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1998年7月発行の書籍

人気の作品

      子どもへのまなざし

      佐々木正美

      福音館書店
      カテゴリー:育児
      5.0
      いいね! Moffy
      • 情報が溢れている今、育児をしていると迷うことがあります。
        自分自身はこうしたいと思っても、
        それと反する意見を目にしてたしかにそれもそうだな…と思ってみたり。
        その子の性格や個性もあるから、
        他のママがこうといっても娘にとってもそうとは限らないとか。

        それに、なにをしたところでそれがよかったのか、
        娘が大人になって初めてわかるかもしれないけど、
        きっとわからないままのことが多いのだろう。
        だからいつも模索している。

        この本は児童精神科医の佐々木正美氏が親や保育者とセミナーなどを
        開いてきた内容をまとめたものになります。
        「子供へのまなざし」というタイトルにも表れていますが、
        とにかく子供への愛情があり、語り口もやさしい。
        1998年に福音館から初版が出て以降、ずっと親や保育士に読まれている本です。

        特に「小さい時は要求を聞いてあげることが大切」ということが繰り返し書かれています。
        過保護にしてダメになった子を私は1人も見たことがない、
        抱っこと言われたら抱っこしてあげればよい、
        膝の上に座りたいと言われたらいくらでも膝の上にのせてあげればよい、
        ありのままの自分をうんと受け入れてもらった子は
        その時が来たらきちんと自立していく・・・。

        そのまんまを受け入れたい!という気持ちでいながら
        抱っこばっかりしていてこんなに甘やかしちゃって良いのだろうかとか
        自分でやらない子になっちゃうかもしれないとか
        どこかで葛藤を持ち続けていましたが、この本を読んで霧が晴れた思いでした。

        娘のペースで授乳していたら回数が全く減っていかなかったとか、
        お風呂で遊びたい娘に付き合って1時間くらい入っていたりとか、
        暗くなっても玄関の鍵を開けては閉めるをひたすら繰り返しているのを
        娘が納得するまで待っていたりとか。

        ネットで生活リズムを崩さずに…みたいな記事を読んで
        それができていなくて大丈夫かと心がグラつくこともあったけど
        でも今までそんな風にやってきて間違っていなかったかもしれないと思えました。
        (もちろん生活リズムが大切じゃないという意味ではありません)

        なかなか心の余裕が持てなかったり、そんな風にできないこともいっぱいあるけれど
        でも、できる限り、ありのままの娘を受け止められるどーんとしたママでありたい。

        その他の心に留めておきたい内容。

        ・子供は邪魔さえしなければ、まっすぐスクスク成長をしていく
        ・過保護はよいが、過干渉は一番やってはいけない
        ・幼児期からは友達や人とのかかわりがとても大切、友達と育ちあう
        ・しつけとは繰り返し教えて、後はいつできるようになるかな~と楽しみに待っていてあげること
        ・親が口で教えることよりも、行動を子供は真似する
        ・親や保育者がまず幸せでなければ子供も幸せになれない

        あとは、小さい時に手のかからない子が健やかに成長しているとは限らない、むしろ手のかかる子のほうが健やかで、時がくれば自立していけるケースが多い、という内容にも勇気をもらいました!

        目先のことや、テクニカルなことは全くなく、愛情にあふれた本でした。
        こうしなきゃ、ああしなきゃとかではなく、子供だけでなく。
        親や保育者に向けられたやさしい語り掛けに涙が出そうになりました。
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        2019/05/27 by chao

      • コメント 4件
    • 他5人がレビュー登録、 8人が本棚登録しています
      名探偵に薔薇を

      城平京

      東京創元社
      カテゴリー:小説、物語
      3.5
      いいね! ooitee
      • こんな結末だとは予想できなかった。小人地獄に関わった各々が、大雑把に言うと愛故に起こしてしまった行動だったのが悩ましい。名探偵の苦悩の重さに頭が痛くなりましたが、それほどまでに思うことが多かった作品。 >> 続きを読む

        2021/04/10 by はづき

    • 他4人がレビュー登録、 10人が本棚登録しています
      夏と冬の奏鳴曲

      麻耶雄嵩

      講談社
      カテゴリー:小説、物語
      4.0
      いいね!
      • 真宮和音の魅力に取りつかれ、孤島で1年間生活した若者たちが20年後に帰ってくる。
        その同窓会を取材するため、烏有とアシスタントの桐璃は同行するが、そこで島の主が首なし死体として発見される。

        銘探偵メルカトル鮎の2作目だが、かなりの問題作であることは間違いない。
        殺人が起こってからもキュビスム理論だったり、映画の脚本が公開されるなど、ほとんど別案件のような出来事が延々と綴られる。

        犯人とその動機は理解できる。
        だが雪の足跡がないというトリックには唖然とさせられる。
        その他にも桐璃の終盤の行動もかなり謎。

        そして最後の2ページでようやく登場するメルカトル鮎。
        意味深な言葉を残して3作目につなげるという力業には圧倒させられる。
        >> 続きを読む

        2021/05/26 by オーウェン

    • 他3人がレビュー登録、 8人が本棚登録しています
      ホワイトアウト

      真保裕一

      新潮社
      カテゴリー:小説、物語
      4.3
      いいね!

      • 死と隣り合わせの極限状況の中、脆弱な自己や大自然の脅威を含めた多くの敵に敢然と立ち向かい、次から次へと襲いかかってくる危機に対して闘っていく主人公。

        時に運や偶然さえも味方にしながら、生還へ賭けるとともに、"失った自己"を取り戻そうと、知力と体力の限りを尽くす主人公。

        まさに、手に汗握り、血沸き肉躍る、冒険小説の醍醐味を存分に展開してみせた傑作。それが、真保裕一の「ホワイトアウト」なのです。

        周囲を高い山々に囲まれたダムが、テロリストたちに占拠された。厳冬期のために、そこへたどり着くトンネルは一本だけ。だが、そのトンネルはテロリストたちによって爆破されてしまった。

        周囲は雪ばかりの奥山に加え、天候不良のため、警察はこの非常事態になすすべもなかった------。

        ところが、このダムに勤務するひとりの男が、テロリストたちの襲撃に際してどうにか逃げおせ、警察に連絡した後、テロリストたちの犯罪を阻止すべく、再びダムへと舞い戻るのです------。

        そこから、主人公の"自己の復権"を賭けた男の闘いが始まるのです。ハードボイルド小説の、自己のアイデンティティーの喪失と、その復権に向けて己の内面と向き合い、そして外敵と闘っていくという、核になる要素を持ったこの小説に魅了されてしまうのです。

        この作品の痛快さは、雪山に囲まれたダムという舞台や、極限状況に置かれた主人公という設定だけに終わらず、そこから始まる「冒険の過程」が、これでもか、これでもかと書きこまれているところにあると思うのです。

        映画に例えるならば、まさしく雪山版「ダイハード」だと思います。とにかく、様々なアイディアが惜しみなく注ぎこまれ、ディテールの描写が実に見事なのだ。

        原作者の真保裕一は、「連鎖」で江戸川乱歩賞を受賞して以来、「取引」「震源」と、いずれも国家公務員が主人公の作品を立て続けに発表し、一時期は彼の小説を読み漁ったものでした。

        それらの小説は、主人公の設定の目新しさばかりではなく、特殊な分野の情報をうまく物語の中に取り入れ、サスペンスの面白さを活かしつつ、ひねりの効いた展開を重ねていった粒ぞろいの傑作ばかりでした。

        その中でも、偽札作りをテーマにユーモラスな味わいを加えた、山本周五郎賞受賞作の「奪取」が最も読み応えのある、痛快な作品だったと思います。



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        2017/05/10 by dreamer

    • 他2人がレビュー登録、 10人が本棚登録しています
      時雨の記

      中里恒子

      文藝春秋
      カテゴリー:小説、物語
      3.0
      いいね!
      • いま検索したら吉永小百合で映画化された名作のようなのだが、昔のお妾さんの美徳というか、そういうのを描いたような作品。最初は、まったりした男女恋愛ものかと思ったけど、まあ文体も読みやすいとは言えず、テーマも今ひとつだったな。 >> 続きを読む

        2021/12/20 by 和田久生

    • 他2人がレビュー登録、 4人が本棚登録しています
      インザ・ミソスープ

      村上 龍

      幻冬舎
      カテゴリー:小説、物語
      4.0
      いいね!
      • 再読。
        読売文学賞受賞作。
        太ったアメリカ人旅行者・フランクと風俗的な観光のアテンドという微妙な仕事(残念ながら資本主義社会に生きる私達は、金がなければ生きてはいけないのである)をしている日本人・ケンジが織りなす物語。
        ケンジがフランクに風俗店を紹介するため、サトシという客引きに声をかける。
        紹介されたランパブでフランクはレイカやリエというホステス相手に、たどたどしい日本語で性器名を連呼して笑いを取る(英語の知識がない女性アイドルに「PERVERT」と書かれたTシャツを着せるのと同レベルの愚行である)。
        ケンジはフランクが平気で突拍子もない嘘を何度もつくことから、売春をしていた女子高生が手足と首を切断され歌舞伎町のゴミ処理場に捨てられたという事件の犯人がフランクではないか、という疑念を抱く。
        その後二人が入店したお見合いパブで、フランクは相手の女性としばらく話をした後いきなり店内の人間を虐殺し始める。
        その様子は圧倒的で「ガンツ」仏像編の千手観音を想起させた。
        この作品の最大の特徴は何故フランクがそのような行為に及んだのかがはっきり説明されないことで、一応フランクの生い立ちや奇行も語られるのだが、それだけではこの大量殺人をいきなり犯す理由とは考えられず、パーパーみたいな不条理感が最後まで持続する(フランクは「ねこぢる」の漫画のキャラクタみたいである)。
        鈴木成一デザイン室が手掛けた表紙が本当に素晴らしい。
        >> 続きを読む

        2021/09/10 by tygkun

    • 他2人がレビュー登録、 13人が本棚登録しています
      天使の囀り

      貴志祐介

      角川グループパブリッシング
      カテゴリー:小説、物語
      4.0
      いいね!
      • ぞわぞわした

        2016/07/05 by ゆ♪うこ

    • 他1人がレビュー登録、 5人が本棚登録しています
      密室・殺人

      小林泰三

      角川グループパブリッシング
      カテゴリー:小説、物語
      3.5
      いいね!
      • 四里川探偵事務所に、谷丸警部の紹介で訪ねてきた仁科順子。

        彼女の依頼は、息子・達彦にかかった殺人の容疑を晴らして欲しいということだった。
        仁科達彦の妻・浬奈が、亜細山中にある別荘で死亡、達彦も容疑者の一人だというのだ。

        達彦の他に一緒にいたのは、友人の新藤礼都と弁護士である西条源治。
        まず助手の四ッ谷礼子が、所長の代わりに現場である仁科家の別荘へと向かう。

        ここの事務所では、所長の四里川陣が「僕みたいな職業についてる者にとって、顔が知られているってことは致命的なんだよ」と表に出たがらず、客の応対を始めとする主だった仕事は、全て礼子の役割となっているのだ。

        現地に着いた礼子は、早速、事件を担当する谷丸警部と合流、事件の説明を聞くのだが、それは一風変わった不可思議な状況だった。

        被害者である仁科浬奈が入った部屋には、内側から鍵が掛かっていたのだが、しかし、浬奈の死体は外の河原にあったというのだ。
        その状態は、まさに「密室・殺人」-------。 

        読む前はホラー系だからと読むのを躊躇っていたのですが、ちょっぴりホラーの雰囲気はあるものの、実際は全く怖くなかったですね。
        それどころか、とても愉しい小説でした。

        ホラーを期待している人には、かなり肩透かしな作品かもしれません。
        四里川陣という探偵の言動も、絵に描いたような名探偵ぶりも、四ッ谷礼子の軽快な語り口も、谷丸警部の存在も、個性的でとても愉しいですね。

        仁科順子の依頼内容は、仁科達彦の無実を証明すること。
        この依頼では、仁科達彦が犯人だった場合が考慮されていないので、結局、四里川と礼子は、仁科達彦が無実なら無実であることを証明し、無実でなくても、無実であることを証明すると、理屈っぽい解釈をすることになります。

        これもなかなか面白いですね。
        それにしても「密室・殺人」というこの題名が、こんな意味だったとは。

        「密室・殺人」と表記される経緯までストーリーに織り込んであって、思わず笑ってしまいました。
        この状況は、なかなか考えてありますね。
        でも、この作品の真のトリックは-------。

        驚きました。しかし、こんなのありなんでしょうか?

        >> 続きを読む

        2021/10/29 by dreamer

    • 他1人がレビュー登録、 3人が本棚登録しています
      ミステリ-ズ 完全版

      山口雅也

      講談社
      カテゴリー:小説、物語
      4.0
      いいね!
      • 山口さんの短編から中編程のミステリが詰まった短編集。

        長編ではやれない試みが多くあり、バラエティに富んでいて楽しめる。

        「密室症候群」
        小説の中のメタ的存在によって見せるのだが、次第にどちらか困惑し始めて、タイトルの意味合いが最後に浮かぶ。

        「禍なるかな、いま笑う死者よ」
        基本ブラックジョークのような話だが、ラストの警官たちの話でよりブラックな笑いが。

        「解決ドミノ倒し」
        一見オーソドックスなミステリの解決のようだが、そこからスタートして次々と登場人物たちが裏切っていく展開。
        本書の中でも一番楽しめた作品。
        >> 続きを読む

        2020/07/21 by オーウェン

    • 他1人がレビュー登録、 2人が本棚登録しています
      ホイッスル!

      樋口大輔

      集英社
      カテゴリー:漫画、挿絵、童画
      4.5
      いいね!
      • ザ・ジャンプなサッカー漫画
        主人公はサッカーが本当に好きでひたすら努力し、挫折を繰り返しながら上手くなっていく。
        強さがインフレしやすいスポーツ漫画が多いなか、ちゃんと現実的な枠内に収まっていて◯。
        主人公はサッカー技術は全然たが、心の面では最初からけっこー完璧なので、面白いのはその技術の上達と主人公に引っ張られることによる周りの人間の心の成長かな
        王道を楽しめる
        >> 続きを読む

        2015/08/01 by うえんつ

      • コメント 2件
    • 他1人がレビュー登録、 2人が本棚登録しています
      毒猿 長編刑事小説

      大沢在昌

      光文社
      カテゴリー:小説、物語
      4.3
      いいね!
      • 言わずとしれた新宿鮫シリーズの第2作目。
        ハードボイルドの一級品であることは間違いない。
        麻薬汚染の内情が詳しく描写されたり、やたら隠語が出てくるのが面白かった。
        新宿鮫シリーズより馳星周の不夜城シリーズを先に読んでいたため、主人公が正義の人であることにびっくりした記憶がある。
        >> 続きを読む

        2019/01/04 by tygkun

    • 他1人がレビュー登録、 6人が本棚登録しています
      隣の家の少女

      金子浩 , KetchumJack

      扶桑社
      カテゴリー:小説、物語
      4.3
      いいね!
      •  ナブコフの『ロリータ』から始まった今年の読書テーマは「アウト」でした。倒錯的な魅力をいろいろと求めてきましたが、最悪の劇薬小説として名高い本作で今年の締めとしたいと思います。


         本作の最も恐ろしいところは、その小説としての上手さです。

        「苦痛とはなにか、知ってるつもりになってはいないだろうか?」という印象的な一行目から、そして、ほのかな恋の始まりを感じさせる導入部から……私は完璧に物語に引き込まれました。気づけば私は登場人物の一人となり、共犯者として事件に関わっているのです。

         本作を読むと気付かされます。狂気というものは誰の中にもあるのだと。ただ外に出るか出ないかというだけの問題なのだと。

         隣家というのは絶妙な距離感です。地理的に最も近い社会とも言えるそこは、格好の好奇の的です。しかし、そこで起こる異常は、もはや他人事ではありません。狂気に対して少しでも興味を抱いたとき、もうその人自身も狂気をはらみ始めているのではないでしょうか。

         嗜虐性・残虐性・猟奇性といった単語が、決して耳慣れないものではないことの意味を考えさせられます。

         とんでもない一冊です。「読むなよ! 絶対読むなよ!」というのはフリではありませんでした。「最悪」というのはまさにその通りです。しかし、スゴい本であることは間違いありません。
         そして最後に一つ、年の締めに読むような本では絶対にありません笑
        >> 続きを読む

        2015/12/31 by あさ・くら

      • コメント 10件
    • 他1人がレビュー登録、 15人が本棚登録しています
      茶話 (岩波文庫)

      薄田 泣菫

      4.0
      いいね!
      • 古書店で見つけた(本に呼ばれた)。大正5年春の新聞連載で大人気だったコラムの嚆矢「茶話」。本書解説者が坪内祐三というので即買い。
        100年前の文章とはいえ、全然古くないし、いまごろのコラムより数段すぐれてスパイシー。凄いな~本物の物書きさんは、時代を超えている。
        >> 続きを読む

        2014/12/26 by junyo

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      インタ-ネット 次世代への扉

      村井純

      岩波書店
      カテゴリー:通信工学、電気通信
      3.0
      いいね!
      • 今更ながらの続き。十数年前ほどの速さではなくても、まだまだ技術革新などの進歩はしばらく続くんだろうなぁ。 >> 続きを読む

        2013/06/15 by freaks004

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      ノンタンがんばるもん

      清野幸子

      偕成社
      4.5
      いいね!
      • ちょっといつもとちがって鼻息が荒いノンタン。何を「がんばる」の?
        絵本の中のどうぶつや子どもたちは、子どもたちにとって身近な友達なんですね。

        さて、10月から予防注射のシーズンがスタートです。
        絵本業界では季節をちょっと先取りして本を増刷しています。
        …という訳でこの絵本です。

        【ストーリー】
        わんぱく坊主のノンタン。元気にブランコに立ち乗りして…おっこっちゃった!
        大泣きのノンタン。たいへん!耳がちぎれて血がでています!
        お医者さんに担ぎ込まれたノンタン。注射をみてビビります。

        ♪わたしは ちゅうしゃが じょうずな かんごしさん♪ 

           なんて歌われてもぉ…。

        絵がすごく痛々しい…う…
        でも子供にはこれくらいおおげさに表現しないと大変なことが通じないのだと思います。
        病院嫌いの子どもにオススメ!結構効果あるらしいですよ。
        がんばったノンタン。最後は「座って」にこにこブランコこいでます。

        オチまでふくめて、鉄板の一冊。
        おしつけではないしつけ効果も期待できます。


        「ノンタンがんばるもん」1998年

        ノンタンの本は、基本は「ノンタンあそうぼうよシリーズ」ですが
        こちらは「すきすきノンタンシリーズ」。
        シリーズといっても「テッテケむしむし」とこの2冊だけなのですが。
        サイズがひとまわり大きいです。(22cm×18cm)

        現在ノンタン絵本は全4シリーズ、38作品あります。

        子供の絶大なる人気を保っているノンタンの絵本。
        これからも「がんばってね」
        >> 続きを読む

        2015/10/09 by 月うさぎ

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    • 3人が本棚登録しています
      エデンの炎〈上〉 (角川文庫)

      ダン シモンズ

      3.0
      いいね!
      • 【ここには一体何がいるんだ?】
         ハワイに作られた高級大型リゾート施設を舞台にした、ホラー・テイストも感じられる作品です。
         ハワイ島の南東部海岸沿いに、マウナペレ・リゾートという高級大型リゾート施設が開発されました。
         開発したのはバイロン・トランボという富豪なのですが、こいつがまた金の力で何でも思い通りにしたがる独裁的で傲慢で嫌な男なわけです。

         トランボさん、マウナペレを開発したのは良いのですけれど、どうも強引な開発だったようで、立地に問題がありました。
         地すべりや津波の危険がある場所だったんですよね。
         加えて、施設の維持管理に莫大な費用が必要でした。
         それでもお金持ちの客が押し寄せてくれれば良いのですけれど、どういうわけか、このリゾート施設では9人もの客らが次々と失踪したり殺されたりするという事件が起きているのです。

         このことは報道もされたため、施設の人気はガタ落ちで閑古鳥が鳴いている始末。
         何とかこの施設を厄介払いしたいと考えたトランボは、日本人に売却する話を進めていました。
         ちょうど警察が連続殺人犯として、地元の狂信的な男を逮捕したところでしたので、これで事件は解決したということにして今の内に売却してしまおうという腹でした。
         でも、どうもこの男は真犯人ではないと思われており、現にこの男が逮捕された後にも3人の客が失踪しているのです。
         トランボは、そのことをひた隠しに隠して売却交渉を進めているのでした。

         そんなリゾートにやって来た二人の女性がいました。
         一人は大学教授のエレノア。
         もう一人は、いかにも田舎のおばさんといった風の中年女性のコーディです。
         コーディは、人気が落ちているマウナペレがキャンペーンとして行ったご招待ツアーに当選したのです。
         この二人が主人公となり、事件の謎を追うという展開になっていきます。

         この二人の女性たち、偶然マウナペレに来たというわけではないんですね。
         それぞれに思惑があって乗り込んできたのです。
         それがどういうことなのかは上巻の最後の方で語られます。

         二人がマウナペレに到着した後も事件は続きます。
         切断された片手が発見されたり、従業員が失踪したり、あるいは何者かに襲われたりと続くのです。
         むしろ、事件が起きるスピードは加速度的に上がってきているようです。
         そして、読者にもまだはっきりとは示されないのですが、事件を起こしているのは人間ではないのではないか?という疑惑が……。
         そこに、ハワイに伝わる化け物の伝承なども加わり、何ともホラーな感じが漂い始めます。

         加えて、ちょうどハワイ島にある二つの火山が噴火し始め、リゾートにも溶岩や有毒ガスが押し寄せてくるのではないかというパニックものの様相も呈し始めます。

         物語の進行は、主たるストーリーをテンポよく展開するというよりも、ハワイの風景などを織り込みつつゆるゆると進んでいきます。
         また、エレノアがリゾートにやって来た動機にも関係するのですが、エレノアの遠い親戚の手記が挟まれつつ進行していきます。
         そのため、若干スピーディーさは削がれるきらいがあるのです。

         また、ダン・シモンズと言えば『ハイペリオン』シリーズや、『イリアム』/『オリュンポス』のギリシャ神話シリーズが思い浮かびますが、本作はそれらの長大・重厚な作品とはテイストを異にします。
         私も、本作についての予備知識は無く、図書館の蔵書を調べていたところ未読のダン・シモンズ作品を見つけたため、本作を借りてみたのですが、上記の代表作のような作品を期待すると肩透かしを食うことになるでしょう。
         上巻を読んだところまでの感想としては、もう少し軽い作風の作品と思われます。

         事件の背景には一体何がいるのか?という謎の解決に向けて、下巻も読んでいきますよ。


        読了時間メーター
        □□□     普通(1~2日あれば読める)
        >> 続きを読む

        2021/09/03 by ef177

    • 1人が本棚登録しています
      エデンの炎〈下〉 (角川文庫)

      ダン シモンズ

      3.0
      いいね!
      • 【なかなか馴染みのないハワイの伝承と火山爆発スペクタクル】
         下巻に入り物語の全容が見えてきました。
         ここを詳しく説明してしまうと確実にネタバレになってしまうので、詳細なご紹介は避けますが、基本はハワイに伝わる伝承を基にした物語ということになるでしょうか。

         本作で主人公となるエレノアとコーディは、エレノアの遠い親戚が遺した手記を頼りにしながら、現在、マウナペレ・リゾートで起きている異変の正体とその解決方法を探りにかかります。
         それと対立軸をなすのが、マウナペレ・リゾートを開発したものの様々なトラブルからこれを持て余し、日本人に売却してしまおうと四苦八苦しているバイロン・トランボということになります。

         このトランボって、どうしてもトランプ大統領をイメージさせるんですよねぇ。
         作中では、わざわざトランボはトランプ大統領が大嫌いだから間違えないようにと断り書きまでしているんですが、ダン・シモンズは絶対にトランプ大統領をモデルにして書いているとしか思えません。

         ただでさえホラーじみた異変が続いているというのに、二つの火山の同時噴火という災害も発生し、スペクタクル・サバイバル的な様相も呈してきます。
         ダン・シモンズは、火山噴火の描写にもかなり紙幅を割いているのですが、ここはなかなか迫力がある読ませどころかもしれません。
         このスペクタクルも、ハワイ伝承によれば起こるべくして起きたということになるのでしょうけれど。

         ラストのトランボのオチについては、私はちょっと違った結末を予想していたのですが、まあ、当たらずと言えども遠からずの結末でしょうか。
         ここに、ダン・シモンズはもう一つのサプライズも用意しています。
         かなり嫌な奴として描かれるトランボですが、読後感は悪いものにはしておらず、エンタメ作品としては水準に達していると思います。

         そうそう、もう一つ。
         手記を残したエレノアの遠い親戚ですが(作中ではキッダーおばさんと呼ばれています)、その正体についても隠し玉が仕込まれているのですけれど、残念ながら私はその正体がよく分かりませんでした。
         どうも英米文学の知識が不足していたようです。
         巻末解説ではこういうところこそ解説して欲しいところなんですが全くスルーしています(本書の巻末解説のできはよろしくありません)。

         あまり馴染みのないハワイ伝承を読んでみることができるという意味ではなかなか無いタイプの作品だと思います(ちょっと名前が覚えにくくて錯綜しちゃうんですけれどね)。
         エンタメ作品としてお読みになるとよろしいでしょう。


        読了時間メーター
        □□□     普通(1~2日あれば読める)
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        2021/09/04 by ef177

    • 1人が本棚登録しています
      数奇にして模型 多彩にして純粋な森ミステリィの冴え

      森博嗣

      講談社
      カテゴリー:小説、物語
      4.0
      いいね!
      • いよいよS&Mシリーズも大詰めの9作目。

        500ページのボリュームに
        さすがに少し飽きてきたなぁと思いながら
        惰性で読み始めた今作。
        あとは萌絵と犀川先生の関係に発展があるくらいしか
        期待していなかったのですが
        良い意味で予想を覆されました!!

        もしこのシリーズを現在読まれている方、
        又はドラマから入ったけど飽きそうな方、
        読書好きならこのシリーズは最後まで読むことをお勧めします。

        古めかしくは感じますが
        今は大勢のファンがいるフィギュアを取り扱っている事。
        さらに(この表現は先生の意図とはちがうかもしれませんが)オネエの新キャラであり萌絵の従兄弟、大御坊安朋(名前が凄い。。)。
        何より驚くのはこの作品が16年も前に作られている事。
        本当に森先生の発想には驚かされます。

        近作のラストの犀川先生のなぞなぞはとっても素敵です♪

        次回はいよいよシリーズラスト!
        年内に読めるかなぁ。



        補足:ドラマは小説と前後するので読み終わったあと
        イメージを確認するために見るのですが
        いつも評価は。。。
        今更ですがキャスティングの酷さが許せない。。。。
        特に鵜飼刑事。 

        さらに追記(ドラマの後編を見て余りにも我慢できなくて):
        もし萌絵がドラマを見たら
        「あぁ…駄目。全くもって全然駄目だわ。。」
        と言って頭を抱えるでしょう。。
        >> 続きを読む

        2014/12/20 by MUSICA

      • コメント 4件
    • 3人が本棚登録しています
      トイレまちがえちゃった!

      ルイス・サッカー , 矢島眞澄 , 唐沢則幸

      講談社
      カテゴリー:小説、物語
      4.0
      いいね!
      • 少しの勇気を持つことの大切さが、よく描かれている。
        気恥ずかしさからくるのかもしれないし、自分を誤魔化しているのかもしれない。
        人は誰しもが持っている点なのかもしれない。
        そうそう、意地を張ってしまうということかな。
        そこをクリアできると、素晴らしい世界が待っている。
        そんな希望に満ちた本でもある。
        そして、それをサポートしてくる人の意義。
        そんなことができるようになりたいものだと思う。
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        2014/08/10 by けんとまん

    • 1人が本棚登録しています
      マンガ聖書物語 旧約篇

      樋口雅一

      講談社
      カテゴリー:漫画、挿絵、童画
      1.0
      いいね!
      • 【読了日不明】

        よくわかる!おもしろい!聖書の常識がこの1冊でわかる!!
        天地創造、アダムとエバ(イブ)、ノアの箱舟……。
        原典に忠実に旧約聖書の世界を完全に再現。
        旧約聖書に登場する人々の生き方、考え方までを描く労作!!
        「書物の中の書物」といわれる聖書を、原典に忠実に完全にマンガ化。
        誰でも知っているエピソードはもとより、厳しい砂漠の生活とそこに暮らす人々の生き方、考え方までが描き出される。
        >> 続きを読む

        2013/12/12 by books

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出版年月 - 1998年7月発行,出版の書籍 | 読書ログ - 読書ファンが集まる読書レビューサイト

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