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1995年10月発行の書籍

人気の作品

      頭文字 (イニシャル) D

      しげの秀一

      講談社
      カテゴリー:漫画、挿絵、童画
      5.0
      いいね! ice syuna
      • 頭文字Dもいよいよ最終回ということで読書Logに登録してみる。

        完全なオッサンな自分ですが毎巻かかさず購入して全巻コンプリート中。。走り屋でも何でもないですが、車好きには現実の車が登場し活躍するだけでたまらなく、若者のちょっとしたラブストーリーも華を添え(登場する女の子がまた可愛いんですよね)終わってしまうのか・・という切なさもあり何とも言えません。

        この1巻から独特の世界観にとりこまれ幾年月。。
        今再読しても、突然現れあっさりとバトルに勝ち、去っていく様はベタでありながらも痛快でした。

        実写版の映画にはガックリさせられましたがね。。

        完結した時点で、全巻一気読みしたいところですが、果たしてそんな時間があるのかないのか(笑)
        >> 続きを読む

        2013/07/25 by yasuo

      • コメント 9件
    • 他2人がレビュー登録、 5人が本棚登録しています
      ガラパゴスの箱舟

      浅倉久志 , カート・ヴォネガット

      早川書房
      カテゴリー:小説、物語
      4.2
      いいね! Tsukiusagi Tukiwami
      • 巨大脳・・・これが諸悪の根源ね。

        人間が、そのできそこないである巨大脳で”考えた”ことが、ありとあらゆる問題を起こす。

        はてしない欲望と野心。愚行の数々。

        このことはお釈迦様が2500年以上前から指摘されてますね^^;
        (ちなみに養老孟司さんは”脳化社会”と言ってましたね)
        「わたし」のように100万年のあいだ世界を見続けることができれば、人間のことも分かってくるのかもしれないけど、今生きてる人間は、実際自分の年齢分しか物事を見てないからねえ。しかもありのままには見えてない。

        脳はでかいけど、でかくなった分うまく使えない。できそこないの巨大脳に支配され右往左往する人間。

        >事実、そのミサイルの発射は、生殖行動における男性の役割と瓜ふたつだった。レイエス中佐に期待されているのはこういうことだったーーご用命に応じ即時配達します。
         そうーーそしてあっという間に丸い点に変わり、つぎにけし粒から無になった円筒は、いまやほかのだれかの責任になっていた。いまからすべての活動は、それを受け取った側で起こるのだ。レイエスは自分の役割を果たした。いまや彼はこころよい眠気におそわれていたーーそして愉快で誇らしい気分でもあった。

        ・・・地球上でもっとも大きな勝利をおさめているのは、つねに微生物である。。。(微生物にとってミサイルの爆発など、べつに苦にならない。)

        >あの当時でも大部分の人間は正気だったし、レイエスにもその普遍的な賛辞を呈したいと思う。ここでも大きな問題は狂気ではなく、人びとの脳があまりにも大きすぎる上に嘘つきなので、実用にならないことだった。

        >百万年前、なぜあんなにおおぜいの人間が、わざと自分の脳の大部分をノックアウトするためにアルコールを飲んだのかは、いまも興味のつきない謎として残っている。ひょっとすると、われわれは進化を正しい方向へ押しやろうとしていたのかもしれないーーより小さい脳という方向に。

        ・・・皮肉というか。



        >今日では、だれも静かな絶望の生活を送ってはいない。百万年前の大多数の人間が静かな絶望の生活を送っていたのは、彼らの頭蓋の中の呪わしいコンピュータが、ほどほどにするとか、遊ぶとかいうことができず、人生がとうてい提供できるはずのないとびきりの難問を、もっともっとと、ひっきりなしにせがむからだった。

        ・・・ブラックユーモアというか。
        その通りだなあというか。



        百万年後の人類の姿は・・・・・・  言うのは止めておこう。
        >> 続きを読む

        2016/11/21 by バカボン

      • コメント 2件
    • 他2人がレビュー登録、 8人が本棚登録しています
      角川必携国語辞典

      田中章夫 , 大野晋

      角川グループパブリッシング
      カテゴリー:辞典
      5.0
      いいね!

      • 国語辞典といえば、『広辞苑』(岩波書店)と『実用国語辞典ポケット版』(高橋書店)しか持っていなかったが、
        最近は自宅の机で書き物をする機会が増えたため卓上用のものを探していた。

        大野晋の編纂であること、
        井上ひさしが愛用していたこと、
        文字の大きさが適当であること、
        百科事典的な事象も掲載していること、
        最新の第13版(2015年)であること、
        などから他社の辞典と比べて選んだ。

        同一見出し語の「使い分け」を随所に織り込んでいて、
        「読む辞典」として楽しめる。

        難を言えば、表紙が柔らかすぎるビニールのため
        ページを繰る手応えが弱い。

        >> 続きを読む

        2016/07/01 by とーます

    • 他1人がレビュー登録、 2人が本棚登録しています
      だいじょうぶだいじょうぶ

      伊東寛

      講談社
      カテゴリー:芸術、美術
      4.0
      いいね!
      • 昔、心配事があるとよく祖母に相談していました。

        祖母に大丈夫といわれるとなんだか大丈夫な気がしてくるから不思議です。

        そんな私に祖母があるとき買ってきてくれました。

        大事な本です。今でも時々読み返します。
        >> 続きを読む

        2017/06/18 by keisan

    • 他1人がレビュー登録、 5人が本棚登録しています
      取引

      真保裕一

      講談社
      カテゴリー:小説、物語
      4.5
      いいね!
      • 少しずつ真実に迫っていく過程、その中のアクションシーン、
        主人公のヒロイズム、重厚な文章と人物造形、社会現象の切り取り、
        緻密な取材などは、いつもの真保さんだなあと感じました。
        小役人シリーズの1つに数えられるものでもありますから、
        特に震源や連鎖に似ているでしょう。

        最初はとっつきにくい文章から始まりますが、
        中盤は手にあせ握るアクションシーンが割と多かったり、
        後半は事の解決へと滑走路に乗ったりと、意外とサクサク読めます。

        事の解決まで様々な出来事や登場人物の心の動き・主人公からの見え方の変化がありますが、
        どれもが瑞々しく、この小説の良いスパイスとなっています。
        主人公の伊田は、僕としては非常に好感の持てる男です。
        ちょっと上手くいかない相手とでも、
        持ち前の軽口と心の奥底の真摯さで気付いたら打ち解けているかんじが特に素敵でした。
        伊田の視点から広がり語られる友情や家族への愛情といったもの、
        真剣に正直に物事に立ち向かっていく姿も、
        心にくるものがありました。

        社会問題を的確に突いている類いのものではありませんので、
        それを期待して読むと期待はずれとなってしまいますが、
        勉強になることが多々ありました。
        読み終わると、登場人物一人一人が頭に浮かび、
        みながこの先幸せに過ごせただろうかとふと考えました。
        大抵の小説でやることですが、、
        こういった、ストーリー以外のところで何かを残すあたりは、
        重厚な筆、緻密な取材が流石といったところでしょうか。

        一人一人みんな、自分なりの正義を持って生きているのだと思います。
        >> 続きを読む

        2018/11/24 by read1212

    • 他1人がレビュー登録、 3人が本棚登録しています
      どんなにきみがすきだかあててごらん

      McBratneySam. , JeramAnita , 小川仁央

      評論社
      5.0
      いいね!
      • 本屋さんで立ち読みをして文章、特に最後の1ページに胸を打ち抜かれました!

        個人的には好きな絵柄というわけではないんですが、ページごとのうさぎたちの動き、そして短いけれど文章がとっても可愛いです。
        読むと思わず笑顔になってしまう、そんな素敵な本です。
        >> 続きを読む

        2015/03/15 by kenyuu

    • 他1人がレビュー登録、 7人が本棚登録しています
      シナの五にんきょうだい

      クレール・H・ビショップ

      4.5
      いいね!
      • 保育園から借りてきました。

        特殊能力をもった5人の兄弟のお話しです。

        海の水を全部飲み込める1番目のにいさん。
        鉄の首を持った2番目のにいさん。
        伸びる足を持った3番目のにいさん。
        燃えない体を持った4番目のにいさん。
        息をずっと止めていられる末っ子。

        1番目のにいさんがふとしたことから死刑をいいわたされるところから始まり
        打ち首だったり、火あぶりの刑があったりするのですが
        全体的にどこかユーモアがあり、ほっと安心できるラストとなります。

        あと少しで4歳の娘には、この内容どうだろう!?と思いましたが
        たぶん死刑などのくだりはあんまり意味はわかっていないものの
        変な能力を持った兄弟が興味深かったようで、何度も読みました。

        この本でも「なんで」攻撃連発の娘に「なんで鉄の首を持っているの?」とか聞かれ
        困り果てている母です。
        >> 続きを読む

        2019/07/31 by chao-mum

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    • 他1人がレビュー登録、 2人が本棚登録しています
      ギルガメシュ王さいごの旅

      ZemanLudmila , 松野正子

      岩波書店
      5.0
      いいね!
      • ギルガメシュ叙事詩についての絵本の三部作。

        第一部では、それまではあまり良い国王でもなかったギルガメシュが、エンキドゥという友と出会って、人間として大きく成長する姿がすがすがしく描かれている。

        第二部では、ギルガメシュとエンキドゥが、フンババと闘い、そしてイシュタルとも争うことになった物語が描かれる。
        とても生き生きと描かれていて、とても面白かった。

        第三部では、永遠のいのちを求めて旅をするギルガメシュ王が、その旅のはてにウトナピシュティムと出会う。
        彼は、世界が大洪水になった時に箱舟をつくって妻とともに家畜ととともに助かったという人物。

        本当に壮大な気分に引き込まれる、素晴らしい叙事詩だった。

        たしかに、永遠のいのちというのは、自分がなしとげた善いことや偉大なことを人々が記憶してくれる中にこそあるのかもしれない。

        にしても、このウトナピシュティムって、旧約のノアと箱舟の話がよく似ている。
        旧約のノアの話は、このギルガメシュ叙事詩から伝わった話なのか、あるいは共通のなんらかの記憶があるのだろうか。

        この人類最古の叙事詩を、とてもわかりやすく絵本にしてくれている作者に本当に感謝。
        絵も素晴らしいと思う。
        多くの人に読んで欲しい素晴らしい絵本だった。
        >> 続きを読む

        2012/12/21 by atsushi

      • コメント 2件
    • 1人が本棚登録しています
      錬金の猟犬たち

      飯干晃一

      角川グループパブリッシング
      カテゴリー:小説、物語
      3.0
      いいね!
      • 大きな企業グループを相続した未亡人に襲い掛かる経済ヤクザ。

        ヤクザの暴力的な側面はほとんどないが、経済ヤクザのスマートさは痛快。

        人間の欲深さ、業の深さに思い至り、少し気持ちが沈んでしまった。

        類まれなる美貌を持った若い女性が、金と地位を併せ持つ年上の男性を選ぶことで、人生の安全保障を勝ち取る。

        純愛だの打算的だの外野がいろいろ言うのも理解出来るが、あくまでも価値観の問題で、誰にも否定する資格は無い話だと思う。

        年齢が離れていれば、長年連れ添っていく中で、男性からの相続が発生するが、本作品の場合、妻が夫の事業継承をも狙ったことから悲劇が始まる。

        前述の通り、結婚に関しては本人の価値観の問題だが、事業継承はそうでは無い。
        会社組織に属する社員、そしてその家族と非常に多くの人間に影響が有り、事業継承者は、そこに責任を持てる人間で有る必要が有ろう。

        既に多くのものを所有している人間が、欲をかいて努力もせずに名声まで欲しがると、その先に何が待っているかを学ぶ良い題材かもしれない。

        欲が隙を生み、隙がヤクザを引き寄せるのかもしれない。
        >> 続きを読む

        2012/08/18 by ice

      • コメント 3件
    • 1人が本棚登録しています
      スヌーピーのもっと気楽に

      SchulzCharles M

      講談社
      いいね!
      • この本の名言をご紹介します。

        ***
        配られたトランプで勝負するっきゃないのさ…
        それがどういう意味であれ
        >> 続きを読む

        2013/04/05 by 本の名言

      • コメント 4件
    • 1人が本棚登録しています
      炎立つ

      高橋克彦

      講談社
      カテゴリー:小説、物語
      5.0
      いいね!
      • 泰衡がカッコ良かった。国衡もカッコ良かった。
        蝦夷と蔑まされてきた人たちの、だからこそ培われてきた魂の強さが熱い!

        しかしながら、主人公の泰衡や秀衡の影がなんとなく薄いような気がするのは、平清盛や源頼朝、源義経というビッグネームのせいかしら。
        >> 続きを読む

        2014/05/25 by koh

      • コメント 3件
    • 4人が本棚登録しています
      水の都の物語

      金蓮花

      集英社
      カテゴリー:小説、物語
      4.0
      いいね!
      • 匿名

         どこがどうと言われると難しいが、世界観がとても好きな作品。
         特に「隠し名」の設定が印象に残っていて、主人公の一人であるリランの「隠し名」が明かされるシーンは今でも思い出せる。

         追記:覚え書き程度のレビューでしたのに、反応をいただけてうれしいです。
         もう少し詳しくレビューさせていただきますと…水の恵みで栄えた「水の都」と、都を守護する「巫女姫」という設定がまず、自分好みでした。
         舞台は西洋よりなイメージですが、隠し名(漢字が使われています)や物語に登場する神話などは東洋的な部分もあり、なじみやすいと思います。
         またそれぞれの思惑や陰謀が絡んできたりする部分もありますが、小難しい設定などはないので、楽に読めるファンタジーだと思います。
         ラストは切ないですが…続編がありますので、そちらで救いがあるかと思います。
         その続編もおもしろかったですが、やはりこの「水の都の物語」が完成度が高く、好きです。
        >> 続きを読む

        2013/09/12 by 匿名

      • コメント 4件
    • 1人が本棚登録しています
      るろうに剣心 - 明治剣客浪漫譚 - 巻之七 明治十一年五月十四日

      和月伸宏

      集英社
      4.0
      いいね!
      • るろうに剣心 第7/28巻

        新撰組三番隊組長 斎藤一の登場。

        たった一瞬しか登場しないが、新撰組一番隊組長 沖田総司の登場が嬉しい。

        るろうに剣心にハマっている理由の一つに、幕末直後という時代背景が有る。

        自分にとっての幕末は、かなり偏っており、新撰組。しかも沖田&土方が中心。

        こうなってしまった原因は、司馬遼太郎の新撰組血風録に惹かれたのが原因で、その中でも、沖田を描いた菊一文字というのが、あまりにも魅力的過ぎた。

        作品上では、沖田の愛刀とされている菊一文字だが、どうも実際は違った様子。
        それでも、私の中では、沖田=菊一文字で有ることは、今後も揺るがないだろう。

        話は戻って斎藤一。
        今後の展開は分からないが、第一印象は良くない。

        理由は良く分からないが、笑いを見せない暗さなんじゃないかと思う。
        ゴルゴ13のように、笑ったことが無いキャラクターでも好きになれるはずなのだが、不思議である。

        きっと、自らの殺人技術に特化したマシーンとしては、(ゴルゴと違い)主義主張を語り、成りきれていない部分を感じ、主義主張を語る割には、自らの剣技に頼り、大きな視点を感じない点に器の小ささを感じるのかもしれない。
        とりあえず、笑ってみることから始めようよ。と言いたくなる。

        次回より、面白いという評判の京都編に突入。剣心より人斬り抜刀斎が好きなので期待が高まる。
        >> 続きを読む

        2012/09/26 by ice

      • コメント 4件
    • 1人が本棚登録しています
      みいら採り猟奇譚

      河野多恵子

      新潮社
      カテゴリー:小説、物語
      3.0
      いいね!
      • Wikipediaの純文学で例示されていた作品。読み始めると戦前の医者の家系のお話っぽくて、何が猟奇譚なのかなと思ったのだが、新妻の比奈子が初体験からの回数を記録してるのはまだいいとして、ふとSM的な描写が始まったりして驚かされる。しっとりした感じで悪くはなかった。 >> 続きを読む

        2020/07/25 by 和田久生

    • 1人が本棚登録しています
      日本の神話

      赤羽末吉 , 舟崎克彦

      あかね書房
      カテゴリー:神話、神話学
      4.0
      いいね!
      • 日本の神話の絵本の第一巻。

        イザナギ・イザナミの物語など。

        あらためて、日本の神話は、おおらかで不思議で面白いと思う。
        >> 続きを読む

        2013/07/18 by atsushi

      • コメント 7件
    • 1人が本棚登録しています
      日本の神話

      赤羽末吉 , 舟崎克彦

      あかね書房
      カテゴリー:神話、神話学
      4.0
      いいね!
      • 古事記の中の天岩戸の物語の絵本。
        あらためて興味深いと思う。
        以前、高千穂の天岩戸神社や天の安河原に行ったことがあるので、そのことも思い出しながら読んだ。
        本当に神さびた、不思議な場所だった。
        なお、この絵本のあとがきによると、中国の少数民族の苗族に、そっくりの物語が伝わっているそうである。
        それもとても興味深い。
        >> 続きを読む

        2013/07/30 by atsushi

      • コメント 4件
    • 1人が本棚登録しています
      賢治先生

      長野まゆみ

      河出書房新社
      カテゴリー:小説、物語
      4.0
      いいね! panda1130
      • 「銀河鉄道の夜」のすぐ外側にいるような小説。
         カンパネッラ、ジョヴァンナ、ザネルリ、ナスタシア。出てくる少年少女は何かどこかおかしい。
         でも、それは銀河鉄道に賢治先生が乗り込んだからに違いない。
         いるはずのない人が乗車ってきたから、物語が路線を変更している。
         ここでも長野先生のおいしい嘘は健在ですが、いささか品が薄いようです。
         星宿魚のムニエール、金に輝くレオノチスの蜜をたっぷりかけたスコッチクッキー。薄くても、味わいは豊かのようです。

         少しいびつで不吉なジョヴァンナとカンパネッラはどこで下車するのか。賢治先生は汽車から降りられるのでしょうか。それとも、、、、

         静謐の夜を走る銀河鉄道の、すぐそばで「ヘンテコ」な銀河鉄道に紛れ込んだ者たちの物語。
        >> 続きを読む

        2014/07/10 by B612

    • 2人が本棚登録しています
      士、意気に感ず 小説・竹中半兵衛

      郡順史

      春陽堂書店
      カテゴリー:小説、物語
      4.0
      いいね!
      • 結核に体を蝕まれつつ秀吉の天下獲りの立役者となった竹中半兵衛の活躍。

        秀吉の懐刀という程度しか知らなかったが、非常に魅力的な人物として認識した。

        三顧の礼を超える5回の訪問などフィクションと思われる要素が目立つ点が気になるが、秀吉の背後に控えつつ戦国時代に知略で立ち向かう姿が格好良かった。

        とくに日本の歴史小説では、武将に対してのものは幾つも有るが、軍師とか参謀という人物に対しては少ないため刺激的。

        天下統一などという大事業では、力ばかりの猪武者だけではいかんともし難く、智謀を誇るスタッフの活躍が大きいのは言うまでもない。

        鳴かせてみようの秀吉に、竹中/黒田と両軍師がいたというのは、とても納得できた。

        軍師とか参謀というキーワードに興味が有るため、非常に面白く読み終えた。
        >> 続きを読む

        2011/05/31 by ice

    • 1人が本棚登録しています
      森鴎外全集

      森鴎外

      筑摩書房
      カテゴリー:作品集
      5.0
      いいね!
      • 『森鴎外全集5』(森鴎外) <ちくま文庫> 読了です。

        「堺事件」は前巻の「興津弥五右衛門の遺書」「阿部一族」からの流れを汲み、事件の生々しさが伝わって読んでいて辛いものがあります。
        特に切腹のシーンは、フランス公使のみならず、現代の読者にとっても吐き気を催すような気味の悪さがありました。

        「山椒大夫」「最後の一句」は子どもの頃にも読んだことがありますが、人生経験を経て改めて読んでみると、また違った感想を持つことができました。
        というか、当時は全くおもしろくなかったのですが、今読むと深い味わいがあります。
        一方で「高瀬舟」はテーマが明らかすぎて、今でも少し物足りないものを感じます。

        「安井夫人」「じいさんばあさん」「寒山拾得」は実に爽快。
        読んでいて気持ちが朗らかになってきます。

        「魚玄機」はエロティックかつミステリアスで、江戸川乱歩が好きそうなテーマです。

        こうしてみると、いろんなタイプの作品をそれぞれ高い完成度で書いているんだなあと思わせられます。
        実録に題材を採って自身の興味に沿った作品に仕上げるところは、澁澤龍彦を彷彿とさせるところもあります。

        作者が公に顔を出さず、作中人物や描写によってその気持を伝えているところも非常に好感が持てます。
        そういったベースがあるので、「安井夫人」の死に望んで急に作者が意見を述べる箇所は、作者の気持ちを押さえることができなかったという心情が察せられ、特に意味あるものに思われました。

        最近読んだものと比べれば、やはり長らく読まれているだけあって、文章にリズムがあり、言葉の難しさを物ともしない心地よさがあります。
        こういう文章を読みたいものです。

        <収録>

        大塩平八郎
        堺事件
        安井夫人
        山椒大夫
        魚玄機
        じいさんばあさん
        最後の一句
        高瀬舟
        寒山拾得
        玉篋両浦嶼
        日蓮聖人辻説法
        仮面
        >> 続きを読む

        2018/09/30 by IKUNO

    • 2人が本棚登録しています
      泉鏡花集成〈4〉 (ちくま文庫)

      泉 鏡花

      5.0
      いいね! Tukiwami
      • 【化け物展覧】
         泉鏡花の代表作、「高野聖」を収めた、泉鏡花集成第4巻です。この巻は怪異・幻想譚を多く収録しています。

        ○ 高野聖
         言わずもがなの名作です。このお話に出てくる山の中の一軒家に棲む女性自体が魔の者なわけですし、その女性に姿を変えられてしまった動物達もあやかしの物と言えばそうなのですが、私が一番イヤなのは、森の中で出会う巨大なヒルの群れです。
        これはイヤだなぁ。

        ○ 妖僧記
         この物語に出てくるあやかしの者は、蝦蟇法師。乞食僧なのですが、「蝦蟇を漁り、引き裂き喰らう」のですね。で、巨大な鼻の持ち主でもあります。この巨大な鼻の持ち主、しかも悪漢というのは、「政談十二社」にも似たようなタイプが描かれていましたっけ。

        ○ 伊勢之巻
         この物語は、不倫の逢瀬に訪れた男性が、人目を忍ぶために一事押入のような(でも広い)ところへ隠れた時に現れる女性があやかしですね。その女性のおかげで過ちをおかさずに済むわけですが。

        ○ 悪獣篇
         ここに出てくるのは三婆です。主人公の浦子をさらうわけですが、その際、声を立てられないように、エイの針で口を縫うという場面が出てくるのですが……いやだ~!(つД`)。。

        ○ 海異記
         船乗りのお話ですが、話中話に出てくるのは幽霊船、その他の霊ですね。火が船に取り憑くという場面もあるのですが、これはもしやセントエルモス・ファイアー?
         で、物語の締めくくりに唐突に出てくるのは大入道。ばっさりと切って落としたように物語が終わります。

        ○ 吉原新話
         これはそもそも百物語をやろうというお話なので、出るぞ、出るぞ~という雰囲気満点です。で、出るのですけれどね。
         結構、これは怖い。百物語の最中に、語られた物語に呼応するように、のっぺりとした仮面を被った異形の者が出るのですよ。縄でくくった腐りかけたカラスをぶらさげて。
         で、そのカラスを引きちぎって、青蝿を呼び出し、その青蝿がとまった者を取っていくぞ~と。((((( ;゚Д゚)))))ガクガクブルブル

        ○ 妖術
         その名のとおりですが、おそらく出てくるのは人間なのでしょう(違う?)。女芸人で、手品をします。でもスリでもあるのかな?

        ○ 露肆
         う~ん、「ろし」と読めば良いのかしら? 露店のことですよね?
         これは、何かあやかしの者が出るというよりは、最後のオチがちょっとぞっとするというお話。
         夜店で色んな物を売っていて、その物売りの様子がず~っと描かれるのですが、最後に膃肭臍売り(そんなのあったんだ)が出てくるんですよ。それがね……。


        ○ 朱日記
         出てくるのは、裸に赤合羽を着た入道です。それに美しい女性。
         入道は、「城下を焼きに参るのじゃ」と言って姿を消してしまうのですが……。その言葉とおり大火事が起きるというお話。美しい女性は、とある生徒に火事になることを忠告するために現れます。
         何故?というような理由はまったく描かれていないのです。ただ、そういうことが起きたのだと。


         さて、泉鏡花集成も、「高野聖」が登場したこともあり、作風も段々あやしくなって参りました。鏡花の真骨頂かな?
        >> 続きを読む

        2019/05/09 by ef177

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出版年月 - 1995年10月発行,出版の書籍 | 読書ログ - 読書ファンが集まる読書レビューサイト

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