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1996年9月発行の書籍

人気の作品

      ちいさなちいさな王様

      ミヒャエル・ゾーヴァ , 木本栄 , 那須田淳 , HackeAxel

      講談社
      カテゴリー:小説、物語
      3.4
      いいね! Moffy
      • 表紙インパクト過ぎて思わず手に取りました。^ ^

        難しい言葉はほとんどなく、とても読みやすい一冊です。
        丸々太ったグミベアファンの王様。
        不思議に、誰もかもかつては心の中に、こんな王様が住んでいたように思えた。
        大胆で想像力豊か。
        好奇心いっぱいで自信感に満ち溢れ。
        目に映る世界はどこもキラメキそのもので、
        毎日が大冒険。

        でも年が重ねるにつれ、王様は小さくなっていく……
        「僕」は本当にラッキーボーイだ。王様が見えなくなる前に、また見つけてあげたのだから。
        忘れさえしなければ、もしかしたら私たちの周りにも、ひょっこりそいつは現れるかもしれないね。
        >> 続きを読む

        2017/10/28 by deco

    • 他2人がレビュー登録、 13人が本棚登録しています
      向う端にすわった男

      東直己

      早川書房
      カテゴリー:小説、物語
      3.3
      いいね!
      • 東直己。ハードボイルド作家。長編になればなるほど味わいが増す、めちゃくちゃ好きな作家の一人だ。代表作「探偵はバーにいる」などは大泉洋主演で映画化もされている。すすきのを舞台にした活劇だ。

        なぜ東直己作品をめちゃくちゃ好きなのか考えてみた。特にこの「俺」シリーズに関して。ひとつは、札幌に住んでいたことがあるから親近感がわくのではないか、ということ。確かにそれも一理あろう。

        しかし、それだけではない。愛すべきキャラクター描写。主人公がいい。かっこいいのかかっこ悪いのかよくわからないけど、かっこいいのだ。ハードボイルド特有のワイズクラック(皮肉)も「俺」ならではのセリフも多いのだ。かっこつけてないからかっこいい。

        男の根っこは、やせ我慢。それこそハードボイルド。

        で、この本は短編集という名のもとに「俺」が活躍する話がいくつかに分けられている。正直、本編は星3つと辛口だ。でも、「俺」シリーズの魅力に迫るにふさわしい一文を見つけたので、あえてレビューに記したいと思い至ったのだ。




        「自分のケツは自分で拭く、それがたとえ理不尽に汚されたのであっても、自分のケツを拭くのは自分しかいない。

        ~中略~

        しかし自分ひとりでは拭ききれないほど汚れる場合だってあるだろう。それに、たとえ自分のケツは自分で拭くにしても、拭く紙は、たぶん苫小牧かどこかの製紙工場の従業員が作ってくれた紙で、それをトラックの運転手が問屋に運んで、問屋から小売店に運ばれて、それを買ってきたものであり、つまり、人間同士が複雑に錯綜して関わり合う現代社会に生きる人間は、完全に自分だけの力で自分のケツを拭くのは不可能なのだ」




        探偵「俺」シリーズの肝はこの一文にあるな、と思いました。他者との関わりなくして物語が成り立たない。多少の下品さも、魅力のひとつだったりする。



        好きな作家のひとり、あ行から探せばすぐ出会える、東直己さんの作品でした。

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        2016/09/14 by hibiki

    • 他2人がレビュー登録、 7人が本棚登録しています
      笑わない数学者

      森博嗣

      講談社
      カテゴリー:小説、物語
      3.3
      いいね!

      • 世紀の怪作「すべてがFになる」で、ミステリ好きを狂喜させた森博嗣の3作目の作品が、今回読了した「笑わない数学者」です。

        森博嗣との出会いは、京極夏彦以来のインパクトを私に与えてくれました。森博嗣の作品の魅力は、いわば"理数系の本格謎解きミステリ"とも呼ぶべきもので、その緻密な構成、論理的な展開は驚嘆に値します。

        理数系人間の"人間性喪失"は、ヴァン・ダインの「僧正殺人事件」以来、謎解きミステリの欠かせない要素となってきたと思いますね。そして、森博嗣ミステリの根底にあるものは、人間存在の不確定に対する、飽くなき探求心であると思う。

        探偵役は女に縁のない助教授の犀川。このブラウン神父型の探偵を補佐するのが、これまたウルトラ世間知らずの女子大生の萌絵。このバッドチューニングなコンビのロマンスが、このシリーズにいい隠し味を出していると思う。

        第一作は、全館コンピュータ制御の絶海の孤島の中の奇怪な研究所の地下室での三重密室殺人を扱って、度肝を抜く展開へと私を翻弄しました。二作目は、比較的オーソドックスな密室殺人ものでまとめられていました。

        そして、この三作目で前面に出るのは、"消失トリック"なのです。三ツ星館という、平面図を描けば串ダンゴのように見える館がある。

        この地下には伝説的な天才数学者が隠遁生活を送っている。そして、ここであるものが消失する。神のトリックと言えば、我々ミステリ好きならニヤリとする、あのトリックだ。

        そして、謎の解明は、この作品でも本当のドラマの終わりではない。解決編の次に置かれた最終章が、真のメッセージを発してくる。

        森博嗣ミステリは全てそうなのですが、今回は特に最終ページにテーマが凝縮されていると思う。地面に円を描く。またがないでこの外に出る方法は? この問いは形式論理で問われるものではなく、実は物語が抱えた真のテーマなのです。

        こんな離れ業を成し得たのは、過去においてはエラリー・クイン唯一人だと思う。あらためて、我々の時代のミステリは、怪物的な進化を遂げてきているように思う。


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        2018/01/25 by dreamer

    • 他1人がレビュー登録、 4人が本棚登録しています
      知的複眼思考法

      苅谷剛彦

      講談社
      カテゴリー:知識、学問、学術
      4.5
      いいね!
      • なんでも決め付けはよくないと思った。

        決め付けることによって、他人を傷つけるだけでなく自分の視野が狭いということを披露しているようなものだとも思った。

        でもたまには決め付けも必要で、その加減が難しいなぁと実際感じる。
        これだと決め付けない限りは何も意見のない人になってしまうことだってあるからだ。

        複眼的思考で物事を考えると、あらゆる可能性が考えられ、わからないことばかりじゃないかと思う。
        その辺の使い分けは本当に難しい。

        もう一度読んで知識を深めたいと思う一冊
        >> 続きを読む

        2015/02/17 by snoopo

      • コメント 4件
    • 他1人がレビュー登録、 8人が本棚登録しています
      震源

      真保裕一

      講談社
      カテゴリー:小説、物語
      4.0
      いいね! ooitee
      • 火山研究官の江坂は、地震による津波の対応で失敗をした同僚の森本を心配していた。
        遷された鹿児島で仕事を辞め、更に知人でもある佐伯も同じように姿を消していた。

        始まりは些細なことだが、次第にそれは国家の謀略が関わっていく。

        この作品の一番すごい点は未来を予測しているとこ。
        1994年出版なのに、中国との領土権争いや、尖閣諸島の名が堂々と出てくる。

        さらには南海トラフならぬ、沖縄トラフの予測と対策。

        東野さんの「天空の蜂」も311を予測していたが、この真保さんの作品も未来という点で実にリアルな仕上がりとなっている。
        >> 続きを読む

        2018/11/06 by オーウェン

    • 他1人がレビュー登録、 6人が本棚登録しています
      風紋

      乃南アサ

      双葉社
      カテゴリー:小説、物語
      3.7
      いいね!
      • 上下巻で厚くて(爆)
        なかなか手が出ませんでしたが、読んでみると上巻あっという間に読破。
        人が殺されたけど、ミステリーというよりは社会派小説かな。
        とにかく真裕子が怖い。
        読んでてハラハラする。
        いつどこで膨らんでる風船が割れちゃうんだろう。
        そういう思いで読んでます。
        父親サイテー(--;)
        >> 続きを読む

        2013/05/02 by igaiga

      • コメント 4件
    • 他1人がレビュー登録、 5人が本棚登録しています
      風紋

      乃南アサ

      双葉社
      カテゴリー:小説、物語
      3.5
      いいね!
      • あんなに自分勝手だった父親と姉が変わってきて、建部の優しさに泣けた。
        下巻は裁判がメインでしたが・・・結局殺人1つであちこちで離婚する夫婦が出てくることには残念。
        ラストはとても清々しく厚いながらも読んでとても感動しました。
        >> 続きを読む

        2013/05/02 by igaiga

      • コメント 4件
    • 他1人がレビュー登録、 3人が本棚登録しています
      フィオリモンド姫の首かざり (岩波少年文庫 (2135))

      ド・モーガン

      5.0
      いいね!
      • 1996年9月に本書が出版された時は本当にうれしくて買いに走り、愛おしむように読んだ。同じ作者と訳者による童話集『風の妖精たち』(1979年)を読んだのが1980年代半ばで、作者の名前は10年あまりを経ても忘れられなかった。
        訳者あとがきによれば、ヴィクトリア朝時代の作家メアリ・ド・モーガンはお話上手で、その物語はウィリアム・モリスにこよなく愛され、聞き手には少年時代のキプリングもいたという。

        本書には少し長めの物語が三編と、十数頁の短編物語が四編おさめられている。
        美しい姫が邪悪な魔術に染まっている話「フィオリモンド姫の首かざり」、呪われた村を救った妻とその夫がたどる悲劇を描く「さすらいのアラスモン」、心を失った姫のために苦労を耐え忍ぶ王子の物語「ジョアン姫のハート」など、お話の面白さはとびきりである。短編は思わず笑ってしまう楽しさに満ちている。
        本書も含めた作者の童話集の訳書三冊がすべて絶版だと知って、手元にある本書がますます愛おしくなった。

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        2017/09/19 by Kira

    • 1人が本棚登録しています
      夜歩く 金田一耕助ファイル 7

      横溝 正史

      角川グループパブリッシング
      カテゴリー:小説、物語
      3.0
      いいね!
      • 『ひとり横溝正史フェア』、今回はこちら「夜歩く」を読んでみました。
        この作品は実は読んだことがありません。
        今回の『ひとり横溝正史フェア』で横溝正史熱の上がった勢いで購入しました。

        “われ、近く汝のもとに赴きて結婚せん”という奇妙な手紙と首から上の部分を切り落とされた写真が古神八千代のもとに届いた。
        また、その三日後にキャバレーで画家狙撃事件が起きる。
        知人である仙石直記に頼まれ古神家へ直記と共に向かう私。

        こう始まり、私の手記というか小説のような形で物語は進む。
        「八つ墓村」のときもそうだったが、本作でも金田一耕助が驚くほど出てこない。333ページの物語であるのに、180ページを過ぎるまで金田一耕助は全く登場しない。
        あれ、これって金田一耕助シリーズだったよね、と途中で確認してしまうほどだ。
        登場してからは最後までずっと出て、事件も解決するけれど、金田一耕助側の人間の目線で描かれていない形式の作品だと金田一耕助の存在は薄くなりがちになるらしい。

        正直に言うと、かなり序盤で犯人の目星はついてしまう。トリックも想像がつく。
        そして正解。
        ただ、動機がわからない。
        これは最後までわからなかった。

        今回のラストは暗く哀しいものだった。
        横溝正史の描く希望を窺えるラストは大抵わたしの好みではない。というのも、いつも金田一耕助の独断によるものだから。
        金田一耕助が好意を感じれば、時に犯罪自体をなかったことにする。金田一耕助が好意を感じなければ、犯人が殺されるとわかっていても見過ごす。つまり、犯人の運命は金田一耕助に握られていることになる。それが気に入らないのである。

        物語に〈佝僂〉という言葉があり、ルビが振ってないため最初読めず、文章から状況は何となく想像が出来、くら、くり、くる、くろ、ここらへんかなと推定して読書の友である愛用の辞書を引き、〈くる〉と判明。
        横溝正史作品には戦後作品にはよく見られる、現代では使用を控える表現が多い。
        そう考えると、良くも悪くも言葉は変わっていくのだと感じさせられる。
        〈佝僂〉が読めないわたしの勉強不足ではあるけれど、ルビ振っておいてくれたらいいのに。まあ、こうやって辞書片手の読書というのもオツかなと思うことにする。

        この作品でも横溝正史お気に入りの、美しいけれど心が健やかでなく空洞のような生気のない女性が登場している。
        こういう女性は一作品にひとりは、ほぼ必ず登場する。
        こういう女性が横溝正史作品を横溝正史作品たらしめているのかもしれない。

        犯人はわかったけれど動機が解明出来なかったので、この勝負は金田一耕助の勝ち。
        残念わたし。
        >> 続きを読む

        2016/03/28 by jhm

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    • 3人が本棚登録しています
      東京住所不定 完全版

      浜田成夫

      角川グループパブリッシング
      3.0
      いいね!
      • 約1ヶ月ずつ13回の引越しを重ね、東京を転々とする生活。

        肯定も否定もせず、ただ勢いやパワーをもらうことに専念したい。

        既に離婚した今となっても、全盛期の大塚寧々を射止めた男としての強烈な印象が未だ消えない濱田氏。

        濱田氏の作品は皆そうだが、肯定否定、好き嫌いを考え始めると、本質を見失う気がしている。
        あまりに個性が強すぎて、惹きつけられるにしても反発するにしても影響が大きく、作品に触れる際の色眼鏡になるからである。

        本作品は未婚時代の雑誌の企画で、転居を繰り返し、各所で窓から見える風景を綴っていくことで東京を表現しようと試みたものである。

        一部、横浜が有ったりするので、厳密には東京だけではないが、それぞれの地域性。そこで暮らして感じることなど、無茶な引越しを重ねないと得られないであろう正直な言葉で表現されている。

        会社の一角、ナイトクラブ、吊り下げ式ハウス、東京ヒルトンホテル。。。
        一般人には住むことの難しい場所でのエピソードは更に興味深い。

        キャノンボールシティは昔デイトナパークだったな。。などとしばし懐古。
        >> 続きを読む

        2011/10/04 by ice

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    • 1人が本棚登録しています
      総統奪取

      生島治郎

      角川グループパブリッシング
      カテゴリー:小説、物語
      4.0
      いいね!
      • 凄腕を見込まれて要人の誘拐計画の中心となる日本人を描くアクション。

        蒋介石の周辺で蠢く権力闘争に巻き込まれていく日本人。

        中国当局と共産党の対立時期に、蒋介石などの要人を実名で登場させ、
        そこに、本作品の主人公などが絡んでいく形を取っている。

        アクション/ハードボイルド作品で有りながら、全体を通じて爽やかに展開して行く。
        フィクション部分の登場人物達のキャラクタも立っており、
        エンターテイメントとしてもレベルは高いと感じる。

        個人的に悔やまれる点としては、当時の中国の情勢に余り詳しくないため、
        せっかく実在した要人達が登場しているのに
        思い入れを持って読み進めることが出来なかったのが残念。

        以前より興味を持っていた国と時代なので、
        これを機会に開拓するカテゴリに加えようかと考えている。

        予備知識なしでも楽しめるが、有ったほうが数段面白いと思われる。
        >> 続きを読む

        2011/01/18 by ice

    • 1人が本棚登録しています
      漂流者 (書き下ろし新本格ミステリー)

      折原 一

      3.0
      いいね!
      • 漂流してしまった風間春樹。
        それは妻と編集者に騙されたからだが、その漂流先には別の漂流者が。

        いつもの折原さんの叙述トリックが仕掛けられているが、難解というか複雑というか。
        無理にこねくり回した印象が残る後味。

        2度見する楽しみがあるのが叙述だが、手記やら探偵の筆記など、とにかく遠回りした描き方。

        ラスト一応まとまるんだけど、他の折原さん作品よりは中身に乏しい。
        >> 続きを読む

        2019/03/18 by オーウェン

    • 1人が本棚登録しています
      信長殺すべし 異説本能寺

      岩崎正吾

      講談社
      カテゴリー:小説、物語
      4.0
      いいね!
      • 病床から本能寺の変の隠された真実に迫る。

        まさかの安楽椅子探偵物。日本のターニングポイントに新視点で迫る。

        タイトルから当然のように歴史もので有ることを想定したが意外にも現代が舞台。

        高木彬光氏の「成吉思汗の秘密」は現代の病床から、チンギスハーン=源義経説を検証するが、本作品では、類似の設定で本能寺の変を検証する形。

        取り上げているのが日本でも有数の極めて重要なターニングポイントなことも有り、新たな予備知識なく、すんなりと様々な仮説を楽しむことが出来るのはメリット。

        幾ら仮説を展開しようとも、もはや正解には辿り着けないわけだが、論理的に武装して行くことで、かなり正解に近づけることを知り、知的好奇心を刺激された。

        本作品内で結論として語られている説は、明智光秀が何故、信長の怒りを買ったのか。
        謎に感じていた部分を論理的に説明するための一つとして有力だと感じた。

        史実を辿れば証拠が無いなど、教科書的な歴史観では受け入れられないことも、可能性として広く受け入れる気持ちで臨むことが本作品を楽しむキーだと思う。

        歴史と推理を両方楽しめる点で、このような設定は好ましい。
        >> 続きを読む

        2012/07/24 by ice

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    • 1人が本棚登録しています
      柴錬三国志 英雄・生きるべきか死すべきか〈上〉 (講談社文庫)

      柴田 錬三郎

      5.0
      いいね!
      • まさに孔明の物語。劉備死後から始まり
        最初の姜維との出会いから既にカッケー b
        この著書の孔明像はクールで何でもありじゃないのと
        思えるくらい卓越してて魅せられる。
        人物達の立ち位置も良く、孔明との絡み合いが面白い。
        >> 続きを読む

        2015/08/12 by トマズン

      • コメント 1件
    • 1人が本棚登録しています
      柴錬三国志 英雄・生きるべきか死すべきか〈下〉 (講談社文庫)

      柴田 錬三郎

      5.0
      いいね!
      • 作者は、孔明が出師の表をしたためて
        魏との決戦に向け成都を発つこの場面を
        書きたいが為にこの著書を作りあげたそうで
        "英雄ここにあり"という題名はその為につけたそうな。
        そう言うだけあって最後の最後まで目が離せなかった。
        後半は世代が変わり姜維に呉や晋といった面子の戦いとなるが
        孔明死後の後の展開を知らなかった分
        滅していくだけと分かっていても、物語が途中で終わるとも楽しめた。
        >> 続きを読む

        2015/08/12 by トマズン

    • 1人が本棚登録しています
      カイジ 賭博黙示録

      福本伸行

      講談社
      カテゴリー:漫画、挿絵、童画
      4.0
      いいね!
      • カイジ 第1/全13巻

        ギャンブルで負けが込み、極限状態まで追い詰められた男、カイジ。

        おそらくはコチラが先だとは思うのだが、ライアーゲームを先に知っていたので、同じように見えて仕方が無い。

        別の参加者に騙されたカイジが、自分の人生を振り返って漏らした言葉。
        「なぜ他人に・・・その行く末を委ねちまったんだ・・・!」

        カイジのように、ギャンブルみたいなシチュエーションではなく、様々な岐路の選択と考えれば、こういう感想を抱くことは少なく無いように思う。

        例えば、ランチをどこで食べるか?みたいな選択を、人任せにした結果、とんでもなくマズイものが出て来た的な。
        これくらいなら笑い話で済むものの、一番怖いのは、日常に潜む目立たない岐路なのではないかと思う。

        日々の忙しさにかまけて、未来を見据えた努力を怠っていると、ある期間が経過した後に、自分の技術や存在が陳腐化してしまっていることに気付いたりする。

        目前の仕事を頑張って来たというのは言い訳にならず、努力すれば回避できたはずのリスクを、他人が用意してくれた逃げ道を選び続けることで具現化してしまっただけのように思う。

        まぁ、そもそもギャンブルと言うものは、誰かが用意したルールの中で行う時点で受動的なように思うが。

        自分の人生、中長期を見据えて、そこに至るように日々を過ごして行きたいと思う。
        >> 続きを読む

        2013/10/15 by ice

      • コメント 7件
    • 2人が本棚登録しています
      もろさわようこの今昔物語集 (集英社文庫―わたしの古典)

      もろさわ ようこ

      5.0
      いいね!
      • 再読。初読みは、たぶん1996年。その当時にぼんやり読んだだけで気づけなかったことを、今回はちゃんととらえることができた。

        本書は『今昔物語集』を題材にして、女性の目で再編した小説集である。男性視点の原書に対して、「『人間は自由なものとして生まれている』とする人権の思想で」見直されたものである。その姿勢は「天竺の巻」と「震旦の巻」ではそれほど目立たないが、「本朝の巻」で女人の人生が男性によって大きく左右される話が続くと、さすがに作者の意図が働いていると気づく。
        女性だからこそ書ける視点から女の悲哀や苦しみを静かに描きながら、秘かに声援を送ってくれている。説話の面白さを楽しむだけではない、もうひとつの『今昔物語集』を味わうことができた。

        >> 続きを読む

        2017/09/22 by Kira

    • 1人が本棚登録しています
      るろうに剣心 - 明治剣客浪漫譚 - 巻之十二 京都大火

      和月伸宏

      集英社
      カテゴリー:漫画、挿絵、童画
      4.0
      いいね!
      • るろうに剣心 第12/28巻

        飛天御剣流奥義「九頭龍閃」の伝授。ついに実行に移る志士雄の計画。

        長かった京都編の伏線準備が終わり、志々雄の号令により、一気に加速するストーリーがいい。

        飛天御剣流奥義伝授のため比古清十郎と向き合う剣心。
        今まであまり語られて来なかった剣心のバックボーンが明かされ、奥行きが増して行く。

        伝授叶ったその証に授与される白外套だが、はっきりと拒絶した剣心は正しい。
        やはり、あの時代でも、あんなマントを着ているヤツは変人としか思えないから...

        既に欠けていた1本を除き、ついに揃い踏みする十本刀。
        志々雄の号令一下、行動を開始する反逆軍。と迎え撃つ剣心や御庭番衆。

        各々の戦闘も見応え十分では有るが、今回はやはり勇壮な軍艦に尽きる。

        久々に見せ場を作った左之介が良かったし、敵とは言え、無駄な殺生を避けようとする剣心も良かった。

        やはり、幕末その時の人斬り抜刀斎の活躍が見たい自分にふと気付いた。
        >> 続きを読む

        2012/10/19 by ice

      • コメント 3件
    • 1人が本棚登録しています
      サラリーマン金太郎

      本宮ひろ志

      集英社
      カテゴリー:漫画、挿絵、童画
      3.0
      いいね!
      • サラリーマン金太郎 第8/全30巻

        東北で、官民癒着と談合についての経験を積んだ金太郎。次に向かうはアラブの難工事。

        子供を狙ったやり方にブチ切れたとは言え、暴走族を動員した犯罪行為に手を染めた金太郎。彼が今回アラブに飛ばされたことにリアリティを感じる。

        ファンだっただけに怒り冷めやらぬと言う感じだが、前回のラストには本当にガッカリした。

        幾ら子供をターゲットにされたからとは言え、昔の仲間を集めて暴走行為の末に、敵組織に乗り込むなんて、暴力団のやり口と何ら変わらない。

        そんな金太郎を待っていたのは、本社への移動。
        そして、アラブで停滞している難工事への参画。

        あくまでも、難しいミッションへの参画という形なので、飛ばされたとか、みそぎとかでは無い点には不満なのだが、このまま本社勤務などでは、どうしても納得がいかなかったので、喜ばしい展開に感じている。


        現地に到着した金太郎を待ちうけていたのは、予想を遥かに上回る難易度の工事。

        そもそも物資が無い上に、作業員達さえ逃げ出す状況。

        一緒に分担して受注している日本の業者も、基礎工事を担当しながら、いつまでも成果が出ない金太郎の会社に苛立ちを募らせる。

        新天地で新たな試練にぶつかる金太郎。裸一貫で周囲をグイグイ引き込んで行く彼の魅力をもう一度見せて貰いたい。
        >> 続きを読む

        2013/12/07 by ice

      • コメント 3件
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      なんぎなたんけんたい (おひさまのほん)

      佐々木 マキ

      5.0
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      • 次々に起こるハプニングに楽しんでいた。

        2015/03/20 by ぶぶか

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