由子

      PHP研究所
      カテゴリー:家畜、畜産動物各論
      4.0
      いいね!
      • 猫は脳と身体の動きが直結している。
        人間が猫の右の首辺りを掻いてやると、猫の右足が自分の首を掻く様に動く。左でも同様である。
        身体がそう感じている事に対しては、身体がそう動いていないといけない様なのである。

        猫の目は嘘がつけない。猫だけが猫舌なわけではない・・・・等々。

        猫好きにもあらためてなるほどと思わせる一冊であるにゃぁ。
        >> 続きを読む

        2012/11/13 by <しおつ>

      • コメント 16件
    • 1人が本棚登録しています
      血まみれの月 (扶桑社ミステリー)

      ジェイムズ エルロイ

      4.0
      いいね!

      • 「LAコンフィデンシャル」で、すっかり私のお気に入りの作家のひとりとなったジェームズ・エルロイ。

        今回読了した「血まみれの月」は、彼の"ロイド・ホプキンズ・シリーズ"の第一弾で、以後、「ホプキンズの夜」「自殺の丘」と続いていくんですね。

        自称"詩人"という連続殺人犯は、暗い過去を持っていた。
        彼は少年時代、同性の同級生から犯され、以来、狂気を抱えることになったのだ。

        それは成人とともにセックスへの異常なまでの嫌悪感となって現われ、彼を犯行へと向かわせたのだった。
        目をつけた美しい女性を、セックスの虜になる前に救おうという名目で、次々と異なった手口で殺していたのだ。

        その一見、何の関連性もない殺人事件に、ロス市警のキレ者部長刑事、我らがロイド・ホプキンズが目をつけるんですね。
        彼は犯行が、天才によって行われていることを直感。
        こうして、二人の頭脳合戦が繰り広げられていくことになるのだった-------。

        このシリーズの面白さは、何と言ってもロイド・ホプキンズのキャラクターの強烈さにあると思う。

        幼い時にとんでもない目にあい、23歳の時には同僚を、ある理由があって殺害し、死体を抹消。
        その後、結婚し妻を愛していながらも他の女性と関係を持ち、幼い愛娘には「現実を知るために」といって殺人事件を詳しく語って聞かせたりするのだ。

        ホプキンズが異常なまでに正義感にこだわるのも、自分が殺人者だったといううしろめたい過去のせいなのだ。
        まさに一筋縄ではいかない"コンプレックス・ヒーロー"。
        この陰影に富んだホプキンズのキャラクターが、この作品の最大の魅力だと言っていいと思う。

        一方、犯人の方は、ホプキンズ同様、明晰な頭脳、暗い過去を抱えながら、それがマイナスの方向へと傾いていった男なのだ。

        いうなれば、この二人は"合わせ鏡"のような存在で、その対比が絶妙なんですね。
        個人的には、この関係がトマス・ハリスの「レッド・ドラゴン」の刑事グレアムと犯人ダラハイドと重なって見えましたね。

        同じ経験を共有する者だけが理解し得る心理が、ここでも決め手になり、追いつ追われつの強烈なサスペンスとなって展開していくんですね。

        因みに、ホプキンズの身長は二メートル。
        過激な言動、暗い過去でも有名な作者のジェームズ・エルロイが、同じような身長であることを考えて読むと、二人の像がまたしても重なってしまいます。

        >> 続きを読む

        2018/05/23 by dreamer

    • 1人が本棚登録しています
      ホプキンズの夜 (扶桑社ミステリー)

      ジェイムズ エルロイ

      3.0
      いいね!

      • このジェイムズ・エルロイの「ホプキンズの夜」は、「血まみれの月」に続く"刑事ロイド・ホプキンズ・シリーズ"の2作目の作品。

        ロスの小さな酒店に強盗が押し入り、店主を含む三人が射殺された。
        犯人は精神異常者らしい。
        天才的頭脳の持ち主で、ロス市警の部長刑事ロイド・ホプキンズは、早速捜査を開始する。

        同時に彼は、市警の模範的警官ジェイコブ・ハーゾクが失踪した謎についても調べていた。
        ハーゾクは"錬金術師"と呼ばれる変装の名人で、周囲の評価は高かった。

        ロイドは彼の部屋で、六人の警官の資料を発見する。
        その中になぜかロイドの名前も入っていたのだ-------。

        この二つの事件が、精神科医ドクタ・ハヴィランドの元で結び付く。
        この男こそ薬品で患者をコントロールして、強盗や殺人を行なわせる、狂気の犯罪者だったのだ。

        核心に迫るロイドに対し、ハヴィランドは不敵にも挑戦してきた。
        ロイドは事件の関係者でもある、コールガールのリンダ共々、警察官としての権限を越えた恐るべき結末へと雪崩れ込んでいく-------。

        この小説の主人公ロイド・ホプキンズは、強靭な肉体と天才的な頭脳を持つ、正義感の強い刑事なのだが、カッコいいヒーローとしては一切描かれてはいない。

        彼は精神を病んでいて、今回も捜査方法は強引で常軌を逸しているし、女性との情事も独善的だ。
        犯人を追い詰めていく執念も、やり過ぎの感がある。

        登場人物のキャラクターというか、性格づけは、ミステリにおける楽しみの一つだと思う。
        主人公なら共感や同情をベースに応援したくなったりするものだし、悪役なら徹底的に非情だったり、男気を感じさせてくれたりすると、物語は俄然、面白くなるものだ。

        その点、著者・ジェイムズ・エルロイの描く病める人物像は、極めて異色の存在だと思う。
        今回登場するロイド、精神科医ハヴィランド、娼婦リンダ、異常者ゴフがそれぞれに抱えるトラウマは、暗く重く物語に影響している。

        そのため、よくあるサイコキラー対警察官といった単純な図式からは、大きくはずれているのだ。
        読後の印象は不快で、ヘビーだ。そして、この小説が面白いか否かは、読む者の好みが分かれるところだろう。

        ただ、ロイドの強烈なキャラクターは、次作を期待させずにはいられない。

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        2019/04/19 by dreamer

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      近世村落生活文化史序説―上野国原之郷村の研究

      高橋 敏

      4.0
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      •  二宮金次郎をご存じだろうか。小学校の校庭とかにある、あの薪を背負って本を読んでいるあの少年である。後に二宮尊徳と名乗るその人は、たくさん勉強をして故郷の村を豊かにしたことで有名になる。

         尊徳の伝記を読んだ人ならわかると思うけれども、近世末期、つまり幕末の農村はかなり荒廃していたと言われている。幕府の力が弱まったことで地方への影響力も減り、その結果多くの農村が人口減少や耕作地の荒廃に悩んでいた。特に関東周辺の農村では、すぐ近くに江戸という大都市があるため、生活が苦しくなると郷里を捨てて江戸に流れて行く、ということもしていたようだ。

         地方(農村)の荒廃と江戸(東京)への一極集中は、現代社会にも通じるものがある。

         だがそんな農村の荒廃も決して意味がなかったわけでもないのだ。本書を一読すればわかるけれども、農村が荒廃することによって、従来蔓延っていた価値観や古い有力者が力を失い、新しい価値観や知識が入ってくるようになった。

         その結果、単なる自給自足の農村ではなく養蚕などをおこなって金銭収入を得るなど、農村としての革新をするようになっていった。

         明治日本にとって製糸産業(特に絹糸)は、貴重な外貨を獲得できる数少ない輸出産業であった。その原料となる糸を取るための蚕の飼育、つまり養蚕は近代日本を支える大きな原動力と言っても差し支えない。

         明治維新といえば坂本竜馬や大久保利通などの維新の志士や政治家も重要だが、こうした目立たない農村の「革新」もまた、近代化を支えた重要な要素であったと言える。

         それでは現代の地方はどのように革新の原動力を作るのか?

         これは地方に住む者にとっては難しい課題ではあるけれど、とても価値のあることである。地方在住者には頑張ってもらいたい。
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        2014/09/21 by ぽんぽん

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