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1992年12月発行の書籍

人気の作品

      武士道 現代語で読む最高の名著

      奈良本辰也 , 新渡戸稲造

      三笠書房
      カテゴリー:武士道
      3.7
      いいね! tomato makoto hide510205 ice katsu
      • 5千円札の顔であった新渡戸稲造。
        夏目漱石や福沢諭吉と比べ知名度が格段に低かった。

        私が英語を好んで学び留学する身でなかったら、新渡戸稲造が海外で大ヒットした本を書いたなんて聞いても興味を持たなかっただろう。

        日本人は一つの宗教に固執されない文化の中で生きている。
        仏教、神道、今ではキリスト教のクリスマスだって祝う。
        だから宗教が人間の中の道徳心を育んでいる役割があるなんて私も知らなかった。

        日本人の道徳心の根本は何か。
        それが武士道だと言い切っている新渡戸の考え(理論?)は大変面白いものだ。

        本自体は英文を訳しているので確かに読み解くのは難しい。
        新渡戸自身も言語を訳したものは、ニュアンスなどが違うのはしょうがないということを話している。

        なので正直、難しくて頭に入らないような場面では流し読みをしてしまった箇所もある。反面、心に刻んでおきたい文章もたくさんある。

        今度は英文原作に挑戦してみたい。




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        2016/07/10 by Misa

      • コメント 1件
    • 他6人がレビュー登録、 13人が本棚登録しています
      魔術はささやく

      宮部みゆき

      新潮社
      カテゴリー:小説、物語
      4.1
      いいね!
      • 再読。

        伯父が起こした交通事故を調べ始めた主人公。
        そこから不可解な死亡事件が重なっていることを知り、次に狙われる女性を助けるべく駆け回る。
        犯人から接触があり、終盤には行方不明である主人公の父親について判明する。

        最初から最後まで盛り沢山で、途中からは一気に読めてしまう本。
        トリックは強引というか、なんでもありみたいなものだが、楽しく読めた。

        本書でサブリミナル効果というものを知った。
        初めて読んだ時からだいぶ経つが、けっこう覚えているもんだ。

        それほど濃縮された内容だったんだと改めて思った。
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        2018/10/06 by 豚の確認

    • 他4人がレビュー登録、 43人が本棚登録しています
      我らが隣人の犯罪

      宮部みゆき

      文藝春秋
      カテゴリー:小説、物語
      3.8
      いいね!
      • 宮部先生の作品はこういうほんわかで不幸な人があまり出てこなくて、ミステリというより推理エンターテイメントというような作品の方が好きだ。『ステップファザー・ステップ』も時々くすくす笑えて、たまにホロリと来るポップなミステリで大好きである。
        一番好きな話は『サボテンの花』。ベタだけど、ラスト二文にこちらも泣きそうになった。
        ただ、文春文庫ばんでは最後に解説が付いているのだが、それが蛇足に感じた。あまり感じのよくない解説だった。
        解説はイマイチでも本編は面白かったので★5。
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        2018/08/30 by Judith

    • 他3人がレビュー登録、 26人が本棚登録しています
      火の鳥

      手塚治虫

      角川グループパブリッシング
      4.0
      いいね!
      • 黎明編。邪馬台国や、卑弥呼、イザナギ、ニニギノミコトなど誰しもが一度は聞いたことのある舞台、人物がモデルとなっている。

        この作品も、火の鳥を通して命とは何か、子孫を残すことの意味など語られている気がする。ただ、それ以外にも人間の業なんかも含まれてる気がする。

        まだ火の鳥全巻読んだ訳ではないが、他の巻にも関わっていることがちらほら出てきて、やはり手塚治虫の奇才さに感嘆してしまう。

        他の巻も早く読みたい
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        2017/09/27 by 豚の確認

    • 他1人がレビュー登録、 4人が本棚登録しています
      夢十夜・草枕

      夏目漱石

      集英社
      カテゴリー:小説、物語
      4.5
      いいね!
      • 正月に何を読む? 日本の文学・・・ といえば、漱石か・・・

        >山路を登りながら、こう考えた。
        智に働けば角が立つ。情に棹させば流される。意地を通せば窮屈だ。とかくに人の世は住みにくい。
        住みにくさが高じると、安い所へ引き越したくなる。どこへ越しても住みにくいと悟った時、詩が生まれて、画(え)ができる。
        人の世を作ったものは神でもなければ鬼でもない。やはり向こう三軒両隣にちらちらするただの人である。ただの人が作った人の世が住みにくいからとて、越す国はあるまい。あれば人でなしの国へ行くばかりだ。人でなしの国は人の世よりもなお住みにくかろう。
        越すことがならぬ世が住みにくければ、住みにくい所をどれほどか、寛容(くつろげ)て、束の間の命を、束の間でもよくせねばならぬ。ここに詩人という天職ができて、ここに画家という使命が降(くだ)る。あらゆる芸術の士は人の世を長閑(のどか)にし、人の心を豊かにするがゆえに尊(たっ)とい。


        美しい文章だ・・・

        漢語や難しい(注釈を見ないとサッパリ分からない)語句がたくさん出てくる。海外文学、日本文学の知識、教養がないので??ってなる(漱石さんはホントすごいね)。けれど、「草枕」は声に出して読んでいくと、とても気持ちがいい。仏教的な?(だと思う)心情に共感しつつ、文の美しさを楽しむ。

        主人公は画家。俳句も作る。(なかなか画は描かない^^)

        主な舞台は温泉場。

        和尚さんたちとの会話はお茶目でクスッてなるし、那美さんは不思議な人だけれど魅力的。

        >「ええ、道具だけは持ってあるきますが、画はかかないでもかまわないんです」
         「はあ、それじゃ遊び半分かの」
         「そうですね。そういっても善いでしょう。屁の勘定をされるのが、いやですからね」
         ・・・
         「屁の勘定た何かな」
         「東京に永くいると屁の勘定をされますよ」
         「どうして」
         「ハハハハハ勘定だけならいいですが。人の屁を分析して、臀(しり)の穴が三角だの、四角だのってよけいなことをやりますよ」

        ・・・都会や文明に対して漱石さんは否定的なんですね。「非人情」を求めてるんですね。(注:不人情ではない)

        >世の中はしつこい、毒々しい、こせこせした、その上ずうずうしい、いやな奴で埋まっている。元来何しに世の中へ面(つら)を曝(さら)しているんだか、解しかねる奴さえいる。しかもそんな面に限って大きいものだ。浮き世の風にあたる面積の多いのをもって、さも名誉のごとく心得ている。五年も十年も人の臀(しり)に探偵をつけて、人のひる屁の勘定をして、それが人世だと思ってる。そうして人の前へ出て来て、お前は屁をいくつ、ひった、いくつ、ひったと頼みもせぬことを教える。前へ出て言うなら、それも参考にして、やらんでもないが、後ろのほうから、いくつ、ひった、いくつ、ひったと (・・・つづく^^;)

        ・・・面白いね~ そこまで言うか? でもほんまやね。ふむふむ、にやにや。

        >人は汽車へ乗るという。余は積み込まれると言う。人は汽車で行くという。余は運搬されると言う。汽車ほど個性を軽蔑したものはない。文明はあらゆる限りの手段をつくして、個性を発達せしめたる後、あらゆる限りの方法によってこの個性を踏み付けようとする。一人前何坪何合かの地面を与えて、この地面のうちでは寝るとも起きるとも勝手にせよというのが現今の文明である。同時にこの何坪何合の周囲に鉄柵を設けて、これよりさきへは一歩も出てはならぬぞと威嚇(おど)かすのが現今の文明である。・・・・・
        この平和は真の平和ではない。動物園の虎が見物人を睨めて、寝転んでいると同様の平和である。檻の鉄棒が一本でも抜けたらーー世はめちゃめちゃになる。第二のフランス革命はこのときに起こるのであろう。個人の革命は今すでに日夜に起こりつつある。・・・・


        ・・・虎と人が仲良くできれば、そうすれば檻はなくてもよくなるんだけどなぁ…。おっと、長くなってしまった。この辺にしておきましょう。

        ほんと「草枕」は面白い。この年になってやっとわかるようになってきた? 「三四郎」などの青春小説?とはひと味ちがう面白さがあります。明るいし味わい深い。音読、おすすめ。

        さすが文豪ですね。
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        2015/01/12 by バカボン

      • コメント 1件
    • 他1人がレビュー登録、 2人が本棚登録しています
      コロンブスが来てから―先住民の歴史と未来 (朝日選書)

      トーマス・R. バージャー

      5.0
      いいね!

      • かつて学校で「1492年にコロンブスがアメリカ大陸を発見した」と教えられ、その言葉に今までたいした疑問を持っていませんでした。

        だが、よくよく考えてみれば「16世紀にポルトガル人が日本を発見」という表現を聞けば笑ってしまうだろうし、ましてや「種子島に上陸した彼らは、その島をポルトガル領と宣言した」と言われれば、怒りたくもなってくるだろう。

        それなのに、なぜ「コロンブスのアメリカ発見」という言葉に抵抗感がなかったかを、あらためて考えてみるとアメリカの先住民は非文化的で、非常に数が少なかったろうと漠然と思っていたからだ。

        かつて親しんだ西部劇映画の影響も小さくはないと思う。こうした考えがまったくの偏見であるということを、この「コロンブスが来てから」が教えてくれたんですね。

        著者のトーマス・R・バージャーは、カナダ在住の弁護士。この本にはヨーロッパ人がアメリカにやって来てから、いかにして先住民の土地を奪い征服してきたかの歴史が、生々しく語られている。

        この本を読んで、私にとっての大きな驚きが二つあります。一つは、先住民たちの数の多さです。コロンブス上陸当時の世界の人口は、約4億人。そのうちの8千万人が南北アメリカに住んでいたというのです。そして、半世紀のうちに7千万人が死んだと言われています。

        その死の多くは、ヨーロッパから運ばれてきた病原菌の疾病によるものですが、意図的に伝染させたものではないから、これでヨーロッパ人を責めるわけにはいきません。

        しかし、この本に記録された、ヨーロッパ人が先住民にしかけた残酷極まりない大虐殺の数々の実例には、戦慄を覚えないわけにはいきません。

        古くから住みつき、独自の生活習慣と文化を持った住民たちを、荒廃した狭い居留地に追い立てて、その土地に侵略者が自分たちの国家を造りあげたのは、いかなる権利に基づくものであるのかと著者は鋭く問いかけるのです。

        先住民とヨーロッパ人の争いは、遠い過去の話だと思っていましたが、今もアメリカで進行しつつある問題だということが、私にとってはもう一つの驚きでした。それは、今もカナダでアメリカで、先住民の権利を要求する運動が続けられているそうです。

        国連で最大の力を持っているアメリカが、他国の領土侵犯にことさら厳しく対処しているように見えるのは、建国の際の「原罪」を償う潜在意識の投影なのだろうか?。

        それとも、ヴェトナム戦争や湾岸戦争などの正義は「異教徒追放は神の御心」という500数十年前の正義の延長戦上にあるのだろうか?。


        >> 続きを読む

        2018/04/16 by dreamer

    • 1人が本棚登録しています
      泣いた赤おに

      梶山俊夫 , 浜田広介

      偕成社
      カテゴリー:小説、物語
      5.0
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      • 心優しい鬼の物語。

        人間と仲良くなりたい赤鬼のために、自分が悪者になってあげる青鬼
        青鬼の友情と思いやりと、自己犠牲にほろりとした気持ちになる。

        これは童話だけれど、古くから伝わる民話の中に、鬼が仲良く村の子どもと遊んだり、わりと親切にしてくれるという話がしばしば残っている。
        熊本の水俣地方などにもあるそうで、以前そうした民俗学に詳しい方に御話を聞いたことがあった。

        優しい心を伝えるのは難しく、また偏見を持たずに付き合うこともしばしば難しく、さらには自らのことより友のために尽くすことはもっと難しいことだろう。

        優しさとは何か、考えさせてくれる良い絵本。
        >> 続きを読む

        2014/01/22 by atsushi

      • コメント 5件
    • 3人が本棚登録しています
      火の鳥

      手塚治虫

      角川グループパブリッシング
      4.0
      いいね!
      • ヤマト編と異形編。
        ヤマト編はユーモアが多めだが、しっかり生と死について描かれている。不老不死になるチャンスがありながら、川上タケルやカジカ、火の鳥との出会いで自分の生きる道を決めていったヤマト。終わり方も良かった。そしてカジカ可愛い。
        異形編。
        八百年生きていると噂されている八百比丘尼。訳あって八百比丘尼を殺しに来た女性。罪を償うということ、輪廻転生(とはちょっと違うか)の酷さ。そしてこの終わり方。
        やはり手塚治虫、天才というか、何か違う世界を知っているとしか思えないような内容。
        >> 続きを読む

        2017/09/10 by 豚の確認

      • コメント 2件
    • 1人が本棚登録しています
      火の鳥

      手塚治虫

      角川グループパブリッシング
      3.0
      いいね!
      • 鳳凰編。
        実は火の鳥を読むのはこれが初めて。好きなバンドが手塚治虫の作品をモチーフにして作詞作曲をしているのもあって以前から興味があった。

        ストーリーは要約しても少し長くなるので割愛。

        人殺しだった我王が、速魚を失うことで命について葛藤する。
        その後の彼は今まで殺してきたことへの償い、世の中の理不尽への怒り、そして、自分が今まで味わってきた怒り…

        その全てが彫り物へ注がれる。

        命とは何か、生きる死ぬとは何か、輪廻転生とは何か…

        これは、全巻何度も読み直さないと理解できないかもしれない…

        そして、古い時代のお話なのに現代の言葉や物がちょいちょい出てくるのが手塚治虫らしくて笑ってしまう
        >> 続きを読む

        2017/08/31 by 豚の確認

    • 1人が本棚登録しています
      火の鳥

      手塚治虫

      角川グループパブリッシング
      3.0
      いいね!
      • 復活編・羽衣編。
        復活編はこれまたとんでも発想な内容。未来で量産されたロボットは実は元は1人の人間と、1つのロボットの心が融合されたものだった。その後、量産されたロボットはかつて人間だったことに気付き…。
        なんかもう訳が分からん(笑)

        羽衣編。
        手塚治虫風羽衣伝説。描き方、内容、どちらも申し分なし。八百比丘尼もそうだけど、元の話があるものでも手塚治虫にかかれば新たな話になるから面白い。
        >> 続きを読む

        2018/01/28 by 豚の確認

    • 2人が本棚登録しています
      火の鳥

      手塚治虫

      角川グループパブリッシング
      カテゴリー:漫画、挿絵、童画
      3.0
      いいね!
      • 宇宙編と生命編。
        まず宇宙編は、ある男が永遠に繰り返される罰を受け、ある女がその罰に付き添う、という話。毎度ながらスケールがでかすぎてどぎまぎする。この話が猿田のルーツなのかな。

        そして生命編は、クローン人間の話。火の鳥の中ではシンプルな内容な気がするけど、やはりテーマが重いからこれもどぎまぎする。

        他の巻に比べると分かりやすい内容になっていると思う。
        >> 続きを読む

        2018/01/08 by 豚の確認

    • 1人が本棚登録しています
      光と風と夢・わが西遊記

      中島敦

      講談社
      カテゴリー:小説、物語
      5.0
      いいね! Tukiwami
      •  文学と音楽の交差点での出来事を一つ。(すこし長いので、お暇な人向けです)
         わたしが通うスーパーのなかに、同じCDを二週間くらい流すところがある。同じCDといっても一人のアーティストのものではなく、売り出し中の曲をいくつか寄せ集めたもので、流行りの音楽に疎いわたしにはすこし嬉しい。が、たいてい同じ時間に行くせいか、同じ曲ばかり耳にしている気がするのだ。或る日、買い物の途中で「またこの曲か」とうんざりしたが、あまり深入りはしないで済ませた。しかし、しばらくしてその曲が流れなくなると、まだ買い忘れがあると自分に言い聞かせて、スーパーをぐるぐる回りはじめる。スーパーを回っても仕方ないので、流行りの音楽に詳しい人に訊くと、「たぶんMISIAの曲だね、たしかドラマの主題歌だと思うよ」と教えてくれた。
         家に帰って調べてみたら、『僕はペガサス 君はポラリス』という不思議な名前の曲だと分かって、早速すこし聞いてみると、あの懐かしさが蘇ってきた。そう、東南アジアで星を見上げたあの記憶、もっとも、東南アジアに行ったことはないけれど。ここまでは長い枕で、ここからが本番ですよ。
         実をいうと、この曲から或る小説を連想していたのだ。それが中島敦の『光と風と夢』。曲の雰囲気のせいではない、曲の雰囲気は宮沢賢治っぽいと思う。そうではなくて、歌詞のなかの「光」と「風」が脳裡に焼きつき、勝手に「夢」を加えてしまうらしい。
         中島敦は、『山月記』の人と思われているが、この『光と風と夢』こそ名作だと思う。戦前に書かれた小説のなかで、この小説ほど文学の源流に近いもの、要するに、文学という大河の上流に位置するものは珍しい。事実、辻原登さんの傑作短編『枯葉の中の青い炎』はこの水脈から生まれている。(この小説、とってもおもしろいです)
         作品から作品へのバトンの受け渡し、この繋がりに気づいたとき、わたしたちは伝統とも繋がることができる。そこでは、文学やら音楽やらという区別は存在しないだろう。
        >> 続きを読む

        2015/01/18 by 素頓狂

    • 4人が本棚登録しています
      BE-BOP-HIGHSCHOOL - 21

      きうちかずひろ

      講談社
      カテゴリー:漫画、挿絵、童画
      4.0
      いいね!
      • BE―BOP―HIGHSCHOOL 第21/全48巻

        中学時代に因縁の有る男から狙われるヒロシ。

        不良という世界はともかく、自分を変えようとがむしゃらに行く姿勢は好きだし、評価してあげたい。

        良い高校に行きたくて1年浪人したものの、結局合格せずに不良高校に進学することになった城東の池田。

        ふてくされたのか、不良が幅を効かせる高校で縮こまって生きることに抵抗を感じたのか、絵に描いたような不良となって、城東のトップ山田に挑む。

        しかし、イイ線までは行ったものの、まずは中学時代に因縁のあるヒロシの首を取って来いと一蹴され、その衝動の先はヒロシに向かう。

        気合は万全でも喧嘩が強いわけでは無い彼は、ヒロシに押しまくられるも、ブラスナックル(メリケンサック)を装着することで、パンチ一発カスらせただけにも関わらずヒロシを倒すことに成功する。

        その後、リベンジに燃えるヒロシに型にハメられてしまうわけだが、何となく彼を好ましく感じた。

        いわゆる高校デビューに失敗してカッコ悪い状態で有るのは間違い無いが、見方を変えれば、自分の環境に不満が有り、それを変える努力をしたと言える。

        手段や結果はともかく、現状に不満を持ちながら流されているよりは、今後によほど期待が持てると思う。
        >> 続きを読む

        2013/11/15 by ice

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    • 1人が本棚登録しています
      オークション・ハウス 5 (ヤングジャンプコミックス)

      小池 一夫

      集英社
      3.0
      いいね!
      • オークション・ハウス 第5/全34巻

        ユミが放った刺客。待ち受けるリュウが雇ったボディーガード。

        ユミにより放たれた刺客から自らの身を守るため、囚われていた元スゴ腕秘密諜報員シアラを高額で引き取るリュウ。

        彼女に守られながらの逃避行になるはずだったが、互いを深く信じることができないと守れないという彼女のペースに巻き込まれ、互いの胸に相手の名前を焼き込むことに。

        これまでカッコイイ存在だったリュウだが、胸に女性の名前の火傷を負ったのはかなりガッカリである。


        そして刺客を放った側のユミにも、ついに焼きが回り、多大な負債を苦に財閥のドンである父親が服毒自殺する。

        これで金銭的後ろ盾を失ったユミも自殺を試みるも生命を留め、最終的にはリュウの暗殺を条件にマフィアの愛人になるまでに堕ちる。


        もはやオークションでも画商でも無くなって来ているのが笑える。

        いずれネタが尽きそうな予感は読み出し直後から有ったが、まさかここまでの禁じ手を繰り出して来るとは...
        >> 続きを読む

        2013/02/10 by ice

      • コメント 1件
    • 1人が本棚登録しています
      宇宙大探検 (ドラえもん・ふしぎな探検シリーズ)

      藤子 F・不二雄

      5.0
      いいね!
      • ジャイアンをロケットストローで吹き飛ばすところが面白い

        2016/01/19 by ムーリン

    • 2人が本棚登録しています
      バーチャライズド・マン (ハヤカワ文庫SF)

      チャールズ プラット

      5.0
      いいね!

      • チャールズ・プラットの「バーチャライズド・マン」が、とてつもなく面白い。ワクワクしながらページをめくり、一気に読了してしまいました。

        このSF小説は傑作であるばかりではなく、"仮想現実"への入門書としても読める、そんな作品なのです。

        二十一世紀のハイテク都市。政府捜査官が、ある科学者グループに疑惑を持ち、単独の捜査を開始する。彼らは生命複製システム、人工知能の研究を密かに進行させているらしい。捜査官は、彼らの黒幕とも言える天才マッド・サイエンティストを突き止めるが、逆に捕らえられ、処分されてしまうのだ。

        殺される。小説中の言葉で言えば、個性的な情報システムをコンピュータにコピーされ、肉体を抹消される。不活性化される。つまり、意識存在として不死になるのだ。

        この意識存在が、現実を仮想していく部分が、とにかく凄い。複製にされたこの男が、コンピュータ・アクセスを通して体験するシミュレーションは圧巻だ。

        肉体を喪った者が肉体を復元し、現実の生活環境を復元し、他者を復元していくプロセスは、私の大脳を刺激し、非常にスリリングだ。

        これに較べればCGはやはり視覚的なゲームに過ぎないということがわかる。そして、ここでは存在の難問すらが問われることになるのだ。

        この作品の中で描かれていることは、ほとんどこれは"仮想自己"なのだと思う。存在の永遠とは、ここでは勝利なのか、刑罰なのか?


        >> 続きを読む

        2018/02/08 by dreamer

    • 1人が本棚登録しています
      藤沢周平全集〈第3巻〉

      藤沢 周平

      4.0
      いいね!
      • 市井小説短篇(3)

        昭和54年から平成2年にかけての短編、36編を収める。

        市井ものの短編はこの巻で終わり。
        そろそろ武家物の厳しい世界を読みたくなってきた。

        【収録作品】
        驟り雨、遅いしあわせ、泣かない女、贈り物、歳月、ちきしょう!、虹の空、運の尽き、おばさん、亭主の仲間、時雨みち、幼い声、夜の道、怠け者、盗み喰い、滴る汗、追われる男、おさんが呼ぶ、禍福、おとくの神、失踪、帰って来た女、おつぎ、逃走、夜消える、女下駄、遠い別れ、鬼ごっこ、冬の日、寒い灯、苦い再会、永代橋、踊る手、消息、初つばめ、遠ざかる声
        >> 続きを読む

        2017/09/02 by Raven

    • 1人が本棚登録しています
      剣は湖都に燃ゆ 壬申の乱秘話

      黒岩重吾

      文藝春秋
      カテゴリー:小説、物語
      3.0
      いいね!
      • 古代史上、最大の戦乱である壬申の乱を描いた内容です。
        壬申の乱は、要するに天智天皇の後継者争いだが、大海人皇子(後の天武天皇)の臣下である根麻呂の活躍等が面白く描かれています。結局この乱に勝利した大海人皇子が第40代の天武天皇となりますが、ちなみに天武天皇がそれ以前の「大王」という呼称を『天皇』に改めるよう命じたとする説があります。この説を前提としますと天武天皇が天皇としては初代ということになります。 >> 続きを読む

        2011/04/21 by toshi

    • 1人が本棚登録しています
      小公子

      川端康成 , フランシス・ホジソン・バーネット

      河出書房新社
      カテゴリー:小説、物語
      5.0
      いいね!
      • 『小公子』は、小さい頃、アニメがあっていたのをおぼろげに覚えている。

        アニメの中で、主人公のセドリックが「アニーローリー」をよく笛かオカリナで演奏していた。
        それで、私も当時、リコーダーやハーモニカでときどきアニーローリーを練習して吹いていた記憶がある。

        ただ、物語はほとんどさっぱり忘れてたので、今回読んでとても面白かった。

        話の筋は単純で、アメリカで普通の家ですくすくと育っていた主人公のセドリックが、実は死んだお父さんは伯爵の勘当された三男で(お母さんがアメリカ人で恋愛結婚したため勘当された)、伯父二人が急死したため、急遽イギリスの大貴族の伯爵家の跡とりとなる。
        セドリックを迎える祖父は、はじめは気難しく心を閉ざした老人だったが、セドリックの素直さや優しさに触れて徐々に心が溶けて人間らしさを取戻し、やがて絶対に会うことも拒んでいたセドリックの母親とも和解する。

        といった物語である。

        しかし、この単純な、世界名作っぽいストーリーにもかかわらず、不思議な感銘や感動を覚えるのがこの作品のすごいところだと読んでいて思った。

        というのは、大人になってくると、ろくでもない人々を見て、徐々にこちらの心も凍る思いをしたりすり減ってくる。
        どうにもならない世の中に、苛立ったり絶望したりする。
        そういう経験を繰り返すうちに、いつの間にか、ドリンコート伯爵のように、世の中を冷笑し、斜に構え、心がこわばってくることは、誰でも多かれ少なかれあるのだと思う。
        それが、セドリックの本当に優しい素直な様子を見ていて、ドリンコート伯爵とともに、徐々に心が暖かく溶けていくような気がする。

        セドリックがかくも良い子なのは、そのお母さんがこの上なく良い心根の持ち主だからで、子どもと引き離されても恨みごと一つ言わず、あくまで子どもの幸せと他の人々の幸せを願って生きている姿が描かれるのだけれど、以下の言葉には本当胸を打たれた。

        "Oh, Ceddie!" she had said to him the evening before, as she hung over him in saying good-night, before he went away; "oh, Ceddie, dear, I wish for your sake I was very clever and could say a great many wise things! But only be good, dear, only be brave, only be kind and true always, and then you will never hurt any one, so long as you live, and you may help many, and the big world may be better because my little child was born. And that is best of all, Ceddie,—it is better than everything else, that the world should be a little better because a man has lived—even ever so little better, dearest."

        「ああ、愛しいセディー!私があなたのために、本当に知恵があって、多くのたくさんの賢いことを言うことができたなら。けれども、愛しい子よ、どんな時も、ただ良い人であり、ただ勇敢であり、ただ親切で真実であってちょうだい。そうすれば、生きている限り、あなたは決して誰をも傷つけることはないわ。そして、あなたは多くの人を助けることができるでしょう。私の小さな子が生まれたということで、この大きな世界は良くなることもできるのよ。そして、すべてにまさって、セディー、他の全てのことより良いことは、その人が生きていることで、この世界が少しでも良くなるということなのよ。たとえどんなにほんの少しでも。最愛の子よ。」

        本当に、どんなに少しでも、この世を悪くするのではなく、良くすることができたら。
        それが人の生きた証であり、意味ということなのかもしれない。

        また、

        "we must always look for good in people and try to be like it."
        「私たちは人の良いところをいつも見るようにし、そしてそれを好きになるように努めなければならない。」

        という言葉も、本当にあらためて胸を打たれた。

        セドリックの母のこれらの言葉を、セドリックのように素直に実行すれば、どれだけかこの世は良くなるだろうか。

        世の中そんなにうまくいくはずがない、と斜に構えて言う前に、自分はこのように生きる、ということが大切なのかもしれない。

        それにしても、原作を読んで気付いたのは、「アニーローリー」は全く原作の中に出てこない。
        アニメが付け加えたエピソードだったのか。
        しかし、よく作品にあった曲を持ってきたものだとは思う。

        また、面白いのは、アメリカにいた頃、まだ七歳ぐらいのセドリックは、政治にも興味を持って、共和党を熱烈に支持している。
        19世紀半ばの、イギリスはビクトリア女王の時代だけれど、この時代は、今とは正反対で、共和党が進歩的な政党で民主党がむしろ保守的なスタンスだった。
        20世紀中でどういうわけかそのスタンスが大幅に入れ替わり、今は真逆になっている。
        セドリックの時代に、初の黒人大統領は民主党から出ると聞いたら、誰も信じなかったろう。

        そういった時代背景も面白かった。
        あと今以上に、アメリカとイギリスはおそらく遠く隔たっていた時代だったのだろう。
        そういえば、チャーチルの母はアメリカ人だったが、若干リアル小公子っぽい少年時代だったのかもしれないと思うと興味深い。

        自分の心がセドリックに会う前のドリンコート伯爵のようになりかかったら、またこの作品を読み直したいと思う。
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        2014/01/04 by atsushi

      • コメント 5件
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      「ドラクエ」「信長」ソフト産業の崩壊 神話の正体は!?

      高橋健二

      光文社
      カテゴリー:その他の雑工業
      3.0
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      • スーパーファミコン、PCエンジン、メガドライブ時代のゲーム業界。

        ハードメーカー、ソフトハウスが割拠している業界の当時の分析から現在を考える。

        業界の地図が任天堂、NEC、SEGAから、任天堂、Sony、マイクロソフトと書き換わり、ちょうど新ハードのCMが流れている現在、この作品を手に取るのはある種のロマンを感じた。

        ゲーム業界に限った話ではないが、既に結果が出た現代において、当時の分析を読み返し、乖離を埋めていくことは、そのまま明日を読む力をつけることにも繋がると考える。

        その後、Sonyがプレステを引っさげて乗り込んでくるという不確定要素が有ったものの、ハードメーカーとしては著者の予想通り任天堂が生き残る形。

        安易な株式公開と多角化を著者が憂いていたソフトハウスに関しては、それほど厳しい局面には立たされていない。

        最近の映画と見紛う3Dゲームよりも2D時代のほうが名作が有った気がしてしまう。
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        2011/05/10 by ice

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出版年月 - 1992年12月発行,出版の書籍 | 読書ログ - 読書ファンが集まる読書レビューサイト

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