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村上春樹
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村上春樹の小説のイメージは何故かハッピーエンドになってない。この話も愛し合っている男女なのに絶対に結ばれない運命だ。最終的に相手が消えてしまう設定は愛を永遠なものにする方法なのかなと思ったりして。 >> 続きを読む
2018/05/17 by miko
森博嗣
森助教授VS理系大学生 臨機応答・変問自在。森博嗣先生の著書。学生たちのあらゆる質問に対する森博嗣先生の回答をまとめた一冊。学生たちの質問は大真面目な技術的なものから何だかふざけたようなものまで様々だけれど、森博嗣先生、森博嗣博士はどれに対しても謙虚な姿勢で真面目に簡潔に回答していて内容も印象的。森博嗣先生、森博嗣博士のような先生が世の中にもっと増えると、学校に行って授業に出席するのが楽しみで仕方がないと思う学生も増えそうです。 >> 続きを読む
2019/06/16 by 香菜子
山本七平
唐の大宗の行動や考えをまとめた貞観政要に、筆者なりの解説を加えたもの。大宗がすごいのは、1,有能な人を見抜いたこと2,有能な人の意見を受け入れたこと3,自分を律したことと感じた。これを自分に置き換えて考えてみると、1,については魏徴などの優秀な人がいたからだ、という意見もあるかもしれないが、歴史が魏徴を賢者にしただけであり、大宗に見抜かれなければ賢者になったわけではないだろう。それを考えると人の力を見抜くのは上の人の第一の仕事に思える2,は皇帝だからできたところもあるのではないか?今では年下の上司も当たり前の時代。このようなときに部下の意見ばかり聞いていると自分の存在価値が疑われかねないところもあるのだろう。そうなるとますます部下の意見を聞きづらくなる。現代では、そういったことがあることを理解した上で、意見の取捨選択が必要になるのでは。3,は得することを考えるとむしろ損をする、ということを意識しないとならないな。と、とても考えさせられた。また少ししたら再読しよう。 >> 続きを読む
2017/07/04 by yakou
「S&Mシリーズナンバーワンに挙げる声も多い」裏のあらすじに、こういうフレーズがありました。なので読む前から、どんなミステリィなのか、とても気になっていました。そして今読み終わって、あのフレーズの意味が分かりました。確かに、私もナンバーワンではありませんが、印象に残る一冊として挙げます。 >> 続きを読む
2015/03/19 by ゆずの
池波正太郎
図書館本。表の顔は親切な鍼医者だが、裏の顔が殺しを請け負う冷酷な仕掛人藤枝梅安と相棒の彦次郎を描くシリーズ第一巻。連作短編五話収録。第一話「おんなごろし」では、梅安が本当に女を殺してしまうので、ちょっと驚いた。表題作「殺しの四人」では、仇として狙われた梅安と、その手足となって仕掛けをしていく彦次郎の絆が描かれる。剣を持たない梅安の必殺の道具は殺し針である。梅安も彦次郎も冷徹な殺し屋だが、二人が交わす会話はのんびりとしておだやかなものが多い。それがこのシリーズの魅力のひとつだと感じた。続きを読むのが楽しみ。 >> 続きを読む
2018/11/22 by Kira
春江一也
シルビアが不憫で目が離せない。リョウはそんな言うほどいい男か?という考えが離れない…。それはさておき。ソ連に破滅の足音というわくわくする響き。権力か一番行使されるのはその権利が独裁者の手から失われようとするときなのだろう。さて下巻をば。 >> 続きを読む
2020/12/12 by aki
エリオット パティスン
このエリオット・パティスンの「頭蓋骨のマントラ」(上・下巻)は、文句なしに面白い。その面白さの要因は、なんといっても主人公の設定にあるんですね。この主人公の単道雲は、中国経済部の主任検察官だったが、大物が絡んだ汚職事件を追求し過ぎてチベットの強制労働収容所に入れられている。ところが、殺人事件が起きて、事件を担当するはずの検察官が休暇中であるために、やむなく軍の責任者は、北京で捜査経験のある単道雲に目をつけ、彼に捜査を命じるのだった-------。こうして、囚人探偵がチベットの青年や監視役の軍曹とともに捜査に当たるわけだが、その苦難の活動を通して、中国による不当な弾圧、政治と宗教が複雑に絡み合うチベット社会が露わになってくるという仕掛けになっている。主人公・単道雲が対峙する世界は、極めて特異なものだ。その中で、社会体制の犠牲者である単道雲が、少しずつ事件の関係者の内面をのぞき、自分の人生を取り戻すまでが描かれていくんですね。崇高な人間の精神を高らかに謳い上げた感動的な作品であり、フーダニットを初めとするミステリの魅惑に満ちていて、言う事なしの傑作だ。 >> 続きを読む
2018/03/24 by dreamer
宮本照夫
前作に続き、暴力団と戦う飲み屋の店主の奮闘記。期待を裏切らないエピソードと登場人物で前作同様楽しめる。多少脚色を感じるが、あまりにも強烈なキャラクターが登場し、四苦八苦する著者の苦悩と捌き方に興味を覚える。書籍の魅力として「別の人間の人生を追体験できること」は非常に大きいと考えているが、本作でも全国に名を知られる歓楽街川崎で、暴力団関係者お断りを掲げ、飲み屋を経営する店長の生き様からは確実に得るものが有る。実は非常に重い内容が続いているのだが、読後に爽快感を感じるのが宮本氏作品の特徴と思われる。壮絶な戦いを軽妙に面白い作品に仕上げる技術は、既に飲み屋の親父の域を超えている >> 続きを読む
2012/09/11 by ice
デヴィッド ダイアモンドデヴィッド ワイスマン
以前、TVでみた同名映画が面白かったので読んでみました。 これは小説が先ではなく、 映画の脚本を小説化したものだったんですね。 結果、面白かったです。 映画より登場人物の考えていることがよく分かります。 書いてありますからね。 テーマは「仕事と家族」 いわゆる「もしも、あのときああしていたら、どうなってた?」 という、もしもシリーズですが、 ちょっと新しいのは「もしも」の世界に行った主人公が こちらの世界の素晴らしさに目覚めていきながらも 前の世界の物質的成功も両立させようと躍起になるところです。 最後には彼の妻の言葉で彼の中の何かが 決定的に変わるのですが・・・ 興味をもった方は是非見てください。 映画もオススメです。 DVDほしくなりました。 >> 続きを読む
2015/02/01 by kengo
岩井俊二
kindle版。スワロウテイル制作中〜発表後にかけて執筆された、映画にまつわるエッセイ集。氏の制作する映画の雰囲気から想像するに、そこにはさぞかし繊細で叙情的な世界が展開されているのだろう、と期待して読みはじめるとそれほどでもなく…むしろ岩井氏自らそういった類の期待をぶち壊してやろうと企図している感も無きにしもあらず…下ネタもあるしね。スワロウテイル制作中の苦労や、それ以前の作品に関する言及もあり、岩井俊二作品が好きな方なら十分楽しめる内容。いちおう思い出の映画について語るという体裁はとってはいるが、個々の映画に関する記述はあっさりしているものが多かった。文章はさして上手いとは思わなかったけれど、差し挟まれるイラストが岩井氏が描いたものと知り、驚いた。イラストだけでもすぐにプロになれそう。 >> 続きを読む
2016/02/06 by maru
大石圭
タイトルからして、どんなことをする話なのかは何となく察した(笑)主人公の行動は常軌を逸しているし、率直に言って気持ち悪いのだけれど、不思議とアッサリ受け入れられた。文章が読みやすいからだろうか。それにしても千尋の旦那はクソだ >> 続きを読む
2018/01/10 by メンチカツ
渡辺誠
招かれることがまずないだけにその中身が気になる。この本では菊の紋章入りの招待状が届いたら...という内容が書かれているのだが、かなり自分には縁遠くて逆に面白い。娘にお姫様が出てくるような絵本を読んであげていても、背景同然に描かれている出席者の気苦労を考えたりしてしまった。夫婦でドレスコードに合わせて買物したら600万円とかかかるらしい。当然それなりの人が呼ばれる訳だし問題ないのかもしれないが、その点を考えても自分には縁遠い世界だなぁ。 >> 続きを読む
2013/09/05 by freaks004
ポール クイネット
臨床心理学者でワシントン医科大学で教鞭をとる人気エッセイスト ポール・クイネットが語る釣りについての心理学エッセイ。著者の軽妙でユーモアに満ちた語り口は、読者をすぐに魅了してしまう。本当に釣り好きの著者が自分の好きな釣りのことを書いているので文面から楽しげな気分が滲み出ている。釣りをテーマにしている本だが、釣りを通して様々な事について語っている。特に著者が専門にしている自殺等かなりシリアスな問題も語られている。文体がユーモラスなので、あまり暗くなったり、深刻な感じはしないが、行間から著者が専門家として関わってきた分野が扱う現代社会の深刻な問題を垣間見る気がした。釣りという行為を通じて、”希望”・・・人間が持つ魂の不屈さ を教えている本だと思った。私にとって本書はある種の哲学書であると共にお気に入りの一冊である。 >> 続きを読む
2019/02/13 by くにやん
ぴえろプロジェクト , 水越保
学研の仕掛けのある紙芝居絵本。子供に良いかと期待して読んだが、内容にちと唖然。二人の子供のお父さんが、お母さんにガミガミ怒られて小さくなっていく場面があり、しかもそれが仕掛けになっている・・・。学研なのに、父親の立場がそんなんでいいのか。父親には当然威厳があるものとして表現すべきではないかと私は思ったが・・・。「はなまる記念日」と「3時のやくそく」の2本立て。子供たちの優しい思いやりの気持ちや、約束を守ることの大切さ等を学べるかもしれないが、初っ端の印象で私にはイマイチな本になってしまった。 >> 続きを読む
2012/03/23 by kumahachi
舞城王太郎
ミステリ作家の中で、鯨統一郎と並んで覆面作家として有名な舞城王太郎の奈津川家シリーズの第1作「煙か土か食い物」を読了しました。サンディエゴに住む救命外科医の奈津川四郎は、母親が何者かに襲われて負傷したという報せを受け、急遽、帰国した。彼の郷里・福井県西暁町では、中年の主婦ばかりが殴打され、生き埋めにされるという事件が連続していた。その捜査に首を突っ込んだ奈津川だったが、兄のミステリ作家の三郎も友人の名探偵とともに介入することになる。そして、この一連の事件が、ある法則をなぞって行なわれていることに気づき、次の犯行を予測するのだが-------。ミッシング・リンク、密室、暗号や名探偵といった、本格ミステリにつきものの要素を、ノワール的な暴力描写と衝突させて無造作にばらまいた、型破りな作品だと思う。明らかに著者の舞城王太郎は、本格ミステリのお約束を切り貼りし、笑い飛ばしていて、ここまで野放図にやってくれると、かえって爽快感さえ覚えてしまうから不思議だ。とにかく、ラップ的なリズム感もある一人称で語られ、独自の饒舌すぎる文体を武器としてチープな作品世界をあくまでも計算づくで構築するという彼の手法には、中毒性の魅力を感じてしまうんですね。 >> 続きを読む
2018/08/03 by dreamer
乙武洋匡
生まれながらに四肢に障害を抱えている乙武氏の半生。共感した。本書は「五体不満足(完全版)」であり、幼少時代と「五体不満足」出版後で別の評価が必要となる。幼少時代:誤解を恐れずに言えば、途中まで非常に退屈な内容だった。あまりに普通の(健常者の)幼少時代と同じため、あえて書籍化する価値が無いと思わせるほどで有った。この印象をもったのは、ご本人の天真爛漫な姿勢と周囲の協力で何事にも健常者と同じように取り組んでいたことに加え、著者の巧妙な文章の運びに釣られ、障害を持った方の幼少時代だということを意識しないで読み進めていたためで有った。これまで様々なハンディを持った方々の手記的な作品に触れてきたが、こんな状態で読んだ作品は一つも無い上、おそらく読者をこのように仕向けたのは乙武氏の計算であろうと言うことに気づいた時は逆に爽快感さえ感じた。「五体不満足」出版後:男の人生として共感できる生き方をされている。ハンディを持ちつつもスターダムに伸し上り、圧倒的な知名度を勝ち得た乙武氏はバリアフリーの普及など、障害者対策の向上を訴えるにはご本人も認める通り、最高の立場に有った。しかし、安定が約束された広告塔として生きるのではなく、これまでがそうで有ったように「障害者」と「タレント」という看板を使わず、自身の力で立ち向かうライターとしての道を歩む決断をする。乙武氏の魅力的な笑顔、優秀な頭脳、洗練されたユーモア、そして文才。既に十二分に認められてはいるが、自身で選択した道を進んだ者のみが得られる達成感を味わっておられることと信じている完全版の名に恥じない。オリジナルではなく、完全版を選択すべき。 >> 続きを読む
2011/02/02 by ice
藤堂 志津子
5股をしている女の人のお話。この作家さんの小説には、いつも自分がなんとなく感じていていることがストレートに言葉になってでてくる。そんな感じが好き。☆印象に残った言葉☆「そのほうが楽でしょう。何かの原因のせいにして、そこに原因を押しつけてしまうほうが。少なくとも自分の度しがたさに直面しないですみますよ」そして原因はどんなにこじつけであろうと見つかる。 >> 続きを読む
2015/04/17 by Yuki
麻生幾
北朝鮮の潜水艦が敦賀半島に漂着し、武装した北朝鮮兵11名が上陸したのだが、日本では法律と保身に走る官僚たちのために自衛隊はおろか警察も満足に対応できずに後手後手に周り、といった日本だめじゃん的な小説。上巻で上陸して9日目までかな。下巻で原発が占領されるのかもしれない。映画になってそうなだなと思ったが、あんまり面白くないので下巻は読まずにやめる。 >> 続きを読む
2019/08/27 by 和田久生
図書館本。シリーズ第二巻。四篇収録。表題作で若き剣客小杉十五郎が登場する。十五郎のターゲットに間違えられて梅安は襲われかけるのだが、自分と同じ仕掛人の匂いを感じとって親しくつき合うようになる。その後、道場の後継者争いに巻き込まれた十五郎とともに梅安は大坂へと旅をする。その道中で十五郎の追っ手を彦次郎と組んで始末し、梅安は大坂で難しい仕掛けをおこなう(「梅安初時雨」)。梅安と彦次郎の会話が、読んでいて心地いい。「彦さん」「梅安さん」と呼び合いながら仕掛け(暗殺)の話をしているのに、まるで物見遊山の相談でもしているようなのどかさなのである。その穏やかさと仕掛けの非情さとの対比が面白い。梅安の強烈な個性にちょっと当てられている。 >> 続きを読む
2018/11/25 by Kira
図書館本。シリーズ第三巻。中編を含む六篇収録。冷徹な梅安にしては珍しく迷いの多い巻だった。「梅安鰹飯」では、梅安に仕掛けを依頼する元締めと、その元締めへの依頼人が互いに相手を殺害しようとして、その仕掛けの仕事が二つとも梅安のもとにくるという皮肉な展開だった。「梅安最合傘」では、十年前に自分の命を救ってくれた浪人が悪辣な辻斬りを働いていることを知った梅安が、恩義と仕掛けの間で苦悩する。「梅安迷い箸」でも、殺しの場面を見られてしまった女を殺さなければならないとわかっていながら、梅安は悩み抜く。そんな苦悩に満ちた梅安を傍らで見守る彦次郎は、梅安の決心を尊重する。二人の絆を象徴するような最合傘で互いの指が触れ合う描写に、なんだかときめいてしまったのは、BLの読みすぎかな。江戸に舞い戻ってきた小杉十五郎も、やはり仕掛人の世界に入り込んでしまうが、梅安はそれを残念に思っている。三人がこれからどうなるのか、ますます楽しみ。 >> 続きを読む
2018/12/02 by Kira
出版年月 - 2001年3月発行,出版の書籍 | 読書ログ - 読書ファンが集まる読書レビューサイト
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