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1993年10月発行の書籍

人気の作品

      ちいさなもみのき

      BrownMargaret Wise , CooneyBarbara , 上条由美子

      福音館書店
      3.7
      いいね!
      • とっかかりは良かったものの、途中、楽譜が出てきて歌を歌わないといけないので、読み手が困難な絵本。 >> 続きを読む

        2015/02/25 by ぶぶか

    • 他2人がレビュー登録、 4人が本棚登録しています
      鍵のかかった部屋

      AusterPaul , 柴田元幸

      白水社
      4.8
      いいね!
      • 「突然の音楽」に続いて読んだが、これは初期の三部作の中の一冊で、発行順にいけば「ガラスの街」「幽霊たち」「鍵のかかった部屋」となるようだ。

        順不同でも十分読み応えがあった。彼の作品は自分にあっているようで、抵抗無く世界の中に入っていける。
        簡単に言えば今時の言葉で、自分探しの話になるだろうが、彼の思索は心の深い部分に下りていく。物語で変化するシーンを語る言葉の部分が特に興味深い。

        作品ごとに舞台は変わっても、自分の中の自己(他者)というテーマが繰り返されて、そこには生きていく中にあるひとつのあり方を見つめ続けている。


        その自己という言葉で一方の自分というもののどちらかを他者にした、今ある時間。
        人生という長い時のなかの今という時間の中にあるのは、自己と他者を自覚したものが持つ深い孤独感と、それに気づいた戸惑いと、自分の中で自己というものの神秘な働きが、より孤独感を深めていくことについて、主人公とともに、時には混沌の中で疲れ、時には楽天的な時間の中で現在を放棄し、様々に生きる形を変えて語られている。

        この時期のポール・オースターの、他者と共有できる部分を持つ自己と、他者の介入を許さない孤立した自己意識の間で揺れ動く「僕」と「親友だった彼」のよく似た感性と全く違った行動力に、それぞれの生き方を見つめていく、そんな作風に共感を覚える。


        ぼくと彼ファンショーは隣同士で前庭の芝生に垣根が無く、親たちも親しいと言う環境でオムツの頃から一緒に離れずに育ってきた。だがそういったことが成長した今、遠い過去になり、お互いにニューヨークに住んでいたが連絡もしなくて疎遠になっていた。

        突然、彼の妻から、ファンショーが失踪したと知らせが来る。
        7年前だった。
        訪ねていくと魅力的な妻は赤ん坊を抱いて、ファンショーがふっと消えた話をする。待ったがもう帰ってこないことを覚悟したとき、親友だったと言っていた僕を想い出して連絡をしてきた。

        僕にとって、会わなくなったときは彼が死んだも同じだったが、今、生死が定かでない形で僕の前に再登場したのだ。
        子供の頃から書いていた詩や評論や三作の小説を残して。
        そして一応遺稿と呼ぶこれらの処理を任された。その後すぐ、突然来た彼からの便りで、「書くという病から回復した、原稿の処理や金は任せる、探すな見つけると殺す」という覚悟が知らされた。彼は失踪という形で出て行って、もう帰る意志はないことが分かった。

        原稿を整理して見ると確かに才能があり、ツテで編集出版する。好評で本が売れ、生活が豊かになった。
        カツカツの記者生活にも余裕が出来、彼の妻とは愛情が湧いて結婚した。自分の子供も生まれた。

        しかし、彼の原稿を読みそれに没頭して過ごすうちに、彼と自分の境があいまいになることがあった。彼の世界は常に自分の背後にあって、同じ物書き(僕は記者だったが)であり、彼の才能は彼の失踪後に花開いたが彼はその恩恵を一切うけず関係を絶ってしまった。
        僕は、いつしか彼と自分のの境界が薄く透明になっていくことに気づいた。

        ---
        考えるという言葉はそもそも、考えていることを自分が意識している場合にのみ用いられる。僕はどうだろう。たしかにファンショーは僕の頭から一時も離れなかった。何ヶ月もの間、昼も夜も、彼は僕の中にいた。でもそのことは僕にはわからなかった。とすれば自分が考えていることを意識していなかったわけだから、これは「考えていた」とは言えないのではあるまいか?むしろ僕は憑かれていた、と言うべきかもしれない。悪霊のごときなにものかに僕は取りつかれ憑かれていたのだ。だが表面的にはそんな徴候は何一つなかった
        ---

        僕は自分と言うものを考えてみる。そして死んだと決まっていいないファンショーの手がかりを探して歩く。
        ファンショーを探すことは彼から自分を解放するだろう。


        作品は、多分にミステリだ。私は様々にファンショーの行き先(生き先)を推理しながら読んだ。僕の作り出した分身ではないだろうか。ファンショーはもう自分を見失った神経病患者ではないだろうか。

        僕はついに家族を捨てファンショーに取り込まれてしまうのではないだろうか。

        しかし作者はそんなやすやすと手の内を見せてくれなかった。

        最後まで面白く好奇心も十分満足した作品だった。
        >> 続きを読む

        2016/06/18 by 空耳よ

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      短歌をよむ

      俵万智

      岩波書店
      カテゴリー:詩歌
      4.0
      いいね! Shizu
      • 明けましておめでとうございます。
        新年、ということで、短歌に関する一冊から
        記録をつけたいと思います。

        サラダ記念日で有名な、俵万智さんの著書。
        枕詞って必要なの?とか、
        どうやって歌は作られるの?とか、
        短歌にまつわるハテナにあれこれ答えてくれる本です。

        千年の歴史をもつ短歌を「読む」ために、
        自分の心を写す短歌を「詠む」ために…。
        短歌に親しくない人にもおすすめしたい一冊です。

        今年は去年よりもたくさん本を読みたいなあ😌
        皆にとって良い一年となることを祈って。
        >> 続きを読む

        2017/01/01 by botan

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      僕の殺人

      太田忠司

      講談社
      カテゴリー:小説、物語
      4.0
      いいね!
      • 3部作の1作目。
        両親を殺され、記憶を失った少年による自分探し。

        過去を探求しつつ、一方で青年期の悩みや葛藤に翻弄される様が生き生きと描かれている。

        両親の愛の象徴として生まれる子供ばかりではないという現実は理解しているが、子供がアイデンティティを確立していく過程の中で、親の愛がベースに有ると無いでは性格の形成に大きなインパクトが有るのは自明だろう。

        そんな中、打算もっと言えば計略の結果、自分の存在が有ることを知った子供が、いかに傷つくかは想像を絶するものが有るように思う。

        とは言え、人はアイデンティティの形成に、自身の過去を知ることも重要で有り、いかに厳しい過去で有ったとしても、知らないよりは知った方が良いと感じる。
        そう考えてみると、やはり子供を作ることの責任は思いと再認識させられる。

        犠牲者であり、加害者であり、探偵であり、証人であり、トリックであり、事件の記録者でもあるという一人六役が売りのようだが、これに関しては、とくに何とも思わなかった。

        こういう風に上げていけば、ちょっとした推理小説なら同じようになるのではなかろうか。

        荒削りというか、アラは有るものの、光るものも有るというような印象を受けた。
        >> 続きを読む

        2012/06/27 by ice

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      いいひと。

      高橋しん

      小学館
      カテゴリー:漫画、挿絵、童画
      いいね!
      • この本の名言をご紹介します。

        ***
        いやなコトのために、いい思い出を捨てちゃもったいないよ。 >> 続きを読む

        2013/05/22 by 本の名言

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      黄金 (ハヤカワ・ミステリ文庫)

      ディック フランシス

      4.0
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      • 我が愛するディック・フランシスの作品は、どれをとっても、ミステリとしての完成度が極めて高いと思う。

        そして、フランシスの全作品中のいずれがベストかという議論が今まで、フランシスファンの間で何度も行なわれてきたと思う。

        濃霧の中のレースで本命馬の騎手が死んだ事件の謎を探る「本命」。
        大穴続きのレースのからくりに迫る「興奮」。
        盗まれた名馬の行方を追うスパイ小説仕立ての「血統」。
        落馬して片腕になった元騎手が競馬界の暗部に挑む「利腕」。

        これらの中の作品から選ばれているケースが多いようですが、だからといって、選ばれた作品と選から洩れた作品との間にさほど大きな開きがあるとは思いません。

        筋運びのスリリングさといい、構成の妙といい、描写の精密さといい、謎解きの意外性といい、どの作品も十分な趣向と工夫が凝らされていて、初期から中期の作品群と、後期から晩年の作品群の間にもちろん差はあっても、それは微差にすぎないと思う。

        現代のミステリというものは、題材の珍しさや、話の運びのうまさや、謎の仕掛けの奇抜さだけでは不十分で、犯罪というフィルターを通して、人間と社会の生態をよく捉えていなくてはならないと思っていますが、フランシスの作品はその点にかけても出色だと思う。

        扱われている題材は、ほとんどが競馬、それもイギリス独特の障害競馬の世界に関わるものだが、フランシスはそうした題材の特異さに溺れず、その透徹した眼で、出入りする人間たちの心の動きを的確に捉えていて、ある意味、この競馬シリーズは現代イギリスの精神的な風土を描いていると言っていいかもしれません。

        しかし、それにも増して、ディック・フランシスの小説の持つさまざまな魅力の中でも、最も印象的なのは、それぞれのヒーローたちの"不撓不屈の魂"であると思う。

        特に「本命」のアラン・ヨーク、「興奮」のダニエル・ローク、「血統」のジーン・ホーキンス、「利腕」のシッド・ハレー、また「侵入」「連闘」のキット・フィールディングなど。

        彼らは、断じて弱音を吐かない。自ら恃むところあって、ひとり耐える。
        常に節度を失わず、背筋を真っ直ぐに伸ばして生きる。
        ストイックで、孤独で、心の内に弱さを抱えながらも、その弱さと対峙し、男として再生していく。

        これらの主人公像の造形に見られるように、タフ、強い意志と正義感、禁欲的で頑固、豊かな感受性、鋭い洞察力、死を賭して徹底的に戦うが、普段は物静かでジェントリーなのだ。

        そして、一人称、一視点で語られる抑制された知的な文章、機知に富んだ会話。

        この「黄金」の主人公のアマチュア騎手のイアン・ペンブロゥクも、その種族の一人だ。
        金の取引で巨万の富を築いた父のマルカム・ペンブロゥクが何者かに命を狙われ、イアンに助けを求めてくるところから、この物語は始まる。

        マルカムには五人の妻がいたが、最初の三人とは別れ、四人目の妻を自動車事故で失い、五人目の妻を殺されるという目にあっていた。
        そして、別れた三人の妻には合わせて七人の子供がいて、イアンもその一人だった。

        イアンは、父を殺そうとした犯人はこのペンブロゥク一族の中にいるのではないかと疑い、調べにかかるのだが、その調査を通じて、マルカムの財産の分け前をめぐる陰惨な骨肉の争いが明るみに出、イアンもその渦中に巻き込まれる。

        その間、マルカムはにわかに競馬に熱中しだし、大金を投じて次々と名馬を買い始めたものだから、遺産の減るのを恐れて一族の動きは一層あわただしくなるのだった。

        こうした中で、父を護衛し、犯人を捜しながら、一族を和解させる方策を講じるというのが、この物語でのイアンの役割だ。
        ここでは、初期の一連の作品に見られた、力と力の対決といったことはほとんどなく、もっぱら冷静な判断力と不屈の忍耐力でもって、困難な問題を解決していかなくてはならないのだ。

        見かけは確かに地味ですが、ひとり孤独に耐えつつ、難局に当たっていくイアンの姿に、「興奮」のダニエル・ロークや、「大穴」のシッド・ハレーらがもたらした感動と魅力を覚えましたね。

        >> 続きを読む

        2019/05/12 by dreamer

    • 1人が本棚登録しています
      藤沢周平全集

      藤沢周平

      文藝春秋
      カテゴリー:作品集
      4.0
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      • 雲奔る 小説・雲井龍雄 / 回天の門

        「雲奔る」「回天の門」は、それぞれ、東北の維新の志士、雲井龍雄、清河八郎の生涯を描いた小説。

        清河八郎は、維新の先駆けとして活躍した人物として司馬遼太郎かなにかで読んだことがあるが、雲井龍雄については、初めて知った。
        >> 続きを読む

        2017/09/09 by Raven

    • 1人が本棚登録しています
      伝馬町から今晩は

      山田風太郎

      河出書房新社
      カテゴリー:小説、物語
      4.0
      いいね!

      • 幕末の群像の中で、ずば抜けたドラマ性をはらんでいるのが、蘭学者の高野長英ではないかと思っています。

        幕政批判の書「夢物語」が幕府の逆鱗に触れ、1839年の「蛮社の獄」で逮捕、そして伝馬町の牢へ。1844年、その牢獄が炎上し、三日を限りに放たれたが帰らず、薬品で面相を変えて地下に潜った長英。1948年、幕府の追っ手に襲われ、隠し持った短刀で自死。

        確かに劇的な生涯なのです。その運命の数奇さを、すでに明治期から歌舞伎役者が舞台に乗せ、小説家が書き、講談師がうなったものです。

        もちろん、希代のストーリー・テラーの作家・山田風太郎がほうっておくはずもなく、そしてもちろん、山田風太郎がかつての作家たちと同じことを書くはずもありません。

        「山田風太郎コレクション」の5編からなる連作集の幕末編と銘打ったこの作品の表題作の「伝馬町から今晩は」は、この異才を放つ蘭学者をめぐって、作家・山田風太郎の空想力を縦横無尽に駆使した、奇想天外な作品だ。

        史実の扱いは、いつもの山田風太郎と違って、意想外にデリケートだ。この作品でも「高野長英伝」(高野長運著)などの文献には目配りを怠らない。

        その上で、思いがけないところに奇想が湧いている。牢を放たれた長英が、三日の期限内に、誰の家を「今晩は」と訪ねるか。同志の学者たちの家の戸をたたくのは「高野長英伝」に従っているんですね。

        ところが、山田風太郎はいわば「空白の一日」をそこに作り、獄を出た高野長英に、悪魔的な獣欲のカーニバルを演じさせるのだ。たった一日、フィクショナルな日付を作ることで、この天才蘭学者の"怪物性"が、ひと際、際立っていると思う。

        歴史に「空白の一日」を探し、想像の楔を打ち込む。その裂け目から、山田風太郎流の「稗史」の面白さが噴出しているのだ。


        >> 続きを読む

        2018/03/13 by dreamer

    • 2人が本棚登録しています
      断筆宣言への軌跡

      筒井康隆

      光文社
      3.0
      いいね!
      • 言葉狩り、逆差別・・・・。
        筒井さんがかなり怒ってる。

        『狂』って字を使ってもダメ。『馬鹿』もダメ・・・。

        筒井さん、そぉゆう人は、きっとカワイイ彼女から

        『いやん。ばか・・・』

        などと言われて恋に狂った事がない人なんです。

        可哀想だと思って許してあげて下さい。
        >> 続きを読む

        2012/11/13 by <しおつ>

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    • 1人が本棚登録しています
      モータウン・ブルース (創元推理文庫)

      ダグ アリン

      4.0
      いいね!

      • このダグ・アリンのハードボイルド小説「モータウン・ブルース」は、冬のデトロイトで若い女性を標的にしたと思える連続殺人事件が発生し、デトロイト市警殺人課のループ・ガルシア部長刑事が出動するところから、この小説は始まります。

        彼は、与えられた容疑者のリストの中から、前科のあるミュージシャンに目をつけます。だが、これといった確証がつかめないまま職業意識が暴走したため、主人公は警察官として甚だ困った立場に追い込まれることになる。

        ガルシアというラテン系の姓からもわかるように、いわゆるWASPではない彼にとって、まず職務に邁進するのがアイデンティティー樹立の方法だろう。

        だが、仕事が刑事である以上、誠実であろうとすればするほど容疑者の権利を侵害し、実質的に町を支配する上層部との軋轢は避けられないものになってしまう。

        意外性を伴う結末の仕掛けも用意されているが、それ以上に人物の造型と舞台設定が醸し出すハーモニーに酔わされる小説だ。


        >> 続きを読む

        2018/02/12 by dreamer

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      黄金仮面 (創元推理文庫―現代日本推理小説叢書)

      江戸川 乱歩

      5.0
      いいね!
      •  著者の江戸川乱歩自身が
        「明かるいものをと心がけ、変態心理などは持ち出さないことにした。」
        「この作は私の長篇小説の中でも、最も不健全性の少ない、明かるい作といえるのではないかと思う。」
        と書かれています。
         私もあまり猟奇的なのは苦手です。
         そういう意味で本書は健全な娯楽活劇。
         江戸川乱歩の作品を陰と陽に分類すると、陽の分野での最高傑作と言っていいのではないでしょうか。

          
         明智小五郎と黄金仮面が追いつ追われつの熾烈な知恵比べをします。
         黄金仮面も血を好まない怪盗ですが、本作品では正体を隠すためには口封じの殺人も行うし、ついには活動に邪魔な明智小五郎を本気で殺そうとします。

          
         その明智探偵と黄金仮面との争いは、人々の間で話題となるのですが、その間、怪人二十面相はどうしていたのでしょうか?
         ぽっと出の黄金仮面なんかに負けてはいられん、怪盗のナンバーワンは俺様だ、と出しゃばって、3つどもえの戦いが始まればすごいことになった、とは後から見る妄想。

          
         明智探偵と黄金仮面の戦い、もっと見たかった。
         続編は描かれなかったのでしょうか。

          
         創元推理文庫版では、発表時の挿絵が全点収録されています。
         雰囲気のある素晴らしい挿絵です。
         一部、変則的なレイアウトの挿絵があり、それに合わせて本文の組み方を変えているのも楽しい。
         この挿絵を描かれた吉邨二郎氏の消息が分からないそうです。
        「ご存じの方、編集部までご教示下されば、幸いでございます。」
        という編集部後記があります。


         江戸川乱歩の最高傑作『黄金仮面』、テレビ向けの娯楽作品だと思うのですが、ウィキペディアによると
        「現在までに3度テレビドラマ化されている」
         少々少なくないですか?
        『砂の器』や『時をかける少女』より少ないですよ。
         1978年にはNHKでラジオドラマ化もされているようですが。
         猟奇的な部分もなく大冒険活劇で老若男女に受け入れられやすい作品なので、江戸川乱歩の他の長篇ものより映像化しやすいと思うのですが。
           http://d.hatena.ne.jp/nazegaku/20141030/p1
        >> 続きを読む

        2014/10/31 by 荒馬紹介

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      わたしが幽霊だった時

      JonesDiana Wynne , 浅羽莢子

      東京創元社
      4.0
      いいね!
      • 気付いたら幽霊になっていた「わたし」。
        少しずつ家族のことを思い出していくけれど、自分が誰だか、なんで幽霊なのかはわからない。
        4人姉妹のうちカート、イモジェン、フェネラの3人は家にいる・・とゆうことは、わたしは残る1人のサリー。
        しかし、サリーも生きていて友達の家に泊まりに行っていただけだった。
        では、一体「わたし」は誰なのか・・


        小学校の頃に読んでたはずなのに、全然覚えてない事にびっくりしました。
        それに、前に読んだ時はおもしろかった覚えがあったのに、今読むとずいぶんオカルトぽい内容で、黒魔術にも興味がないので、あまり好みじゃないなと思いながら読みました。

        ただ、話しの展開はおもしろかったので「わたし」が誰かにたどり着くまでは楽しめました。
        >> 続きを読む

        2012/08/25 by uspn

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      インド夜想曲

      TabucchiAntonio , 須賀敦子

      白水社
      カテゴリー:小説、物語
      4.0
      いいね!
      •  友達を探す「僕」が、インドで幻想に触れる12夜。

         著者はフェルナンド・ペソアに影響を受けたということですが、ペソアを読んで、その流れで本書を読んだことが非常に良かったと思います。

        「私は成長しない。旅をするのだ」

        「旅をするには存在するだけで十分だ。〜想像すれば、私には見える。わざわざ旅などして、それ以上なにをするというのか。感じるために移動しなければならないのは、想像力が極端に脆弱な人だけだろう」

        「人生とは、私たちが造り上げたなにかだ。どんな旅も、旅人たち自身だ。私たちが見るものは、見られたものではなく、私たち自身でできているのだ」
        (全て『不穏の書、断章』より抜粋)

         これこれ! 多分こういうことが込められてるんだ! とペソアの言葉と照らし合わせて、興奮しました。その考えが合っているかはわかりませんが、きっと何かしら影響された部分はあるのでしょう。(……あると思いたい。タブッキさんに共感できたと思いたい)

         物語が進むにつれ、その幻想感は強くなるのですが、インドが元々持っている幻想的なイメージによって「インドならきっとこういう感じなのだろう」と、むしろ現実味が増しました。ラストは物語の全てが幻想の中に飛ばされるような締めです。結果、私の感覚は、現実と幻想のどちらとも言えないところに着地しました。
        「この不思議なところはなんなんだ?」
        「あ、これがインドか!」
         と、こんな具合です。自分でもしっくりきていないところはあります。でも、きっとそれでいい作品なのだと思います。

         旅先の夜に読めば至高ですね。
        >> 続きを読む

        2015/06/06 by あさ・くら

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      楽園の涙〈上〉 (扶桑社ミステリー)

      ノーマン カタコフ

      4.0
      いいね!

      • かつてノーマン・カタコフという作家の「迷宮の愛」という、第二次世界大戦時のベルリンを舞台に、ナチスによるユダヤ人迫害を描き、民族問題への鋭いアプローチで人類の愚行を抉り出す、その作家的な姿勢にインパクトを受けたことがあります。

        そこで今回は、彼の「楽園の涙」を読了しました。物語は、ハワイがまだアメリカの準州だった1930年代を背景に、支配者層と被支配者層との間の訴訟を通して、民族問題を深く掘り下げた作品になっています。

        この作者は、カタコフという苗字からも想像されるように、旧ソ連のウクライナ出身で、アメリカに移住してから文筆を志したと言われていますが、とにかく、人類の愚行を抉り出していくという彼の基本テーマには共感を覚えますね。

        パール・ハーバーに駐留している米国海軍中尉パートリッジが、自身既婚者でありながら、同僚の妻ヘスターと密通して妊娠させてしまう。ヘスターが強く善処を迫ったことに逆上したパートリッジは、彼女に激しい暴行を加えたまま立ち去った。

        その少し後に通りかかった現地人の四人の若者が、瀕死のヘスターを車で最寄りの病院へ運んでくれたおかげで、彼女は辛くも一命をとりとめたが、パートリッジに事情を聞いた母親は、対面を重んじるあまり、現地人の四人組の若者に集団暴行されたことにしてしまう。そこで、この四人は逮捕され、刑事訴追されることになってしまうのだった-------。

        物語は、圧倒的に不利な裁判の帰趨を軸に繰り広げられていきますが、ただでさえ悲惨な状況に追い込まれた被告たちに、さらに追い討ちをかけるような事件も起きてしまう。

        法が約束し実現する正義とは、畢竟するに社会秩序というものに規制されており、常に相対的なものでしかないと思う。人類の歴史は、必然的に社会的強者と社会的弱者を生み出さずにはいられなかったのだ。

        そうした不条理な歪みの部分が、この時代のハワイに焦点を合わせることで、くっきりと浮かび上がってくる。我々日本人にとっても、対岸の火事などといって看過できない問題を孕んでいると思う。


        >> 続きを読む

        2018/02/24 by dreamer

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      ふしぎなたいりょう

      河村員子 , 小野かおる

      (宗) 聖パウロ女子修道会
      4.0
      いいね!
      • ルカによる福音書の五章にある、イエスが舟に乗ってくると、大漁になり、漁師だったペテロが驚いた、という物語を描いた絵本。

        ほのぼのとした気持ちによる、良い絵本だった。

        あとからは、十字架の受難や迫害などで、つらい苦しいことも多かったようだけれど、最初の頃はこのように、のどかで幸福な日もあったのだなぁと、あらためて思った。

        いや、たぶん、そのあとも幸福はずっと続いていたのだろう。

        良い絵本だった。
        >> 続きを読む

        2013/05/11 by atsushi

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      正しい暮し方読本

      五味太郎

      福音館書店
      カテゴリー:漫画、挿絵、童画
      5.0
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      • そうそう、そうなんだよねえ~~^^ 
        それに尽きる。
        変な風に欲張らないことかな。
        この根っこにあるもの、それにならった世の中になっていれば、今というこの時代も、随分かわっていただろうなと思う。
        もちろん、これからでも、まだまだ挽回できるぞ!
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        2014/09/08 by けんとまん

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      くもんのことば絵じてん
      5.0
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      • 子供向けの「広辞苑」という感じ。
        しかし、大人になってもなかなか読みごたえはあります。

        当然ながら物だけではなく、状況や状態を表す言葉から擬音語のようなものまで実に多数の言葉が絵で分かりやすく紹介されています。

        また、親と子供でコミュニケーションをとる機会が格段に増やせる内容となっており、子供が覚えた語彙を、親とのコミュニケーションを通じて確かなものとするのが一連のプロセスになるかと思います。

        子供の語彙も増え、コミュニケーションも多くなる、高い通信教材よりはよほど学習教材として使えるのではないでしょうか。
        >> 続きを読む

        2014/04/21 by moon_light

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      アサーション・トレーニング さわやかな<自己表現>のために

      平木典子

      日本・精神技術研究所
      カテゴリー:社会学
      4.0
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      • 数年前から気になっているキーワードの一つが「アサーション」。
        コミュニケーションに関連するようなスキルの必要性が言われ始めて久しいが、ますますその傾向が強くなってきる。
        職場の人事担当ということで、なおさらなのかもしれない。
        まずは、自己理解がベースにあるのかなと思うし、ヒューマンスキル系には共通してそういう視点があるのだと思う。
        自分も相手にも権利がある、認める権利認めない権利・・・そいういった点を、念頭におくことで随分とお互いの関係も変わる。
        それは、言葉を交わさなくても伝わるものだ。
        >> 続きを読む

        2015/01/06 by けんとまん

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