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1998年11月発行の書籍

人気の作品

      すべてがFになる The perfect insider

      森博嗣

      講談社
      カテゴリー:小説、物語
      4.0
      いいね! ice makoto aprilia MissTerry stone14
      • 2回目くらいの再読。
        散歩する時にPerfume「My Color」を口ずさんでいそうな陽気なお嬢様・西之園萌絵が、仙水忍みたいに複数の人格を持つ天才プログラマ・真賀田四季に会う目的で妃真加島を訪れる(妃真加島では、ネット上の人間関係についての簡単な調査なら瞬時に処理できるようなハイスペックPCを用いて優秀な研究者たちが仕事を行っている)。
        探偵役の犀川創平と共に再び妃真加島を訪れた西之園は、島内の研究所で両手両足を切断された真賀田の死体と出くわす。
        真賀田を殺害した犯人が、どうやってVTRでずっと出入り口が監視されていた研究所を脱出したかが最大の謎であり、本格ミステリ作家の腕の見せどころなのだが、ここで森博嗣は見事に成功している。
        本作を皮切りとする森博嗣のSMシリーズ全10作は、ほとんどの作品において意外な結末・ハイレベルのロジック・ハイレベルの密室トリックを兼ね備えた驚異的な水準の本格ミステリであり「森博嗣のSM物を読まずして、本格ミステリファンを名乗るなかれ」という感じである(仮定形に関する注釈になるが、もし森博嗣が中高生時代にエラリ・クイーン「Xの悲劇」と出会わなかったら日本本格ミステリ界の歴史は激変していたであろう)。
        森博嗣ファンなら既にお気づきであろうが、僕の書評で散見される「メンバ」とか「センタ」というカタカナの長音符号抜きの表記は、森博嗣が自著で採用している日本工業規格の表記に基づくものであり、特に深い意味はない。
        話は変わるが、2021/9/4-11/28まで東京国立博物館・表慶館で開催されている「フォーシーズンズ」という展覧会を訪れた際に、真っ先に真賀田四季の名前を連想した(展覧会の内容自体も素晴らしく、特に最初の展示作品は、この世のものとは思えない美しさであった)。
        さて、僕の書評を読んでくれている奇特な方にお知らせするが、今後少し仕事が忙しくなる予定のため、読書ログへの書評のアップを一時中断する。
        いずれまた復帰する予定なので、その時まで皆様ごきげんよう(たかまつななの口調で)。
        >> 続きを読む

        2021/09/27 by tygkun

      • コメント 2件
    • 他24人がレビュー登録、 119人が本棚登録しています
      いつでも会える

      菊田まりこ

      学研マーケティング
      カテゴリー:漫画、挿絵、童画
      4.2
      いいね!
      • ものすごい支持率の絵本らしい。たまたまブックオフにて105円の棚にありまして、中身をパラパラとめくってみて、絵本なのですぐ読み終わるんだけど。....結局買いませんでしたけどねw「 ぉ ぃ !!」 >> 続きを読む

        2018/07/07 by motti

    • 他4人がレビュー登録、 12人が本棚登録しています
      存在の耐えられない軽さ

      千野栄一 , KunderaMilan

      集英社
      カテゴリー:その他のスラヴ文学
      4.6
      いいね!
      • ミラン・クンデラの代表作「存在の耐えられない軽さ」を再読。
        再読してみて、やはり素晴らしい。

        この作品は、映画化されたので知っている人も多いだろうが、映画を観ても、この小説の真価は全く分からないと言っていい。

        それは、どんな映画化作品にも多少は言えることだが、クンデラの場合は、意味合いが違う。
        この人の小説の主要素は、ストーリーではないのだ。
        では何か? クンデラの小説的思考である。

        小説的思考とは、クンデラがエッセーの中で使っている言葉で、抽象的な形而上学的思考や哲学とは異なり、特定の人物の特定の状況の中からのみ生まれてくる思考であり、テーマであり、問いかけということになる。

        この人は、とにかくクラシック音楽、哲学、そして、もちろん文学の素養を満々とたたえた、明晰かつ陰影に富んだ思索家、多少快楽主義がかったアイロニーと真摯さに満ちた思想家であって、この「小説的思考」というアイデアだけでも、きちんと説明するのは難しいのだが、要するに、小説という形をとってしか、なし得ない思索ということだ。

        基本的に、それは問いかけの形で表現され、絶対的な回答は与えられない。
        与えられたように見えても、それは特定の人物、特定の状況でのみ有効な回答であって、「相対性のカーニバル」たる小説の中では、確信など存在しないということだけが確信される。

        この作品は、ニーチェの永劫回帰についてのエッセーから始まる。
        一度起きたことが、無限に繰り返すという、このわけのわからない神話は、一体何を言おうとしているのだろうか。

        永劫回帰が「もっとも重い荷物」と呼ばれるように「重さ」につながるのならば、一度きりの帰ってこない私達の人生は「軽さ」として現われる、というところから、この作品の最大のテーマである「重さと軽さ」の対立が導かれる。

        これがメインのテーマだ。
        果たして、重さと軽さでは、どちらが肯定的でどちらが否定的なのだろうか。

        クンデラの小説は、実験場に似ている。
        幾つかの、異なるモチーフから生まれた登場人物たちが、ロンドを繰り広げ、私達は、クンデラの明晰な視線をガイドとして、彼らのドラマを見守ることになる。

        トマーシュは「一度は数のうちに入らない」ということわざから生まれ、テレザは「心と身体」の相克から生まれた。
        テレザは、トマーシュのところへやってきて、トマーシュは、彼女を受け入れる。

        チューリッヒでテレザが、トマーシュのもとを去った時、トマーシュの頭の中には、ベートーベンの「そうでなければならない!」という運命的な旋律が鳴り響き、彼はテレザを追ってプラハに来る。

        人々は、自分の愛を「軽い」ものだとは考えない。
        それを何かしら運命的な「重い」ものだと考えたがる。
        トマーシュのように。

        そして、トマーシュはある時、テレザと自分が会ったのは、たまたま上司が病気になり、たまたまトマーシュが代わりに派遣され、たまたまそのホテルにとまり、たまたまテレザの働くレストランに入った、という風に六つの「たまたま」が自分達を引き合わせたに過ぎないと悟り、絶望する。

        ここには「そうでなければならない!」ものなど何も存在しない。
        「いくらでも違った風であり得た」軽さがあるばかりである。
        トマーシュは、この愛の軽さに打ちひしがれる。

        しかし、ここでマジカルな価値の反転が起きる。
        実は必然的なもの、必ず起きることに大した意味はないのだ。
        偶然起きたこと、他のようでもあり得たにもかかわらず、起きたことこそ、重要なメッセージとして私達の前に現れるのではないだろうか。

        私達は、あり得ないような偶然の中にこそ、運命的なものを見る。
        クンデラは書く、「必然性ではなしに、偶然性に不思議な力が満ち満ちているのである。
        恋が忘れがたいものであるなら、その最初の瞬間から偶然というものが、アッシジのフランチェスコの肩に鳥が飛んでくるように、つぎつぎと舞い下りてこなければならないのである」と。
        このクンデラの思考が、ポエジーになる瞬間である。

        この作品には、このような深くて面白くて詩的で、そして感動的な思索が詰まっている。
        重さと軽さの他にも心と身体、人間と動物、大行進など、様々なモチーフが現われて、小説的思考のシンフォニーを奏でるのだ。

        私が、個人的にとても感銘を受けたのは「キッチュ」に関する思考である。
        キッチュ=俗悪なものだが、では俗悪とは何だろうか。
        クンデラは、キッチュ=存在との絶対的同意=糞の絶対的否定であるとする。

        糞、要するにうんこである。これほど分かりやすい定義が他にあるだろうか。
        つまり、その美的な理想は、全ての人がまるで糞など存在しないかのように振舞っている世界であり、キッチュは、人間の存在において、受け入れがたいものを全て除外する。

        この作品の第三の主人公である、サビナによれば、キッチュは、イデオロギーの相違を越えて、その背後に存在する悪である。

        芝生の上で戯れる子供を指差し「これが幸福というものです」と微笑むアメリカ上院議員の微笑みと、共産主義の高官が眼下に行進する市民を見て浮かべる微笑みは同じものなのだ。

        イデオロギーこそ違え、二人は同じキッチュの帝国に住んでいる。
        そして、クンデラの思索は、驚くべき展開を見せる。
        キッチュは、大勢と共有できるものでなければならず、大勢と共有しているという感激こそが、キッチュをキッチュたらしめる。

        つまり、世界の人々の兄弟愛は、ただキッチュなものの上にのみ形成できることになる。
        なんというシニカルな認識だろうか。

        しかし、クンデラの素晴らしさは、シニカルなだけで終わらないことだ。
        サビナのエピソードの中で「キッチュ」のモチーフは、さらにスリリングに掘り下げられるが、クンデラの透徹した視線は、サビナの中にも避けがたいキッチュを発見する。

        「たとえわれわれが出来る限り軽蔑しようとも、キッチュなものは人間の性に属するものなのである」

        終盤、「カレーニンの微笑み」と題された最終章の中で、トマーシュとテレザの犬、カレーニンが死ぬ。
        トマーシュとテレザは、村のダンスホールへ踊りに行く。

        私達は、それまでの物語ですでに、トマーシュとテレザが帰り道にトラック事故で一緒に死ぬことを知っている。
        そのせいで、この最終章は、ひときわ哀切でリリカルな調べを奏でる。

        クンデラの小説の中で、この作品は、恐らく一番静謐で美しいエンディングを持つ小説だろう。
        テレザとトマーシュは、重さの印の下で死に、サビナは、軽さの印の下で死ぬことになると暗示される。
        重さと軽さ。最もミステリアスな対立。

        クンデラの小説的思考のことばかり書いてしまったが、クンデラの小説には、ユニークな点が他にもたくさんある。

        軽々とリアリズムを乗り越えていくような、マジカルな虚構力、極めて音楽的な構成、エレガンス、上質なユーモア、平気で作者がストーリーに介入すること。
        そして、詩的な比喩に満ちた独特の文体。

        この作品は、知的な饗宴、あるいは祝祭と呼ぶに相応しい小説であると思う。

         
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        2021/09/06 by dreamer

    • 他4人がレビュー登録、 18人が本棚登録しています
      ポケット詩集

      田中和雄

      童話屋
      カテゴリー:詩歌
      5.0
      いいね!
      • 日本の著名な27人による33の詩を集めたアンソロジー。全160ページ。文庫本サイズですが、単行本なみの装幀と紙質で、価格も単行本なみです。ところどころシンプルな挿画のみのページが差し込まれています。

        書店で面陳列されているのを見かけて、前に本書の熱心な愛読者から薦められたことを思い出しました。ページを少しめくってみると、編者の田中和雄氏による前書きの最後に、「この詩集を、ほんとうの子どもたちと、子どもの心を持った大人たちに捧げます」とあります。普段あまり詩を読むことがない自分ですが、収められた詩が心に響くのだろうかと気になりました。改めて手に取ってみると、本の可愛さから所有したい気持ちもおこり、購入してみることにしました。読後感は、帯にある「よい詩はまっすぐ心に届くんです。」という言葉と重なりました。いくつか気に入ったフレーズを残そうかと思いましたが、抜き書きしてみると印象が変わったため、やめました。以下は目次と同様、掲載されている詩のタイトルと作者を列挙します。

        「雨ニモマケズ」宮沢賢治/「聴く力」茨木のり子/「くまさん」まど・みちお/「学校」辻征夫/「虫の夢」大岡信/「I was born」吉野弘/「系図」三木卓/「ぼくが ここに」まど・みちお/「秋の夜の会話」草野心平/「練習問題」阪田寛夫/「あいたくて」工藤直子/「さくらのはなびら」まど・みちお/「表札」石垣りん/「言葉のダシのとりかた」長田弘/「南の絵本」岸田衿子/「便所掃除」濱口國雄/「求婚の広告」山之口貘/「汲む」茨木のり子/「なのだソング」井上ひさし/「鳩」高橋睦郎/「祝婚歌」吉野弘/「伝説」会田綱雄/「わたしを束ねないで」新川和江/「世界は一冊の本」長田弘/「ゆずりは」河井醉茗/「峠」真壁仁/「生ましめんかな」栗原貞子/「君死にたもうことなかれ」与謝野晶子/「死んだ男の残したものは」谷川俊太郎/「なぜ」川崎洋/「ぼろぼろな駝鳥」高村光太郎/「奴隷根性の唄」金子光晴/「自分の感受性くらい」茨木のり子

        複数収録されているのは、茨木のり子、まど・みちお、長田弘、吉野弘です。

        今回とくに心に残ったのは、「秋の夜の会話」「なのだソング」「祝婚歌」「ぼろぼろな駝鳥」などです。
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        2021/01/18 by ikawaArise

    • 他2人がレビュー登録、 5人が本棚登録しています
      アンネ・フランクの記憶

      小川洋子

      角川グループパブリッシング
      カテゴリー:日記、書簡、紀行
      3.5
      いいね!

      • 「アンネの日記」はノンフィクションの中では一番好きな作品です。

        で、この本は小川洋子先生によるアンネの日記にまつわる紀行。

        これを読むところによると、どうやらアンネの日記は小川洋子さんにとって執筆のきっかけとなった作品だったらしい。なるほどあの小説は確かにそれぐらいの力を持っていると思う。

        小川洋子さんは生前のアンネを知る人物と会い、彼女の生まれた土地や育った場所、隠れ家を訪れ、そして強制収容所を見学されています。

        もう直接アンネを知る人物は既に他界されていると思われるので、同じ日本人が今は亡きアンネの証言者に会いに行って、話を聞いてその時の「心の動き」みたいなことを書いているのは、とても貴重だと思います。

        アンネの日記が好きな読者にとっては、同じように旅をしているような気分に浸ることができて、とても良い本です。

        また自分がいつかオランダの隠れ家跡を訪れるとき何を感じるのだろう、とそんなことが楽しみになった作品でした。

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        2018/05/09 by lafie

    • 他1人がレビュー登録、 2人が本棚登録しています
      君のためにできるコト

      菊田まりこ

      学研マーケティング
      カテゴリー:漫画、挿絵、童画
      3.0
      いいね!
      • くちべたくまこちゃんの微笑ましい物語。

        大好きな人に想いを伝えられない恥ずかしがり屋さんの学生さんとかにぜひ読んで欲しい。きっと、ほのぼの、温かい気分になれる。

        あと同じシリーズの「いつでも会える」と同様、イラストが可愛い。
        >> 続きを読む

        2012/04/19 by sunflower

      • コメント 1件
    • 他1人がレビュー登録、 2人が本棚登録しています
      陰陽師 飛天ノ巻 (文春文庫)

      夢枕獏

      文藝春秋
      カテゴリー:小説、物語
      4.4
      いいね!
      • 晴明と博雅が酒を酌み交わすほどに、私は妖しく雅びな世界に酔わされていく。流麗な文章があまりにも心地よくて、いつまでもこの世界にひたっていたいと思ってしまう。
        晴明にちょっと懸想しているかも。
        本作では人の業について考えさせられた。

        >> 続きを読む

        2017/08/30 by Kira

    • 他1人がレビュー登録、 13人が本棚登録しています
      対訳ディキンソン詩集

      DickinsonEmily Elizabeth , 亀井俊介

      岩波書店
      カテゴリー:
      5.0
      いいね!
      • エミリー・ディキンソンの1700ぐらいある詩の中から五十篇が収録されている。

        英語の原文と翻訳を対照しながら掲載されているので、すぐに原文を味わうことができて、とても便利だった。

        短い簡潔な、箴言のような形式の、しかし深い感動が心に広がる、本当に不思議な詩だと思う。

        静謐なような、内に秘めた情熱が時にほとばしるような、独特な緊張感が漂う、本当にどれもすばらしい詩だと思う。

        人生の折々に、また読み直したい。
        >> 続きを読む

        2013/05/22 by atsushi

      • コメント 3件
    • 2人が本棚登録しています
      サンタクロースの大旅行

      葛野浩昭

      岩波書店
      カテゴリー:年中行事、祭礼
      4.0
      いいね!
      • 大学時代で文学部にいた時に読んだ本の中で印象的な本と言えばこれ。

        サンタクロースというと誰もが思い浮かべる、トナカイに乗った赤い服のおじさん。
        そんなサンタクロースの起源と歴史を書いた本。

        この本を開くとトナカイではなく豚が引いている橇に乗ったサンタクロースや、子供を罰するサンタクロースなど、びっくりなサンタクロースに出会える。

        政治的、経済的にも利用されるなど、必ずしも夢の世界の楽しい物語ではないところも興味深い。

        単なる雑学の本ではなくて人類学の本。
        だけど、サンタクロースのモデルは?靴下の由来は?など誰かに話したくなるような話も多く、身近なテーマなのでどんな方にもかなり面白く読める本だと思う。
        >> 続きを読む

        2012/12/03 by sunflower

      • コメント 6件
    • 1人が本棚登録しています
      ゲームブック

      五味太郎

      偕成社
      5.0
      いいね!
      • ゲーム・ブックシリーズ、No.3まで見ました。
        大人も一瞬あれれ??となるような問題も出てきて、子供と一緒に楽しめます。ちょっと難しかったりもして、対象年齢は広そうです。
        答えは載っていないので、お父さん・お母さん、おじいちゃん・おばあちゃん、頑張って下さい。
        >> 続きを読む

        2012/05/22 by kumahachi

      • コメント 1件
    • 1人が本棚登録しています
      くまさんくまさんなにみてるの?

      エリック・カール , 偕成社 , Martin Bill

      偕成社
      4.0
      いいね!
      • 今晩娘さんが読んでくれました。
        (文字は読めないけど、ストーリーを覚えている模様)

        はらぺこあおむしで有名なエリック・カールさんの絵本。
        娘はずっとこの人の絵本が好きです。

        しかもこのコンパクトサイズが結構オススメです。
        >> 続きを読む

        2011/02/04 by fraiseyui

      • コメント 2件
    • 1人が本棚登録しています
      デビルズ・アイランド

      西村寿行

      角川グループパブリッシング
      カテゴリー:小説、物語
      1.0
      いいね!
      • 老人達が次々と変死する謎の島。

        他の西村氏作品と毛色が異なる。

        西村氏の作品はバックボーンに流れる社会性と魅力的なキャラクター。
        そして多少きわどい性描写などに特徴が有り、これまで外したことが無い。

        しかし本作品は、氏の特徴がそれぞれ垣間見れるものの、伝奇モノのような著者の勝手につき合わされているような理不尽さを感じた。

        期待が大きかっただけに裏切られた印象が強い。

        端的に言って、つまらない。
        >> 続きを読む

        2013/05/16 by ice

      • コメント 2件
    • 1人が本棚登録しています
      宋姉妹 中国を支配した華麗なる一族

      伊藤純 , 伊藤真

      角川グループパブリッシング
      カテゴリー:個人伝記
      4.0
      いいね!
      • 上海旅行の予習に。

        2014/03/04 by Ruth

    • 1人が本棚登録しています
      この闇と光

      服部まゆみ

      角川グループパブリッシング
      カテゴリー:小説、物語
      3.0
      いいね!
      • 始まりは監禁された盲目のお姫様のレイアとその父親。
        そしてレイアを執拗にいじめる侍女のダフネ。
        この3人で展開されていくが、次第にレイアはそこから脱出することに。

        ところどころ感じる違和感は中盤辺りで解消される。
        なぜ監禁されていたかや、父親とダフネの存在に、レイアの正体まで。

        そして終盤は何故こういうことを実行したのかの真相が語られていく。
        この職業であれば論理的に納得できるのが上手いところ。
        >> 続きを読む

        2021/03/21 by オーウェン

    • 1人が本棚登録しています
      ピクニック、その他の短篇

      金井美恵子

      講談社
      カテゴリー:小説、物語
      5.0
      いいね!
      • 金井美恵子の『小春日和』を読んだとき、小説家を生業とするおばが書いたエッセイが作品の合間合間に挟まっていたのですが、そこで書き手であるおばが昔書いた作品として『窓』というのを引用していました。ちょっと気になって調べてみたら、金井美恵子自身が『窓』という作品を書いていることがわかったので、引用もそこからなのか?と気になって読んでみた次第。結論としては、金井美恵子の『窓』からの引用で間違いなかったですが、この短編集自体がものすごい引力が強くて、たまらなかった。なんだこれ!

        『小春日和』は金井美恵子流少女小説ということだったようなのですが、たぶん彼女はこっちの文体のほうが自然なのでしょう。<>を多用した幻想的な文章で、ねちっこいようで妙に乾いていたり、官能的で匂いの描写を具体的にすることで映画のように情景が目の前に広がる感じ。映画は匂いがしないのに。ある空間を思い浮かべるとき、たぶん一番入りやすいのが嗅覚なんでしょう。どこかで読んだような、しかし誰とも違う文章で、完成された印象。アンナ・カヴァンとか長野まゆみあたりが近いかと思いますが、昭和特有の落ち着いた文章のようでもあり、いや、これ、すごいですよ。名文揃いで。こんなに力強く美しい文章はそうそうない、と思う。

        現代のはやりの文章は軽さを持っていて、たぶんネットやスマホの影響もあるのでしょうが、昭和の文体と比べるとやっぱり種類が違うように思います。昭和と明治も文体違いますもんね。戦時中・戦後の書き手は独特だ。金井美恵子の文章はそれに輪をかけて独特だ。五感を刺激される文章なのか、けっこう体力がいる。

        短篇集で、どれも良いのですが、一つ選ぶなら『月』が一番好きです。いやしかし、金井美恵子、すごいな。
        >> 続きを読む

        2017/06/08 by ワルツ

    • 2人が本棚登録しています
      最後の手紙

      リチャード・ポール エヴァンズ

      4.0
      いいね!
      •  来ました、涙。
        メインであるデイヴィットとメアリーアンの物語ではなく、
        脇役のローレンスのエピソードなのですが。

         本書には何通もの手紙がでてきますが、
        ローレンスが娘にあてた手紙はありとあらゆる意味で
        完全な愛のメッセージで心を揺さぶられました。
        彼の人柄と彼の物語は主役である
        デイヴィットとメアリーアンの物語をこえる深みをもっています。
        このエピソードを読めただけでも本書を読んだ甲斐はありました。

         人種差別、親子愛、夢を追うこと、自分を貫くこと、悲しみと向き合うこと、
        など相変わらずテーマは多彩です。
        それでいてそれらがきちんとまとまっています。
        さらに読者をあきさせないストーリー展開。
        小難しい表現や言葉遊びを用いないので、
        まっすぐに入ってくる文章が非常に読みやすかったです。
        1作目からみたら格段に著者の筆力が高まったことを感じさせられます。

         この1冊だけでも十分面白いのですが、
        2・3と読むとよりこの物語の世界に入って行けるでしょう。
        3部作を読み終えた今でも1作目は要るのだろうかと思います。
        2・3を読んだ後 波乱万丈のメアリーアンのその後を知りたければ
        読むという形がオススメかもしれません。
        >> 続きを読む

        2015/02/01 by kengo

    • 1人が本棚登録しています
      花の下にて春死なむ

      北森鴻

      講談社
      カテゴリー:小説、物語
      4.0
      いいね!

      • 「花の下にて春死なむ」は、北森鴻が第52回日本推理作家協会賞の短編および連作短編集部門を受賞し、短編の名手という地位を不動のものとした作品だ。

        商店街の細い路地の突き当たりに、ひっそりと存在するビアバー「香菜里屋」。
        度数の違うビールを四種類揃え、その時の客の気分によって適当な度数のビールが奨められる。

        ヨークシャーテリアが間違って人間になってしまったかのような風貌のマスター・工藤哲也の料理の腕は一級で、大事に通う店として常連たちに愛されている。

        だが、このマスターには、もうひとつ、推理能力に長けているという才能があり、常連客が持ち込む謎を、カウンターの奥にいながらにして解き明かしてしまう。

        つまりこの作品は、"日常の謎派"の安楽椅子探偵ものの逸品なんですね。
        そして、ことさらにトリッキーというわけではないのも、実にいいんですね。

        表題作の「花の下にて春死なむ」は、肺炎にかかって衰弱死した老俳人の隠された人生を、その俳人を愛していたフリーライターが探るというストーリーで、哀感に満ちた解決が、この連作短編集の特質を、良く示していると思う。

        謎解きの行為によってキャラクターを浮かび上がらせるという、良質な本格ミステリの形が、ここには示されていると思いますね。

        >> 続きを読む

        2018/09/13 by dreamer

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      不発弾

      乃南アサ

      講談社
      カテゴリー:小説、物語
      4.0
      いいね!
      • 短編集 
        ゾーとする話  涙の出るいい話  うーんと唸ってしまう話
        いろんなドラマがあって飽きない。
        心理描写の巧みさに引き込まれてしまう・・・

        朝のうちに一気に読んでしまった。   (2010.7.14)
        >> 続きを読む

        2013/01/24 by バカボン

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      繪本シェイクスピア劇場

      安野光雅 , 松岡和子

      講談社
      カテゴリー:洋画
      4.0
      いいね!
      • シェイクスピアの史劇・悲劇・喜劇のすべて、合わせて三十七作品について、それぞれの名場面の絵と、各作品の簡単なあらすじをまとめた絵本。

        以前、ほとんどのシェイクスピアの作品は、小田島訳や福田訳で読んだつもりだったが、この絵本を読んでたら、いくつかまだ読んでない面白そうな作品があって、あらためて興味がそそられた。

        それにしても、シリアスなものも、軽いお笑いも、自由自在に繰り出すシェイクスピアのこの豊饒な世界はいったい何なのだろう。
        文学におけるモーツアルトと言えばいいのだろうか。

        『間違いの喜劇』『ペリクリーズ』『シンベリン』は、まだ読んだことがないし面白そうなので、今度読んでみよう。

        あと、あらためて、シェイクスピアは真っ向から、薔薇戦争の歴史をさまざまな作品を通して描いていることに感心した。

        きっとこの三十七作品は、一見ばらばらで無関係なように見えて、実はイギリスや地中海世界を貫いて、人間というもののあらゆる姿を描いたタペストリーみたいなものだったのだろう。

        昔読んだけれど、『コリオレーナス』と『アテネのタイモン』がまた読みたくなった。
        >> 続きを読む

        2013/04/07 by atsushi

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      都の子

      江國香織

      集英社
      5.0
      いいね! ayumi
      • このエッセイに関してだけ、夏にしか読めないのです。
        夏にしか感じられない 空気や色がちりばめられてる感じがして。 >> 続きを読む

        2012/06/28 by ayumi

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出版年月 - 1998年11月発行,出版の書籍 | 読書ログ - 読書ファンが集まる読書レビューサイト

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