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有栖川有栖
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推理小説研究会の学生達が夏休みに孤島をパズルに模した宝探しと、そこで起こる殺人事件の解決に挑む懐かしい感じの推理小説。証拠物のちょっとした特徴や島中に配置される木製モヤイ像から推理を進めて行く。いろいろ推理小説を読み過ぎた作家がちょっと凝り過ぎた、頭でっかちの小説になっている感あり。が、それなりに楽しめた。 >> 続きを読む
2019/04/30 by aka1965
鷲田清一
私達は自分が今、ここにいるというしっかりした感覚をどうしたら抱くことができるのだろう。<私>というものは≪他者の他者≫としてはじめて確認されるものだ、私達の「誰」はむしろ、他人との関係のなかで配給される。私が私自身であるためには、彼(あるいは彼女)が必要である、 他の人が彼(あるいは彼女)自身であるためにはどうしても私が必要となる。レインによれば、人は自分の行動が<意味>するところを他者に知らされることによって教えられる、自分の行動が他者に及ぼす<効果>によって自分が何者であるかを教えられるのである。 >> 続きを読む
2014/09/02 by カカポ
桐野夏生
桐野さんのデビュー作であり、女探偵の村野ミロが活躍するシリーズ第1弾。親友のライターがいわくつきの1億円を持って行方をくらます。預けた側の成瀬が、親友のミロに疑いをかけるもその証拠はなく、2人は協力して謎を解明しようとする。桐野さんというと強い女が多く出ているというイメージがあるが、このミロもヤクザまがいの男にだって負けない口調で挑む。元来ハードボイルドのような雰囲気なので、ミロの過去もそうだし事件でも大きく傷ついていく。そしてラストの真相の種明かしで、より深い傷を負うが、探偵として女性として、真実を歪めることは避けて通れないのだこのミロという女性は。 >> 続きを読む
2020/08/27 by オーウェン
上遠恵子 , レイチェル・ルイーズ・カーソン
文章量も少なく、写真が多用されたコンパクトな本読書疲れを癒やす本として利用するつもりだったけど今年5本の指に入るほど得るものはあったタイトルのセンス・オブ・ワンダーとは神秘さや不思議さに目を見張る感性という意味要は子供の頃の何にでも感動した体験、いつまでも飽きずに自然を観察し続けた感性をもう一回見なおして呼び起こせたら素敵ですという本心に響いたところは・知ることは感じることの半分も重要じゃない・美しい物を美しいと感じる力、新しいもの未知のものに触れた時の感激、思いやり、憐れみ、賛嘆、愛情など様々な感情が呼び起こされると次はそれについてもっと知りたいと思う。そのように見つけた知識はしっかり身につく・空を見上げる・風の音を聞く・雨の日に外に出る・鳥の渡来で季節を知る・植木鉢の成長を見る・しばらく使っていなかった感覚の回路を開く。つまり目、耳、鼻、指先の使い方をもう一度学び直す・見過ごしてきた美しさに目を開く方法「もしこれが今まで一度も見たことがなかったものだとしたら?」「もしこれを、二度とふたたび見ることができないとしたら?」・虫や植物などが生きる小さな世界を観察する・宇宙の果てしない広さに心を解き放ち、宇宙の美しさに酔いながら、今見ているものの意味に思いを巡らし驚嘆するなどなど読めば読むほど新しい発見ができるスルメのような本子供の頃の感動を思い出したい人、またあの頃の気持に戻りたい人におすすめ >> 続きを読む
2016/06/26 by くじら
荻原規子
長い!長かった!!ハードカバーで590ページは開くのもなかなか億劫になりながら、それでも続きを求めて読んでやっとの読了です。勾玉三部作、二本目は日本神話の中でもヤマトタケルをモチーフにした話だとか。ヤマトタケルと聞いても朧げにしか分かりませんが、前作「空色勾玉」からは時が経ち、水の乙女と風の若子が先祖と呼ばれる時代。輝(かぐ)や闇(くら)の大御神など世界観は同じだが、全く別のお話。幼い頃から姉弟のように育ってきた遠子と小具那(おぐな)。いつも強気な遠子に守ってもらっていた小具那は、ある日都からやってきた皇子に御影人にならないかと持ちかけられる。遠子が自分のことを心配しなくてもいいように強くなる。その時は必ず帰ってくると、遠子に約束をした小具那だったが…。強くなる約束を果たし遠子に会う決意をした矢先、思わぬ事態に巻き込まれる。遠子に会わせる顔がなく帰れなくなった小具那と、小具那に会いたい一心でその後を追うように旅に出る遠子。行く先々で目の当たりにする小具那の力の数々。途絶えた血。最後は目的を果たせるのか?どうなる?!と思っていたけど、そこはうまく伏線回収していました。(→すっかり失念していたけど、そんなこと言ってたよ!!)序盤に出てきた白鳥の夢の話は最後まで出てきたけど、そこまで不吉な物を暗示させるキーワードではなかったかな。どんな作品にも鳥彦や菅流(すがる)のような明るいキャラクターがいるだけで心救われるものだなーと思う。辛い時でも一緒に励ましてもらっている気になるのかな。 >> 続きを読む
2016/09/19 by starryeyed
ルネ ドーマル
【天まで届くほどの高い山】 本作は、シュルレアリストでもある、ルネ・ドーマルの未完の作品です。 すこぶるけったいな作品なのですが、何とも人を惹き付ける要素があるように思えます。 登山家でもある主人公は、「化石評論」なる雑誌にある一文を寄稿しました。 それは、「この世界には、未だに人に知られてはいない高山があり、その高山の頂上はあまりに高すぎて見ることはできないけれど、その麓には人々が住んでいる。その高山は、麓に住む人々と天界をつなぐ道なのである。」というものでした。 そして、主人公は、この高山のことを「類推の山」と呼んだのです。 主人公としては、比喩的な文章として書いたものだったのですが、この文章を読んだというソゴルなる人物から熱烈な手紙を受け取りました。 ソゴルは、類推の山を真に受けており、「あなたが書かれたことは真実であり、二人で類推の山を目指そう」などと書いてあったのです。 主人公は、ソゴルなる人物は気が触れているのではないかとも思いましたが、興味も抱いたことから連絡を取り、指定された日にソゴルが住むという「長老横町」に出かけてみました。 ソゴルの部屋は6階にあったのですが、階段で5階まで上ると、そこには「窓から外に出て屋根に登り、天窓から部屋に入れ」という指示書きが貼ってあったのです。 もちろん、6階に上がる階段はあるのですが、登山家でもある主人公は、この「挑戦」を受けてやろうという気になり、指示通り天窓からソゴルの部屋に入ったのでした。 このソゴルなる人物、極めて奇矯な男で、様々な知識を有し、独特の思考をする人物でした。 主人公は、ソゴルの話を聞いているうちに、自分が書いた類推の山は実在するのではないかという考えに取り憑かれるようになっていくのです。 ソゴルは、一緒に探検に行く仲間がいるし、類推の山が存在する場所も計算で割り出せるので一緒に行こうと熱心に誘うのでした。 一度はその気になった主人公でしたが、家に帰り、冷静になってみると、そんなに高い山がこれまで誰にも気付かれずに存在するわけがないと思い直し、妻には面白おかしくソゴルのことを話してやったのでした。 ところが! 妻はその話を聞くなり、目を輝かせ、それこそ真実だと言うではありませんか。 私も一緒に行くので出発の準備をするのよ!とまで言い出したことから、主人公も再びソゴルの話を信じるようになっていったのでした。 そして、妻や、主人公と同行してくれる仲間を集めて、約束の日にソゴルの家を訪れたところ、ソゴルが呼び集めた仲間も揃っていました。 ソゴルは、集まった仲間達に、なぜ類推の山はこれまで人に知られなかったのか、それはどこにあるのか、どうやってその場所に行くのか等々について持論を展開し、みんなを説得してしまうのでした。 とはいえ、4人程は尻込みをして脱落した者も出ましたが、残ったメンバーは燃えるような熱意を胸に船に乗り込み、類推の山が存在すると思われる島を目指したのです。 そして……ソゴルの計算通り、実際に類推の山は存在したのです。 メンバーは島に上陸し、現地の人たちの助けも借りて登攀の準備を進めていきました。 その島は、完全にガラパゴス化しており、通常見られないような不思議な動植物が生息していましたし、ダイヤモンド以上の硬度と透明度を有する鉱物も存在していました。 その島は独自の文化的発達を遂げており、高山に登ることは一つのステイタスともなっていたのでした。 そして、実は、過去から多くの人々がこの島を発見し、高山への登攀も試みていたのです。 島の港には、大昔に使われていたような船が朽ち果てて停泊してもいました。 それは、過去にこの島にやって来た登山隊が利用していた船だったのですね。 というわけで、これが本作のあらすじになります。 この後、登山が開始されるのですが、物語はその途中で終わっています。 何とも不思議な味わいのある作品ではないですか。 この後、どうなっていくのか、ルネ・ドーマルには腹案があったようで、その腹案を聞いた者による、この後の展開についての文章も併録されています。 シュルレアリストだけあって、不条理、不可解な物語ではありますが、非常に魅力的に感じます。 未完に終わったことが返す返すも残念です。 >> 続きを読む
2019/04/04 by ef177
法月綸太郎
夜の雨が道路を濡らし、人々は車内に息をひそめる。母の祈り。警察無線が告げるのは、最悪の結果だ。子供の笑顔は永遠に還ってこない。だが、犯人はさらうべき子供を取り違えていたのではないのか?暗い緊張に覆われた誘拐事件で幕を上げ、衝撃のトリックで終わる法月綸太郎の第5作目の長篇小説が「一の悲劇」だ。エラリー・クイーンの信奉者として有名な著者・法月綸太郎だが、サスペンス小説的な設定を多用するのも、彼の特徴のひとつだ。この本でも、秘密を抱えた男の視点から事件を物語ることによって、終始、張りつめたトーンが保たれている。だが、その語りの裏には、「頼子のために」で探偵という存在に絶望した法月綸太郎の彷徨が暗示されているように思われる。彼を待っていたのは、ここでも家族の悲劇、どこにもない「完全な人生」を犯罪という形で象徴的に埋め合わせようとする、"観念の暴走"としての事件だった。私とあいつの人生はなぜ違うのか? どうして私は満ち足りていないのか?ふときざした空虚感が次第に肥大化し、グロテスクな犯罪計画へと変貌してゆく。こんな人々の織り成す"地獄絵図"を前にして、綸太郎は立ちすくむ。探偵は、ここでいったい何ができるのか、と-------。 >> 続きを読む
2019/01/13 by dreamer
新美南吉 , 千葉俊二
宮沢賢治とならび称される童話作家 新美南吉の作品集です。 小学校の教科書にも取り上げられていて有名な 「ごん狐」などの作品が14本おさめられています。 あらためて読み返してみると 非常に教訓的な話が多いことに気づきます。 それと、戦争をやっていた時代だったことが ストレートに読み取れる作品もいくつかあり、 時代背景を考えさせられたりします。 宮沢賢治のようなファンタジーではなく、 あくまでも日常生活の中にある題材をふくらませた 素朴なストーリーが多いのですが、 それだけに自分たちに近いというか ストンと胸に落ちてくるものがあります。 文句なく名作集です。 これからも読み継がれていってほしい一冊です。 >> 続きを読む
2015/02/04 by kengo
川北稔
~どんな本?~砂糖を中心として歴史を追うことでプランテーション、植民地をめぐった戦争、奴隷制度、産業革命などの背景や繋がりを教えてくれる。これらを理解することは今、私たちが暮らしている世界のシステムや抱えている問題(例えば南北問題)を理解することに繋がるだろう。~利益をもたらす甘い砂糖、栽培するのは甘くない~砂糖を獲れば儲かるけれど、砂糖きびの栽培の条件は厳しい・適度の雨量と温度が必要・栽培による肥料分の消耗が激しく土地が荒れるため、耕地の移動が必要になる→天候に恵まれた広大な土地が必要→プランテーション、植民地獲得へ・砂糖を栽培するのはとても重労働で現代な規則正しい集団労働が必要→奴隷が必要~三角貿易で豊かになったヨーロッパとその犠牲~ 莫大な利益をもたらす砂糖を手に入れるため、西欧諸国はカリブ海の島を植民地としモノカルチャー化した(これが後に経済発展の妨げの要因となり現在にも爪痕を残している)。収穫された砂糖は宗主国である西欧諸国に輸出された。そして労働力となる黒人奴隷はアフリカ大陸からたカリブ海や南米地域の植民地へ輸出された。西欧諸国は植民地から砂糖、綿、タバコなどを安価に入手する一方、アフリカの黒人王国へは綿布、鉄砲などを輸出し莫大な利益をあげていた。(三角貿易) これによって大きく経済発展しさらに経済的な豊かさをもたらすイギリスの産業革命へとつながってゆく。しかしヨーロッパの豊かさは黒人奴隷や植民地の犠牲の上に成り立っていたのだ。そしてそれは飢餓でたくさんの人が死ぬ国がある一方で、食べるものに困らず豊かな生活を送っている、先進国の私達にも言えることだろう。 >> 続きを読む
2015/09/19 by けやきー
リチャード オーモイラ バターフィールド
いやあ~素晴らしい!見ていて飽きることがない。それどころか、見るたびに、発見があるような絵本。あっ、ここにもいた!という繰り返し。しかしまあ、よくぞここまで描いたものだと思う。そのためには、どれだけの観察と調査があったのだろうと想像するだけでも、凄いことだ。そこで、改めて感じたことは、この地球という星は、本当に豊かで複雑な生き物たちの関係で成り立っているのだということ。もしかすると、人間が一番、仲間外れなのかもしれない。 >> 続きを読む
2016/03/29 by けんとまん
平野卿子 , ProcházkovaIva , PokornyVáclav
家族とは何?という根源的なことを、考えた。お互いを思うこころが、すべてなのかもしれない。傍からみると、決して幸せとは思えないような状況であったとしても、当人たちの関係が良ければ、まったく、意に介することもない。反対のことのほうが、もと多いのではないかとすら思う。僅か5分間の物語のようであって、全然、そうではない深いものがたりだ。 >> 続きを読む
2016/07/16 by けんとまん
西澤 保彦
タイトル通りに人格が他の人間に乗り移る。SFな設定ながらも、その人格の入れ替わりで起こるのは殺人。アメリカのダイナーで突如起きた大地震。そこに居合わせた7人のうち6人がシェルターに避難する。だがそこは人格が交換されるシステムの研究所だった。システムの説明だったり主要な人物の紹介が長いが、一旦6人が閉じ込められると次々人格の移動が始まる。かなりこんがらがるのだが、丁寧に体と人格のキャラが表記されているので、その意味では助かる。あとは殺人を起こしたのはどの人格かという問題だが、これは真相が読めてしまった。もう少しミスディレクションするとかして、ボカシてほしかった所。 >> 続きを読む
2018/06/26 by オーウェン
坂口 安吾
教祖の文学 不良少年とキリスト。坂口安吾先生の著書。坂口安吾先生の著書は初めて読みましたが、エッセイが醸し出す独特の雰囲気に惹き込まれてしまいました。坂口安吾先生の他の作品も読んでみたいと思わせる内容です。 >> 続きを読む
2018/12/13 by 香菜子
真保裕一
初めて読んだ真保裕一の作品がこの「奪取」。
2011/04/24 by parker83
今邑彩
密室で起こった不可解な連続殺人。凄惨で有るはずの殺戮シーンさえ心を動かされない。タイトルからも新本格の流れを汲む作品と思われるが、残念ながらトリック主義に陥りすぎて登場人物の内面の書き込みが甘い特徴を色濃く受け継いでいる。新本格の定義に興味は無いが、設定的には嵐の山荘パターンが代表で、読者に謎解きの要素を全て提示した上で密室殺人を解いていく形式が多い。この形式は決して嫌いでは無いのだが、なぜか新本格に分類される作品は、登場人物の心の機微に触れるような表現は無く、感情を揺さぶられるような作品が極端に少ない。本作品もプロットは非常に良く練られており、ドラマ性も高かったため、もう一歩踏み込んで、人物の内面を書き込んで欲しかった。新本格という枠組みに囚われて人物の内面描写を避けているとしたら本末転倒だと思う。 >> 続きを読む
2012/11/12 by ice
麻耶雄嵩
探偵の木更津悠也とその助手である香月は、今鏡家へと向かっていた。彼らは依頼を受けて、今鏡家の人々が住む"蒼鴉城"と呼ばれる屋敷に着くと、すでに警察の姿があった。彼らに依頼状を送ってきたはずの当主が、首を斬られた死体として発見されたというのだ。さらには、閉ざされた部屋で、別の首を斬られた死体までもが見つかる。その後、次々と今鏡家の人々が、何者かによって襲われていくことに。木更津悠也が、必死の推理を展開するものの-------。麻耶雄崇の「翼ある闇 メルカトル鮎最後の事件」を久しぶりに再読。このところ、昔の新本格ミステリ小説を立て続けに再読しているのだが、これらが非常に読みやすい。今更ながら思うのが、当時、新本格ミステリが流行った要因として、重厚なミステリでありながらも、読みやすいといったところがツボに入ったのではなかろうかと考えてしまう。この作品についても読みやすく、そこそこのページ数の割には、すぐに読み終えることができた。この作品では、鏡家の人々が、次々と殺害されていく事件が描かれている。何気に不可能犯罪は、最初に起きた密室での事件のみという感じであり、その他については、さほど不思議な犯罪としては描かれていない。そのため、大きな焦点としては、誰がこの犯罪を行ったのか、そして何の目的で行ったのか、という二つが取り上げられる。また、この作品では、複数の推理が披露されることになる。木更津悠也の推理、そしてメルカトル鮎の推理、さらには、木更津悠也再び、そしてエピローグで-----という形。こういった推理が、繰り返し語られるといったところも読みどころであろう。その途中で披露される推理があるからこそ、最終的な真相が、さらに重みを持つように感じられることになったのかもしれない。最後まで読み通せば、鏡家という一族を描いた小説として、うまく書かれた物語であると感嘆させられてしまう。また、再読ゆえに楽しめることと言えば、この作品後に書かれた、木更津悠也が活躍するものや、メルカトル鮎が活躍する作品に対する印象だ。著者の処女作であるこの作品が、これら探偵たちの終着点でもある気がするのだが、そこから木更津悠也やメルカトル鮎の活躍が描かれているというのも、なかなか凄いことであると思う。その辺りは、あまり厳密な事は考えずに、パラレルワールドのような形で捉えるべきであるのかもしれない。 >> 続きを読む
2022/04/16 by dreamer
さくらももこ
まさに「ちびまる子ちゃん」と思って読んでいたら、あとがきに漫画では描ききれなかった思い出のこぼれ話を文章で書いてみたかったと。この頃、テレビの「ちびまる子ちゃん」もとんと見なくなりましたが、読みながら懐かしさがこみあげてきました。さくらももこさんが小さいときは「まる子ちゃん」そのままで、面倒臭がりのぐうたらで口だけ達者、そんな娘をお母さんは「あたしゃ情けないよ」と、あとあとのあの名セリフを連呼していたのでした。この本も、ももこさんが亡くなられた時に買ったんですがこの八月でもうほぼ三年、このエッセイも三部作であと一冊は手元にあるので早速読むのと、残り一冊も探してみようと思ったことはいうまでもない。 >> 続きを読む
2021/06/12 by ごまめ
和月伸宏
課題図書が「るろうに剣心」だったので、本棚でパラパラと見ていたらふとこの本を見つけて笑った。私はかなりファンだったのだなぁと、若干恥ずかしい…(照)いわゆる「るろうに剣心」のファンブックで京都編までのキャラのプロフィール(しかもかなり詳細に!)、戦歴やストーリーが載っている。るろ剣ファンの人は面白く楽しいと思う。そして当然だけど、ファンじゃない人は退屈だとも思う(笑)ファンブックは他にも「剣心華伝」というものがあるらしく、そちらは読んだことがない。もう今更読むこともないような気がするけど、機会があればチラっと見てみたい。 >> 続きを読む
2012/09/23 by sunflower
叶精作
オークション・ハウス 第16/全34巻前巻で、長年勤め上げたオークションハウス全体を的に回したかと思いきや、今度は密かに守られ影響力を行使し続けて来た真のヨーロッパ史を武器とする勢力が登場。名画を切り裂くことで、美術品市場を壊すとか、歴史を武器に君臨するとか、発想の面白さは相変わらずながら、余りにも次から次へと用意されるところに若干胃もたれのような感覚が有る。まだまだ先の長いシリーズだが、こうなったら最後まで見届けてやろうと思う。 >> 続きを読む
2015/02/03 by ice
萩尾 望都
面白かった。バレーに関しての短編がいくつか入ってるのだけど、どれも気楽に面白く読めた。萩尾望都の作品はとてつもなく重い作品もある一方で、こういうわりと軽めの感じのもあって、どちらも良いと思う。 >> 続きを読む
2014/09/27 by atsushi
出版年月 - 1996年7月発行,出版の書籍 | 読書ログ - 読書ファンが集まる読書レビューサイト
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