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2000年10月発行の書籍

人気の作品

      チ-ズはどこへ消えた?

      門田美鈴 , JohnsonSpencer.

      扶桑社
      カテゴリー:人生訓、教訓
      3.1
      いいね! Moffy
      • クラス会に参加したある男がクラスメイトたちに、チーズをめぐる寓話を物語る体裁を取っている。
        チーズを発見して幸せに暮らしていた二匹のネズミと二人の小人が、チーズを食べ尽くした後にどのように行動したかを通して教訓を得る流れである。登場するネズミと小人たちにそれぞれ与えられた異なる個性が、彼らの明暗を分ける。

        要は、変化を恐れず敏感であるべきで、変わり続けなくては求めるものにありつけなくなるというアドバイスである。これから新しいことを始めようという読者にとっては、景気づけとしてエナジードリンクのように機能しそうな内容だった。同時に、本書を真に受けて組織に働きかけなどをすると煙たがられそうな所もある。

        発売から20年以上経過してようやく手に取ったベストセラー、ロングセラーだった。勇気づけられる読み手がいることは想像できる一方、一面的な啓発内容には、そこまで大々的に受け入れられて版を重ね続けていることが不思議に思えた。
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        2021/03/22 by ikawaArise

    • 他11人がレビュー登録、 35人が本棚登録しています
      金持ち父さん貧乏父さん アメリカの金持ちが教えてくれるお金の哲学

      KiyosakiRobert T , LechterSharon L. , 白根美保子

      筑摩書房
      カテゴリー:金融、銀行、信託
      3.9
      いいね!
      • 10年以上前に読んだ本だけどあるきっかけで再読。
        驚くべき内容。バイブル中のバイブル的本。
        20年以上経っても読み継がれているのがよく分かる。
        それにしても10年前のオレ、この本読んで何感じたんだよ・・・。
        >> 続きを読む

        2020/08/29 by キトー戦士

    • 他8人がレビュー登録、 32人が本棚登録しています
      夏のレプリカ

      森博嗣

      講談社
      カテゴリー:小説、物語
      3.8
      いいね!
      • 前巻「幻惑の死と使途」で、ちょっとした細工が施されていました。
        それは、偶数章がありませんでした。
        そして「夏のレプリカ」は、奇数章がありません。
        この2冊は、2冊揃って初めての1冊になるのです。

        話も、「幻惑の死と使途」と同時期に起きた事件です。
        事件の結末も、悲しいものでしたが、面白かったです。
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        2015/03/06 by ゆずの

      • コメント 2件
    • 他3人がレビュー登録、 37人が本棚登録しています
      鴉

      麻耶雄嵩

      幻冬舎
      カテゴリー:小説、物語
      3.2
      いいね! ooitee Tukiwami
      • 珂允は、異郷の村へと辿り着く。
        その村は、死んだ弟が、以前暮らしていた村だということで、珂允は弟の死の謎を探るために、この村を捜していたのだった。

        村に到着するやいなや、鴉に襲われた珂允であったが、村人に助けられ、なんとか村に逗留させてもらうことになった。
        しかし、彼がこの村に来たことを待ち構えていたかのように、連続して殺人事件が起きる。

        弟の秘密のみならず、殺人事件の容疑者とされた、自身の身の潔白を明かすために、珂允は、事件について調べることに。

        果たして、この村が抱える謎とは? そして、村を統べる"大鏡"の謎とは?

        この物語の舞台は、現代の日本とは思えないような、旧弊な文化様式が残る村。
        その閉ざされた村で殺人事件が起き、村が抱える秘密と共に殺人事件の真相に迫っていく。

        主人公は、村の外から来た男で、かつて自分の弟が、その村で過ごしたゆために、この村を訪れたという設定だ。

        主人公は、事件の謎を解くだけでなく、自身が抱える葛藤についても、この村に解答があるのではないかと考えている。

        また、主人公をサポートしようとしてるのか、それとも他の考えがあるのか、メルカトル鮎が、ちょいちょい顔を出している。

        長めの作品であるのだが、"謎"という点に関して、少し淡白であったかなと思う。

        連続殺人事件が起きている割には、そんなに一つ一つの事件に謎が込められているというわけではなく、全体的に解決はあっさりとしている。
        ポイントとなるのは、"村全体が抱える謎"ということになるのであろう。

        ただ、それで解決して終わりであれば、淡白なミステリという感じで終わるのだが、最後の最後でメルカトル鮎により、痛烈な一言が投げかけられることにより、真相は混迷を極めることになる。

        この最後に付け加えられる一言こそ、著者の麻耶雄崇らしさが、溢れ出るものと言ってよいであろう。

        その一言による真相については、決して細かい整合性とかとれるようなものではないのだが、物語の構成をより複雑化させ、読者を煙に巻くようなものになっているのだ。

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        2022/01/17 by dreamer

    • 他3人がレビュー登録、 7人が本棚登録しています
      Puzzle 推理小説

      恩田陸

      祥伝社
      カテゴリー:小説、物語
      3.4
      いいね!
      • 無人島だと書いてあるが、なんとなく軍艦島あたりがモデルなのかと思った恩田さんのミステリ。

        謎の死に方をした3人の来訪者。
        その謎を探るため、検事2人組が島内を歩き回り事件の検証を。

        出てくる人物が少ないので、自ずと犯人もすぐに分かるという構成。

        というか恩田さんのミステリなので、やはりそっちの方向かという感じ。
        短くてサクサク読めるのは結構だが、決して本格な展開を期待してはいけません。ある種脱力しかねないオチなので。
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        2022/04/10 by オーウェン

    • 他3人がレビュー登録、 10人が本棚登録しています
      きりのなかのはりねずみ

      Kozlov, Sergei , IArbusovaFrancheska , NorshteĭnIUriĭ , 児島宏子

      福音館書店
      カテゴリー:芸術、美術
      4.7
      いいね! Moffy
      •  はりねずみくんの視点になって小さな大冒険ができちゃう!
         絵を観察してみると、みみずくも、白い馬も、銀色のがも...はりねずみくんが随分進んだように見えますが、すぐ側にいるのです。
         霧が濃くてあたりがよく見えないけど、結構小さい範囲で行動しているのが分かります。

         けど、大きな動物と違ってはりねずみくんは小さいので、ほんの距離、ほんの霧でも、大冒険になってしまうのですね。
         面白い:)。
        >> 続きを読む

        2018/03/02 by Moffy

    • 他2人がレビュー登録、 4人が本棚登録しています
      鎮魂歌

      馳星周

      角川グループパブリッシング
      カテゴリー:小説、物語
      4.0
      いいね!

      • 馳星周の「鎮魂歌 不夜城Ⅱ」は、もちろんあの「不夜城」の続篇で、この作品は、主人公の劉健一の復讐譚ともいうべき物語。

        だが、この作品では健一は、影に隠れた存在になっている。
        表立って行動するのが、健一が敵と狙う楊偉民の秘蔵の殺し屋・郭秋生と、元悪徳刑事の滝沢。

        とんでもないトラウマを抱えた二人が行動するたびに、死体の数が増え、各組織の緊張が高まっていく。

        ジェイムズ・エルロイの「ホワイト・ジャズ」を思わせる、徹底的に切り詰めた文体で描かれる、憎悪と愛情の相克に囚われた者たちの、魂の叫びが胸に迫る。
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        2019/12/08 by dreamer

    • 他1人がレビュー登録、 5人が本棚登録しています
      幻惑の死と使途

      森博嗣

      講談社
      カテゴリー:小説、物語
      4.1
      いいね!
      • まず最初に、「おや?」と思ったところがありました。
        目次を見ていたら、「偶数章がない」事に。
        何でだろうな~って思いながら読み進めていました。
        どうやら偶数章は別の巻にあるそうです。
        こんなちょっとした細工が、面白かったです。

        今回の事件はマジックショーの最中に起きた殺人事件です。
        マジック中に何者かに殺されたマジシャンの葬儀中に、そのマジシャンの遺体が霊柩車の中にある棺から消えていたのです。

        事件までマジックテイストとなっていて、面白かったです。
        >> 続きを読む

        2015/02/19 by ゆずの

      • コメント 6件
    • 他1人がレビュー登録、 37人が本棚登録しています
      迷宮遡行

      貫井徳郎

      新潮社
      カテゴリー:小説、物語
      3.0
      いいね!
      • この後味の悪さが貫井徳郎の持ち味なんだろうか。綺麗には終わらせてくれない。

        ヘタレな主人公が凶暴化していくさまがちょっと怖い。正常と狂気の境目って案外曖昧なのかも。

        絢子の性格はバランスが悪い気がする。善人にも悪人にもなりきれてなくて、最後までよく読めなかった。
        >> 続きを読む

        2018/08/25 by aki

    • 他1人がレビュー登録、 4人が本棚登録しています
      ハイペリオン

      酒井昭伸 , SimmonsDan

      早川書房
      カテゴリー:小説、物語
      4.5
      いいね!
      • 【SFギミック満載。壮大な叙事詩の幕が切って落とされる。】
         面白い! 相当に力を入れてお勧めできる作品です。

         時は28世紀。
         地球から巣立った人類は広大な宇宙をつなぐ連邦政府を樹立します。
         超高速飛行でも何十年もかかるような遠い星さえ連邦傘下に組み入れています。
         それを可能にした技術は「転移ゲート」と呼ばれる、要はどこでもドアですな。
         これにより、何光年も離れた星でも、ドアを通るだけで瞬間的に移動できてしまうのでした。

         そして、これらの超高々度の科学を維持しているのは「テクノコア」と呼ばれるハイパーコンピュータシステムです。
         超精度で未来をも予測できるコンピュータシステムなのですが、一つだけ予測不能の星がありました。
         その予測不可能さ故に連邦への編入がためらわれている星。
         それがハイペリオン。

         その不確定要素が連邦自体を危機に陥れます。
         その星には時間を超越して未来から送り込まれた「時の墓標」が立ち並び、不死身とも思える刃の突き出た4本の手を持ち、体中から鋭い棘を突き出し、真っ赤な切り子の目をしたシュライク」という……なんだろうこれは。
         殺人のための存在のような物を送り出します。
         その恐怖が「シュライク教」という宗教まで確立してしまうほど。

         そしてもう一つの勢力アウスター。
         連邦に敵対する勢力、と思われるのですが……

         連邦は、7人の男女を「巡礼」に仮装し、ハイペリオンに派遣します。
         その7人は、それぞれにハイペリオンに行く理由を抱いていました。

         とにかく相当に面白いです。この続きは次の巻のレビューで。
        >> 続きを読む

        2021/09/06 by ef177

    • 他1人がレビュー登録、 7人が本棚登録しています
      コフィン・ダンサー

      池田真紀子 , DeaverJeffery

      文藝春秋
      カテゴリー:小説、物語
      4.0
      いいね!
      • ボーン・コレクター事件から一年半ほど過ぎた春の初め、リンカーン・ライムの寝室をニューヨーク市警の殺人課刑事が、再び訪れる。

        神出鬼没の殺し屋"コフィン・ダンサー"の追跡に力を貸してもらいたいというのだ。
        ダンサーは、二日後に開かれる大陪審で、ある大物武器密売人に不利な証言をする予定の証人三名を消すため、当の武器密売人に雇われたらしいのだ。

        この"コフィン・ダンサー"という、不気味な綽名の由来は、殺し屋の姿を目撃した、ただ一人の人物の証言「腕に棺の前で女と踊る死神の刺青がある」からきていた。

        自在に容貌を変えるダンサーに狙われたが最後、絶対に生き延びることはできないのだ。

        大陪審での証言まで、残り時間は四十五時間。
        アメリカ一の腕利きと噂される殺し屋が、三人の証人を消すのが先か、世界最高の犯罪学者リンカーン・ライムが彼を捕らえるのが先か--------。

        ボーン・コレクターに続く第2弾だが、二番煎じとは言わせない面白さに満ちている作品だ。
        しかも、圧倒的なスピード感は健在だ。

        あい変わらず、ライムの神がかり的な捜査には、目が釘付けになる。
        できれば今回も、前作のように掲示板を提示してもらいたかった。

        この作品の読みどころは、ダンサーとの戦いに尽きる。
        ライムとダンサーが、互いに裏をかきあい、ライムは、ダンサーを捕らえようと、ダンサーは標的を消そうと、それぞれ試みる様は実に見事だ。

        こういう対決はたいがいどちらかが、目も当てられないようなへまをして終わってしまうことが多いのだが、その辺を書き切るところはさすがである。

        ただし、最後のどんでん返しには、多少、不満が残りましたね。
        たとえ伏線を張っていたとしても。

        最後まで書き切る力は絶対にあると思うので、下手な小細工をしなくてもよかったのではないかと思う。
        そのまま剛速球で、ストレートど真ん中で勝負してもらいたかったと思う。

        >> 続きを読む

        2021/11/06 by dreamer

    • 他1人がレビュー登録、 2人が本棚登録しています
      斜陽

      太宰治

      文藝春秋
      カテゴリー:小説、物語
      5.0
      いいね! mariak1994
      • 一度読んでみたい書籍。

        図書館で読んでみます。

        2016/03/15 by さおり

    • 他1人がレビュー登録、 22人が本棚登録しています
      ギャシュリークラムのちびっ子たちまたは遠出のあとで

      エドワード・ゴーリー , 柴田元幸

      河出書房新社
      カテゴリー:漫画、挿絵、童画
      3.5
      いいね!
      • 子どもたちの死因がたんたんと紹介されて行く。
        不幸な少女が衝撃的だったので、その流れで手に取った作品。
        本作品でゴーリーさんの世界観にハマる人が多いという謳い文句も頷ける密度の濃さ。

        子どもの無力さや、危険を察知する能力の乏しさを
        描いているようにも感じました。
        こどもがいる親の目になりますが、大人が教えてあげたり回避してあげたりして
        守られて子どもは成長していくんだなとわが身を振り返ったりしました。

        線画は不気味で、暗く、とても繊細です。
        それでいてすごく、印象的。
        この世界観はどうやって培われたのか。
        誰にも真似できない、独特の世界は感性を刺激されます。
        思春期に出会っていたら、今の私じゃない私だったかも…
        ハッピーエンドが好きなので星が低いですが、ある意味すごいパワーがあります。
        凄いなぁ。畏怖。ゴーリーさん。
        >> 続きを読む

        2015/02/22 by ∵どた∵

      • コメント 2件
    • 他1人がレビュー登録、 4人が本棚登録しています
      スラムダンク勝利学

      辻秀一

      集英社インターナショナル
      カテゴリー:スポーツ、体育
      5.0
      いいね!
      • 2017年9月のZen 2.0(https://zen20.jp/)で講師として登壇されていた辻先生との出会いが、本書を読むきっかけ。

        以下のような冒頭からはじまるように、バスケットボールをスポーツに限らずに、仕事観や人生観にまで及んで、新たな気づきを得られる。

        --引用始まり------
        『スラムダンク』は単にバスケットボールのマンガではありません。その中には我々が学ばなければならない貴重な考え方が、何気なく数多く含まれているのです。その意味で、『スラムダンク』はきわめて奥が深く、人生の哲学書といっても過言ではありません。
        --引用終わり------

        スポーツの勝ち負けの結果に焦点を当てるのではなく、そこに至るまでにどのような目標を掲げ、そこに向けてどのように自分を動機づけ、変化の過程を楽しむことができているをよく見つめる。そうすることで、練習も今後の試合のための時間ではなく、その”今”のための時間となり、当然ながら試合中もその”今”のために自分やチームメイトを集中させ、ふさわしい結果がついてくる。

        思考の角度やフローを変えるだけで、人生の色や景色が変わるというに気づきをもらえる一冊。

        --引用始まり------
        我々は、目標がなくても生活することができます。しかし、目標は人生に骨組みを与え、我々の集中力も高めるのです。目標が高く、そしてしっかりしているほど、それに対する追求の値打ちも、より高まります。目標を追求するときの夢中さは、人々を心から人生に従事させ、より活発にさせ、気持ちよく目的に打ち込ませ、充実感を味わせ、そして価値ある人生をもたらす、すべての糧を与えてくれるのです。
        --引用終わり------

        >> 続きを読む

        2017/09/24 by Jay

      • コメント 2件
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      人形の家

      ルーマー・ゴッデン , 瀬田貞二

      岩波書店
      カテゴリー:小説、物語
      5.0
      いいね!
      • 約20年ぶりに再読。
        人形の家に暮らす人形たちの物語。
        誇張の無い、淡々とした優しさと残酷さが描かれている。
        全体を貫く哲学は児童書の枠を越えており、大人になってから読んだほうが得るものが多いかも。
        人形にも心はある。でも人形だから、声を出すことも涙を流すこともできない。ただ願うだけ。
        セルロイド人形の“ことりさん”が好き。カラコロ鳴る頭で、不安と混乱の中で懸命に考える。
        p65「わたしにわかると思う?」「ほんとうのものもほんとうでないものも、私には同じように見えるのよ。」
        >> 続きを読む

        2014/07/27 by seimiya

      • コメント 1件
    • 1人が本棚登録しています
      宝島

      ロバート・ルイス・スティーヴンソン , 海保真夫

      岩波書店
      カテゴリー:小説、物語
      4.0
      いいね!
      •  豊かになりたいのなら、コツコツと働き、日々積み重ねていくことが大事だというのがほとんどの人の考えだと思う。
         が、欲深い人は待ちきれない。どうしても一夜にして全てを手に入れたいと願ってしまうからだ。
         そんな人は、後々のことなんて頭にない。
         だから身を滅ぼすと分かっていても、犯罪をし、悪行を繰り返しながらどんどん取り返しのつかないところまでいってしまうのだろう。
        >> 続きを読む

        2019/05/15 by Moffy

    • 3人が本棚登録しています
      イワンのばか

      金子幸彦 , レフ・トルストイ

      岩波書店
      カテゴリー:小説、物語
      4.0
      いいね!
      • 子どもの頃に聞いた(読んだ?)記憶があるが、馬鹿といわれるイワンが実際は一番立派で賢いんだというくらいで、何となくとしか覚えてなかった。(文豪トルストイの作品だったことにびっくり!)
        大人になって読むと、深いね~。やっぱり文豪だね。名作です。すばらしい!(青空文庫、菊池寛の翻訳で「イワンの馬鹿」のみ読みました)

        兵隊で、戦争に行き高い位と広い領土を得て、王様の娘を嫁にもらった兄シモンは、人や金をうまく治めることが出来ない。浪費家の嫁によって、結局貧乏になる。そして父親を当てにする。
        シモンは三毒のなかの「怒り」(暴力、権力)かな? そして「無智」

        ふとっちょの商人兄タラスは、欲張りで失敗し、借金まみれになり父親にせびりに来る。
        タラスは「欲」そして「無智」

        頭が足りないと兄たちから馬鹿にされるイワンは、家族のために正直にこつこつと働き続ける。欲も怒りもない。

        兄たちから頼まれれば快く引き受けるし困っていると聞けば家の財産を好きなだけ分けてやる。兄嫁から「臭いから一緒に食事したくない」などと非道いことを言われても 「いいともいいとも」と、外で食べる。
        どんな困難なことがあっても、くじけず(気にせず)出来るように工夫しては真面目に働き続ける。

        悪魔達は兄弟げんかをさせたい。しかし、兄たちを困らせるのは簡単だが、イワンは平気で働き続けるし、兄達にも優しいので全くけんかにならない。悪魔に対しても「神様がお前をお守りくださるように」なんて言う。何に対しても「いいともいいとも」と、受け入れる。

        さらにお話は続き、3人それぞれが国の王様になるのですが・・・

        この作品を読んでいると、
        いかに欲や権力や暴力が愚かなことかがわかります。
        欲がなく、ありのままを受け入れ、誰に対してもやさしく、どんな時も真面目に働くイワンが、一番賢いし、一番幸福な生き方なんだということがよ~く解る。

        私もイワンのように「いいともいいとも」とすべてを受け止められる、柔軟で広くて強い心をもてるようになりたいと、思います。

        「馬鹿っ、いうもんが馬鹿」これは真実だね。
        (「お前は馬鹿、自分はちがう」という者が本当の馬鹿。自分が馬鹿だと解っている人は言わないし、言われても「そうだよ~」って言える。エゴをなくして賢く生きたいものです)

        これからも何度も読み返したいと思います。
        他の作品も読みたいと思います!
        >> 続きを読む

        2013/10/24 by バカボン

      • コメント 4件
    • 4人が本棚登録しています
      ゆきの山荘の惨劇 猫探偵正太郎登場

      柴田よしき

      角川グループパブリッシング
      カテゴリー:小説、物語
      4.0
      いいね!
      • 再読。
        猫探偵正太郎が活躍するシリーズ第一弾。

        あまり売れない女流ミステリ作家に飼われている猫の正太郎はある日、山奥の山荘に連れていかれる。そこで翌日に行われる結婚式に飼い主が招待されていたのだが、着いて早々、土砂崩れが発生して山荘は孤立状態になる。その夜から二件の毒死、一件の転落死が相次ぐ。事故か、殺人か。親友の小型犬サスケと共に、正太郎は謎に挑む。

        「柚木野山荘」という名前からして怪しさいっぱいで、「雪の山荘もの」という設定だが、雪ではなく土砂崩れによって外部から隔離されたなかで一人、また一人と死んでいく。

        正太郎の視点で一人称語りなので、軽く楽しめるユーモア満載のミステリになっている。柴田氏の文章はわかりやすくて、とても読みやすい。動物も含めた登場人物の個性もしっかり描写されていて、シリーズの続きを読みたくなる。謎解きにかかわった浅間寺竜之介とサスケが登場する『桜さがし』も、再読したい。


        >> 続きを読む

        2021/05/24 by Kira

    • 2人が本棚登録しています
      ウォーレスの人魚

      岩井俊二

      角川グループパブリッシング
      カテゴリー:小説、物語
      4.0
      いいね!
      •  まずはあらすじを。

         ダーウィンと同じく「進化論」を唱えた博物学者・ウォーレスは、『香港人魚録』という奇書を残してこの世を去った。それから約100年後の2012年、雑誌記者のビリーは海難事故で人魚に遭遇、その捕獲に成功する。また、海で遭難した大学生が、海底にいたにも関わらず、3ヶ月後に生還するという事件が起こる。人はかつて海に住んでいたという壮大な説を巡り、多くの人々の思惑が渦巻きはじめた……。

         人魚伝説と進化のミッシングリンクが結びつけられ、非常に好奇心がくすぐられる物語となっています。

         人間が進化の途中で海に戻ったという説は、珍説ながら実際にあるようです。体毛や皮下脂肪、水かきなどについてとりあえずの説明はつきます。しかしなにより、ロマンがあっていいですねぇ。

         人類の起源だとか進化の謎だとか、考えてみると自分の生活には何の関係もないのだけれど、どうして無性に心が惹かれます。確かに、遠い過去や未来のなにがしが直接自分に影響するわけではありません。それらを夢想するとき、それは現実逃避にすぎないのではないだろうかと自問することもあります。でも、そういう時間をたまに持つことは、人生を充実させるために必要なことだと思います。きっと小説を読むこともそれに近いことなのでしょう。

         この作品を読んだ後には、海辺でたそがれたくなります。

         映画監督だけあってかストーリーの組み立て、場面の切り替え、見せ場がしっかりしていて、映像的な美しさがあるように思います。気のせいかもしれませんが。
         

         
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        2014/11/10 by あさ・くら

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      理系の女の生き方ガイド―女性研究者に学ぶ自己実現法 (ブルーバックス)

      宇野 賀津子坂東 昌子

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      • 理系の女の生き方ガイド―女性研究者に学ぶ自己実現法。宇野嘉津子先生と坂東昌子先生による著書。出版されたのは2000年と古いけれど、理系の女や女性研究者にとっては普遍的な内容だと思います。結婚するしないや子供を持つ持たないは個人の自由だけれど、理系の女や女性研究者に限らず、結婚や子育てといった経験を強みにできる女性は強いはず。
        >> 続きを読む

        2018/01/28 by 香菜子

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