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1990年10月発行の書籍

人気の作品

      人間失格

      太宰治

      集英社
      カテゴリー:小説、物語
      3.8
      いいね! minase86
      • 「斜陽」を読み、感銘を受けたので太宰作品の代表作である「人間失格」も読みました
        度も読みたい一冊だと思いました、私のキャパシティだと一度では消化しきれない気がしています

        まず、「人間失格」は他の小説と違って一文一文が重厚なイメージを受けました
        例えば、私が今まで読んできた小説は全体を通して一つ、二つ印象に残る文章や「これは後世に語り継ぎたいぜ」という言葉が出てくるという感じだったのですが
        「人間失格」はもうそういう文章が多すぎて作品そのものを後世に語り継ぎたいレベルなんです
        まだ私の語彙力と文章力では辿り着けない良さですね、いつか辿り着きたいです

        次に「人間失格」ってタイトルからして暗い印象を受ける人が多いと思うんです
        でも私は思ったより暗い印象は受けませんでした
        そんなことより太宰治の感性が美しく、羨望の気持ちでいっぱいでした
        「もっと早く出会いたかった」と思う反面、高校生以前に出会っていたら「なにこれ、難しいつまんない」となってしまったかもしれないと思う部分もあるのでちょうど今が読み時だったのかもしれません
        どちらにしろ人生の中でこの小説に出会って、読み終われたのでよかったです
        ぜひいつか死んでしまう人生なのですから、読書が好きでしたら一度は読んでみてください

        酒や薬、女の人に溺れすぎてしまった太宰だからこそ書けた珠玉の作品だと思います
        ただ、「人間失格」を太宰作品の初心者の方におすすめするのは私はどうかな〜と思いました
        ちょっとビギナーには難しすぎます、初めて読んだら陸の上の魚みたいに苦しくなっちゃいそうです
        太宰治作品って、私はとても好きですが好みは別れるところだと思っています
        まぁそれはどの小説でも変わらないですかね…
        「有名だから」と言ってどれも面白い、とは限らないということを言いたいんです
        人それぞれ感性は違いますし、違うからこそ小説は面白いのです
        現にこんなに有名で素敵な作品を書かれる太宰治だって「私生活が良くない」みたいな理由ですけど芥川賞を獲ることなく亡くなっています
        「これ私は好き」「え〜それ私は嫌い」みたいな個性があるからこそ小説は成り立っていると思うんです
        だから、私は「人間失格」を面白いと思ったし色んな方に読んでいただきたいと思いましたが「読んでみたけどこの小説クソだな!!!!」みたいな感想があってもそれはそれで良いと思うのです
        なんでも受け入れが大事だと思うんです

        最後にP119に挿入されているルバイヤットの詩句が結構好みだったので一部だけ書いておきます

        「無駄な御祈りなんか止せったら
        涙を誘うものなんか かなぐりすてろ
        まア一杯いこう 好いことばかり思出して
        よけいな心づかいなんか忘れっちまいな」

        世の中に縛られすぎず、自由な感性で生きていきたいですね😊
        >> 続きを読む

        2019/11/24 by ゆきの

      • コメント 2件
    • 他3人がレビュー登録、 26人が本棚登録しています
      ベトナム戦記

      開高健 , 秋元啓一

      朝日新聞出版
      4.3
      いいね! Tukiwami
      • 釣り好きの好々爺。歳若い知人の、開高健に対する印象は
        これに尽きた。その好々爺も、はるか昔、戦場を目の当たり
        にした作家だった。

        「ベトナム人でもなくアメリカ人でもない私がこんなところで
        死ぬのはまったくばかげているという感想だけが赤裸で強烈で
        あった」

        ベトナム戦争である。ある世代には強烈な印象を植え付け、
        ある世代には「間に合わなかった」と思わせ、ある世代に
        は既に歴史の教科書に載るような戦争である。

        私は「間に合わなかった世代」である。だから、ベトナム戦争
        に惹かれるのかもしれない。事実、私の祖棚にはどの戦争より
        もベトナム戦争関連の作品が多く鎮座している。

        本書は高校から専門学校時代にかけて、何度も読み返し、その
        後も折に触れて再読して来た。あまりにも手に取り過ぎてボロ
        ボロになっているので、この際、処分しようかと思って読み
        始めた。

        やっぱり捨てられない。既に古典的名著と言ってもいいだろう。

        1964年末から1965年にかけての約100日、南ベトナムに滞在
        し、現地の人々と話し、路地裏を歩き、テロの現場を見、仏教徒
        による抗議の焼身自殺を目撃する。

        圧巻は南ベトナム政府軍の大隊がベトコン制圧を目的とした作戦
        に従軍した際の顛末だ。この作戦での体験が、著者に強烈な印象
        を受け付けただろうことが伝わって来る。

        そして、ベトナム戦争での体験が後の小説『輝ける闇』『夏の闇』
        に繋がって行く。

        デイヴィット・ハルバースタム『ベトナムの泥沼から』、ニール・
        シーハン『輝ける嘘』と並ぶ良書だと思う、ただ、このふたりは
        ジャーナリストだが、開高健は作家だけに事実そのままではなく
        脚色もあるのでは…と感じる部分もある。

        余談だが、私は普段「ヴェトナム」と表記するのだが、本書の表記
        に準じて「ベトナム」と書いて来た。でも、「ヴェトナム」の方が
        落ち着くんだわ。
        >> 続きを読む

        2019/08/14 by sasha

    • 4人が本棚登録しています
      BE-BOP-HIGHSCHOOL - 15

      きうちかずひろ

      講談社
      カテゴリー:漫画、挿絵、童画
      4.0
      いいね!
      • BE―BOP―HIGHSCHOOL 第15/全48巻

        不良の世界でも許されないルール違反をした均太郎の末路。

        やはり存在感の有るキャラクラーの退場は、好き嫌いを超越した寂しさを感じてしまう。

        不良の層が薄い愛徳に有って、ヒロシ、トオルの後輩として良い味を出して来た均太郎が主役。

        ところ構わずカツアゲして回り、被害者の親父の形見の時計さえもしらばっくれて返却しない鬼の所業。
        教師に指導されている、まさにその部屋で教師の置いていったタバコとライターを盗んで一服キメる無反省さ。

        絶体絶命の退学のピンチに、ノブオが自分の顔に免じてと言う助け舟を出したことで、とりあえずは無期停学で収束させることに成功したのだが、その後、町に出て性懲りもなくカツアゲを実行。

        翌日の登校時に動かぬ証拠を突きつけられ、ついに五中の黄色い豚(笑)として恐れられた均太郎の退学が決定する。

        あまりの無計画さに、それまでの仲間も呆れて突き放すが、自分の所業を棚に上げ、自分のような男がヤクザになるので、今度町で有ったら気を付けろと逆ギレして去っていく。

        五中の黒い狼(ジュン)
        同赤い虎(シンペー)
        同黄色い豚(キンタロー)

        と言うBe-Bopファンなら鉄板の三段落ちが、もう見られなくなるのは少し寂しい。


        しかし、さすがにここまで酷いのは中々いないが、仁義を全く通さない輩は案外少なくない。
        ビジネスの世界では、すぐに鉄拳指導してくれる先輩はおらず、本人からすると何が原因かもわからずに、気付くと周囲から愛想を尽かされているという状態になるのは、もしかすると不良の世界よりももっと怖いかも知れないと思った。

        今まで散々笑わせてくれたことも有るので、均太郎の更生を祈りたい。
        >> 続きを読む

        2013/08/16 by ice

      • コメント 5件
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      伝染るんです

      吉田戦車

      小学館
      カテゴリー:漫画、挿絵、童画
      2.0
      いいね!
      • 久々に漫画が見たくて。
        これはもう何年も前に買って
        友達にも貸しまくったので
        結構ボロボロ(笑)
        相変わらずシュールだなぁ。
        シークレットネタが好きでした。
        >> 続きを読む

        2015/02/10 by すもも

      • コメント 6件
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      サンクチュアリ

      池上遼一

      小学館
      カテゴリー:漫画、挿絵、童画
      4.0
      いいね!
      • サンクチュアリ 第1/全12巻

        表裏に分かれ、協力して日本を獲ると誓った高校生。政治家秘書とヤクザの組長として開幕。

        凄惨なまでに美しいヤクザの組長。もしかしたら、自分にとって、これ以上のヒーローの設定は無いかも知れない。

        絵に描いたようなと言うか、常に絵になる男、北条。
        北彰会会長としてヤクザ組織を率いている。

        大臣の椅子が間近に迫っていると言われる政治家の秘書になっている浅見。

        彼らは高校時代に協力して日本の総理大臣を目指そうと語り合い、北条が裏。浅見が表を担当する盟友である。

        今回は早速、浅見が秘書をやっている政治家のスキャンダルを、北条が捕まえ、引退を迫ると言う内容。

        サスガは現職有力政治家だけ有って、北条の上部組織の組長へ泣きついたり、海外から刺客を差し向けたりと、一筋縄では受け容れないが、そのひとつひとつに冷静に対処していく北条の美しさが堪らない。

        表の浅見が影響力を手にして行くためには、裏の北条の集金力やトラブル解決力が問われるわけだが、(彼らの現在の年齢設定はわからないものの)40歳には内閣総理大臣に就任することを目的としている以上、相当な勢いで成り上がる必要があるため、今後の展開のスピード感は約束されたようなものだろう。

        池上遼一が絵を担当しているのが大きいのだろうが、やはりクライングフリーマンに似た印象を受ける。
        まぁ、フリーマン大好き♪なので、歓迎すべき印象では有るのだが。

        ただ、このパターンだと、最終的には北条と浅見の激突に至るのが透けて見えるようなのが心配である。
        >> 続きを読む

        2013/05/12 by ice

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    • 1人が本棚登録しています
      月光浴 Moonlight blue

      石川賢治

      小学館
      カテゴリー:写真集
      3.0
      いいね!
      • 月の光だけで撮影。

        だからみんな青系統なのね…神秘的と言えば神秘的!(b^ー°)

        好き嫌いが分かれるかもしれない……。
        >> 続きを読む

        2012/05/31 by あんコ

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    • 1人が本棚登録しています
      ランゲルハンス島の午後

      村上春樹 , 安西水丸

      新潮社
      4.0
      いいね!
      • 【まるで心がゆるんで溶けてしまいそうなくらい気持のよい、1961年の春の日の午後、川岸の芝生に寝ころんで空を眺めていた。川の底の柔らかな砂地を撫でるように流れていく水音をききながら、僕はそっと手をのばして、あの神秘的なランゲルハンス島の岸辺にふれた―。夢あふれるカラフルなイラストと、その隣に気持よさそうに寄り添うハートウォーミングなエッセイでつづる25編。】

        一見、絵本のようにも見える大判のこの本。(図書館で見つけた大判を読みました。)
        村上春樹さんのエッセイと安西水丸さんのポップなイラストで、ちょっとお洒落~。

        村上さんのエッセイを読んでると、何となく気持ちが穏やかに暖かくなるし、イラストもとってもカラフルで、元気になる。

        これぞ、「気持ちのいい読書の時間」ですね。
        ゆったりと、ぜいたくな時間です。

        村上さんは、町で本が読みたいと思った時は、午後のレストランがいいと言う。
        静かで、明るくて、すいてて、座り心地の良い店をひとつ確保しておいて、ちびちびと白ワインを舐めながらチェーホフなんかを読むのがいいそうだ。
        たしかに~。でも、この辺にはそんなレストランがないぞ・・・

        ラジオのニュースって、聞き違い・・・あるよね~。
        「トラックの肉ズレがあり、3キロの渋滞・・・」「日本とソビエト(古い)の時間給協議が行われ・・・」

        私の“小確幸”(小さくはあるが、確固とした幸せ)は何だろうな~?(村上さんはパンツ集め)
        ・・・話題はとりとめもないけど、友だちとおしゃべりをしてる(聞いてる)ようで楽しかった。

        ちなみに、世界地図で探しても、ランゲルハンス島は見つかりません。
        自分の体の中にあるのですから。
        >> 続きを読む

        2013/11/28 by バカボン

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    • 2人が本棚登録しています
      方舟さくら丸

      安部公房

      新潮社
      カテゴリー:小説、物語
      5.0
      いいね!
      • 安部公房の最高傑作であると同時に、現代文学の金字塔。こういう文章を書けるようになりたいです。 >> 続きを読む

        2016/05/12 by とーます

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    • 4人が本棚登録しています
      高丘親王航海記

      渋沢竜彦

      文藝春秋
      カテゴリー:小説、物語
      3.0
      いいね!
      • 澁澤龍彦といえば、「サド裁判」で有名だが、本書は彼の晩年の幻想小説だ。

        オカルトじゃないの、となかば差別的に読み始めたのだが、そのギャップがよかったのか、大いにハマった。

        一応、親王が二人の家来を連れて天竺を目指す旅の体をとっているけど、ほとんどが親王の夢の中のお話だ。

        澁澤=親王、の様なところがあって、病床にいた彼が自動筆記でもしたかのようなシュールな作品。

        若かりし頃の、藤原薬子が迦陵頻伽になって出てきたり、姫となって出てきたりする。儒艮や犬人、獏やミイラ化した空海とさえ出会う。

        ラストは泣ける人もいると思う。果たして天竺への旅はどうなっていくのだろうか。

        好きな小説を挙げてと言われたら、つい言ってしまいそうな一冊です。


        以下、個人的な<問い>

        1、澁澤龍彦、種村季弘、高山宏に共通するものは何か?

        2、秋丸(男装した少女)はなぜ少年性を持っているのか?

        3、薬子とは親王にとって何者だったのか?

        >> 続きを読む

        2015/05/20 by 帽子屋

      • コメント 8件
    • 4人が本棚登録しています
      嘘八百―広告ノ神髄トハ何ゾヤ? (文春文庫―ビジュアル版)

      天野 祐吉

      3.0
      いいね!
      • ▶(出版社より)
        明治大正昭和初期、オモシロ広告傑作選! 誰もが知ってるあの商品の名作広告から、爆笑珍品の迷作広告まで。



        [目次]
        ホラ吹き大会開催中
        言葉の曲芸団
        見よ!感じよ!この誇張!
        人間は考える足である
        絵は口ほどに物を言い
        アナタハ科学ヲ信ジマスカ?
        ハイ、あなたはだんだん眠くなる
        笑って許して
        ここだけの話
        ちちんぷいぷい

        >> 続きを読む

        2018/05/29 by rikugyo33

    • 1人が本棚登録しています
      アジアラ-メン紀行

      森枝卓士

      徳間書店
      カテゴリー:食品、料理
      4.0
      いいね!
      • ラーメンというキーワードを通して見るアジア諸国。

        文化麺類学の名に恥じず、アジアの食文化を体系的にまとめている。

        アジア各国の麺類を紹介。
        写真が多く差し込まれていることも有り、お国柄豊かな麺類が楽しめる。

        本書では著者が実際に目にした調理方法、食した際のシチュエーションを臨場感たっぷりに
        説明しているため、旅行に行ったような気持ちになれるのも嬉しい。

        読み終えた際にアジアに対する親近感を強くさせ、
        各国の置かれている状況をイメージできるようになっていることに気づいた。
        国民を支える食の現場には、確かに国民性を示す一端が有るように思う。

        日本のラーメンに対しての考察も面白く、
        アジアの中の日本をさらに強く意識するようになった。

        ページを捲っていく数だけアジアとの距離を縮めてくれる。
        >> 続きを読む

        2011/01/27 by ice

    • 1人が本棚登録しています
      劉備脱出 長坂坡のたたかい (三国志絵巻)

      孫 彬王 矛王 敏

      5.0
      いいね!
      • 趙雲がすごすぎです!
        何とも言えない。

        2016/04/22 by こうたろう

    • 1人が本棚登録しています
      マネーゲーム BUNGEI Collection)

      久間十義

      河出書房新社
      カテゴリー:小説、物語
      2.0
      いいね!
      • 豊田商事事件をモデルにコンピュータに彩られたマネーゲーム。

        独自の世界観を出し過ぎて、ついていけない。

        オリジナリティ盛り込みへの情熱は評価に値するが、やりすぎの面は否めない。

        時折、ゲーム画面に表示されるシステムからのメッセージのような文言が挟み込まれるのだが、せっかく入り込んだ読者を覚ます程度の効果しかなく、また、必然性も全く感じない。

        作風については、ミステリではなくフィクションでは有るが、森博嗣の作品に初めて出会ったときのような理系的な世界観を感じる。

        豊田商事事件で最も記憶に残っているのは、危険人物が押し入るシーンだろうと思う。
        豊田商事事件が題材と書いてしまったら、自らネタバレさせているように思う。
        正直、何の驚きもなく、予想通りに展開に苛立ちさえした。

        歯切れが悪いのだが、ポテンシャルは大きなものを感じる。今後に期待。
        >> 続きを読む

        2012/12/23 by ice

      • コメント 1件
    • 1人が本棚登録しています
      悪徳の栄え

      SadeDonatien Alphonse Françoismarquis de , 渋沢竜彦

      河出書房新社
      カテゴリー:小説、物語
      3.5
      いいね! Tukiwami
      • 上下巻読了。長い! 基本的に、倫理観の欠如したフランス人女性・ジュリエットが欧州諸国をめぐりながら悪逆非道の限りを尽くしていく物語で、ストーリーの構造自体は単純。ただ、とにかく同じような酸鼻をつく場面が幾度となく繰り返されるのと、その合間合間に「悪とは何か」「正義とは」「法律とは」「国家とは」といったサドの哲学が様々なキャラクターの口から語られる。ある意味で救いと言えるのは、主人公をはじめとする登場人物たちが、自分の行為を悪だと自認したうえで実行している部分だろうか。 >> 続きを読む

        2017/06/25 by Ada_banana

    • 5人が本棚登録しています
      占星術殺人事件

      島田荘司

      光文社
      カテゴリー:小説、物語
      3.0
      いいね!
      • 島田作品の中でも代表作として知られる作品。
        名探偵 御手洗潔が猟奇的な殺人事件を解決する。

        残念なことに本作品の設定を読んだ際、トリックが頭に浮かんでしまったため
        謎解きとしては全く楽しむことが出来なかったのが残念。

        途中、読者に対して作者から、第一/第二の挑戦状を示して来るなど
        いつもながら長編でも飽きさせることないエンターテナーぶりは健在。
        竹越文次郎氏の人生など複線の存在も鮮やか。
        >> 続きを読む

        2010/12/27 by ice

    • 3人が本棚登録しています
      秘密工作者 チェ・ゲバラを殺した男の告白

      Rodriguez, Felix I , 落合信彦 , Weisman, John

      光文社
      1.0
      いいね!
      • 凄い、凄い!何が凄いって表紙カバーに記されている訳者名が、
        著者の名前よりでかいのが凄いっ!

        さすが世界を股にかけて来たノビーだっ!CIAに200人の知り合いが
        いるとか豪語していたから、本書の著者も知り合いなのかしら?

        で、凄いのは表紙カバーのデザインだけで内容はというと「へぇ
        へぇ、そうでっかぁ」って感じ。

        革命家チェ・ゲバラと言えば日本でも人気があるからサブタイトル
        に入れたのだろうが、著者はCIAのエージェントしてボリビアでの
        ゲバラ拘束には関わっているだけで実際に射殺したのはボリビア
        政府軍の兵士だからね。

        ウソを書いてはいけません。あ、そうか。訳者がノビーだからウソ
        でもいいのか。だって、ノビーと言えば書店のノンフィクション・
        コーナーよりも空想小説コーナーが似合う捏造ジャー…(以下、自粛)。

        さて、肝心の内容。著者はカストロ憎しの亡命キューバ人。紆余曲折
        あってCIAに在籍することになった。そこで実際に携わった、ボリビア
        でのゲバラ生け捕り(ボリビア政府によって見せしめの為、処刑)や、
        カストロ暗殺計画、ヴェトナム戦争等について書かれている。

        フィデル・カストロがそのカリスマ性で革命後のキューバをまとめて
        行った一方で、革命前のバティスタ政権の富裕層でアメリカに亡命し
        たキューバ人から、その死を望むくらいに憎まれていた。

        だから、2016年にカストロの死が伝えられると狂喜乱舞する人々の
        様子が報道されたのは知っていた。豊かな暮らしを根本から覆された
        恨みなのだろうなと思って受け止めた。

        なので、本書ではアメリカの傀儡政権側を支持した人々がバティスタ
        時代をどう評価しているか知りたかったのだが、その点に関しては
        皆無だった。

        ただただ、カストロが憎いだけ。その恨みつらみが著者とCIAを繋ぐ
        ことになったのだろが、結局は638回もカストロ暗殺計画を立てて
        おきながらすべて失敗。カストロは天寿を全うしましたとさ。

        ヴェトナム戦争にしても同様。著者の言いたいことを簡単にまとめると
        「ヴェトコン殲滅に尽力しました」となるのだが、こちらもアメリカは
        撤退するしかなかったじゃ~ん。

        よくこんな作品を世に送り出したなぁと思う。CIAがただのオマヌケ
        集団に見えるし、キューバに関しては益々カストロに肩入れしたく
        なる不思議な内容だった。

        まぁ、キューバにしろ、ヴェトナムにしろ、アメリカという巨人に
        対峙した方に感情移入しちゃうんだよね、わたしゃ。

        書かれている内容のほぼすべてに反感を抱かせてくれる読書体験
        だった。めったにない体験をしたことだけが収穫かな。
        >> 続きを読む

        2019/03/09 by sasha

    • 1人が本棚登録しています
      暗闇の終わり (創元推理文庫)

      キース・ピータースン

      5.0
      いいね!
      • 誰かが面白いと言っていた、それで一冊見てみた。少し古いが牧歌的な色彩の暖かい表紙も好きだった。表紙を見て、あぁ暗闇があったが終わるのか、よしよし悪くないなと思いつつ。読み始めてう止まらなくなり、残りの三冊を探して買ってきた。
        心から好きな本はなかなか見つからないが、面白い本が待っていると思うとつい一人で笑いたくなってしまう。


        「ニューヨーク・スター」社のトップ記者、ジョン・ウェルズのシリーズは四作まで発表されている。

        ミステリ(ハードボイルド色が濃い)ながら、文章は非常に簡潔で風景描写は、雨や風や、雪の音が漂ってくるほど情感が溢れる名文である。

        解説には、リリカルで(この言葉が流行ったなぁ)酔わせると書いてある。

        彼は芯の強い記者魂で、事件の核心に命がけで迫っていき、常に一面のトップ記事を書いてはいるが、普段は、組織に組み込まれ、上役の前では汗をかき、クビを心配する部分もある。

        ただ、溺愛していた娘を自殺させた過去からまだ抜け出せないで、タバコと酒の悪癖に浸かりきった暮らしをしている。

        同僚のランシング(キュートな美人で根性もある優秀な女性記者)からは慕われているが、
        45歳と21歳という年の差を盾にして「ランシング、そんな眼でこっちを見るな」と
        彼女の恋心から逃げている。

        * * *

        社会派の彼は、やっと公判に差し出すことができる、運輸担当官の証人を見つけたところだった。

        ところがハイスクール生徒が連続して三人が自殺したという、ウェルズは過去の傷のためにこの取材は避けたかった。しかし社会面より身近な事件を載せたがる上司の命令で、出かけないといけなくなる。

        自殺の背景になった家庭や学校を取材しているうちに、生徒が抱えていた問題に気が付き、ついに殺人事件にまで入り込んでしまう。

        * * *

        ミステリ色は彼が狙われはじめた頃から、スタイルはアクションシーンの多いハードボイルドに徐々に変わって行く感じがする。

        自分のやり方を通す硬派ながら、ウェルズの息絶え絶えの蔭の部分と、同僚とのテンポのいい会話、魅力的なキャラクターも揃って、次も読まずにはいられなくなる。
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        2015/03/27 by 空耳よ

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      妖魔八つ目軍団 (FUTABA NOVELS)

      北原 双治

      5.0
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      • カワヤツメを操り女性をよがり狂わせ首都を制圧しとうとする大彫幻像と主人公茅部流星の戦いの物語です。カワヤツメは膣や肛門に進入させて使用するため必然的にエロ描写が多いです。特にヒロインの須磨砂智が敵の本部で囚われ5人がかりで嬲られるシーンは必見です!3穴と乳房を責められながら喘ぐ砂智にとても興奮しましたw >> 続きを読む

        2017/09/12 by ライカーラ

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      コンパイラ 原理・技法・ツール

      原田賢一 , Aho, Alfred V

      サイエンス社
      カテゴリー:情報科学
      5.0
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      • コンパイラ(在る言語で書かれたデータを別の言語によるデータへ返還するプログラム)の処理の仕方(アルゴリズム)に関しての解説と様々な問題の説明です。通称レッドドラゴンブック。持っているのは原書の方ですが、なかなかに良い本です。まず字句解析(Lexical Analyze)から始まり、構文解析(Syntax Analyze)を経て構文木(Parse Tree)を構築し、文脈解析(Semantic Analyze)を行い出力。必要に応じて最適化。また、BNF、オートマトン、正規表現等の記載も有り。そういったものを一つ一つ丁寧に説明しております。
        これを学生時代に買ったのは言語が作りたかったからでした。他方で、この分野の技術情報の理解が仕事に活きないのかと言われると、実に良く活きます(直接的に活きたのは形式検証アプリ開発時だけでしたけれど)。例えばちょっとしたデータの変換を行うマクロなりスクリプトなりを記述する必要ができた時、これを知っていることで瞬時にスムーズにアーキテクチャが目に浮かんできます。例えば人の入力から何かを操作したりするソフトを作るとき、人の入力を入力言語と捉えることで、同じスキーマで考えることができる時があります。要は何か色々混ざって泥団子化して進むのではなく、初めから部隊の配置が明確で、それぞれ理路整然と行進するそういう流れが見えるようになります(むろんこれだけでは一部しか対応できませんが)。こういうのってほんのちょっとだけ開発から苦しみが取り除かれたりしませんかね?そういう意味で、知っていて無駄な情報ではありませんよ。お勧めです。
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        2012/10/27 by Shimada

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      うつろ舟 (福武文庫)

      渋澤 龍彦

      5.0
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      • 図書館で見かけたので借りてきました。
        文章は簡潔で流れが良い、ホラーですが、思い浮かぶ情景はエロティックかつ美しい。
        加えて、聊斎志異や今昔物語、ギリシャ神話、宇賀長者物語、信長記などに目を通していれば、かなり楽しいと思います。

        私の楽しみ方は三つ。
        最初は純粋にホラーや幻想系として読む。
        次に、
        上記の物語との関連で「なるほどこういう展開か」と、うなる。
        最後に、物語の終了後に色々想像する。

        入り込んでしまいました。






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        2015/10/05 by 乱読文庫

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出版年月 - 1990年10月発行,出版の書籍 | 読書ログ - 読書ファンが集まる読書レビューサイト

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