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1993年6月発行の書籍

人気の作品

      宿命

      東野圭吾

      講談社
      カテゴリー:小説、物語
      3.5
      いいね!
      • 東野さんの作品はいつもラスト数ページでもっていかれてしまう気がする。

        複雑だけど綿密に作られている話。

        ミステリーに夢中になり、最後、タイトルの意味が分かる。

        宿命。なるほど。命が宿るということもかかってるのかな…。

        ただ、なんとなく最後まで勇作が不憫な気がしてならなかった。
        「完敗だよ…」
        やるせないなぁ…
        >> 続きを読む

        2018/07/19 by 豚の確認

      • コメント 2件
    • 他3人がレビュー登録、 51人が本棚登録しています
      ビジネス・ナンセンス事典

      中島らも

      講談社
      3.5
      いいね!
      • 読書ログのレビューで知り、面白そうだったので読んでみました。
        期待以上に面白かったです!

        中島らもさんのことは、正直お名前くらいしか知りませんでした。
        関西の方なんですね。私自身は関東平野育ちですが、親が関西なので、
        ちょくちょく出てくる関西弁のビジネス会話(?)ににやにやしていました。わが両親もこんな会話をしていたのだろうか。

        どの項目も面白いのですが、特に印象に残っているのは「レシピ」です。秀逸でした。
        >> 続きを読む

        2016/03/10 by ワルツ

    • 他1人がレビュー登録、 2人が本棚登録しています
      るきさん

      高野 文子

      4.5
      いいね!
      • バブルの時代に雑誌ハナコに連載されていた漫画です
        とにかく線が美しくしなやかでうっとりします
        お話は妙齢の二人の女ともだちの日々の生活のなんてことないいとなみを軽く語っていろのです
        当時のファッションも懐かしく
        うちの中のようす
        三面鏡
        黒電話
        電話で話す
        のれん
        座布団
        懐かしい
        美しい
        ひたすら丁寧で美しい
        高野文子さんは
        深淵ですから
        たくさんお仕事してとは言いませんが
        もう少し作品みせてくださいとお願いしたい
        >> 続きを読む

        2015/05/28 by dora

      • コメント 2件
    • 他1人がレビュー登録、 3人が本棚登録しています
      桃色珊瑚

      図子慧

      角川グループパブリッシング
      カテゴリー:小説、物語
      4.0
      いいね!
      •  いつもわからなくなる。
         何かに固執するから上手くいかないのか。
         それとも、上手くいかないから何かに固執するのか。

         心がばらばらになりそうだった彼の目に映ったもの。
         庭で一人で遊ぶ、寂しそうな妹。
         偶然か必然か、二人の世界が重なって、一つになった。

         ”暗い記憶を宝石と信じ―――”
         でも妹にはそれしかなかったんだもんね。
         たとえ鈍く光る宝石でも、それにすがって
         生きてきたんだから。
        >> 続きを読む

        2013/10/14 by 夜風。

      • コメント 3件
    • 1人が本棚登録しています
      御手洗潔のダンス

      島田荘司

      講談社
      カテゴリー:小説、物語
      3.0
      いいね!
      • 御手洗潔が活躍する短編3編+御手洗潔ファンへのサービス。
        謎解きにフォーカスした短編集。

        ファンサービスの1編はとくに取り上げるものは無いため対象から除外するものの
        島田氏作品にしては珍しく、完全に人物よりも謎解きに重きを置いた作品が集まっているように感じる。

        「ある騎士の物語」では、多少の人間ドラマ的なものが描かれるため
        島田氏作品としての期待を裏切られてはいないが、
        残り2編については、楽しめるのは間違い無いが深みの無い印象が拭えない。

        センセーショナルな幕開けから、見事な解決までを純粋に楽しむ作品と位置づけたい。
        >> 続きを読む

        2011/01/09 by ice

    • 9人が本棚登録しています
      森に生きる

      江本守男 , 立松和平

      講談社
      カテゴリー:哺乳類
      4.0
      いいね!
      • 感動。
        とても良い本だった。

        鹿が人間が仕掛けた罠でむごい死に方をしていくのを、なんとか防ごうと、そっと罠をはずしていく人々のことが描かれている。
        そもそも、罠をしかけたり、鹿を撃つのは違法らしい。

        また、自然の開発により、食べ物が少なくなり、それに大雪が重なって多くの鹿が餓死していく中、たまたま助けた一頭の鹿がこの物語の主人公なのだけれど、

        ある時にふといなくなり、二年後、子どもたちを連れてまたその家に会いに来てくれた、という話は胸を打たれた。

        どれもちゃんと写真が載っている、実話らしい。

        自然には無駄な存在はない、だからこそ人間もそうなるように、自然と調和して生きなければならない、というメッセージは、あらためて心に響いた。

        この本は栃木の霧降高原の話だけれど、私ももっと地元の身近な自然について詳しく調べようと思った。
        >> 続きを読む

        2012/12/27 by atsushi

      • コメント 2件
    • 1人が本棚登録しています
      花より男子(だんご)

      神尾 葉子

      集英社
      カテゴリー:漫画、挿絵、童画
      4.0
      いいね!
      • 花より男子3巻。

        花沢類と静の会話を偶然聞いてしまうという(少女マンガでよくある)展開。
        花沢類が静のことを好きだとわかっていたはずだけど、このシチュエーションは辛い。。

        いつの間にかいじめていたつくしに夢中になっていく道明寺。
        彼の存在はつくしには救いだなぁ。

        だけどヤキモチ妬くと人を殴ったり器物損壊やりすぎだけどね。
        漫画だからいいけどさ。

        道明寺もいい奴だけど、私はやっぱり花沢類派です!
        >> 続きを読む

        2014/08/15 by sunflower

    • 1人が本棚登録しています
      ヰタ・セクスアリス (新潮文庫)

      森 鴎外

      新潮社
      カテゴリー:小説、物語
      5.0
      いいね!
      • 鴎外の時代の青春といえばいいのか、性春といえばいいのか。
        ユーモラスに面白おかしくそういったことが綴られていて、とても面白かった。

        鴎外は写真の印象で謹厳実直な印象を持ってたのだけれど、『青年』といいこの作品といい、なかなかユーモラスで面白い人だったんだなぁとあらためて思った。

        琴を聞かせに来ていた女の子のエピソードは、『青年』の中のドイツ語を習いたがる女の子とともに、明治の頃から肉食系女子ってのはけっこういたんだなぁと思わされた。

        たぶん、この作品は、あえてまとめるならば、恋愛に結びつかない性のむなしさと滑稽さを描いたものなのだろうと思う。
        なので、ある意味懺悔なのかもしれないし、ある意味、過ぎ去った滑稽な性春をなつかしみ愛惜する気持ちもあるのかもしれない。
        そしてまた、ピリオドを打つためのものでもあったのだろう。

        今も昔も、日本って国は(あるいは世界のたいていの場所では)、恋愛に結びつかない性の滑稽さとむなしさが溢れているものなのかもしれない。
        そして、そのむなしさを見つめて、卒業したあたりから、本当の人生ってのもありえるのかもしれない。

        自分自身のvita sexualisを書くならば、どうなるだろうかなぁ。
        いささかにがくもこっけいなものに、誰でもなりそうな気がする。

        鴎外はやっぱ面白いなぁとあらためて思った。
        >> 続きを読む

        2014/11/13 by atsushi

      • コメント 2件
    • 1人が本棚登録しています
      影の護衛 (ハヤカワ・ミステリ文庫)

      ギャビン ライアル

      4.0
      いいね!
      • 明晰・的確な文章の持ち主である作家ギャビン・ライアルの小説の主人公は、いつも"アウトサイダー"で、世の中のありきたりのモラルとか倫理に縛られる事なく、ハードボイルド小説の主人公の大きな特徴である、自らの掟を作って、それに忠実に従って行動していると思うのです。

        つまり、ギャビン・ライアルは、ダシール・ハメットやレイモンド・チャンドラーの影響を強く受けていて、皮肉っぽい処世術、女性に対する騎士道精神、エスタブリッシュメントへの抑制されてはいますが、隠しきれない敵意といったモチーフが、彼の小説には全編に渡って散りばめられているのです。

        そういうライアルがそれまでの彼の趣向を百八十度転換させて、今度は徹底的に"インサイダー"を描いてみせたのが、イギリス首相官邸の保安担当、ハリイ・マクシム少佐をヒーローとしたシリーズなのです。

        この「影の護衛」はその第一弾で、本書の原題の"The Secret Servant"のサーバントは"公僕"という意味なので、"インサイダー"としての資格要件は十分に満たしているんですね。

        この主人公のハリイ・マクシムはイギリス空軍特殊部隊SASの少佐ですが、夫人を航空機事故で失ってからというもの、気力を喪失し無為の日々を送っていました。

        政府当局にとっては、ハリイのその野心の無さが、"公僕"として最適だと考え、首相官邸の保安担当の護衛官に任命するのです----。

        そして、ハリイはこの任務に着任早々、擬製の手榴弾が官邸に投げ込まれる事件に遭遇してしまいます。一回は事なきを得ましたが、実は、それがイギリス最高の軍事評論家であるタイラー教授と政府高官を巻き込んだ、一大スキャンダル劇の発端となったのです。

        ハリイは軍の情報部から派遣された女性職員のアグネスと共に、心ならずも捜査の指揮を執る事になるのですが----。

        この物語の舞台はダウニング街十番地を中心としていて、ギャビン・ライアルが十八番とする"空中活劇や拳銃の撃ち合い"といった派手さが、この作品には一切、出て来ません。

        言ってみれば、この作品はスパイ・ミステリーというよりは、ポリティカル・ミステリーの色合いが濃いような気がします。ラストで明かされるスキャンダルの秘密に、もうひとひねり欲しかったところですが、読みどころは、ハリイ・マクシム少佐のパブリック・サーバントとしての折り目正しい行動様式にあると思います。

        役所勤めのフィリップ・マーロウというのは、とても想像出来ませんが、もしそうであるなら、この作品のハリイ・マクシムの感じかなという気がしてきます。

        >> 続きを読む

        2016/11/06 by dreamer

    • 1人が本棚登録しています
      童話が終わる時 (ミステリアス・プレス文庫)

      B.M. ギル

      4.0
      いいね!

      • イギリスの女流作家B・M・ギルの「死ぬほど会いたい」「悪い種子が芽ばえる時」に続いて、今回「童話が終わる時」を読了。

        この作品は、サスペンスの形はとっていても、どことなくロマンの香気漂う、いかにもイギリスの伝統的な女流作家の作品だなと感じられますね。

        この作品で取り上げられていて、謎を呼ぶのが、ある検死医の死だ。
        50歳近くの働き盛りである彼は、妻と旅行中に自動車事故に遭い、ともに他界する。

        彼らの間には18歳の息子がひとり。父親は強く医者になるよう勧めていたという。
        唯一の肉親である、その息子サイモンも列席している葬儀の最中に異変が起きる。

        花束の中に血にまみれた豚の足が発見される。また亡くなった検死医には、最近、手柄話があった。
        次々に若い女性をレイプし、絞殺していった連続殺人鬼ヒンクルの有罪を、検死医の立場から立証したのだ。

        その殺人鬼は今、刑務所にいるはずだ。聖書マニアのヒンクルは、"偽りの証し人は罰を免れず、偽りを吐く者は滅ぶべし"というメッセージを寄せてきたのだ。

        ここで、中年の田舎刑事メイブリッジ主任警部が登場する。
        これは、いかにもイギリスのミステリにありがちな設定だ。
        ルース・レンデルの「ウェックスフォード・シリーズ」を持ち出すまでもなく、よくある設定なんですね。

        しかも、メイブリッジ主任警部と死んだ検死医とは旧知の間柄。
        妻同士も友達関係で、刑事の妻は残された子供の面倒をなにくれとなく見ようとして拒絶される。
        なぜかといえば、フリージャーナリストと称する魅力的な女性が、故人宅に入りこんできたからだ。

        しかも、彼女は何か目的があるようだった。
        ひたすら美しい年長の女性に憧れる、孤独な青年サイモン。
        フリージャーナリストの目的は何なのか?

        周囲は不安と苛立ちの中で、彼らを見守るのだった。
        そして、とうとう、ある解答に行き着いたのだった。
        ヒンクルが無罪だと主張しているのは、五番目の犯罪のことで、青年と同棲している彼女の目的と関係があった。

        つまり、彼女は突然、失踪した妹の行方を追っていたのだ。
        いよいよメイブリッジは、再捜査に乗り出すのだった-------。

        早い段階で死んだ検死医は、女性関係に放埓で、その妻は精神を病み、生まれた子供を絞め殺しかけていたということがわかる。
        幼くして寄宿舎付きの学校へやられたサイモンは、孤独な子供だった。

        ここまでの理解だと、養育放棄、精神的なものとはいえ、一種の幼児虐待なのだ。
        これが、アメリカの小説だと、これだけでテーマになりそうだ。
        だが、この小説では絡み合う糸の一本でしかない。
        さすがは、ミステリの国イギリスの小説だと納得させられます。

        また、サイモンの描かれ方には、親の愛に恵まれなかった子供全般に対する、自身、主婦作家でもあるB・M・ギルの愛情が感じられるんですね。

        多感な青年の不安定な情緒として、みずみずしく描き尽くしていると思いますね。
        そして、青年と恋に落ちるジャーナリストの人となりにも共感できるものがありますね。

        >> 続きを読む

        2018/07/12 by dreamer

    • 1人が本棚登録しています
      藤沢周平全集〈第11巻〉

      藤沢 周平

      4.0
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      • 「彫師伊之助捕物覚え」三部作となる「消えた女」「」漆黒の霧の中で」「ささやく河」

        昨日と今日の2日でまとめて読んだ。

        昨日「凶刃」を読んでいるので、2日で4作を読んだことになる。

        藤沢周平の作品の読み方としては、非常にもったいない読み方をしてしまった。

        この作家の文章は、日本酒をチビチビと嘗めるように、もっとゆっくり読むべきである。
        >> 続きを読む

        2017/09/14 by Raven

    • 1人が本棚登録しています
      ウォッチャーズ〈上〉 (文春文庫)

      ディーン・R. クーンツ

      5.0
      いいね!
      • (再読)やはり、大好きな話!
        孤独なトラヴィスとノーラは、共にあるレトリーヴァーにそれぞれの危機を救われ出会う。
        その犬は高度な知能を持った、愛情溢れる犬だった。
        犬を追う国家の機関、殺し屋、そして「アウトサイダー」。
        自分は関わる者達は死ぬ運命にあると殻にこもる男と偏屈な叔母の陰湿な暗示により自らを卑下し怯える女はアインシュタインと名付けた犬に癒され互いに惹かれ合う。
        殺し屋の冷酷な犯行とアウトサイダーの残虐な殺戮はグロデスクなのだが、アインシュタインがもう愛くるしくて堪らない。
        再読のせいもあるが、登場人物が多いのに登場人物のキャラ設定が綿密で混乱なく物語に入り込める。
        アウトサイダーの正体が見え始め下巻に続く。
        >> 続きを読む

        2017/11/27 by ももっち

      • コメント 5件
    • 3人が本棚登録しています
      ウォッチャーズ〈下〉 (文春文庫)
      5.0
      いいね!
      • 結ばれたトラヴィスとノーラはアインシュタインの自由を守る戦いの決意を固める。
        アインシュタインが文字を覚えて、本を読んだり、コミュニケーションをとれるようになるくだりはあまりの可愛さに萌えまくった!
        迫り来る追っ手達。
        もう職人としか思えない展開。
        下巻では、読めば読むほど、アウトサイダーが哀しくて辛い。
        残虐な殺戮、死体の損壊は創造者の組み込んだ凶暴性と醜悪な容姿を恥じてのこと。
        なまじな知性が己が浅ましさを余計に恥じ入らせる。
        愛情を注がれる犬への嫉妬や憎しみ。可愛いものや美しいものへの羨望が憐れすぎる。
        魂の半身を自ら壊したと絶望するアウトサイダーの絞り出すような声に号泣してしまった。
        本当に面白かった!
        >> 続きを読む

        2017/11/27 by ももっち

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    • 3人が本棚登録しています
      1こでも100このりんご

      井上正治

      岩崎書店
      5.0
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      • たった1個のリンゴがお店に並んでいましたが、通りかかる人それぞれがそのりんごを見て違った感想をもち、その感想をもとに、りんごがその人が誰だかを当てる…というストーリー。
        個体(事実)は一つであっても、人によって様々な捉え方があるんだよ、と教えられた1冊。
        子どもと一緒に、コメントをもとに、それが誰なのかを想像しながら読むのも楽しいな、と思いました。
        >> 続きを読む

        2016/10/12 by taiaka45

    • 1人が本棚登録しています
      魔法のホウキ

      村上春樹 , クリス・ヴァン・オールズバーグ

      河出書房新社
      カテゴリー:漫画、挿絵、童画
      4.0
      いいね!
      • 超縦長の絵本。それは、ほうきが主人公のお話しだから!

        「魔女の乗るホウキはいつまでもいつまでも永久に使えるというものではありません。」

        ある肌寒い秋の夜。ホウキの力が突然落ちて、魔女が墜落したのはある後家さんの野菜畑。
        回復した魔女が立ち去った後に残された古いホウキは、
        もう、ただの古ホウキ。
        そう思ったら、まあ、びっくり。
        ホウキは自分で勝手に床を掃いていたのです。
        朝晩休みなしによく働くので他の仕事も教えてみたら…。

        ホウキはとうとうピアノまで弾けるようになりました!


        セピアで統一された絵はレトロな感じ。
        懐かしい昔話を思わせる筋立てなのですが、
        作者独自のシュールさとユーモアが入り交り、
        どことなく、美しく、どことなく、かわいく、おかしみもある。
        (気になるのは、魔女が若くてとっても美人に見えるんですが…)

        ほうきも、どうみてもただのほうきなのですが、
        見ているとかわいくなってきます。
        特にピアノを弾く姿はぜひ見てほしいです(^m^ )


        オールズバーグ 村上春樹の翻訳絵本シリーズ
        シリーズものになっていたんですね。
        他のも探してみよう。

        タイトルは原題はThe Widow's Broom
        Witchではなく、Widowなんですね。
        音韻は意識してのタイトルだと思います。
        だから魔女の文字と同じ魔をタイトルに選んだのだと思います。

        文中の後家さんという言葉も、未亡人という失礼な語源の日本語を避けた結果の表現だと思います。

        よ~く気を付けると、言葉が少ない絵本だからこそ、
        言葉選びを丁寧にしているのがわかります。

        絵本や児童書にはよい翻訳が多いのはそのせいかと思っています。


        一瞬、「花坂爺さん」みたいな展開になるのかとひやひやしつつ。

        暖かな余韻を残してくれるかわいいお話しでした。

        ハロウィンの季節にお薦めです。
        >> 続きを読む

        2012/10/05 by 月うさぎ

      • コメント 12件
    • 1人が本棚登録しています
      ワイル博士のナチュラル・メディスン

      アンドルー ワイル

      5.0
      いいね!
      • ワイル博士のナチュラル・メディスン。正しいマクロビオティックの基本を学べる良書です。ワイル博士の解説は現代医学を否定するものでもなければ、伝統医学を狂信的に推奨するものでもなくて、バランスが良いです。 >> 続きを読む

        2018/10/09 by 香菜子

    • 1人が本棚登録しています
      黄金のビザンティン帝国 文明の十字路の1100年

      KaplanMichel , 松田廸子 , 田辺希久子

      創元社
      カテゴリー:世界史、文化史
      4.0
      いいね!
      • 西ローマ帝国滅亡からさらに千年以上にわたり存続した東ローマ帝国。
        しかし、それは次第にローマ帝国とは異なる国家へと変貌していた。
        後世の人々はこれをビザンティン帝国と呼んだ。
        そのビザンティン帝国の歴史とその魅力を教えてくれるのが本書である。

        ほぼ全ての紙面が古い写本からの美しい挿絵、モザイク、金貨や美術品の豊富な写真で埋め尽くされている。
        特にビザンティン帝国の主製品であった絹織物の図案の美しさは、目をみはるものがある。
        中世の人々は、世界の富の2/3は、コンスタンティノープルにあると信じていたとのことだが、それが納得できるような気がした。

        内容としては、ビザンティン帝国史の概要に始まり、皇帝やその魅力あふれる首都コンスタンティノープル、都市部や農村部の人々の暮らしぶりそしてビザンティン帝国を語る上では欠かせない神と聖人について書かれており、多面的な角度からこの帝国の姿を浮き彫りにしている。

        資料篇では、同時代人たちの残したコンスタンティノープルや皇帝等の証言がコンパクトにまとめられており、当時の雰囲気をリアルに感じさせる。

        ビザンティン帝国は、過去において硬直した組織典型として不当に低い評価を与えられてきていたが、近代に入ってからは、研究が進み、ギリシャ・ローマ文明の継承・保護者として、またその文化をキリスト教と融合させ、他の文化に伝搬した役割が評価されている。

        本社は、この人々を魅了してやまない華やかな帝国の歴史を知る格好の一冊だと思う。
        >> 続きを読む

        2017/12/28 by くにやん

    • 1人が本棚登録しています
      砕けたハート (創元推理文庫)

      トマス バン

      4.0
      いいね!

      • この小説の帯にある「私立探偵の世界に新風!」の文字に惹かれて、トマス・バンの「砕けたハート」を何気なく読み始めたら、途中でやめられず、とうとう最後まで一気呵成に読んでしまいました。

        お話自体は、非常に地味なんです。誘拐された赤ん坊の救出を依頼され、主人公の私立探偵が、その事件の背後にある真相にたどり着くまでを描いた推理小説なんです。

        決して派手なアクションもなければ、魅力的な悪役が登場するわけでもありません。お話自体は結構入り組んではいますが、この手の小説としてこの程度のことは、決して珍しくもないんです。

        目新しいのは、主人公の私立探偵が家庭を持っていること。しかも、妻は官庁に勤めるキャリア・ウーマンで、息子は八歳の小学生。この幼い息子と一緒に張り込みをするのだから、私立探偵としては異色中の異色なんですね。

        もっとも、それはただの趣向に過ぎず、それだけのことなら笑ってしまうことも出来ます。しかし、この小説を特異なものにしているのは、実は主人公の感性なんです。

        この男は幸福な家庭を持ちながら、自分が赤ん坊を失ってしまったという"喪失感"を抱えているんです。息子が赤ん坊の時の感触を思い出しながら、涙を流す男なのだ。

        このキャラクターが、ラストのミセス・ゴアの挿話で一気に噴出するんです。これがこの小説のミソなのだと思います。

        息子が戦死したという政府の報せを信じず、ベトナムに捜しに行こうとするミセス・ゴアの挿話は、希望を捨てないことが、そのまま"血の絆"であることを鮮やかに描いているんですね。


        >> 続きを読む

        2018/01/15 by dreamer

    • 1人が本棚登録しています
      中世イタリア商人の世界 ルネサンス前夜の年代記

      清水広一郎

      平凡社
      カテゴリー:商業史・事情
      3.0
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      •  ジョヴァンニ・ヴィッラーニ著の『フィレンツェ年代記』を中心に、商人が主役となっていた14世紀のイタリア都市世界を描き出した作品。当時のイタリアは(今もかもしれないけれど)、本当に都市ごとに特色があったんだなと感じる。
         
         『フィレンツェ年代記』は、年代記(歴史を記録したもの)だが、いわゆる都市讃美の書の系統にも属する。都市讃美の書というのは、盛期~末期中世に、とくに北・中部イタリアで都市が発展するに際して、自らの都市の美点を数え上げ讃美した書物だ。当時、大概都市どうしが、周辺の農村地域の統治をめぐって等で争い合っていたため、自らの支配下にあることを根拠づけるべく、自らの都市の歴史やら美点やらを綴ったものであるともされる。教科書的には、教皇派と皇帝派が争っていた時代である。イタリアの都市は各々、いずれかの派が優勢であるか異なっており、小競り合いや党派争いは日常茶飯事であった。

         14世紀といえばルネサンス前夜。そしてルネサンスと言えばフィレンツェは、華々しい主役級の都市の1つとして想起されるが、意外なことに、そもそもイタリア都市の中で、発展が遅かった場所らしい。都市讃美の書、歴史書の類の洗練具合もいまいちだった。
         しかし、商人たちの活躍、力の伸長には目を見張るものがあり、商業関連証書への意識はとりわけ強かった。だからこそ、ヴィッラーニの『フィレンツェ年代記』も、同時代史の部分は、商業史料を用いており、また、商業や実務で用いられた俗語が用いられている。

         中世世界=キリスト教世界=宗教的世界(前近代的)のイメージがあり、商人=世俗世界=ルネサンス・宗教改革前史(近代、人文主義へつながる)のイメージがある。しかし、ヴィッラーニが『フィレンツェ年代記』を書くきっかけとして挙げているエピソードは、1300年の聖年に際した巡礼(その年に巡礼すれば贖宥が得られることを教皇が宣言した)である点からして、中世キリスト教世界と商人の世界は別々に考えるべきものではないのである。

         とはいえ、扱い方は困難である。ただ一つ確かなのは、ひどく世俗的に思われる事柄であってもすべて、キリスト教的思考に浸ったものである可能性があり、中世と近世の過渡期たる14・15世紀あたりは、扱いづらくも興味深い時代であるということだ。そして、イタリア都市はその題材として今後なお探究し続けるべきものを豊富に有していることが、ひしひしと伝わってくる、肉厚な1冊である。



         
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        2017/01/31 by 理子*

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      ダヤンのたんじょうび

      池田あきこ

      ほるぷ出版
      4.0
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      • 「ごくふつうのねこだったダヤンは、
        わちふぃーるどへくるまで、
        たんじょうびというものを、
        しりませんでした」

        池田あきこ氏のダヤンの絵本シリーズの1冊。

        最初は、ロンパリ気味の猫を見て「変な顔」と思った。

        なのに、見慣れると可愛くて、時々仔猫の姿になるダヤン(ベイビー・ダヤンという)がまた、クセになるほど可愛い。
        その赤ちゃんダヤン登場の(たぶん)きっかけになった絵本。

        魔女に自分の誕生日を教えてもらって大喜びのダヤンは
        待ちに待ったバースデーパーティーを開きますが、
        ついうっかり魔女たちを招待するのを忘れてしまいます。
        怒った魔女は…

        (なんだか眠れる森の美女みたいですね)

        ハッピーエンドで罪がない上、ダヤンが赤ちゃんになってしまうくだりが、ユニークです。

        気がつくと我が家のトイレにはトラベル・ダヤンが。
        パスケースにランチボックスにナプキンにフロアマットにトランプに。
        なぜかダヤンがいっぱいいるのでした。

        ダヤンはクセになる。
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        2012/06/08 by 月うさぎ

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出版年月 - 1993年6月発行,出版の書籍 | 読書ログ - 読書ファンが集まる読書レビューサイト

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