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1999年3月発行の書籍

人気の作品

      クリムゾンの迷宮

      貴志祐介

      角川グループパブリッシング
      カテゴリー:小説、物語
      3.9
      いいね!
      • 周り中見も知らない光景で目覚めた藤木。
        クリムゾンの光景が広がる中で、自身が持つゲーム機に送られる指令。
        他の人間もいることを知る中で、次第にサバイバルゲームと化していく。

        冒頭から舞台が限定されており、全編これサバイバルとなっている。
        その中で食糧だったり武器だったり情報だったりを求めひたすら旅する。

        ゲームブックは実際やったことがあったので、本当にゲーム感覚のような小説を疑似体験できる。
        ラストに一応の真相が出るが、TRUEENDかどうかはゲームをクリアしたとしても得られるのかどうか。
        >> 続きを読む

        2019/03/24 by オーウェン

    • 他14人がレビュー登録、 57人が本棚登録しています
      冷たい密室と博士たち

      森博嗣

      講談社
      カテゴリー:小説、物語
      3.6
      いいね!
      • 全てがFになるシリーズの2作目。
        推理小説としても楽しめるのはもちろん、西之園と犀川先生の会話も楽しめのが特徴的。
        今回はタイトルの通り密室での事件が起こる。まだ読んでいる途中ですが犯人がまだ分からずじまいで毎日続きが気になり読んでいます。
        >> 続きを読む

        2017/11/21 by GLAY

    • 他8人がレビュー登録、 59人が本棚登録しています
      双頭の悪魔

      有栖川有栖

      東京創元社
      カテゴリー:小説、物語
      3.8
      いいね!
      • 双頭の悪魔。有栖川有栖先生の著書。ストーリーが難解で登場人物が多いけれど、最後まで全く飽きることなく楽しめました。こういった文章を書けるのが有栖川有栖先生の凄いところなのでしょうね。 >> 続きを読む

        2018/07/19 by 香菜子

    • 他3人がレビュー登録、 21人が本棚登録しています
      長城のかげ

      宮城谷昌光

      文藝春秋
      カテゴリー:小説、物語
      3.7
      いいね!
      • 5つの短編のうち、「逃げる」は楚の陣営の側からみた項羽が題材。あとの4編は、4人の身近な者の視点で劉邦が語られている。盧綰は幼なじみとして、陸賈と叔孫通は学者として、劉肥は息子の目から見た劉邦を描く。それぞれまったく違った色合いの作品に仕上がっており、ここまで一人の人物を掘り下げて短編にできる作者の力量に驚かされる。特に「石径の果て」の陸賈が印象に残った。 >> 続きを読む

        2015/03/08 by 長元坊

      • コメント 1件
    • 他2人がレビュー登録、 3人が本棚登録しています
      スプ-トニクの恋人

      村上春樹

      講談社
      カテゴリー:小説、物語
      4.5
      いいね!
      • すごく久しぶりに、1日かけて再読。

        やっぱり大好き。

        ノルウェイの森とは全く対照的なこのラスト、久しぶりに読んでも本当に震えるほどの感動があった。

        他の作品でも描かれる「あっち側での果てしない闘争」みたいなものを、すみれちゃんもまた完璧に繰り広げたに違いない。

        今読むと、村上春樹先生本人が言っているように、これでもかというほどの比喩表現は、もはやそれだけで芸術とさえ言える。

        「○○のように?」「○○のように。」とか言うの、好きだけど嫌いな人は嫌いなんだろうなあ。笑
        >> 続きを読む

        2018/01/14 by lafie

      • コメント 2件
    • 他1人がレビュー登録、 7人が本棚登録しています
      死の記憶

      佐藤和彦 , CookThomasH

      文藝春秋
      カテゴリー:小説、物語
      4.0
      いいね! Tukiwami

      • トマス・H・クックの「死の記憶」は、名人芸を見るかのように、まったくうまい。

        主人公は建築士のスティーヴ・ファリス。彼の一人称で物語は進められていく。
        冒頭は、スティーヴが9歳の時の回想だ。
        父親が母と姉と兄を射殺し、そのまま失踪した日のことを彼が思い出すところから、この物語は始まっていく。

        それから35年経って、スティーヴは一人の女性の出現とともに真相を探る旅を開始する。

        なぜ父は家族を殺したのか? 謎はそれだけだが、これがスリリングなのは、家族を殺した後、父が何もせず、2時間家の中で何かを待っていたという、もう一つの謎があるからだ。

        父が待っていたのは、その日遊びに行って帰りが遅くなった自分なのではないかと、冒頭、主人公は思うんですね。
        自分を殺すために父は待っていたのではないかと。

        では、なぜ自分をも殺そうとしたのか?
        何も思い当たることがないので、彼には皆目わからない。
        その謎が重く静かに流れているから、ラストで明らかになる事件の解明が、強く印象に残り続けるのだ。

        シンプルな謎を構成一つで複雑なドラマにしてしまうのが、著者・トマス・H・クックの芸の見事さだが、この本もそうした彼の特徴が十二分に発揮された作品だと思いますね。

        >> 続きを読む

        2019/04/22 by dreamer

    • 他1人がレビュー登録、 3人が本棚登録しています
      今日の芸術 時代を創造するものは誰か

      岡本太郎

      光文社
      4.5
      いいね!
      • 生きることそのものが芸術。生きながらにして、一人ひとりが芸術の才をもち、
        それを表現することで、自分の精神は高められ、更に自由を身につける機会を得る。

        一人ひとりが違うようにその表現は、これまでのものとも、
        その時点のこれからのものとも、新しくなることは自明。
        その新しさを振りかざすことを恐れず、否定され、後には必ずなくなることも恐れず、
        芸術していくことが生きる強さ。

        芸術はいつまでもゆきづまり、拓けてもまたゆきづまるが、
        その”無”に芸術も人生も同じく対峙している。

        この本の読了後は拓けたのか、ゆきづまったのか、わからないが、
        自分というものがはっきりと感じとれるようになる。
        つまりこれは、生き方そのものを説いた本。


        ピカソ:「私は、日ごとにまずく描いていくからこそ救われるんだ」
        >> 続きを読む

        2018/11/11 by Jay

    • 他1人がレビュー登録、 7人が本棚登録しています
      なんだかんだ名探偵

      杉山亮 , 中川大輔

      偕成社
      カテゴリー:小説、物語
      3.7
      いいね!
      • おおぐいコンテストのお寿司にワサビがたくさん入っていてすごくからそう。

        2016/12/26 by Na-chan

    • 6人が本棚登録しています
      見果てぬ夢「明石原人」―考古学者直良信夫の生涯 (角川文庫ソフィア)

      直良 三樹子

      4.0
      いいね!

      • この直良三樹子 著『見果てぬ夢「明石原人」考古学者 直良信夫の生涯』は、「明石原人」の人骨を発見した考古学者、直良信夫の伝記で、著者は直良信夫の娘さんだ。

        著者は、父・信夫が考古学の世界に身を投じ、学者として生き抜く姿を冷静な筆で丹念に描き込んでいると思う。

        だが、何といってもこの作品の白眉は、「明石原人」が学界を揺るがした波紋の歴史と、夢を追い続けた直良信夫の情熱ぶりにあると思う。

        「明石原人」を発掘したものの、学界から理解されなかった直良信夫は、「人類学雑誌」に論文を寄せるものの東京帝国大学の派閥抗争に巻き込まれ、東京大空襲では、苦労して発掘した人骨を消失してしまう。

        絶望の淵に立っている時、二度目の発掘調査が行われたにもかかわらず、調査に加えてもらえず失意の日々を送ることになってしまう。

        そして、昭和58年になって、「明石原人」は再び否定されて学界で論争が再発する。その余波で三度目の発掘調査が行われ、「明石原人」は旧石器時代中期の「旧人」であることで決着がつくことになるのだった。

        そして、昭和60年、明石市より文化功労者として表彰された直良信夫は、娘が代わりに出席した授賞式の後、入院先の病院で静かに息をひきとったという-------。

        読み終えてみて思うのは、「明石原人」という夢を追い続けた直良信夫という人間の熱き思いが、行間から溢れてきて、魂を揺さぶる作品だということだ。


        >> 続きを読む

        2018/03/10 by dreamer

    • 1人が本棚登録しています
      「分かりやすい表現」の技術 意図を正しく伝えるための16のル-ル

      藤沢晃治

      講談社
      カテゴリー:経営管理
      2.5
      いいね!
      • 「分かりやすい説明の技術」の実践編みたいです。

        「分かる」ということを『情報の定着』と定義して、理解しやすいように解説されています。

        また、「悪い事例」と「良い事例」を図解で示しているため、視覚的にイメージしやすいです。

        資料作成時などに参考になると思います。
        >> 続きを読む

        2016/02/13 by sakura30

    • 3人が本棚登録しています
      マカオ発楽園行き 香港・マカオ・台北物語

      林巧

      講談社
      カテゴリー:アジア
      3.0
      いいね!
      • 香港、マカオ、台湾。それぞれの生活。

        台湾を含めたのが敗因。

        隣接している香港/マカオ。これに台湾が加わったところで軸がぶれたように思う。

        印象的なエピソードは、むしろ台湾に多かったため、台湾編で1冊。香港/マカオ編で1冊。
        または、本作品に韓国やシンガポールなどを加え、台湾の孤立感をなくした1冊。
        いずれかにすることで、ちぐはぐ感を一掃できたと思うと惜しい。

        内容は現地での生活。または旅行記。
        著者の実体験なのだろうが、香港/マカオでは、かなりハイソな話が多いのに対し、台湾では一点して、ガラの悪い人々のガラの悪い話が多い。
        面白いもので、お上品な話よりも、ガラの悪い話の方が圧倒的に興味深い。

        長くヨーロッパ支配の元に有り、西洋文明の影響が色濃い香港/マカオと台湾では確かに違いは有るのだろうが、これほどの落差は有ろうはずもなく、各国での著者の交友関係や行動結果が異なっていたためと考えるのが普通で有ろう。

        類似の作品と比較して、とくに抜きん出るものは見当たらない。
        >> 続きを読む

        2012/03/16 by ice

      • コメント 1件
    • 1人が本棚登録しています
      ラブひな(1) (講談社コミックス)

      赤松 健

      5.0
      いいね!
      • 幼い頃に砂場での約束を果たすために主人公が東京に来るところから物語は始まります。
        だけど、突然女子寮の管理人となり、唯一の男である主人公と砂場の子とその他もろもろが織りなすラブコメディ、って感じだったかな?

        読んだのはずいぶんと前で、記憶も朧げですが、結構ハマっていたと思います。単行本は買っていたし、読んでいて楽しかった思い出があるので良い懐かしさを感じます。

        自分と同じ年代の人なら名前だけでも聞いたことある人が多いのでは?アニメ化もしたし、評判は良かったしね。周囲の友達も読んでいたし。
        >> 続きを読む

        2015/05/20 by おねぱん

      • コメント 4件
    • 1人が本棚登録しています
      ONE PIECE 巻七 クソジジイ

      尾田栄一郎

      集英社
      カテゴリー:漫画、挿絵、童画
      4.5
      いいね!
      • ONE PIECE 第7/67巻(未完結)

        クリーク海賊艦隊に襲撃された船上レストラン。

        なんと言っても、サンジと赫足のゼフのエピソード。魂で結びついた男ってやっぱりカッコイイ。

        クリーク海賊団から、まずは鉄壁のパールが攻撃を仕掛けて来る。

        海賊だけに、個人の戦闘ではなく、集団でうわーっと攻めて来る戦術をいかにも取りそうなので、正直、違和感満載だが、無傷で船を奪うためという理由で納得するようにしよう。

        今回は、サンジが飯を振舞った男が、実は鬼人の異名を取るクリーク海賊艦隊、戦闘総隊長のギンで有ったとか、クリークがまさかの毒ガス兵器を使用するとか、サプライズ要素は幾つも有ったけれど、サンジと赫足のゼフのエピソードの前に全てが霞んだ。

        既に彼らの間には何か有ることが匂わされていたために、想像していた部分が有ったのだが、想定を超えるレベルだったのが心地よかった。

        他に印象的だったのは、サンジとゼフが蹴り技でしか戦わない理由。
        彼らが料理人で有ることを考えれば、想像がつく理由では有るが、なかなかこれもカッコイイ。

        さすがにルフィもブチ切れたと思うので、次回は血祭りに上げられるクリークを楽しみにしよう♪
        >> 続きを読む

        2012/10/29 by ice

      • コメント 2件
    • 4人が本棚登録しています
      勤め人ここが心得違い

      山口瞳

      小学館
      4.0
      いいね!
      • 社会に出る若者世代に向けた、裏も表も含めた社会人心得。

        優しさと厳しさのバランスが絶妙で、若者に薦められる。

        著者が様々な媒体に発表した作品を、集約再構成したもの。

        長くても数ページという短いものばかりだが、小さいフォントで表現されている比較的長めのものよりも、見開き1~2ページで表現されている詩のような作品がなかなか良い。

        仕事に取り組む姿勢や、社会人としてのお酒との付き合い方。
        様々な分野にわたるストレートなメッセージが届く。

        自身の過去を振り返って、ふと感じたのだが、これらのメッセージは、本というメディアを経由して届くことで影響力を強めているかもしれない。

        この手の人生訓的な話は、面と向かって話を聞く形ではなかなか素直に受け入れ難い。

        理由は、若者世代からしたら、うるさい親父的な視点で捉えられそうな年代とのジェネレーションギャップも有るだろうし、利害関係も有るだろう。

        そして何より、双方の日常の振る舞いが見えることで、「あなたから生き方を指導されたくない」とか「お前こそ酒に気をつけろ」などという、反発が大きいのではないかと思う。

        人生訓などというと堅苦しいが、決して読みづらい本ではない。

        若者世代は是非黙って読んでおいた方が良い。
        >> 続きを読む

        2011/08/04 by ice

    • 1人が本棚登録しています
      『吾輩は猫である』殺人事件

      奥泉光

      新潮社
      カテゴリー:小説、物語
      5.0
      いいね! Tukiwami
      •  伯爵、虎君、将軍と、当たらずとも遠からずの推理により、様々なことが明らかになっていく!
         そして最後にホームズがまとめてくれる、と思ったら……???
         色々な事件が発生し、慌ただしく駆け足でラストに突入。
          
         告白しますが、私は理解力・読解力は良くありません。
         泡坂妻夫『しあわせの書』の仕掛けも、アマゾンカスタマーレビューを読んでようやく気付いたし、
          
        ■[日々の冒険]しあわせの書 読者に挑戦!の本(ネタばらし注意!)
          http://d.hatena.ne.jp/nazegaku/20140110/p1
          
         乾くるみ『イニシエーション・ラブ』も、一体何がすごいのかと仕掛けに気付かず、ネットで検索してネタバレサイトを発見し、ようやく理解できたのでした。
          
        ■[日々の冒険]イニシエーション・ラブ 分からなかった
          http://d.hatena.ne.jp/nazegaku/20140224/p1
            
         だから本書でも、誰かネタバレ解説を書かれてるかと検索したのですが、現時点で発見できず。
         本書の単行本発行時・文庫化の時点ではツイッターはおろかブログも普及していなかったので、出版時の感想ラッシュ現象がないのは分かりますが、現代日本を代表する作家なのに、意外と言及が少ないように思います。
         アマゾンカスタマーレビューですら、奥泉光さんのレビュー数は全体的に少ないように思います。
        (現時点で『シューマンの指』のみ、突出して多い)
            
         そういえば本書も、よく分からないので突っ込んだ感想が書きにくい気がします。
         まず分厚さと文字数の多さで2割が脱落、途中で半数が脱落、読了した8割程度がようやく有耶無耶に敬して遠ざけたような感想を書いてるような。
         SF的にもミステリー的にも素晴らしい作品なので、細部にこだわって徹底的に論じるに値すると思うのですが。
           

        OLDIES 三丁目のブログ
        ■[名作文学]灰猫ホームズの推理競争 「吾輩は猫である」殺人事件
          http://d.hatena.ne.jp/nazegaku/20150617/p1
           ↑ネタバレなしの感想です
        少年少女・ネタバレ談話室(ネタばらし注意!)
        『「吾輩は猫である」殺人事件』(奥泉光)ネタバレ検討会
          http://sfclub.sblo.jp/article/142598831.html
           ↑ネタバレ全開で、疑問点を挙げてみました。ご意見ご感想お待ちしております。
        >> 続きを読む

        2015/06/20 by 荒馬紹介

      • コメント 3件
    • 2人が本棚登録しています
      老兵に手を出すな

      赤川次郎

      新潮社
      カテゴリー:小説、物語
      3.0
      いいね!
      • 1億円。宝くじで当たったらどうしよう~♪
        なんて妄想を抱いたことがある人はたくさんいらっしゃるでしょう。
        でも1億円人にあげるならどう使ってもらいたいか?
        そんな想像をしたことがある人は少ないのでは?

        赤川次郎は暇つぶしの王者です。
        10数年ぶりに読んだかもしれない赤川さん。
        作者もみずにその辺にあった本を手に取ってみたのですが
        最初の数ページだけ、と思ったのですが読みやすくてあっという間に読めそうだったので、一応読了してみました。

        読書の目的はいろいろありますが、「暇つぶし」というのも立派な目的ではあります。はい。
        ちょっとした空き時間、待ち合わせや移動の列車の中など気楽に手にできておもしろい本。というご希望なら赤川さんはハズレなしでしょう。

        身寄りのない超お金持ちの老人が気まぐれで思いついた面白い遊び。
        それが赤の他人に1億円をぽんと渡してその人生に引き起こされるさまざまな事件や人間関係や感情の変化を覗き見することでした。
        もたらされるのは幸か不幸か?!

        でもね。赤川さんですから、不幸のドツボに落ちるような話は書きません。
        だからこそ暇つぶしにいいんです。気楽に読み終えられて笑えてちょっと暖かい。
        そこが私には物足りない部分が残るのも正直なところ。
        甘いよ。ありえないよ。その展開おかしいでしょう。
        そんなバカな話があるか?!
        こういうシビアな読書好きは赤川さん向きではありません。

        といいつつ私は過去かなりの冊数、彼の作品を読んできました。
        小説としては大したことないよね~。ストーリーもすぐに忘れちゃうしさ~。なんて愚痴りつつ。

        赤川次郎はうまい小説家なんです。

        今回、短編集なのでそれがはっきりわかります。
        起承転結がしっかりあって、抜群に面白くつながっていく快感。
        キャラクターに嫌みがなく善悪も分かりやすい。

        『青春の決算』を例にとってみます。
        (ちょっとネタバレします。多作の赤川次郎の短編を記憶にとどめられるすごい方がそうそういるとは思えませんので。
        ただし本作をすぐに読む予定の方は読まないようにね。)

        起…ガンで余命1年を宣告された母が病院で意識を失う
        承…翌朝、なんと母が(中身だけ)高校生になってしまった。
          学校へ行こうと大慌ての母と止めようとする娘
        転…田ノ倉の運転する宮島の乗った車が母と接触
          事情を聴き一億円を提供。
          高校の卒業式の打ち上げパーティーを再現する一大イベントが実行される
        結…母、元に戻って余命を父と精いっぱい安楽に過ごすことに

        読んでいるときの心地よさを何よりも考えている作家なのかもしれませんね。
        それは赤川さんの音楽好きと関係があるかもしれません。
        本のページをたどっているときは、外のことを忘れて文章に心をゆだねてリラックスする。
        暴力も犯罪も死もここでは現実味をはぎ取られ、ストーリーのアクセントでしかありません。


        この作品はどうやらシリーズの2作目らしいです。
        1億円プレゼントの最初のきっかけは1作目で読む必要があります。
        この短編集ではもう1億円あげるのが「当たり前」の前提条件で出てくるので、はじめは何のこっちゃ?と思いました。

        (目次)
        『不幸、買います』
          笑顔が貼りついてしまった男の悲喜劇。お得意のドタバタ
        『老兵に手を出すな』
          刑期を終え出所したベテランの泥棒の元に忍び寄る危機
        『崩壊家族』
          独居の老女が倒れた。母にひとかどの財産があるとわかった子どもらは?
        『見開きの町』
          ド田舎の東西ベルリンに生まれたロミオとジュリエット
        『青春の決算』
          余命1年宣告を受けた母の奇行の裏に隠された真実

        現在は『不幸買います』のタイトルに改題され、文庫ででています!
        >> 続きを読む

        2017/11/21 by 月うさぎ

      • コメント 4件
    • 2人が本棚登録しています
      旅をする木

      星野道夫

      文藝春秋
      カテゴリー:北アメリカ
      5.0
      いいね! Mango
      • 存命中から星野氏の写真展は見に行った事があったが、その著書を読むのは初めて。
        読み始めた途端、アラスカの広大な景色が目の前に広がりだした。青白い氷河、ヒリヒリとしたマイナス40度の空気、天空を揺らすオーロラ、何百頭というヌーの大群、無音の世界。

        スケールの違う極地で語られる言葉は、詩人のようであり、哲学者のようである。
        アラスカでの厳しい生活は、温々と暮らす私達にはリアルでは無いのに、逆に何か贅沢なものを手放している気がしてくる。
        なぜ人は厳しい環境に晒されるほど、「生きる」実感を得られるのだろう。

        「寒いことが、人の気持ちを暖めるんだ。離れていることが、人と人を近づけるんだ。」
        北国に暮らす自分には、改めてじんわりと心に響いた。
        >> 続きを読む

        2015/12/31 by FUKUchan

    • 11人が本棚登録しています
      鳴風荘事件 長編推理小説

      綾辻行人

      光文社
      カテゴリー:小説、物語
      3.0
      いいね!
      • 5人の友人たちが埋めたタイムカプセル。
        集まった鳴風荘で10年ぶりに掘り返そうとするが、その夜に殺人事件が。
        それは6年前のある事件に関連したものだった。

        殺人方程式で登場した明日香井兄弟の続編。
        推理前に読者への挑戦もついている意欲作。

        犯人当ては勿論だが、いかに殺人を成し得たかのトリックもその局面で次々と変わる。
        ある条件下の人間のみ可能であるという推理から、二転三転する経緯は見所。

        確かにこの犯人は当てることは出来るが、トリックの細かい部分まで見抜くことは難しい。
        特になぜ死体の髪を切ったかという謎も含めて。
        >> 続きを読む

        2018/04/17 by オーウェン

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      能登島 黄金屋敷の殺人 (光文社文庫)

      吉村 達也

      3.0
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      • 最初の氷室想介と誘拐犯との駆け引きは、非常にスリルがありました。一家7人首斬り殺人との関係も含め、どう展開していくのか楽しみでした。しかし、中盤から後半に入って、若き資産家未亡人・桜井淳美に思いを寄せる元銀行員の星野陸人の存在感が希薄になってしまったことと、犯人が早い段階である程度判明してしまい、尻すぼみになった感が強く、全体として物足りなかったです。 >> 続きを読む

        2017/05/06 by yano

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      MATLABによる制御工学

      足立修一

      (学)東京電機大学出版局
      カテゴリー:情報工学
      4.0
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      • 制御工学を学び始めた頃、二冊目に読んだ本。

        この本、単体では分かりにくい所もあるが、他の入門書と併せて読むには良いと思う。

        タイトルにMATLABと入っているが、持っていなくても読み進められる。


        今でも後輩への学習指導用に使用中。
        >> 続きを読む

        2016/02/19 by ken20co2

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