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1998年2月発行の書籍

人気の作品

      パラレルワ-ルド・ラブスト-リ-

      東野圭吾

      講談社
      カテゴリー:小説、物語
      3.9
      いいね!
      • 面白い!

        2018/07/02 by Cobomaru

    • 他5人がレビュー登録、 61人が本棚登録しています
      命売ります

      三島由紀夫

      筑摩書房
      カテゴリー:小説、物語
      3.9
      いいね!
      • 三島由紀夫の隠れた怪作と言われた小説。

        これといった嫌な事があるわけではないのに
        突発的に自殺を図って失敗した羽仁男(はにお)は、
        自殺の手間すら億劫な“人生にやる気のない男”。

        そこで思いついたのが、
        「~命売ります~ライフフォアセイル」
        という広告を新聞の求職欄に掲載し、
        他人に自分の命を使ってもらう事だった。

        次々とやってくる依頼人。
        ゆるりと死を望む羽仁男は
        依頼人の「死んでしまうかもしれない」要求に
        まったく恐怖を感じない。

        覚悟を決めているというより、
        生きることにしがみついていない感じが、
        この物語の不思議な雰囲気を作っている。

        星新一の小説を読んでるような奇怪な世界。

        しかし、この話の肝になるのは、
        そんな羽仁男を急激に変えていくラストへの展開。

        切ないラストに何だか安心できたのは
        こうあってほしいと願いながら読んでたからかも。
        >> 続きを読む

        2019/01/28 by NOSE

    • 他4人がレビュー登録、 18人が本棚登録しています
      異邦の騎士

      島田荘司

      講談社
      カテゴリー:小説、物語
      3.8
      いいね!
      • 御手洗の優しさが際立っている。

        主人公の恋人への愛情と御手洗との友情に感動させられる。

        島田作品特有の重厚感のある作品で個人的に好きな小説。
        >> 続きを読む

        2015/03/05 by わきや

      • コメント 2件
    • 他1人がレビュー登録、 12人が本棚登録しています
      ホリ-・ガ-デン

      江國香織

      新潮社
      カテゴリー:小説、物語
      4.1
      いいね!
      • 匿名

        私は果歩にとっての静枝のような(静枝にとっての果歩のような)幼なじみの親友もいないし、ずっと心に住み続けてる昔の恋人もいないし、(遠距離の彼氏とセフレはいても)遠距離不倫の相手もいないけれど、2人やまわりの人が抱えた不安とかキモチのゆらぎみたいなものは共感できる。
        案外みんなおんなじようなことを考えて生きてるんじゃないかな?
        >> 続きを読む

        2014/01/17 by 匿名

      • コメント 2件
    • 他1人がレビュー登録、 20人が本棚登録しています
      失踪症候群

      貫井徳郎

      双葉社
      カテゴリー:小説、物語
      2.5
      いいね!
      • 匿名化する若者たち、と聞いてさほど違和感はないが、書かれたのは1995年。ただ庇護してくれる家族であれば縁を断ち切るように逃げても構わないというのがまた甘えの極致のような気もする。
        倉持のキャラが憎めなくてかわいいなぁ。
        >> 続きを読む

        2018/06/02 by aki

    • 他1人がレビュー登録、 9人が本棚登録しています
      じゅげむ

      川端誠

      クレヨンハウス
      3.8
      いいね!
      • 一回見ただけで覚えて言えたのが凄いと思った。

        2015/11/21 by れおっち8

    • 他1人がレビュー登録、 6人が本棚登録しています
      夜の姉妹団 とびきりの現代英米小説14篇

      柴田元幸

      朝日新聞出版
      カテゴリー:小説、物語
      3.0
      いいね!
      • 【ちょっとヒネリの効いた短編集】
         本作は、訳者の柴田元幸さんが、好きな作品をチョイスし、それを訳出して日本版エスクァイアに掲載したものをまとめた一冊です。
         柴田さんの趣味全開ということなのでしょう。
         選ばれている作品はどれもちょっとヒネリの効いた作品になっています。
         何作かは別の本で読んだことがある作品も含まれていまして、それらについては再読させていただきました。
         それではいつものように収録作からいくつかご紹介。

        ○ 夜の姉妹団/スティーヴン・ミルハウザー
         ミルハウザーらしい幻想的な一編です。
         ある町にはまだ若い少女達による秘密の少女団が結成されているという噂がありました。
         その実体は謎に包まれているのですが、ある時、姉妹団に勧誘されたというエミリーという少女の告発記事が地元の新聞に掲載されたのです。
         それによると、夜毎、姉妹団の中でどうもいかがわしいことが行われている様子です。
        その後、その告発記事の中で姉妹団のメンバーだと名指しされた少女が睡眠薬自殺をしてしまいます。
         そして、その後、別のメンバーだという少女の記事が同じ地元紙に掲載され、それはエミリーの告発記事を全く根も葉もない嘘であると弾劾するものでした。
         しかし、実際のところはどうなのか?
         大人達にはその実体がまったく分からないままなのです。

        ○ 古代の遺物/ジョン・クロウリー
         ロンドンのクラブにおける法螺話的な一編。
         サー・ジェフリーは、チェシャーで『不倫疫病』なるものが流行っているのだと主張するのです。
         何ですかそれは?
         サー・ジェフリーは、自らがチェシャーに招かれた際の経験を話し始めるのですが、どうもチェシャーの農民の間では怪しげな女性(ネコ?)との不倫関係が多数結ばれているということのようなのです。
         しかし、その農民達はおよそ不倫などとは縁が無さそうな男達であり、また、その怪しげな女性というのが全く持って正体不明なのです。
         何でもエジプト絡みの話のようなのですが……。

        ○ ラベル/ルイ・ド・ベルニエール
         ひょんなことから猫缶のラベル集めを趣味に始めてしまった男の運命を描きます。
         何か趣味を持たなくてはということから何気なく始めたのが猫缶のラベル集めなのですが、それにのめり込むあまり、妻は家を出て行くわ、金は使いまくるわ、挙げ句の果てに猫缶を買うために海外に出向くために嘘をついて仕事を休んだことがバレて失職してしまうわ。
         もうほとんどダメダメ状態になってしまうのですが、おぉ!起死回生の手があった!

        ○ 北ロンドン死者の書/ウィル・セルフ
         母を亡くした男が主人公です。
         口うるさい母親でしたが、亡くなってしまうとさすがに堪えるもので。
         最初の内は母が夢に何度も登場してきました。
         しばらくすると母の夢を見ることはなくなったのですが、今度は町角で見かける女性が母親そっくりに見えてしまうのですね。
         何度も母にそっくりだと思う女性に出会うのですが、よくよく見るとまるで似てなんていません。
         やはり母親を亡くしたショックというのは大きいのでしょうか。
         ようやく町角で母親に似た女性を見かけることもなくなり、自分も母の死を乗り越えられたのかなと思い始めた矢先、母が向こうから歩いて来るじゃないですか!
         これは間違いなく自分の母親なのです。
         何で?

         軽めの短編が多く集められており、全部で14編が収録されていますが、結構あっさりと読了できてしまうと思います。
         シニカルで、ユーモアもあり、不思議さも備わっているような作品が多かった印象です。


        読了時間メーター
        □□      楽勝(1日はかからない、概ね数時間でOK)
        >> 続きを読む

        2020/05/26 by ef177

    • 1人が本棚登録しています
      ロードス島伝説

      水野良

      角川グループパブリッシング
      カテゴリー:小説、物語
      4.0
      いいね!
      • 一番気に入っている本編最終巻のこちらにレビューを
        書いておきます。

        人気シリーズの外伝的な位置付けの本作ですが、
        私はこちらの方が好きです。

        「あなたこそ真の王だ」と
        後の戦記シリーズの敵となる
        魔女でさえも敬服したほどの主人公。
        作者の最初の思惑では六英雄を近くから描くための
        存在でしかなかった彼が、
        いつしか六英雄をも従えて最大の英雄となり
        それ故に最大の破滅へと進んでいく物語が
        悲しいですが面白いです。

        一応、この後に5巻目があり、ちょこっとだけ救われます。
        >> 続きを読む

        2011/06/06 by RZ350

      • コメント 1件
    • 3人が本棚登録しています
      ブギーポップは笑わない (電撃文庫)

      上遠野 浩平

      4.0
      いいね!
      • ある日、Twitterを見ていたらこの作品が20年ぶり?にアニメ化されるとトレンドに上がっていて、「お?おもしろそー!読んでみよう!!」と思い某通販サイトを覗いてみたら品切れ中で、もしかしたら図書館にあるかな?と思い検索してみたらまさかまさかの在荷でひとりで狂喜乱舞して早速先日借りてきて今日読了…結局1日で読み終えてしまった…!

        内容はまあ、ファンタジーだね。ゲームっぽい感じでだけれど何処か中毒性があって早く続きが気になりページを捲る手が止まらない。確かにブギーポップは笑わないね。でも、正体不明のブギーポップとこの作品の世界で敵側に回るマンティコアとそれらの侵攻を阻止する謎の生命体エコーズ。これらに関わる、巻き込まれる形になった主人公たち。
        それぞれの思惑と感情が入り交じったとてつもない物語。SFでもあり伝記的な感じでもあり、ただ、一言…「すげーおもしれえ!」

        Twitterでちらっと見たけどこの作品はあの西尾維新やFateシリーズを生み出した奈須きのこなどに多大な影響を及ぼした伝説的な作品とあり、こりゃあ読まないといかんやろ!と思ったのもまた事実。久しぶりに貪るように本を読んだ…はぁ、楽しかった。

        この作品は初出が1998年だけと全然古臭さを感じない。寧ろ今出てもこういう作品あるよねー、面白いよねーと普通に言える自信がある!それくらい今の作品群の中にあっても遜色ないとも思います。(そりゃあ、伝説的な作品だもの、当たり前だろ!という突っ込みは心の中に押さえつけて、蓋をして。笑)

        因みにこの作品を借りる際に図書館で置いてある場所が分からなかつたのでカウンターで聞いたらご案内しますと言われついていったらがっつり児童図書の真ん真ん中で且つ子供たちがキャッキャッしている所だったので何も悪いことしていないのにやたらと焦り嫌な汗が流れてきたよね…めちゃくちゃ気まずい…子供たちの視線が痛い…繰り返しになるけど何にも悪いことしていないのに…笑

        というすったもんだの末に借りてきた作品だけれどとても楽しませて貰えました!

        アニメも今からどんな感じになるか楽しみ♪♪

        今回も良い読書が出来ました!

        あと、確かに読み終わって考えてみるとFateシリーズのキャラクター性や名前とかこの作品の影響もろに受けてるな〜とひとりでニヤニヤとしてしまったことを付け加えておきます(笑)
        >> 続きを読む

        2018/03/26 by 澄美空

      • コメント 2件
    • 2人が本棚登録しています
      ソクラテスの弁明

      三嶋輝夫 , 田中享英 , Plato

      講談社
      カテゴリー:古代哲学
      5.0
      いいね!
      • 「クリトン」を読みました。「ソクラテスの弁明」のその後、という感じですね。合わせて読むのがおすすめです。とても読みやすくて、面白いです。(kindleで藤川大雪さんの翻訳で読みました。なぜか検索できません。)

        クリトンはソクラテスに死刑の判決が出たことに納得できず、脱獄を勧めますがソクラテスはそれは義に反することとして受け入れません。そしてクリトンに、法を無視して脱獄をすることは、いかに悪法であってもできないということを対話によって納得させるのです。

        やはり、賢い人はちがいますね。考え方が冷静で、理性的。信念がしっかりしている。

        「なんだってそんなに大衆の思わくを気にする必要があるんだい。考慮に値するのは優れた人物の思わくだけだ」
        本当に優れた人とは?
        (私は、優しく思いやりがあり物事を平和的に解決できる能力を持つ人だと思います。)

        「ぼくはよくよく考えてみて最良だってことが明らかになった言論にしか従わない、他の要素はいっさいかえりみない」

        「ぼくにはね、君を説得したうえで行動を起こすってことが重要なんだ。君が納得してくれなきゃだめなんだ」

        「大切にしなきゃいけないのはただ生きることではなくよく生きること」

        「義に反する行いはどうあってもけっしてしてはいけないんだ」

        「たとえ義に反する仕打ちを受けても義に反する仕打ちで返しちゃいけないんだ」

        「義に反する仕打ちを受けて去っていくわけだが、これはわれわれ国法による仕打ちではなく、あくまで人間たちによる仕打ちなのだ」
        悪法は、手続きによって変えていくべきで、勝手に破るのは義に反するということ、ですね。
        (国の法律は不完全な人間が作っているのだけど、正しい方法で変えるべきだということ)


        生き方の基本ですね。
        読む価値のある作品です。
        >> 続きを読む

        2014/01/03 by バカボン

      • コメント 3件
    • 4人が本棚登録しています
      日本のはじまり 旧石器時代・縄文時代

      岡村道雄 , 岩井渓

      集英社
      カテゴリー:日本史
      5.0
      いいね!
      • 人間の最初がすごくよくわかった

        2016/01/21 by ムーリン

    • 1人が本棚登録しています
      新しい国際社会と日本 昭和時代3・平成時代

      岩井渓 , 木村尚三郎

      集英社
      カテゴリー:日本史
      4.0
      いいね!
      • お父さんが子供の頃の生活が良く分かる



        >> 続きを読む

        2016/01/19 by ムーリン

    • 1人が本棚登録しています
      るろうに剣心 - 明治剣客浪漫譚 - 巻之十九 幻と現実

      和月伸宏

      集英社
      カテゴリー:漫画、挿絵、童画
      3.5
      いいね!
      • るろうに剣心 第19/全28巻

        剣心の周辺の人物達に牙を剥く新しい敵グループ。

        前回より登場の新しい敵グループ。マンネリ化突入かと思っていたが、しっかり新しい設定が用意されていたのが嬉しい。

        京都編では志々雄一味を相手にしたわけだが、江戸に戻っても新たな敵グループが出現したので、さてはもうマンネリコースに突入と心が折れ気味で、前の巻を読んでから3ヶ月以上も間が空いてしまった。

        実際に読んでみると、また新しい敵がグループを作って襲って来る部分ではマンネリ化しているものの、敵の首領、雪代縁と剣心との関係性に意表を突かれた。

        若く見えるが、意外に年齢が上だという剣心だけに、そんな過去が有っても不思議は無いとは思うものの、これまでそれを、おくびにも出さず、薫の気持ちを知りつつ接して来たのはワルいオトコでは無かろうか...

        これまで魅力的な女性キャラは恵しかいなかったのだが、まだディティールは全く分からないに近い状態ながら巴の登場は非常に期待が持てる。

        現金なもので、魅力的な女性が登場したことで、雪代縁も(軽薄そうな感じは有るものの)良く見れば中々のイケメンだし、今後の展開にも期待が持てるなぁなんて思ってしまった。

        残り9巻。美人も出て来たことだし、少しペースを上げて読もうかな...(笑)
        >> 続きを読む

        2013/05/10 by ice

      • コメント 7件
    • 3人が本棚登録しています
      少年少女日本の歴史

      児玉幸多 , あおむら純

      小学館
      カテゴリー:日本史
      3.5
      いいね!
      • 子供向けに全巻購入したので、自分も読んでみることに。

        縄文時代っていつだっけ、とまったく知識がないところからのスタートなので新鮮。

        地球に生物が誕生して40億年。
        ネアンデルタール人(旧人)が現れて30万年。
        クロマニョン人(新人)が現れて3万年が経過。

        このころから、大陸と続いていた北海道にてナウマン象の狩りが行われていた。

        1世代40歳と仮定して3万年って、750代ということになる。
        そんな昔から人がいたという驚き。
        途絶えることなく、人の営みが続いていることにも驚き。

        卑弥呼は、西暦200年ころの人物で、当時の様子は中国が作成した歴史書である三国志の一部にあたる魏志倭人伝に当時の記録が書かれている。

        約1700年前。先の仮定でいけば40世代ほど前。
        よくそんな昔に文字で伝える文化があったもんだな、と。

        この本1冊で200万年くらいの内容を語っているからすごい。
        途絶えることなくゆっくりと、ゆっくりと進化していったんだろうな。


        土器の種類や名称にはあまり興味がないが、そんなところに興味がよる結果となりました。。

        >> 続きを読む

        2015/11/15 by aldebaran

      • コメント 1件
    • 2人が本棚登録しています
      旅の理不尽

      宮田珠己

      小学館
      カテゴリー:アジア
      4.0
      いいね!

      • 当初、自費出版だったものが好評を博して、文庫本として新たに出版されたといういわくつきの本、それが宮田珠己の「旅の理不尽 アジア悶絶編」だ。

        とにかく、この本はちょっと変わったというか、相当変わった旅行記だ。

        普通、旅行記というのは誰が書いても、現地の体験報告であることが多いものだ。それはそれでよいのだが、やたらと目につくのが、"感動体験型"の旅行記だ。

        どこそこで見た風景に感動し、聞いた話に感銘を受け、子供の笑顔に純粋さを見、そして日本人が失ったものを発見したつもり(?)になって喜ぶのが、旅行者の常であると思う。

        単なる旅行者が、旅先の宿で感動話をする分にはかまいませんが、この調子で本まで書かれるとなると、やりきれなくなってきます。

        もちろん、"感動体験型"の旅行記がすべてつまらないというわけではないのですが、よほど文章が達者でエスプリが効いていなければ読み通せないものです。少し旅したくらいで感動されても困るんですね。

        著者の宮田珠己は、そういった古典的な図式、つまり貧しい国には心豊かな人々がいるといった類のもの言いを、木端微塵に粉砕してしまうのだ。

        考えてみると、旅行記というものは、旅する本人も登場する現地の人々も、最終的にカッコよく書いてあるものだ。旅する者はたとえ失敗しても、それを糧にしてより良い旅を目指すものだし、旅人に絡む人物は、初めは胡散臭くても実はいい人だったというのが旅行記の方程式になっていて、読み手はそれで救われるということになるのだと思う。

        だが、この「旅の理不尽」では、何ひとつ救われることはない。だから"理不尽"なのだ。その代わり、惨めな旅人やどうしようもない現地の人々のふるまいが、大いに笑わせてくれるのだ。

        そして、感動的な体験といったものも、まるで出てこない。くだらない、どうでもいいような話ばかりである。それどころか、現地の様子さえ、ろくにわからないという前代未聞の旅行記なのに、読んでいて実に楽しくて面白いんですね。

        それはなぜなのかと考えてみると、多くの凡庸な旅行記が持つ、"お約束の感動"をパロディにしてしまう特異な文体を、この旅行記が持っているからだろうと思う。


        >> 続きを読む

        2018/03/31 by dreamer

    • 1人が本棚登録しています
      日々の泡

      曽根元吉 , ボリス・ヴィアン

      新潮社
      カテゴリー:小説、物語
      4.0
      いいね! Tukiwami
      • 【何たる小説だ!】
         全くの予備知識無しに読み始めました。
         最初は、働く必用が無い程の資産を有する美貌の青年であるコランが、高価な服を着てパーティなどに繰り出し、若い女の子とよろしくやる情景が描かれます。
         コランは、女の子の中からクロエという可愛らしい子を選び、ついには彼女と結婚することになります。
         二人がブローニュの森でデートする情景が描かれますが、雲が「行っていいかい?」と尋ねて二人を包み込むなんていうロマンティックな描写もあります。
         二人は非常に豪華な結婚式を挙げ、贅沢な生活を始めるのでした。

         コランにはシックという親友がいますが、シックはお金に不自由しているものの、パルトルという作家に入れあげており、少ない収入を注ぎ込んで、彼の著作は細大漏らさず蒐集していました。そして、魅力的な女性とも交際しており、結婚も考えている様子です。
         コランは、腕の良いお抱えの料理人を雇っており、贅沢な食材を使った一級の料理人のレシピを再現させて味わっていますが、嫌味にならない程度にシックを食事に招待するなどもしていました。
         また、シックが結婚するためならということで、自分の資産を気前よく分け与えたりもしていました。

         と、まぁ、こんな出だしなので、ところどころ「ん?」と引っかかるところはあったものの、まぁそういう表現を使うロマンス物なのかなと思い読み進めて行ったところ……段々様子がおかしくなってきます。その引っかかりはただの引っかかりではなかった!
         この話は一体……?

         どんどん狂気の度合いが加速度的に増していくのです。
         詳しいことは伏せますが、コランとクロエを囲む世界自体も変容していきますし、非現実的な状況がこれでもかと出てくるようになります。
         これはもう、尋常なラブ・ロマンスなどではありません。
         世界の描写も、まるでドイツ表現主義のモノクロ映画に出てくる様に歪んできます。
         クロエは、肺の中に蓮の花が咲くという奇病にかかってしまい、その治療のために全てを投げ打つコラン。
         ラストに至っては、それはもう、たたみかける様にしておかしくなっていくのです。
         それでも、最後の最後はしんみりした悲しみをたたえたラストを迎えるのですが。

         まったく驚愕の作品でした。
         これは、幻想文学です。
         
        私がこの作品を読んだのは、某ネット書店で、私の購入傾向や所持している本から分析したお勧めの本として本書が繰り返し登場したからでした。
         内容も作者のことも全く知りませんでしたが、何となく気にかかったこともあって読んでみたところ、ジャスト・ミート!でしたね。
         いやぁ、ネット書店の「お勧め」もなかなか馬鹿にできないと思い知りました。
         ……とは言え、一度、「たまごクラブ」、「ひよこクラブ」がお勧めに上がっていたことだけはいまだに解せないのではありますが。
        >> 続きを読む

        2019/03/19 by ef177

      • コメント 2件
    • 5人が本棚登録しています
      土方歳三 戦士の賦

      三好徹

      学陽書房
      カテゴリー:小説、物語
      5.0
      いいね!
      • 匿名

        「六月は真紅の薔薇」で沖田総司を描いた作者が、土方歳三を主役に据えて描いた作品。
        だいぶ前に読んだので、特に印象に残っている部分は土方の身長について書かれた部分だけなのだが。
        再読すればそれなりに感動できる作品であったはず(^_^;)

        「六月は真紅の薔薇」の土方さん像のほうが魅力的だったので、作品としては前者をお勧め!
        >> 続きを読む

        2013/03/03 by 匿名

      • コメント 2件
    • 1人が本棚登録しています
      データマイニング事例集

      上田太一郎

      共立出版
      カテゴリー:確率論、数理統計学
      4.0
      いいね!
      • Rの使い方が分かった時点で、この書籍のデータ使って
        実際に統計解析を行います。

        2012/07/09 by nagaetty

    • 1人が本棚登録しています
      ごはんつぶがついてます

      南 伸坊

      3.0
      いいね!
      • ごはんつぶがついてますと、南伸坊さんが50才の時に書かれたエッセイ。

        そう言えば、昔は「お弁当、ついてますよ」とか「お弁当つけて、どこ行くの」とか
        言ったもんですが・・・・・
        おにぎりを、頬張る事も無くなったのか、見かけなくなりましたな。
        (それか、小さい子もなく、そういうのに出くわさなくなっただけですか)

        一番気にいったのは・・・・夫婦間での会話でとるにたらないような、くだらない冗談を
        言いあって笑っているのが一番いい。・・・・っていうくだり。

        ノーテンキにしていると、ノーテンキになれる。

        ノーテンキ夫婦、羨ましいですな。
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        2014/07/21 by ごまめ

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      ルイス・キャロル遊びの宇宙

      門馬尚子 , Gardner, Martin, 1914- , 門馬義幸

      白揚社
      カテゴリー:英米文学
      3.0
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      • 【う~ん、確かに『もつれっ話』だね】
         『アリス』を書いたルイス・キャロルは、数学者でもありました。
         『アリス』をはじめとする様々な著作の中で、言葉遊びやパズル、クイズ、ゲームを多数取り扱っています。
         そういった『遊び』だけを集めた本も書いています。

         本書は、そんなルイス・キャロルが残した様々な『遊び』を、これまた数学者であり、パズラーとしても有名なマーティン・ガードナーが紹介するという楽しい一冊です。

         紹介されている言葉遊びやクイズ、パズルの中には英語を使う物も多いので、私たちにはちょっととっつきにくい物もありますが、中には私たちにも遊べそうなゲームもありますよ。

         また、ルイス・キャロルは、数学や論理学の問題も残していますが、それらの中には結構頭を悩ませる問題も含まれていたようです。
         まさに『もつれっ話』ですね(『もつれっ話』は、『不思議の国のアリス』の中で、アリスがネズミに対して言った言葉の中に出てきますが、ルイス・キャロルは後に『もつれっ話』というタイトルで数学パズルを集めた本を残しています)。

         そんな中から、簡単だけど結構面白い問題を一つ出してみましょう。
         袋の中に白いチップか黒いチップのどちらかが、ランダムに一枚だけ入っています(同数の白と黒のチップの中からランダムに一枚選んで入れます)。
         どちらのチップが入っているかは分かりません。
         その袋に、もう一枚白いチップを入れます。
         袋をよく振って、中のチップを一枚取り出してみたらそれは白いチップでした。
         さて、袋の中にもう一枚残っているチップが白である確立は?

         1/2って答えた方いらっしゃいますよね?
         ハズレです。
         正解は2/3です。

         解説は本書を読んで頂くのが一番良いのですが、ここまでレビューを読んで下さった皆さんをもやもやした気分のままにしてしまっても申し訳ないので、この問題だけ解説を書きますね。

         最初に入れる一枚は、同数の白と黒のチップの中からランダムに一枚選んで入れるので、それが白である確立は1/2である。
         そこにもう一枚白のチップを入れ、袋から一枚取り出したら白だったというのだから、残りが白の確立は最初に入れたチップが白である確立になるから1/2だ。
         1/2って答えた方はこのように考えたのではないでしょうか?

         でも、よく考えてみるとそれは間違っています。
         何かのチップを一枚入れて、さらに白を一枚入れ、取り出したら白だったという場合は以下の3通りあるはずです。
        ① 最初に入れたのが黒で、次に入れた白を引いた場合。この場合残りは黒ですね。
        ② 最初に入れたのが白(白1とします)で、さらに白(白2)を入れます。袋から引い たのが白1の場合。 この場合残りは白です(白2が残ります)。
        ③ 最初に入れたのが白(白1)で、さらに白(白2)を入れ、袋から白2を引いた場合。 この場合の残りは白(白1)です。
         この3通りが生ずる確立はいずれも1/3です。
         で、最後に白が残るのは②の場合と③の場合の2通りありますから、1/3×2で、2/3が正解となります。
         納得しましたか?

         本書には、この様に様々なゲーム、パズル、クイズが載っていますが、中には、同じゲームなんだけれど、少しずつキャロルらがルールを改定しているというケースがあり、そのような場合全てのルールがご丁寧に掲載されているので、その点はちょっとうっとおしいかなぁというところもありますが、まぁ、全体的に興味深い本ではないでしょうか。
        >> 続きを読む

        2019/12/31 by ef177

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出版年月 - 1998年2月発行,出版の書籍 | 読書ログ - 読書ファンが集まる読書レビューサイト

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