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2000年7月発行の書籍

人気の作品

      朱色の研究

      有栖川有栖

      角川グループパブリッシング
      カテゴリー:小説、物語
      3.4
      いいね!

      • 臨床犯罪学者の火村は、教え子の貴島朱美から未解決の殺人事件の調査を依頼される。

        それを承諾して間もなく、火村が泊まっていた友人の推理作家・有栖川有栖の部屋に不審な電話がかかってくる。

        指示に従い二人がある一室を訪れると、浴室に死体が転がっていた。
        現場は、朱美の従兄が住むマンション。
        浮かび上がった容疑者は、問題の一室にいたのは認めたものの、何も見なかったと主張する。

        事件が解決せぬまま、二年前に殺人があった周参見に関係者が集まる。
        その被害者は、殴打されたうえ、石を落とされて二度殺された不可解な状況で発見されたのだ。

        過去の放火事件以来、朱美はオレンジ色恐怖症になっている。
        また、夕焼けの風景を好むカメラマン、太陽信仰に関する蘊蓄など、タイトル通りこの作品は、朱色で染められている。

        しかし、有栖川有栖の作品の場合、綾辻行人や京極夏彦などのようにイメージの積み重ねが、本格ミステリとしての骨格を脅かすほど過剰になることはない。

        イメージはあくまで要素として冷静に作中に組み込まれ、スタイリッシュな印象を残すのが特徴だ。
        この作品も、事件に名探偵なる存在が介入するがゆえの、クイーン的問題を扱った皮肉な展開が要であると思う。

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        2019/04/13 by dreamer

    • 他3人がレビュー登録、 13人が本棚登録しています
      ブラック・エンジェルズ

      平松伸二

      集英社
      カテゴリー:漫画、挿絵、童画
      4.5
      いいね!
      • ブラック・エンジェルズ 第1/全12巻

        少年ジャンプ連載時から大好きだった「現代の仕事人」黒い天使(ブラックエンジェルズ)。

        自転車で各地を放浪しながら、過去に事故で人を殺めてしまった男に、あの手この手で再犯を仕向け、逮捕実績をあげようとする悪徳刑事など、警察や法律では裁ききれない悪党を殺害していく青年、雪藤が主人公。

        鋭く尖らせた自転車の車輪のスポークをサクっと抜いて、でターゲットの首筋をブスッと一突きと言う彼の手口は、まさに、「現代の仕事人」と言えるのではないかと思う。

        頭以外は全身タイツと言って良いような黒装束は、一歩間違うとモジモジくん化さえ懸念されるラインなのだが、スイッチが入った状態の彼が漂わせる殺気により、むしろ死の装束と言った雰囲気を醸し出している。

        ブラック・エンジェルズと複数形になっている通り、雪藤以外にも仕事人はいるのだが、1巻では彼以外が登場しなかった。
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        2015/08/01 by ice

      • コメント 3件
    • 他1人がレビュー登録、 2人が本棚登録しています
      神々の山嶺(上) 集英社文庫

      夢枕獏

      集英社
      カテゴリー:小説、物語
      4.7
      いいね!
      • 家にあったのに手を出していなかったのですが、最近になって読みました。
        面白いです。授業中にちらちらと見てしまうくらい、衝撃的な作品でした。カトマンドゥの空気感と、危険で、美しい、ヒマラヤ山脈。
        登山をやってみたくなりました。
        夢枕獏さんの作品はあまり得意じゃなかったけど、これは、すごくおもしろかったです。
        >> 続きを読む

        2016/03/26 by 文子。

      • コメント 2件
    • 他1人がレビュー登録、 13人が本棚登録しています
      魔球をつくる 究極の変化球を求めて

      姫野龍太郎

      岩波書店
      カテゴリー:球技
      3.0
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      • ひとつだけ変化球が投げられるようになるなら、縦に大きく割れるカーブがいい。ちょっと前の桑田とか今中とか星野、今なら岸みたいな。大きく曲がってど真ん中に決まると気持ち良さそう。 >> 続きを読む

        2013/06/15 by freaks004

      • コメント 4件
    • 1人が本棚登録しています
      風にのってきたメアリー・ポピンズ

      林容吉 , TraversPamela L

      岩波書店
      カテゴリー:小説、物語
      3.5
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      • イギリスの有名な児童文学、おしゃまで不思議なツンデレ(ツン成分90%)家庭教師、メアリー・ポピンズ姐さんシリーズの一作目。

        風の強い日にインコの頭の形の持ち手の傘にぶら下がってバンクス家にメアリー・ポピンズがやってくる所から始まり、バンクス家の子供たちを魅了し、日々起こる些細なイベントを想像力で魅力的かつ愉快なものとし、最後は風向きが変わったからと言ってやはり傘にぶら下がって去って行きます。

        外出日の街角の絵描きの絵に引き込まれてく話や笑いガスの悲しい事を考えるまで空中に浮かび続けて、床に下りてこれない話が結構好きですね。子供心の好奇心や想像する力、何でも知ろうとする習性や思いやりといったものを上手く表現していて、これは子供の頃に読んだら引き込まれただろうなぁと思います。特にメアリー・ポピンズの想像力の表現と利用の仕方と子供の制御の仕方が秀逸です。

        想像力と言えば、今劇場で公開している「風立ちぬ」でもやはり設計者の並々ならぬ想像力を表現していますね。設計には、やはり、想像力が必要なのではないでしょうか。多少子供っぽい?むしろそのぐらいが物を考えるのにちょうどいい。最近、そう思います。

        さて、この作品、実はディズニーで実写映画化されていまして、こちらもその昔観た思えがあります。

        ところで、この本の表現で今でも時々使う表現が一つありまして・・・。人間生きていると朝からなんかうまくいかない、機嫌が悪い日なんてのが時々はありますよね。そういう時は、「今朝はベッドの悪い方の側から起きたんですよ。」と言い訳することがあります。職場の複合機の調子が悪い時にも同じ事言いますけど・・・。

        本作は挿絵も含めてイギリスの正統派児童文学です。とても秀逸な出来だと思います。

        小学校低学年ぐらいのお子さんをお持ちの方にお勧めです。
        >> 続きを読む

        2013/07/21 by Shimada

      • コメント 6件
    • 3人が本棚登録しています
      快適睡眠のすすめ

      堀忠雄

      岩波書店
      カテゴリー:基礎医学
      4.0
      いいね!

      • 岩波新書から出ている堀忠雄の「快適睡眠のすすめ」という本が、本棚の奥にあったので、読んでみました。

        この本は、ひと言で言えば、日本人の不眠不休という「美徳」をガツンと張り倒す、そんな本です。

        品のよい学者の文章だが、本当は凄いことが書かれている。
        不眠をかこつ人はもちろん、安眠できているという人たちも、耳を傾けてよいと思う。

        まず、データを揃えての「睡眠問題」の現状だ。そうであろうと感じてはいたが、日本人の睡眠時間は、世界的にも際立って短いという。
        二十歳から五十九歳までの男女の平均睡眠時間は、一日あたり七時間三十三分。
        例えば、イギリス人は八時間三十一分寝ているから、一時間も違う。

        しかし、日本人は、もともと世界一の「短眠民族」であったのではない。
        1960年の調査では、平均して八時間十三分寝ている。今の欧米並みだ。

        ところが「とほうもない速さで夜型化が進行し、大人も子どももすべてを巻き込んだ国民的規模で、夜ふかしが日常化している」。
        これは世界にも類がない現象であるが、それを危ぶむ声が起こらない---というのが、著者の問題意識だ。

        しかも、その眠りがはなはだ貧しい。寝つきが悪く、眠っても「中途覚醒」があり、熟睡感を持てないタイプを不眠型と言うそうだが、高校生から社会人まで、どの年齢層にも不眠型が実に多い。

        では、どうすればよいのか? そこで著者が唱えるのが、シエスタすなわち昼寝だ。
        実は著者及び著者の周囲のグループは、長年にわたって昼寝を研究してきた。そして、その成果は高い。

        例えば、高齢者の生活指導では、特に睡眠に問題がある時、それまで決まって強調されてきたのが「昼寝の禁止と日中生活の充実」であった。
        著者たちの研究によってそれが逆転した。健康で暮らしに意欲的な老人ほど、適度な昼寝をとっていることが明らかになったのだ。

        著者によれば、昼寝の効用は企業などでも認められはじめ、首都圏の高層ビル街でも、世間体を考えて、こっそりと昼寝をさせる事業所などが増えてきたということだ。

        不眠不休で頑張るというのが、私たちの美徳の一つである。
        この美徳を、地道な研究で、ガツンと張り倒す、凄いことではないか。

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        2018/12/29 by dreamer

    • 2人が本棚登録しています
      アーサー王物語

      佐竹美保 , KnowlesJames , 金原瑞人

      偕成社
      カテゴリー:小説、物語
      4.0
      いいね!
      • アーサー王伝説について書かれた物語を読んでみたいと思い探していたときに出合った本です。

        スケールの大きなアーサー王の遠征あり(アーサー王がローマ帝国を征服していたとは知りませんでした)、騎士たちの冒険行とロマンスあり、聖杯探求の神秘的なエピソードありでとても魅力的なお話でした。

        キリスト教徒の物語なのですけど、魔術士、巨人、神秘的な現象等、非常に異教的なモチーフが多く取り込まれており、それがこの伝説に独特の雰囲気を与えている気がしました。

        挿絵もこの神秘的な伝説の雰囲気に合った作風で、物語をさらに素晴らしいものにしています。
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        2018/01/14 by くにやん

    • 1人が本棚登録しています
      八月の降霊会

      若竹七海

      角川グループパブリッシング
      カテゴリー:小説、物語
      4.0
      いいね!
      • 降霊会なるイベントに招待されたメンバーそれぞれの隠された関係をベースとしたホラー

        降霊という儀式を、様々な局面で有効な舞台道具として利用した力作。

        非日常的な儀式の中で明かされる、極めて人間的な所業とのコントラストが際立っている。
        446ページのボリュームながら、要所に配置される大きな場面転換により
        飽きることが無く読み進めることが出来た。

        現実では起こりえないホラー的な展開が随所に挟まれている関係で、かなり評価が割れると思うが、斬新かつ意欲的な作品で有ることは間違い無い。

        本作品の結末はホラー全般に対する自身の許容度を計る指標になる気がした。
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        2011/01/28 by ice

    • 1人が本棚登録しています
      キノの旅 The beautiful world (電撃文庫 し 8-1)

      時雨沢恵一

      1.0
      いいね!
      •  こういうタイプの作品は私に向いてなかったからか、上手く伝えたいことを汲み取れなかった。
         深みがあるように見えるものの、表面より先へ掘り下げることができず、著者の趣味で執筆されているような文面が延々と続いていた。
         そこは自由なので、責めたいとは思わないが、もう少し読者の立場で書いて欲しいと思った。
         うーん...それとも単に私の趣味と合わなかっただけなのか...?

         曖昧な文面でも構わないが、読者の心の中である程度しっかりとした形が出来上がるような内容でないと、一瞬の「快感」で終わってしまい、それ以上の物を生み出せない感じがした。
        >> 続きを読む

        2017/10/25 by deco

    • 2人が本棚登録しています
      ~怪~あやし

      宮部みゆき

      角川グループパブリッシング
      カテゴリー:小説、物語
      4.0
      いいね!
      • 宮部さんの書く怪談(これホラーなのかな?)は、ただ怖い、気味が悪い、だけじゃなく
        人情話になってるところがいい。

        9つある短篇の中で好きなのは次の2つ。
        「安達家の鬼」・・・この鬼は怖いというよりちょっと切ない。
        「女の首」・・・女の執念深さに背筋がゾッとしたけど、カボチャにはほっとした。いい話。


        幽霊や鬼、霊魂なんてのはよく分からなくて何となく怖い感じをもってしまうが、

        でも本当にこわいのは、

        この世の人間の 怒り、欲深さ、執着心、思い上がり、無智… 

        なんじゃないかと私は思います。



        さすが宮部さん、読ませます。
        >> 続きを読む

        2013/01/10 by バカボン

      • コメント 3件
    • 3人が本棚登録しています
      ぼくは静かに揺れ動く (Book plus)

      ハニフ クレイシ

      5.0
      いいね!

      • 今回読了したのは、ハニフ・クレイシの「ぼくは静かに揺れ動く」。

        この小説は、超リアリズムといってもいい作品ですが、プロットはいたってシンプルです。
        知り合って十年、一緒に暮らして六年になる妻と幼い息子二人を後に残し、家を出て行こうとしている男のたった一日の様子を描いた話なのだ。

        他の愛人のもとに走ろうとしているわけではない。
        確かに何度も浮気はしているけれど、家を出る理由はそれではないのだ。
        もっと、説明しがたい何か-----。

        それは、誰もが抱えている自分という人間の"存在理由"に根ざしている。
        「このままでいいんだろうか」「どうして自分は今、此処にいなければならないのか」等々-----。

        そんなエゴイスティックな理由で結婚生活から逃げ出すなんてと、最初は思ったのですが、しかし、胸に手を当てて、よく考えてみると、自分はそんな我儘な不安を一度も覚えたことがないのか?
        いや、ないはずがないと-----。

        この小説は、そんな誰もが根源的に抱えているエゴを、徹底して突き詰めている作品なんですね。
        主人公の内面にうつろう様々な思いに深くうなずけてしまうのは、そのためなのだと思う。

        もうひとつ、いずれは誰もが通らなければならない失望をも、この小説は赤裸々なまでに描いているんですね。
        それは、例えてみれば、自分が「ライ麦畑でつかまえて」に登場する大人になってしまったと思う瞬間の哀しみなのかもしれない。

        中年の危機を描いた小説だと、単純に言い切ることもできるかもしれないけれど、主人公の率直な逡巡と、今後何の変化も訪れないかもしれない先行きの見えかかった人生に対する、漠然とした不安や恐怖に、私自身は深い共感を覚えてしまう。

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        2018/06/07 by dreamer

    • 1人が本棚登録しています
      麦の海に沈む果実

      恩田陸

      講談社
      カテゴリー:小説、物語
      3.0
      いいね!
      • とある2月の末日、主人公が転校する際にカバンを失い、それを取り戻すまでの物語。
        校の言い伝えでは、2月に入学する者は学校に災いをもたらすことになっているという…。
        その主人公の入学をきっかけに、学園内では不思議な事件や事故・殺人が次々に起こる。
        そして主人公は…。

        ↑という話。
        途中まではミステリータッチでぐいぐい引き込まれたが、最後のあの展開はないでしょーって感じ。
        知らないのは主人公だけで、あとの仲間は全てを知っていて、それでも真剣に謎解きに付き合っていたってこと?
        とんだ茶番劇に付き合わされた気持ち。

        でも湿原の中に浮かぶ学園の情景とか、広大な学園内にある中庭や図書館の描写とかが、ファンタジー小説を読んでいるような気持ちになれて好き。
        言葉が美しい。
        >> 続きを読む

        2013/01/31 by Magic_Hour

      • コメント 5件
    • 2人が本棚登録しています
      アジア的生活

      浜なつ子

      講談社
      3.0
      いいね!
      • 著者等身大の目線からの歴訪するアジア諸国のレポート。

        アジア諸国のゆったりとした時の流れだけでなく現地にハマる日本人の考察が特徴的。

        著者が実際にアジアで過ごした場面をつないでいくことで、各国庶民の国民性がはっきりと際立って表現されている。

        バブルが弾けた後、東南アジア諸国に逃げ込んだ人々も多数おり、決して裕福な状態でなくても、コミュニティに受け入れる懐の深さがアジアには有る。

        素朴な田舎の人々と、無駄に攻撃的とも思える都市に住む人々の違いなどについては、実感として頷ける部分が大きく、生活の便利さと心の豊かさの関係の再認識を迫られる。

        日本という国を愛しつつもアジア諸国に望郷の念を抱いてしまう理由に少し思い当たった。
        >> 続きを読む

        2011/04/04 by ice

    • 1人が本棚登録しています
      ウランバ-ナの森

      奥田英朗

      講談社
      カテゴリー:小説、物語
      4.0
      いいね! Tsukiusagi
      • 奥田さんのデビュー作です。
        なんとなーくSキングっぽい感じがしました。

        2013/09/21 by ata-chu

      • コメント 1件
    • 7人が本棚登録しています
      「Y」の悲劇

      有栖川有栖

      講談社
      カテゴリー:小説、物語
      2.0
      いいね!
      • エラリー・クイーンの同名の傑作に、新進気鋭の作家4人が挑戦する!
        短編4作はどれも「Y」に関連するダイイングメッセージが主たる謎になっており、その他にも読む人が読んだらクスリとなる細かいパロディも散りばめられている。

        4人中2人が好みの作家だったので、手に取った一冊。
        しかし、まあ、これがひどい。

        そもそも日本が舞台の作品で「Y」をダイイングメッセージに盛り込む、というところから無理がある。
        これは作家でなく、企画した人間が悪い。


        辛うじて読むに堪える内容となっているのは、有栖川有栖氏の作品のみ。
        >> 続きを読む

        2012/02/12 by po1415

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    • 3人が本棚登録しています
      島田荘司読本

      島田荘司

      講談社
      カテゴリー:作品集
      3.0
      いいね!
      • 島田氏自身によるファンサービス。

        全著作ガイドや書き下ろし小説などファンには堪らない趣向。

        正確にはカウントしていないものの、体感的にはかなりの数の島田氏作品に触れて来たつもりだったが、著作ガイドと付き合わせると、まだまだ未読の作品が多く、まずは安心した。

        書き下ろし小説については、面白い/つまらないで批評するような内容ではなく、戦争の悲劇と個人の葛藤という重いテーマを扱う重厚なものとなっている。

        また島田氏が語る小説観みたいなものが随所に織り込まれ、島田ワールドが、いかに緻密に組み上げられた論理で形成されているかを驚きを持って認識した。

        著作ガイドはネタバレが無いように配慮されているようだったが、念のため、未読作品に関しては読み飛ばした。

        ノンフィクション作品については、未だ1冊も読んでいないようなので、機会が有れば意識して手に取ろうと思う。

        プロの小説家としての妥協の無さが潔い。
        >> 続きを読む

        2011/12/01 by ice

    • 2人が本棚登録しています
      玄い女神 建築探偵桜井京介の事件簿

      篠田真由美

      講談社
      カテゴリー:小説、物語
      4.0
      いいね!
      • 旅先のインドで起きた不可解な死。10年がたち、当時の仲間たちが集められ真相解明が行われるが――。

        建築探偵シリーズ第2弾です。
        ほぼ毎回館が登場するシリーズですが、この作品は「館モノ」という印象はちょっと薄かったです。

        今回、京介と蒼は明治時代に建てられた館を移築したという触れ込みの館へ赴きます。

        過去と現在、両方の事件が交わっていく様には思わず引き込まれてしまいました。
        ラストは若干思い話でしたが、面白かったです。

        【http://futekikansou.blog.shinobi.jp/Entry/149/】
        に感想をアップしています(2010年9月のものです)。
        >> 続きを読む

        2014/01/18 by hrg_knm

      • コメント 4件
    • 1人が本棚登録しています
      エリートヤンキー三郎

      阿部秀司

      講談社
      カテゴリー:漫画、挿絵、童画
      5.0
      いいね!
      • ヤクザの頭の息子であり、極悪な兄2人を持ち、不良だらけの高校に通う、それに反してごく普通?の高校生の三郎。ヤンキーギャグ漫画です。すごく面白いです。
        仲間たちの個性が濃く、毎回暴走しています。

        不良とは無縁なそうな主人公ですが極悪な面を…

        まあ一度読んでみることをお勧めします。
        >> 続きを読む

        2013/08/07 by BlueBull

      • コメント 6件
    • 3人が本棚登録しています
      ブラック・エンジェルズ

      平松伸二

      集英社
      カテゴリー:漫画、挿絵、童画
      4.0
      いいね!
      • ブラック・エンジェルズ 第2/全12巻

        この巻は全編、松田鏡二の登場からブラックエンジェルズ入りが描かれる。
        関連シリーズで主役を務めるほど人気の彼の登場が素直に嬉しい。

        父親をヤクザに殺されて刑事になるも、ヤクザと内通している上司にハメられて免職に。

        刑事時代は空手の達人としてヤクザにも恐れられる存在だった彼だが、警察権力の後ろ盾を失った今、数を頼んで暴力を振るうヤクザには無力で有った。

        子分たちに刺され、そのまま親分に対しての報復に向かった松田だが、拳銃による応戦で返り討ちとなる。
        松田へのトドメの弾丸が発射される、その瞬間、雪藤のスポークが組長の脳天から突き刺さる。

        太陽に吠えろの名シーン、殉職の際に腹部を押さえ血塗れになった自分の両手を見て、「なんじゃこりゃー!」と叫ぶシーンが、が再現されていることからも、彼のモデルはあの松田優作。

        松田優作ファンとしては、こんなところも嬉しく感じる。
        >> 続きを読む

        2015/08/19 by ice

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    • 1人が本棚登録しています
      美女 (集英社文庫)

      連城 三紀彦

      4.0
      いいね!
      • 八篇からなる短篇集。
        すべてが愛情絡みで起きている話。

        連城作品は、いつもどれもが艶っぽい。
        そんな表記は全くないのに、寝乱れてとか、額にかかる乱れ髪とか、そういった気怠さの残るような女の色香が感じられる。
        子供が読むのは早い。大人じゃないと、この世界はわからない。そういう感じ。
        かと言ってエロ下品ではない。

        「戻り川心中」のときは、時代設定が大正の頃なので、時代の暗さが手伝って一層淫靡な世界だったが、今作は特に時代設定のわかる表記はないので定かではないが、現代の設定だと思う。
        文章の流麗さで言えば、断然「戻り川心中」が上だが、具体的にこの文章がというものではなく、全体的に綺麗な文章だと感じられる。

        いくつか簡単に紹介する。

        「夜光の唇」
        美容整形外科医の藤木のところに、決して醜いとは言えない女性が来る。
        自分を八年前の顔に戻して欲しいと言う。

        女性の嫉妬の怖さが上手く描かれている。

        「喜劇女優」
        秋美に鞠江という女性から電話がかかる。
        自分は雄一さんの婚約者だ。雄一さんが醜い女につきまとわれて困っていると言っているから、そういうことはやめなさいと忠告したくて。

        こういう風に話を持っていくかと意外さに驚く。

        「夜の肌」
        末期癌で死を待つばかりの妻。
        妻の願いもあり自宅に戻った夜、妻は息も絶え絶えながら夫に同じ夜具で一晩休んで欲しいと言う。

        こんなことになったら、自分の人生を嘆くより他どうしたら良いのだろうと思う。切ない。

        「夜の二乗」
        妻の絞殺遺体を発見した外浦は、ただちに警察に通報する。
        自分は別荘に女性といたので、妻を殺してはいないと言う外浦の供述を確認するため刑事が別荘に電話を入れると、外浦の愛人の遺体が発見されたと現場にいた警官に告げられる。

        こういう話をどこかで読んだのか観たような気がするが、連城三紀彦の纏め方は、やはり色っぽく切ない。

        愛情、憎悪、嫉妬といった感情のみで、まさに色と欲といった感じではあるが、きちんとミステリーとしても成立させるところが連城三紀彦だなと思う。
        物足りないと感じるひともいるとは思うが、短篇をキリッと纏めることがとても上手な作家さんだと思う。

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        2015/06/11 by jhm

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